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週刊少年ジャンプ 10年 30号 感想
 照井ェ……。
 あ、所長が若菜姫に説教するところはすごく良かったです。あれによって、クレイドール・エクストリームへの目覚めが、「女王への即位」ではなく「単なるヤケクソ」にまで一気にシフトした。同時に若菜姫の生存フラグが立った気がする。さすが所長! その幻想をぶち殺すぜ!

 それと全然関係ありませんが、ファイヤーマンの再放送が地味に嬉しいです。こういう機会でもなければ絶対に見ないしな。ジャンプ感想書く時のお供にしよう。


 ブリーチ

 斬月さん改め天鎖斬月さんがウルキオラさんの親戚か何かに見えてしまったのは僕だけだろうか。何か因縁があるのか、単に似ちゃっただけなのか、まあ、連載長いし顔のパーツが被ることもあるのかなあ。
 と、いうか、前に2ちゃんまとめブログか何かで「久保先生は顔の描き分けが凄い」というのを目にしたことがあるんだけど、ここまであんだけ大量の登場人物を出してきて、特に顔の被りを意識させていないのは確かに凄いな。同様の理由で尾田先生もやはり凄い。

・「あんたこれどうなってるか何か知らんか…」
 これ、最後の「…」は明らかに愛染さんの下半身を注視したことによって発生してるよね。思いっきり股間に注目してるよね。
 愛染隊長! あんた、やんちゃしはりすぎや!
 というか、案の定、死人がイッパイ出てる件について。


 ワンピース

 何というかこう、「すごく体裁の整った空気」みたいな、微妙な空虚さを覚える。と、いうのもやはり、前々から散々書いてるように「初出の情報が少ない」んですよね。今週も明らかになった新事実は、「ドラゴンがサボを助けたっぽい」と、「ルフィとエースの旅立ちにタイムラグがあった理由」くらいのものですし。そして、それが明らかになったところで、未来(現在)における何がしかの情勢が大きく変動したりするわけでもないですし。

 そう! あれだ! 総集編! 4クールもののアニメが、2クール終盤辺りに挟む総集編のような感覚を覚えるんだ。
 ちなみに、僕が最も許せる総集編はゲキガンガーで、最も許せないのはイズミ・月心・グラチェス・ヒッテル(カッツェ)のクラスチェンジ話に使われるべき尺を吸い取った、リューナイトの総集編ラッシュ。いやー、あの投げやりクラスチェンジっぷりは涙が出るわ……。


 リボーン

 ボンゴレファミリー・十代目雨の守護者山本の輝ける戦歴!
・せっかく継承した技は水場じゃないとほぼ役立たず
・ボックスの登場により↑は無かったかの如き扱いに
・威勢良く突撃をかました挙句、壁にぶつかって気絶
・↑の方法で山本を負かしたキャラが、完全にネタキャラ扱いに
・せっかく初代守護者と同じ武器をGetしたのに、見せ場はほとんど無し
・新章突入時の巻頭カラーにも使われた見開きで実は不在だった事実が明らかに ←New!


 バクマン。

 カタルシス感じないなあ……感じねえよ……。
 と、いうのもこれ、只でさえ一位を取るのが今までの流れ的に予定調和なため、読者を裏切れてない上に、主人公が何らかの壁を乗り越えて精神的人間的成長を果たしたわけでもないんですよね。特に後者が致命的。
 ちょっとこの辺、ドラゴンボールを例に用いながら細かく書こうか。前にもちょっとやったけど。

 まず、今回、PCPを生み出す上で、亜城木コンビは様々な努力をしました。具体的に挙げると、王道タイプの読み切り作品制作やら、服部さんへの尾行やらですね。簡単にクリアしすぎだろうとか、倫理的に考えてどうなのかとか、様々な問題を孕んでいますが、ともかく彼らは、こういった「修行」を経て、PCP完成にまでこぎつけたのです。
 と、ここでドラゴンボールを例に出しましょう。皆さんに思い出して欲しいんだけど、悟空達は作中、強敵が出現する度に、様々な修行を行いました。で、フリーザと戦った時、セルと戦った時、果たして修行が功を奏したおかげで勝てたのでしょうか? 答えはNOです。修行で得たパワーだけでは勝てませんでした(悟飯はやる気が無かっただけっぽいけど)。
 では、どうやって勝ったか。悟空・悟飯とも、怒りという感情を獲得し、戦士としての完成系――スーパーサイヤ人・同2――へと至ることで勝利を掴み取ったのです。つまり、肉体的なパワーアップではなく、精神的人間的に成長することこそが、必要だったということですね(※)。言ってしまえば、敵キャラクターというのはそれを主人公に促すための舞台装置に過ぎないのです。そして、この漫画における敵キャラクターというのは、読者アンケートに他なりません。
 はい、もう分かってもらえましたね? そういうことです。

 こいつら、全く成長してねえ……!

 にも関わらず、物語上の大きな試練を乗り越えてしまっているため、何とも消化不良な状態となっているのです。
 考えてみてください。ジャンプ誌上において、アンケート一位を獲得することがどれだけ大変なことなのかを。それを成し遂げたからには、当然、主人公はそれまでの自分とは違う何がしがになっていなければならないですし、それを描くことこそが、何かを物語るということなのです。

 それを怠って、成功した結果だけ見せられたって、そりゃ感動は湧かないよ。おまけに、折角入れた墓参りのシーンも、シュージンがわざとらしい大げさなリアクションを披露したおかげで台無し感が漂ってるし。当の親族を差し置いて何か感極まっちゃってるけど、ここはシリアスに決めてくれても良かったんじゃないだろうか。

※そんなわけで、僕の中では魔人ブウ戦みたいに、あんまり悟空の内面を向上させてない戦いは多少評価が低いです(あくまでドラゴンボール内において)。


 こち亀

 色々置いといて、リモコンリードなどという道具に対して「いいね」というのは愛犬家を舐めてるのだろうか。まず自分の犬と一緒に散歩することこそが至高の喜びなわけだし、リモコン付きとはいえ犬を単独で外に放っぽり出すというのは、飼い主としてあまりに無責任な行為です。

 などという、本筋とは一切関係なく、ついでにオチもない持論を垂れ流すテスト。もちろん、こち亀の内容をリスペクトした結果です。


 ぬらりひょん

 なんか、「はっけよーい」とか言っちゃったせいで、途端に土蜘蛛さんの魅力(つーか畏れ)が減じちゃったな。問答無用の傍若無人な強さこそが格好良かったのだし。天災に例えてることから、椎橋先生もそれを売りにするつもりなのだろうに、何故、けいけいにこのような台詞を言わせてしまったのだろう。ちょっとこのセンスは受け入れられん。相撲好きのおっさんみたいなイメージになっちゃったよ。


 べるぜバブ

 どれだけ鋭利なのかは知りませんが、爪折れますよ?


 メタリカメタルカ

 飛行船から放り出されるシーンで、女王騎士物語を思い出したのは僕だけでしょうか。そういえば、あの漫画もハンター試験リスペクトでしたなあ。でも俺、自宅警備姫テラスは好きだぜ。

 そんで、慌てず騒がず、冷静に対処しているズオウ様は、この方法だと落下速度を殺せずに墜落死すると思います。もちろん、主人公達も枝に突き刺さって(ry

 いやまあ、「木の枝がクッションになったぜ!」というシーンで、いつも「それ串刺しになるんじゃないかなあ……」とつっこんでる僕がおかしいんですけども。


 トリコ

 前回に引き続き、新章突入前の箸休め的エピソード。でも、ちゃんと美食會のボスに関するバックヤードを語ったり、ボスと同等の実力を持つであろう会長との手合わせを通じて、トリコとボスとの実力差を描こうとしたり、本筋から完全に逸脱したりはせず、先々への布石を打とうとしておりますな。

 ところで、虹の実ワインはちょっと微妙かもしれません。いや、久しぶりに会う会長へのお土産だからトリコも張り切ったのかもしれないけど、只でさえ希少だったのに、美食會に根こそぎ奪われたせいでそれがさらに増している虹の実を、ワインなんぞに加工されちゃってるのを見るとモヤモヤしちゃうんだ。


 少年疾駆

 この日を境に陣明の名は急速に広まっていくこととなる――(神奈川県で)。いや、あの、チャンピオンズ(ry

 少年疾駆、それは神奈川県で繰り広げられるヨーロッパのチャンピオンズリーグを目指す物語である……!


 KIBA&KIBA(読切)

 アイシの話を作ってた方である、稲垣先生の読み切り作品。絵の完成度がなかなかに高く、特にヒロインの可愛さには目を見張るものがあったと思います。でも槍はいきなり伸びすぎだぜ。あ、これ作画の手柄だった。

 本編ですが、うん、なんか新人さんの読み切りでほぼ毎回書いてることを、ベテランの読み切りでまで書くとは思わなかったけど、作品モチーフに対するリスペクトというか、こだわりというか、フェチズムが足りないよね。せっかく目新しい「騎獣」という題材を選んだのに、単なる変わった乗り物扱いにしかなっていないせいで、別にスピーダーでもモビルスーツでも問題なく展開できるようなお話になってしまっている。

 では、作品モチーフを大雪山おろしにしてまで何を描いたかというと、「大望を描く主人公」と「孤独に逃亡する姫君との交流」であるわけですが、これも、どちらか一方に絞り切らなかったせいで、どうにも散漫な結果に終わってしまった感じ。基本的には後者が主体となっているわけだから、前者と騎獣要素に関しては完全にカットし、そちらに注力すべきだったのではないでしょうか。大体、野望を抱いた男を描きたいのならば、何故、そんな志を抱くようになったのか、というところからしっかり描いてくれないと、感情移入のしようがないですし。「俺の名前はモンキー・D・ルフィ! 海賊王になる男だ! 特に動機はないけどな!」では困るのです。
 ヒロインの容貌と絶対領域には無限の可能性を感じたので、そこを活かして欲しかったし、活かすのが漫画原作者のお仕事だと思う。いや、ひょっとしたらネーム出来てから作画担当を決めたのかも知らんけど。

 「キッショ~」という主人公のウザイことこの上ない口癖と、「カイザー王」というネーミングセンスに関してはノーコメントで(皇帝王とな)。


 LOCK ON(最終回)

 連載お疲れさまでした。

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by ejison2005 | 2010-06-29 01:31 | ジャンプ感想
続・鉄腕バーディー 感想

鉄腕バーディー 1 (ヤングサンデーコミックス)

ゆうき まさみ / 小学館


 前回の続き。今回は各巻ごとに感想書いてみました。


11巻

 ネーチャンを救出に行ったり、OBのおじさんが忘れたころに再登場したり、ラスボスが超絶油断した状態で主人公と一緒に飯食ったりするお話。ところで、つとむのお世話係に任命されたこのかわい子ちゃんはレギュラーに昇格しないのですか? そうですか……。

 正直な話、ネーチャンは後々になって人間を捨てたりすることもなく普通に日常生活へ回帰し、オンディーヌとの決着もつかず、ラスボスとはノーテンキに五穀米をつっついてるわけで、話が進んでないにも程がある気がするわけですが、それでも、興味を持続させ続けるのはゆうき先生の実力なのか、はたまた俺が単行本一気読みしているからなのか……。

 まあー、ラスボスに一宿一飯(後にそれどころのではなくなるが)の恩を受けるとか、シチュエーション的な面白さはあるんで、そこに引っぱられている気はしますね。ここら辺は、俯瞰した視点から各勢力に関して描いてきた本作ならではの面白さ。普通の作品なら、後々になって「えー! あの時の教主さんがレビだったの!?」と、主人公共々に読者が驚いて終わると思うし。
 あとはまあ、レビの人間性を描いたという意味では重要なエピソードかもしれない。ゴメスさんもそうだけど、皆さん、複雑ですなあ。

 そして全然関係ないけど、「てえへんだあ」「野郎、ずらかる気か!」などの定番ネタにほっこりした。


12巻

 ええい! バーディーとか早宮とかもうどうでもいい! つとむを着がえさせたというこの娘さんをヒロインに据えぬか! (地団駄)

 13巻にも言えることだけど、バーディーの過去編は確かに悲しいお話だし、犬のお友達とか、一部、後々になって拾われている部分はあるけど、基本的には停滞しか感じないのでありました。や、現在が既に確定している以上、過去語りなんてのはどうしたってそうなるもんなのですが。仕方ないね。

 ところで、美少女を下着同然の格好で生活させる惑星にはどうやったら移住できるのですか?


13巻

 ヴァイオリンの強さにビックリな巻。例えるなら、ポケットなしのドラえもんが素手でバイオレンスな殺戮を開始したかのような……お前、そんなに強かったのかよ!

 んー、そんくらいです。過去回想はあんまり好きじゃないからなー。この巻で張られたバーディー狂戦士化への伏線も、氷川戦でちょいと芽吹いただけですし。あんまり思うことはないや。

 まあ、いずれやるのであろう、「バーディーの狂戦士化を抑えるつとむ」イベントへの前振りだと思っておきましょう。それは作品テーマ的にも最重要エピソードとなるはずだから、その暁には、この過去回想も有意義なものへと生まれ変わるはず。

 どうでもいいけど、警部・ザ・役立たずだったメギウス警部は、この過去回想でずいぶんと株を取り戻してますね。


14巻

 時間軸は戻るよ現在へ~。千明君の厨二病っぷりが素敵です。修行編にまで突入する徹底ぶり。だから、お前は登場する漫画を間違えていると何度言えば(ry

 本編ですが、これまでは基本的につとむの成長と覚悟を描く物語だったのが、バーディー主体のそれに変わってきている感じ。ここら辺、過去回想でどういう過去を背負っているのか描写されたのが大きいのかもしれない。

 そしてゴメス無双も再び。キャーゴメスサンカッコイー!
 ケダモノ軍団を気持ち良くボコるだけでは飽き足らず、千明君婿養子化計画も着々と進行していたのである。それにしても、「息子ですよ。妻そっくりなんですがね」と言うコマのゴメスさんは男前ですな。


15巻

 殺しの覚悟。讃良ちゃんカワユスなあ。
 現地人同士の争いには~なんて言い方だからピンときづらいけど、バーディーの立場からしたらこれ、ウルトラマンが犯罪組織のアジトを踏みつぶすようなもんなんですよね。そりゃ、躊躇もする。クラーク・ケントなんかと違い、地球に骨を埋める気もないわけだし。
 そんなわけで、これ、実は相当に重たいテーマなんだよね。それを、ただ重たいままに垂れ流すのは簡単(でもないけど)だろうけど、あえて軽妙に描き切るゆうき先生流石っす。

 そしてスーパーゴメスデート! キャーゴメスサンカッコイー!
 しかし、今回はバーディーがアホの子だったがために、過去最大のダメージを受けることになってしまうのだった。夫婦仲的な意味で。
 徒手空拳で云々とか年齢から察するに、過去回想内で元軍人のアルタ人が見たというイクシオラはゴメスさんで確定ですかね。

 一方、千明君は男の娘にフラグを立てていた。


16巻

 氷川さんボッシュートの巻。これで勢力がひとつ減り、大分状況が分かりやすくなりましたなあ。でも、悲しいかな。20巻までだと、あとは温泉編と宇宙誘拐編で終わりなのよね。

 結局、バーディーはトドメを刺さなかったけど、まあ、致命傷は与えたんだから似たようなもんだわな。前述の通り、バーディーからしてみれば氷川殺しは到底許容できないものなわけで、それを飲み込んだ上で行うのだから、当然責任を持って殺さなければならなかった。つとむは無責任なようで、ちゃんと正論吐いてると思う。まあ、問題はこいつも半分当事者であることなんだが。

 で、リーさん率いるケダモノーズも全滅。リーさんに関してはハッキリ描かれてないけど、これ、キッチリ殺っちゃったんですかね? まあ、生きてたところで、組織の後ろ盾もなく薬も残り少ない彼女に何ができるんだって話なんですが。あ、いや、薬に関しては千明君同様に特異体質っぽいからどうにかなるっぽいのか。
 なんかゴメスさんの性格的に、手札として生け捕りになってそうな気はしますね。

 そして、後半からは温泉編スタート。事件そのものはあんまり進展しないため、何とも箸休め感の漂うエピソードとなっています。


17巻

 入浴着は逆にエロいと思わんかね?

 そんなわけで、箸休めは続く。バーディーさんは怪獣退治の専門家やでえ!
 まあ、続く宇宙誘拐編への前振りとして、同級生につとむへの不信感を抱かせる役割は果たしてます。


18巻

 力の1号(バーディー)に対し、技の2号(紅葉さん)登場! THE FIRST方式ですな。

 疑似人格さん達との押し問答は、まあ、ハッキリ言って茶番以外の何物でもないわけですが、地球上に築かれたネットワークがいかにカビ臭いもんであるかの描写にはなっているのかもしれない。

 回収された残骸は、後々で本筋の事件に影響してくるんですかね。


19巻

 宇宙誘拐編開始。
 読んでる時、現地で窃盗を働くわ、警官を射殺するわで、この水兵の皆さんはどんだけ無能なんだよと思ったもんだけど、後々、「訓練も何もしてないド素人です」と理由付けされていて笑った。

 そこら辺もそうだし、艦長とかクレドの上司とかもそうだけど、味方組織が本気出して捜査しちゃうと、あっという間に漫画が終わってしまうため、基本的に味方側NPCは駄目駄目ですなあ。


20巻

 続・男の戦い。ウルトラマンメビウスで例えると、タロウ客演回辺りのエピソード。すなわち正体バレ。それにしても、ただ打ち付けるだけではなく、イチモツに巻きつける程の繊細な動きを可能にするとわ……この鞭男、出来る……!

 氷川戦辺りでは大分バーディー寄りになっていた物語ですが、ここへきて、俄然つとむが主役らしくなった感じ。男の仕事の八割は決断で後はおまけみたいなもんらしいですが、それは物語においても同じで、およそあらゆるフィクションは、主人公が悩み決断する過程を描いたものであるわけです。つまり、ここがこの漫画で最も盛り上がる場面(のひとつ)であるはず。それを描いた直後に雑誌廃刊っていうのは、何とも皮肉なものですな。

 そんなわけで、終始ハイテンションを保っていたわけですが、残念なところもあって、それは主にニエトさんの仕事によるもの。つとむがバーディーと繋がってると知った上で拷問したり、宇宙船内で躊躇なく発砲したり、果ては爆破しちゃったりと、どうにもこうにも行動に無理がある気がする。

 部下を掌握しきれてないことで、株を下げっぱなしの味方組織ですが、真実を知った艦長の殊勝な態度によって、少しは持ち直したところがあるかもしれない。これがないと、本当にただのいけすかないダメな人達だからね。上手いフォローだったと思う。ステロタイプの嫌な役人としてではなく、人間性を垣間見せた上で散れたし。

 そして、無印ラストエピソードはまさかの発情期ネタw 今まで、そこら辺の処理はどうしていたんだろうと思ってたけど、基本がバーディーの体だから衝動自体が起こらなかったのね。


まとめ

 そんなわけで、小賢しく情報を小出しにして引っ張るのではなく、読者にある程度それを伝えた上で、各キャラクターの心情と行動、それにともなう状況の変化を描き抜いてきた良作でした。

 ただ、ここまでかなりの紙数を割いてるのに、本筋の事件に関する捜査は遅々として進んでないのが気にはなります。結局、ここまでの成果らしい成果は氷川と彼にまつわる組織を壊滅させたくらいだもんな。

 新シリーズの方では、そちらの進展を期待したい。

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by ejison2005 | 2010-06-25 01:27 | 漫画
週刊少年ジャンプ 10年 29号 感想
 トリコ

 ふと思ったんだけど、お菓子の家ってテリー(とオブサウルス)が食べちゃったんじゃないのかな。ほら、犬って個体にもよるけど、甘いものが大好きだし……。それに何より、この近辺で最強の生物であるテリーとオブが住処としている場所へ寄ってくる生物なんぞおらんだろうし。
 しかし、賢いテリーとオブは、家を食べてしまったことによるトリコの折檻を恐れ、その打開策として、帰還と同時に不意打ちで蟹ブタをプレゼント。そして、両サイドからのペロペロ攻撃に打って出たのではないでしょうか。
 何せ、相手は食欲魔人トリコですから、目の前に食い物が出されただけで、直前まで考えていたことでも一瞬で忘れ去ります。そこへ怒涛の可愛さアピールを仕掛ければ、家を食べてしまった犯人の詮索など、頭の中から追いやられてしまうはずです。
 飼い犬も、悪さをした後には必死で飼い主へ可愛さアピールを仕掛けることがあります。そのあまりの愛らしさに、ついなあなあで済ませてしまいそうになりますが、それで許せばつけ上がり、媚びさえ売れば許されると思ってしまうようになるでしょう。
 可愛さに誤魔化されず、イタズラやつまみ食いをした後にはきちんと叱ることも、飼い主に必要な素質なのですね。もっと頑張れトリコ!
 ↑ここまで2秒で妄想余裕でした。

 まあ、そんなわけで、密かにどういう存在なのかが気になっていた、お菓子の家に関するお話。家みたいな形の植物みたいなお菓子(何言ってんだ私は)で、食べた端から勝手に再生していったりするのかと思っていたけど、全くもってそんなことはなく、巨大菓子をいくつも組み合わせて造り上げる人造物でした。賞味期限だとかどうなってんだろうか。

 で、基本的に今回は新しいおウチを立ててわいわい騒いでいるだけなんで、トリコ的にもしまぶー的にも箸休めの回となっているわけですが、そんなお話の中においても、グルメ建築なんていう設定を開示し、世界観を深める役に立たせているのは流石というべきなんでしょうか。
 何でもかんでもグルメとつけちゃうセンスには賛否両論あると思いますが、この漫画でしか味わえない世界観を作り上げているという面において、好感が持てるのです。


 ナルト

 ヤマト先生とビーの手厚い援護に加え、死んだはずの母にまで手を貸してもらって九尾に勝利。和解したり合一化したりとかではなく、チャクラの一部を奪い去るという形で。
 いや、あの……ビーと八尾が言いたかったのってそういうことなんだろうか……。あの一人と一匹を修行の成功例として考えるのなら、パワーアップしたとはいっても、余計に関係を悪化させてしまった以上、成功とは言えないんじゃ……。


 ブリーチ

 だが少し待ってほしい、13キロやで適当になぎ払えば、数分くらいで街が壊滅するんじゃないだろうか。


 メタリカメタルカ

 父の足跡、ひいては超金属を探し出すぜ! という主人公の目的が明かされ、ひとつの漫画として、ようやくスタート地点に立った感のあるエピソード……だというのに、このどうでも良さ加減はどうしたものなのか。

 もうすでに、ここまでのエピソードでこの漫画に対する興味を失ってしまっているというのも大きいだろうし、父(最強のミネア)の凄さとして提示されたのが、どっちかというと金工師としての凄さを見せるものであったり、回想内で主人公親子がいる場所がどういう所なのかサッパリ分からなかったり(こんな人里離れてそうな場所に幼い主人公を置き去りにしていいの?)といった、細かい場所で丁寧に感情移入を妨げる仕事も影響しているんでしょうなあ。


 少年疾駆

 あんな話の引っ張り方だったから、てっきりすぐにでもセボーラと試合をするのかと思っていましたが、それには地区大会決勝まで勝ち進まなければならないそうです。いいの? そんな地区大会優勝こそがこの漫画の最終到達点です、みたいな展開で本当にいいの? チャンピオンズリーグを目指すとかそういう話はどこへいってしまったの??

 ともあれ、チームの監督が帰還するというお話なわけですが、彼は単純に仕事の都合で一時チームを離れていただけであり、それが元へ戻ったというだけの話なんですよね。ゼロからプラスへ転じたのではなく、マイナスからゼロへと戻っただけ。
 今のままの俺達じゃ勝てないかもしれない、パワーアップする必要を感じるぜ! というエピソードで、いかにも強化のキーパーソンっぽく登場した人物が、その実、何ら戦力強化に貢献していないわけです。せっかく新登場させた人物が、お話の流れと噛み合ってない。

 大体、不在の監督が帰ってくる! というお話で盛り上げたいのならば、彼の不在によって主人公達が苦労するというシチュエーションを先にせねばならないのに(別に困ってないのなら帰ってくる意味もない)、それもないしなあ。あえていうのなら、生意気なお子様達を掌握しきれていないコーチが苦労していましたが、別にこの人、主役でもなんでもないし。

 チャンピオンズリーグ関連にしてもそうですが、この漫画家先生は、エピソードの着地点を定め、そこへ主人公が至るため、クリアせねばならない障害を設定し、その障害を乗り越えるために、どのような助けが主人公に必要なのかを考えた方が良いかもしれません。


 バクマン。

 中井さんが駄目すぎ吹いたw 去り際、福田さんにあんな言葉かけられて、それでグッと涙をこらえた結果がこれだよ! Q「このまま終わらねーよな!?」A「このまま終わりそうです」だよ!
 で、普通なら、これが中井さん再起フラグとなるわけですが、この漫画の場合、静河君の例もあるんで、ちょっと分からん。悪い意味で予想がつかず、どうせ積み立てたものを自分で打ち崩す形で裏切ってくるのだからと、興味を持つ気になれない。

・新アシスタント登場
 タントの時と違い、今度はしばらくこの漫画を連載させ続けるつもりなのか、ちゃんとアシさん達のキャラを立てにきましたね。存在意義そのものに疑問を持たれる状態だった折原さんにも、日の目が当たるのでしょうか。
 だが、漫画を描いた経験がないという白鳥さんが何故か独自の漫画論を抱いていたりと、同エピソード内で早くもちぐはぐさが目立つのは何故なんだぜ。

 ガモウ先生の作劇における特徴として、連載を進めるにあたって色んな方向性へ進めるよう、常に種まきをしているというのがあります。定期的に福田組の状況が描かれ、描かれるだけに留まっているのが特に顕著であり、今回のイベントも、一応は仲直りまで描かれているわけで、このままアシスタント関連は捨て置くのなら、和解したままでそれなりにわいわいと仕事し、職場内での対立を主軸に進めていくのならば、再び亀裂が生じるのでしょう。
 何というか、作中での亜城木コンビ同様に、ガモウ先生達もアンケートの内容を見て、それを作中に反映させるつもりでいるのが、誌面を通じてストレートに伝わってきますね。

・サイコーはこれこれこういうことを思っている、ということに今週決まりました
 はい、僕の気のせいでなければ、早くアニメ化させて小豆と結ばれたいからアンケート第一主義になっていたはずですが、こう断言されてしまっては仕方がありませんね。実のところサイコーは、こんな風に考えていたのです。ダラダラ台詞で語るのではなく行動とエピ……いや、もうよしましょう。

 ところで、「文化として恥じる事のない作品」ってのは一体全体、どんな作品のことを指すんですかね?


 マインズ(読切)

 アイシの絵を描いてた方である、村田先生の読み切り作品。そんなわけで、流石に迫力のある絵を描いては見せてくれるものの、怒涛の説明台詞群に代表されるように、いまいちお話の方がうまくないなーと思わせられる作品なのでした。
 大体、凄い実力を持っている主人公が挫折しかけるものの、仲間の行動によって勇気を取り戻すというお話なのに、肝心な「凄い実力」を印象付ける最初のチェイスシーンで、いきなり地雷を踏んじゃうドジッ子ぶりを見せてますからね。例えるなら、トリコがガララワニの下へ到達する前にバロンタイガーから深手を負わせられるようなものです。そこはきっちり、異名に恥じない実力を見せてくれないと。

 というか、メインストリームが絞り切れていないんですよね。
・主人公と同じ負担を背にしたいメガネの話
・勇気を失った金髪がそれを取り戻す話
 ↑この二つが混在してしまっている。だから、前者について描いてる部分はメガネの方が主役っぽくなってるし、後者を描く際には、金髪の方が主人公っぽくなってしまっているのです。
 前者をメインに据えたいのならば、金髪が臆病風に吹かれる必要はなく、ただ普通にワンマンさが災いしてピンチに陥ったりメガネと対立したりすればいいし、後者を主軸としたいのならば、出世云々のところはバッサリとカットし、偵察任務中、大胆さを失ったことによって不利益を被る描写や、それに対し、メガネが反応を返す描写を増やした方が効果的でしょう。
 まあ、要するに、ひとつのお話の中でころころと語り部を変えるな、ということなんですけども。PC①は一人でいいのです。

 更に細かいところを追求すると、主人公達の部隊以外に偵察手段がない場所なのに、地雷の位置をバッチリ把握していたりといった具合に、どうにも考証の甘さが気になりました。

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by ejison2005 | 2010-06-22 22:08 | ジャンプ感想
鉄腕バーディー 感想

鉄腕バーディー 1 (ヤングサンデーコミックス)

ゆうき まさみ / 小学館


 今更ながら読んでみて、面白かったので適当に感想をば。とりあえず10巻まで。


序盤

 あなたはどこのM78星雲からやってきた宇宙警備隊員ですかw
 そんなわけで、第一回からヒロインが業務上過失致死をかましてしまうため、油断していると、どんどん彼女からプロフェッショナル性が失われてしまうわけですが、そこは緊急時の冷静な対応と、圧倒的な戦闘力で維持している感じ。
 そういったシーンを作り出すため、序盤は敵を追いかけたり敵に襲われたりといったシチュエーションが多いのが特徴ですね。後々になって魅力を発揮するボスキャラの皆さんも、初期の巻だけだと、ものすごくステロタイプの悪役に見える。でも、「痛い目に遭ったことがないと見える」といった台詞を吐かせ、スーパーゴメスタイムへの伏線をバッチリ張ってはいるのだった。


バチルス登場~立てこもり事件

 そろそろヒロインのピンチが必要だよね! と言わんばかりに、特殊能力持ちの敵やら高性能のアンドロイドやらが登場。とはいえ、まだまだバーディーの格を下げるわけにはいかない(主人公サイドの優位点といえばそのくらいだし)ため、単純な戦闘力で上回っているのではなく、寄生能力が厄介であったり、こちらの不意を打つ形での戦闘だったりと、バーディーが苦戦せざるを得ない理由付けが沢山なされているのであった。

 そんなわけで、再登場することになる人形と書いて人魚と読むきんな彼女はともかく、バチルスさんの方は割と不憫な立ち位置なのですが、しかし、そんな彼の引き起こす立てこもり事件は、物語上、極めて重要な転換点となるのでした。いわゆるひとつの「男の戦い」ですね。
 シンジ君ならぬつとむ君は基本、宇宙人による業務上過失致死の哀れな犠牲者であり、「フッフッフッフッフッフ……」と重要な説明を全てはぐらかした光の巨人の犠牲者よりナンボかマシな程度の立ち位置なわけですが、かといって、ひとつの漫画における主人公である以上、ずっと俺は被害者ですよ関係ありませんよというツラをされていても困るわけで、立てこもり事件は、そこら辺の精神性を是正する上で、極めて重要な役割を果たしていると言えます。

 それにまあ、「二心同体」から(一時的にでも何でも)「一心同体」へ、というのは、この作品の抱えているテーマであり、バチルス編はそれをキッチリ消化しているからね。だから、ここら辺のエピソードはかなり好き。
 
 ちなみに、この事件で一番かわいそうなのは、バチルスに寄生された刑事さん。別に悪人じゃないからね。どころか、割とガチで真相に迫っている勘の良さだし。


 なんちゃらファイル

 ゆうき先生、あなた疲れているのよ、なシリーズ。
 うん、ぶっちゃけ、ここら辺のエピソードからは引き延ばし臭しか感じないんだよなあ(苦笑)。ゆうき先生の作風からして、忘れたころに(おそらく地球人サイドと宇宙人サイドが本格接触しだした辺りに)再びフィーチャーされ、重要になってくるんだろうけど。
 ただし、味方サイドの援軍がサッパリ当てになりませんよ、というのを印象付ける意味では、これ以上ないくらいに成功していると思う。うん、こいつら信用できねえ(爽やかに)。
 バーディーが信頼できる味方を――それも一人二人ではなく組織的な味方を――手に入れちゃうと、一気に事件が収束してしまう(何せ敵組織は対抗できるほど強大ではない)ため、ここら辺りのエピソードも、それに歯止めをかけるという意味では重要なのかも分からんね。


 千明・ザ・ダブルクロス

 お前だけなんか別作品のキャラになってるよ、エフェクトとか組み合わせてそうだよ、なキャラクター。いやはや、最初はただの友人Aだと思ってたのに、意外なところからキーパーソンが輩出されるもんだ。
 バーディーへの恋慕とか、リーさんに粉かけられたりとか、当初はいくつかの展開を考えてたっぽいけど、最終的にはゴメスさん一家との親交を深める方向で落ち着きましたね。その正統派ヒーローっぷりたるや、やっぱお前出てくる作品を間違え(ry

 彼の存在そのものがゴメスさんの良心の体現であるため、今後もセットで活躍することが予想される。しかし、バーディーに惚れてみたり、幼女から好感を持たれてみたり、ヤンデレ獣ビューティーに発情されてみたり、やっぱりお前出てく(ry


 キャーゴメスさんカッコイー!

 ぶっちゃけ、僕が読んだ段階では、この作品の魅力の八割を彼が担っているw 悪人だけど悪人じゃない、そのサジ加減が絶妙なんだ。いや、そもそも家族との暮らしを守りたいだけっぽいから、そういう観点では巻き込まれてしまっただけの善人なのかもしれないけど。本業は輸入商と明言してるしなあ。
 名台詞もいっぱいあるんだけど、特に好きなのが千明君に向けた「君のその愚かしい部分に好感を覚える」(うろ覚え)という台詞。彼の心理を如実に表したひと言だと思う。

 同作者のカリスマ的悪役である内海課長とは違い、ちゃんと手段と目的を選び、他人の迷惑も鑑みれる常識人だし、どうか死んだりせずに、幸せな結末を迎えて欲しい。


 情報と謎

 この作品の好感が持てるポイントとして、あらかじめ読者に、この組織はこういう悪事を行っていてこういう情報を所持している、というのを提示しているため、純粋に状況とキャラクター達の心情・関係性の推移を楽しめるというのがあります。いや、一応、謎として残されている部分もあるんだけど、大概は読者に与えられた情報の中で推測できるものだし。
 やろうと思えば、要所要所で新しい情報と謎を提示するスタイルにも出来たと思うんだけど、そういう小技に頼らず、あくまで物語の本道たる状況心情関係の変化を描く! そこに痺れる! 憧れるぅ!

 ついでに書いとくと、こういった各組織の思惑を入り乱れさせていくやり方は、パトレイバーの正当進化という感じがしますね。



 続きはまた今度で。

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by ejison2005 | 2010-06-18 02:53 | 漫画
週刊少年ジャンプ 10年 28号 感想

              _______
           : ./ /  #  ;,;  ヽ
           /⌒  ;;#  ,;.;::⌒ : ::::\ :
        :  / -==、   '  ( ●) ..:::::|  
              | ::::::⌒(__人__)⌒  :::::.::::| :  馬鹿な! 
        :  ! #;;:..  l/ニニ|    .::::::/    ピッコロ如き相手に
           ヽ.;;;//;;.;`ー‐'ォ  ..;;#:::/    人造人間が負けると思うか!
            >;;;;::..    ..;,.;-\    お前のエネルギーを吸いつくしてやる!
          : /            \   

 予告の台詞と映像がかみ合ってなさすぎワロタ。


 ワンピース

 ものすごくキリの良いところで終わってしまいましたけど、よく考えたら、まだエースの被ってた帽子の件があるため、来週も回想が続くんですかね。いい加減、本編を進行させて欲しくはありますが、単行本まるまる一冊分くらいまで回想を続けるつもりなのでしょうか。

 そんで感想ですが、海の藻屑となって生死不明はイコールで生存フラグなんで、これやっぱり未来(つーか現在)で出てくるんでしょうね。前にも書いた通り、ルフィへの免罪符発行と、さかのぼってあの時エースが逃げなかったことに対する理由付けをして、一連の回想は終わるのでしょうか。


 ナルト

 よっぽどトチ狂ったことを口走らせた結果、母の愛は別に偉大でも何でもなくなり、クソどーでもいいノロケ話を強制的に聞かせられている九尾マジ可愛そうなんだってばね、という感じになってしまったエピソード。
 いやー、これはマジでかわいそうだわ。その気になれば読み飛ばすことだって出来るこちらと違って、九尾さんは鎖でがんじ絡めにされてるから逃げることが出来ないんだぜ。いっそ、舌噛み切って死にたいくらいの勢いなんじゃなかろーか。

 あと、男にだけという部分を強調すると、別にそういう意図じゃないと分かっちゃいても、じゃあ娘なら別に愛さねーのか? と言いたくなってしまいますね


 トリコ

 別に波乱も何もなく、ごくアッサリとフルコース入りを果たすセンチュリースープなのでした。先週の引きは何だったんだろうか。ページ数の都合かな? 愛丸関連のシーンとかも入れなきゃですし。

 それはそれとして、フルコース入り決定シーンにカタルシスを感じなかったかといえば全くもってそんなことはなく、割と素直に興奮する管理人なのでありました。悔しい! でも! ってやつですね。小松が肩書き以上の実力を身につけてるってことは、今まで散々描写されてきたわけで、それが世間的に認められ、トリコに対してもフルコース入りという形で認められるという流れには、かなりの満足感があります。

・トリコ人生のフルコース「スープ」決定
 この漫画はトリコのフルコースを埋めるという形で、逆算的に(トリコ的にも漫画的にも)最終目標であるGODまでどのくらいの位置まで到達しているのか、それをハッキリ見せてくれているのが素晴らしいです。
 僕が求めているのは、主人公が障害を乗り越えて成長し、目標を達成していく姿なわけで、それがメニュー決定という形で小出しにクリアされていく様を見ていると、心地よい気分になれるんだ。
 ちゃんと、読者に実感できる形でしんちょくを見せるっていうのも大事なことなんだね。


 べるぜバブ

 あー、MK5瞬殺されちゃったかあ。何というか、非常に残念な展開です。彼らは主人公達に最も欠けている要素である、「団結力」の体現者なわけで、逆に言うならば、主人公達にチームワークを身につけさせる教師役としては、これ以上にないくらい適任でもあったわけです。
 個人的には、むしろここで主人公達をギリギリまで追い詰め、協力し合うことの大切さについて、気付かせてやって欲しかったな。普段ボコボコにされてる連中が、集団スポーツという自分の持ち味を活かせる場で、いつもとは逆に主人公達を圧倒したりする姿を見せれば、そのギャップからキャラクター性を深めたりも出来ると思うし。


 ブリーチ

 色々置いといて、愛染さんが下半身裸なのか、それともあれは白タイツか何かなのかが気になって仕方が無かったのは、きっと僕だけではないと信じたい。
 前者だった場合、市丸さんの「愛染隊長がやんちゃしはったから~」という言葉の意味が全然違うものに感じられるな! やんちゃにも程があるな!
 いやまあ、後者だったとしても、死ぬほどダサイという問題があるのですがガガガ。一年戦争時の地球連邦軍士官服とか、正視に耐えないダサさだと僕は思っている。だってタイツだぜ! タイツ! どちらかというとズボンではなく下着のカテゴリに属する存在だぜ! お前ら、そんな制服で満足か? 俺は……嫌だね……。


 バクマン。

 うーむ、分かっちゃいたことだが、こいつら、以前の入院騒動で全く懲りてねえな。服部さんもそこはもっと注意しとこうぜ。あなた、そうすることでお手軽に、サイコーをぶっ倒れさせた港浦さんよりも有能であることをアピールできるんですから。成人式に関しても、一生に一度のイベントで、式典へ参加するくらいならそう時間がかかるもんでもないんだから、編集として人生の先輩として、何かひと言くらい言って欲しいものです。

・小学生でも不自然じゃない(※)
 ※但し厨二病患者に限る。

・(平丸くんはともかく、新妻くん福田くん青樹くんと本当に競っていけるのか)
 待った。服部さん、ちょっと待つんだ。平丸さんはその中じゃあ、エイジに次ぐ実績を誇る売れっ子漫画家だぞ……!
 これは例えるなら、「ベジータはともかく、悟空やクリリンや天津飯と本当に競っていけるのか」と、言うようなものじゃないだろうか。


 少年疾駆

 よく分かんないんだけど、このデカイ子は主人公と違う学校で所属チームが別なの? それとも、主人公と同じ学校で所属チームが別なの? 前者なら小学生が学校サボってんじゃねーよという話ですし、後者なら、これだけデカイ小学生を同学年の主人公達が知らないのは不自然にも程があるという話です。試合会場で罰走を行わせる非常識な監督といい、もうちょっとこう、リアリティを……。

 まあ、ヨーロッパで開催されるチャンピオンズリーグを目指す主人公の障害として現れたのが、神奈川県東部地区大会の選手であることに比べれば、そんなのは瑣末な問題に過ぎないのですが。
 このデカイ子が所属するチームに勝利することが、チャンピオンズリーグを目指す上でどのような意味合いを持つのだろうか。


 銀魂

 笑いすぎて腹筋が壊れるかと思った……。これはきっと、僕が楽屋ネタ大好きだからとかそういった問題じゃないはずだ。アニメスタッフー! 早くこのエピソードをアニメにしてくれ! あ、終わってるんだった。

 アニメが終わったら漫画もなんか終わったカンジに~というくだりが特にツボでした。ああ、確かにイッパイあるな……。


 魔境旅行師グラム(読切)

 メタリカメタルカもそうだったけど、最近はトリコのストーリーラインに他の設定を乗っけるのが流行なのだろうか。

 本編ですが、人類が絶滅寸前にまで追い込まれるという危険な世界を舞台にしているというのに、序盤にアッサリ怪物の侵入を許したり、チャチなドアから簡単に主人公が旅立てたり、挙句の果てにはオレンジ食うためだけに無力な村人達が集団で危険領域へやって来たりと、いまいちそれを活かせていないのが気になりました。全くプロっぽい行動を取らない主人公が、特に困難な目に遭わないでいるのもそれに拍車をかけてる感じ。

 危険な世界というものを描き切れていないため、ヒロインが安住の地を発見したと喜ぶ姿にも、それがニセモノだったと嘆く姿にも、それに対して主人公が励ます姿にも、何ら共感が出来ないのです。だって、現時点ですでにどうにかなりそうな気がしてならないんですもの。子供作ったり風呂入ったりしてるってことは、何らかの方法で水と食料をまかなえてるってことですしね。

 そんなわけで、抱えたテーマの割に、緊張感が不足しまくっているのがとにかく問題だったと思います。例えば、人類に残された水や食料が残り少ないことにするとかして、切羽詰まった空気を生み出すべきだったんじゃないかな。
 残された時間があと一年の宇宙戦艦ではありませんが、追い詰められた人間がそれを乗り越える姿にこそ、ドラマは生まれるのです。


 リボーン

 んー、炎真君たちの会話は、「ボンゴレの継承式成功がシモン復興の絶対条件……だから我々は、シモン復興を諦めてでもボンゴレを潰す!」とか、そういう意味合いになるのでしょうか。そうしないと、リングに巻かれていた打倒ボンゴレのマークとか意味分からんくなるし。シモンが敵なのか味方なのかという問題に関しては、どうも読者を騙そうという気持ちばかりが先行している気がして、いまいち好きになれないです。
 そもそも、このシリーズで大事なのは、いかにしてツナが己の宿命と向き合うかという部分なわけで、そんなミスリードばかりに力を入れていても、という気がしますし。


 メタリカメタルカ

 この漫画の「第一話」は一体いつになったら以下略。
 あとはまあ、何でそんなとこに名簿置いてるんだよとか、協会に身内がいるなら先に言っとけよとか、義務的にツッコミを入れておきますか。

 とりあえず、小目標(っぽいものとして)主人公の父が関わったらしい箱が提示されたり、主人公がそれに触れながら思いを馳せていることから、「父親の背中を追いかける主人公」という路線で進めるつもりなのかな。きっと、コミックスが30巻くらいまで続いたら、メタリカ族としての力を捨てる覚悟によって大人の姿へ変身したりするのでしょう。
 まあ、パクリとか何とかとは言わんから(言ったも同然だけど)、それならそれで、さっさと父親との関係について語った方がいいと思いますよ。


 ぬらりひょん

 ああ、新技は元気玉というかフォームチェンジなのですね。関係ないけど、超電王トリロジーは絶賛公開中です。僕は来月頭になったら一気にまとめて見る予定。多分、その時にはまだ全部上映しているはず……だ。

 そして、リクオ達のキャッキャウフフを黙って見守ってる土蜘蛛さんってばマジ紳士。


 サイレン

 ふと思ったんだけど、親父をすっ飛ばしていきなりヒリュー君が駆け付けたとしても、問題なくお話が繋がったんじゃないだろうか。ジュナスさんはまだまだ戦闘継続できそうなくらいに元気なわけで、全然状況を変えてないからなあ。

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by ejison2005 | 2010-06-15 22:12 | ジャンプ感想
激戦区☆ツンぷに食堂 レビュー
 諸君! 生きることは戦うことです!
 そして諸君! 生きることはまた、食べることです!
 つまり諸君! 食べるということは、戦いなのです!

激戦区・ツンぷに食堂(1) (バンブー・コミックス MOMO SELECTION)

RYU-TMR / 竹書房


 そんなわけで、本日レビューさせて頂く「激戦区☆ツンぷに食堂」は、若き命がたぎり! 燃え上がり! 激突する戦いの地、学生食堂をテーマにしたコメディ漫画です。


 題材勝ち一本勝負!

 さて、かなりシビアなことをぶっちゃけてしまいますが、漫画(に限らないけど)などというものは、読者が興味を持ちそうな、いまだ未開拓の分野を取り扱っているかどうかで、ある程度の勝負がついてしまうものです。確か、かってに改蔵のネタだったと思いますが、大切なのはバージンスノーであるかどうかなのです。
 もっとぶっちゃけてしまうのならば、誰も触れていない題材というものは、イコールでその漫画でしか味わえない面白さにつながるわけで、それはつまり、オリジナリティの確立につながるわけです。オリジナリティの大切さについては、かつて週刊少年ジャンプ誌上で二度もアニメ化作品を排出し、今またジャンプSQにてアニメ化作品のコミカライズを務める某大物漫画家の、「もっとオリジナリティを!」という金言を持ち出すまでもありませんね。

 話が少しそれてしまいましたが、この漫画がテーマとして扱っているのは「学食」! かつて、多くの学園コメディの中において、話を盛り上げる舞台装置としては機能すれど、ついぞメインストリームとなることはなかった、魅惑のワンダーランドです。
 学校でありながら食事処! 食事処でありながら学校! 通常の店ではありえない低価格! 飢えた食べ盛りの顧客に対応すべく用意された、ボリューム満点の各種料理! そんな空間での一人飯の何と寂しいことだったか! などなど、学食にはこれだけの夢が! 幻想が! ファンタジーが詰まっています! にも関わらず、少なくとも管理人の記憶に残るような、学食をテーマとした漫画はついぞ発表されないままに、今の今まできていたのです。

 だから、この漫画について語るのならば、このひと言で十分なのでしょう……。

 学食をテーマにした漫画です!
 
 漫画家という名の群雄がひしめき合う原野において、見事に自らの領地を切り取り独立することに成功しているこの作品、学食というテーマに興味を持ったのならばひとまず読むべし!


 強弱のハッキリした魅力的な線が光る

 テーマに関してばかりで、全然登場人物などに触れず話を進めてまいりましたが、この作品、掲載雑誌はまんがライフMOMOです。いわゆる萌え四コマを主力商品とする(らしい)同誌の作品なだけあり、

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 抜かりなく萌えキャラ、萌えシチュエーションの数々を用意しております。新刊を(ここ重要)自分で買って確かめてね(はあと
 で、あるからには当然ながら画力も重要となってくるわけですが、本作を読んでいて非常に印象深いのは、Gペンらしい強弱のメリハリがはっきりついたシャープな線の数々! 絵柄というよりは線! でも線が集まれば面! 面が集まれば絵! 細くあるべき箇所は細く、太くあるべき箇所は太く描かれた力強い線は、紙面にどっしりとした重みを与え、こちらの視線を釘付けにしてくれます。

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 特に、この漫画は飢えた狼達の集いしヴァルハラ――学食――を舞台としているだけあって、萌え漫画としては例外的にヤロー共の登場する場面が多いため、そういった局面において、この特徴はかなりの強みを発揮しています。
 本能をむき出しにした暑っ苦しい男達を、たくましいタッチで描き抜いたシーンの数々! そういったものに需要を感じちゃう方にもオススメできる、全方面的な漫画ということですね!

 とはいえ、そういったムサ苦しい場面ばかりかといえば、そんなことはありません。繰り返しになりますが、本作もまんがライフMOMOにて連載中のれっきとした萌え漫画。

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 もちろん、ぶっかけなどの定番シチュも各種取り揃え、絶対領域は唸りをあげるぜ! 新刊を(ここ重要)自分で買って確かめてね(はあと


 まとめ

 そんなわけで、本作は学食という唯一無二の題材を取り扱い、かつ、力感にあふれた線で描かれたサービスシーンでもって、こちらの目を楽しませてくれるコメディ漫画です。

 定食なりドンブリなりラーメンなりうどんなりソバなりスパゲッティなりを山盛りで平らげてから、あるいは、読んでから平らげる心積もりで読むべし!

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by ejison2005 | 2010-06-10 23:33 | 漫画
週刊少年ジャンプ 10年 27号 感想

 ぬらりひょん

 いくつかの封印がゴミみたいに蹴散らされる流れで爆笑。そりゃ、鏖地蔵さんもポカーンとするよ! 聖闘士星矢で例えるなら、牡牛座と蟹座と魚座の宮が一息で破壊され、守護していた黄金聖闘士も巻き込まれて即死したようなものだもの!
 しかし、これが物語的にマイナスかと言われれば、決してそんなことはありませんね。打倒土蜘蛛という、今の流れでダラダラと雑魚戦をやられても興覚めにしかなりませんし、迅速に封印を突破していくことで、リクオが身に付けた新しい力の強大さを表現し、あれだけ圧倒的だった土蜘蛛とも、まともにやり合えるのではないかという期待感を持たせてくれます。
 そんな中、地味にいい仕事をしているのが、鏖地蔵さんの慌てふためくページの下部に存在する百鬼夜行の描かれた「間」のコマで、徐々に徐々に、リクオの下へ妖怪達の集まっていく様を、読者にたっぷり思い描かせてくれます。これがきっと、今週のバクマンで言っている「読者が自由に意味を持たせ、想像力を膨らませられる」コマなんだろうな。

・雑魚妖怪に襲われそうになる氷麗ちゃん
 ゆらちゃんが触手責めにあったり水責めにあったりした時もそうですが、この漫画はたまに大変けしからんと思うのです。イイゾモットヤレ。


 ナルト

 ナルトェ……君は里の皆を信じることにしたのか、やっぱりそうでもないのか、一体どっちなんだってばよ……。
 いや、まあ、いかに正論を胸に秘めようとも、圧倒的多数に周りからがなり立てられれば心変わりしてしまうのが人間なので、九尾の中にある(らしい……尾獣ってそういう存在だったんだっけ?)「ものすごい数の怨嗟」に飲み込まれたってのなら、分かるんだってばよなんだけどね。
 いやでも、この描写だと最後のひと押しは幼少期のトラウマだからなあ。そこは前回の試練で克服したんだから、やっぱり克服したまま、別の要素によって屈服しかるべきなんじゃないだろうか。ポケモンじゃないんだから、進化キャンセルしてもしょうがない。

 ただ、母による全肯定で立ち直るのを期待させるラストは良かったと思います。母の愛は、よっぽどトチ狂ったことを口走らない限りにおいて、常に偉大なのです。カーチャンどこにいたんだってばよ、と言われてしまえばそれまでですが。

 魂を引っ張り合う絵面に漂う、間抜けさと迫力の無さに関してはノーコメントで。


 バクマン。

 とある営業マンが担当する顧客の引き継ぎをしっかり行わなかったがために、顧客の機嫌を損ねてしまったでござる、というお話。昔の彼女のことが忘れられなくて、今、自分へアプローチしてくれてる女を捨てて、元サヤに戻ったと言い換えても可。真面目過ぎると同僚から評される服部さんは、一体何を口走り、今週ラストで秋名さんがグレイみたいな顔になるくらいまで怒らせてしまったというのだろうか。いつか亜城木コンビがやっていた出歯亀行為ではありませんが、回想になったとしてもそのシーンは見てみたいものであります。

 本編ですが、若干の今更感を漂わせる間のコマ云々のやり取りは、「亜城木コンビと服部さんは本当に相性が良い」というのを端的に表わせていてグッドですね。同時に、担当替えの罪悪感に対する免罪符(相性がいいんだから迷うことなんてない)ともなっており、服部さんへの救いとしても機能している。亜城木コンビの方もエイジ&秋名さんと同じステージへ上がることに成功し、「これは勝負になるんじゃないか?」と思わせてくれているし、本当に良い関係です。
 ところで、服部さんの悩みはすごくもっともですね。全部がというわけではありませんが、助言というのは気楽な立場からだからこそできるものなわけで、それがいきなり当事者の側に立場逆転したら、そりゃ悩みますよ。また、真面目過ぎると同僚から評される服部さんが、色恋沙汰が嫌で担当替えを申し出た形になったことに関しては、あまり悩んでいないらしいことも分かる貴重なシーンでもあります。どんだけ嫌だったんだろう。

・福田組のそれぞれ
 今のところ、この人達は本筋と関係ないところで自分の物語を歩んでおり、ガモウ先生的にも、イザという時のネタに使うため、途中経過の描写だけは怠らないようにしておこうくらいの気持ちで描かれているっぽいわけですが、果たして、今後絡んでくることはできるのでしょうか。とりあず、静河君はもうちょっと障害としての役割を果たして欲しいです。
 しかし、深夜の三期続行でまだ視聴率も上がり、グッズもバカ売れって平丸さんは超勝ち組だなあ。この人、初期の亜城木コンビが目指していた目標を、ほぼ達成してはいないだろうか。あと足りないのは女くらいのもんだよ、本当。そりゃ、吉田さんもそこを最終防衛ラインとして死守しようとするよな。

・それにしても
 三浦さんの存在価値って一体……。


 少年疾駆

 無駄に二話もかけてチャンピオンズリーグを目指す決意を固めた主人公達は、しかし、続く第三話では普通に自校の授業でサッカーをしているだけなのであった……。
 これはワンピースに例えるなら、第一話で「海賊王に俺はなる!」と宣言したルフィが、第三話になっても故郷の村でぬくぬくしているようなものではないだろうか。

 どんな漫画家だって、最終的には長期の連載を目指しているわけですから、二~三か月で終わるようなストーリーにしろ、とは言いませんよ。でも、第三話になっても小学校の授業でわいわいしているような子供達が、チャンピオンズリーグへ至るまで、僕らは何十年待てばいいっていうの? とは言いたいです。

 別に、主人公がすぐさま至上命題を達成する必要は全くありませんが、やがて至上命題を達成するのではないか? という期待感は、常に読者へ抱かせていなければならないと思うのですよ。

 ラストに登場した新キャラの、世紀末リーダーっぷりにはノーコメントで。


 ブリーチ

 ノーコメントで。


 リボーン

 ああ、なんかすっげえ下らねえ、ゴミみたいな理由ですれ違いさせたものです。何せ、根本の理由が単なる勘違いなので、今後、これを理由にどれだけ深刻な戦いへ発展したのだとしても、「いや、理由なり真意を問いただせよ? 気になるだろ? そんでそれ聞けば誤解が解けるだろ?」としか思えんのですよ。たっくんと木場はさっさと話し合えよ、っていうことなのです。

 しかも、わざわざ勘違いで対立させたということは、当然ながら、シモンファミリーの他に真の敵が存在するはずなわけで、これは本来なら「ボンゴレと『真の敵』との戦い」で進めるべきストーリーに、無意味なシークエンスを挿入しているだけなんですよね。引き延ばし以外の何物でもない。
 とりあえず、それが現状で想像しうる最もがっかりな展開なんで、何とかして裏切ってほしいものです。来週、ただちに事情を説明しあって仲直りするとか、カーチャンがゴミ箱から見つけて仲直りするとか、正午過ぎてもいないことに疑問を抱くとか。


 メタリカメタルカ

 何に気をつけないでいたらあっという間に浮浪者となるのかとか、この世界では協会認可の印が無いと採取した鉱石を友人に自慢したりも出来ないのかとか、お前の能力で形を変えれば止まるだろとか、色々と不備は目立つわけですが、そんなことは、第四話にもなってまだ、ミネアが具体的にどう凄いのかも、離ればなれとなっている父ちゃんとの間に何があったのかも、何故メタルシティへ到着することがミネアになることへ繋がるのかも、一切明かされないままであることに比べれば、瑣末な問題であるわけです。
 先週も書いたけど、本当、この漫画の「第一話」はいつになったらくるんだぜ。


 黒子のバスケ

 ラスト、黄瀬がダンク対決で押し負けるシーンは、「敗因があるとしたらただ、まだ力が足りなかっただけっス」という、この試合そのものの総括でもある台詞をきっちり絵で表現してくれていて、非常に良かったと思います。
 テーマを絵でもって魅せてくれると、すごく嬉しくなっちゃうんだ。


 こち亀

 すごくノンフィクションっぽい語り口の、でもフィクションなお話。らしいです。
 モデルとなった探査機のお話に感じ入った秋本先生が、フィクションの中でくらい救いを与えたくなったのだと思われますが、ラストに至る道程が本当にただの「奇跡」でしかなく、それこそ現実に起こった出来事だったならばともかく、作り話でやられてもただただ安っぽいだけなのです。

      r ‐、
      | ○ |         r‐‐、
     _,;ト - イ、      ∧l☆│∧  良い子の諸君!
    (⌒`    ⌒ヽ   /,、,,ト.-イ/,、 l  
    |ヽ  ~~⌒γ⌒) r'⌒ `!´ `⌒)  「事実は小説より奇なり」という言葉があるが
   │ ヽー―'^ー-' ( ⌒γ⌒~~ /    
   │  〉    |│  |`ー^ー― r' |  小説でそのような「奇」を描写すると
   │ /───| |  |/ |  l  ト、 |    大半は超展開だと叩かれるぞ!
   |  irー-、 ー ,} |    /     i   論理的であってこそ名著は生まれるということだな
   | /   `X´ ヽ    /   入  |


 あと、両さんと中川はなんの権限があって残骸を墓地に備えようとしているのでしょうか。それはもはや、人類全体の財産なんだから、しかるべき機関に提出しようぜ。


 トリコ

 え、センチュリースープを飲み続けてたから味が体に染み込んでたって、それはつまり、オリジナルセンチュリースープの「最後の材料」は全然別の食材だったってわけで、それを求めて頑張ってた小松の顛末がこれっていうのは、ちょっと首肯し難いぜ。結局、突きとめきれなかったってことだし。
 素直にトリコのフルコースへ加えず、それを次回への引きにしたってことは、来週、「いや、結局は突きとめきれなかったんで遠慮しときます」となる展開なのでしょうか。

・センチュリースープ実食!
 味を感じる途中経過を省き、小松の変顔だけ出された時はどうしようかと思いましたが、改めてトリコの視線を通じ、にやけヅラになる理由を描写してからみんなで変顔になってくれると、きっちりカタルシスが生み出される辺りは流石といったところでしょうか。
 特に、あまりの濃厚さで思わず噛んでしまうというくだりは良い表現だったと思います。小松が再現したものなのに、太古太古と言ってるのはちょっと難があるけど。


 めだかボックス

 改造された肉体の強さは電波で奪い取れるものらしいです。

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by ejison2005 | 2010-06-08 03:23 | ジャンプ感想
夜桜四重奏 レビュー

夜桜四重奏~ヨザクラカルテット~(1) (シリウスコミックス)

ヤスダ スズヒト / 講談社



 本日ご紹介する夜桜四重奏(ヨザクラカルテット)は、ヤスダスズヒト先生による妖怪と人との触れ合いをテーマにした漫画です。

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 ちなみに、2008年10月から同年12月までテレビアニメも放送されていました。


 泥臭さは極限まで低減

 ところで皆さん、「妖怪と~」なんて目にして、「ああ、じゃあ泥臭くておどろどろしい雰囲気の漫画なのかな?」と思われたのではないでしょうか。そこら辺は水木しげる先生の功績が大きいのではないかと思いますが、日本の妖怪はそういったイメージを持って想像されてしまいがちなものです。
 しかし、そういった雰囲気が苦手な方はご安心あれ!

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 ↑サトリです。

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 ↑鬼です。

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 ↑キョンシーです。

 基本的に、デミ・ヒューマンタイプの妖怪しか作中に登場しないこともありますが、本作において妖怪という存在は、人間と同じ姿で描かれています。フリーザ様みたいに、第二第三の形態を隠しているということもなく、完全に人間の姿で固定。
 むしろ、ヤスダ先生の画風における特徴であるシャープな線と、艶やかな色遣い(いやモノクロだけど)によって描かれるキャラクター達は、そういった暗い雰囲気とは真逆の、ライト&ポップな空気を感じさせてくれます。

 そういった明るさはストーリーにも色濃く反映されており、本作の基本は、妖怪と人間とが共存する不思議な町でのコメディ。どんな状況でも決して余裕を失わない人達による、お気楽な物語が展開されていきます。
 その自然体ぶりたるや見事なものであり、肩の力を抜いてホッと一息つきながら楽しめる作品に仕上がっているといえるでしょう。


 長所の裏で短所も目立つ

 しかしながら、長所というものは翻せば短所になってしまうものでして、例えば、本作の場合ですと、僕はまず、妖怪という存在のおどろどろしさを極力無くしたことを評価しました。
 そして、それは同時に、妖怪という存在からおどろどろしさを抜いてしまったのならば何が残るのか? という問題に直面してしまうことも意味しているのです。
 単なる異種族同士の融和をテーマにしたいのならば、別に妖怪でなくとも、例えば宇宙人が降臨してもいいわけで、妖怪をテーマにした作品ならではの何がしかというのが、この作品には欠けています。

 更に、作品全体を貫く明るい雰囲気も、シリアス長編の時には災いしてしまっている面があり、とにかく皆さん、緊張感が欠けている面がある上、味方側に何やかんやで必ず助けてくれそうな超強いお助けキャラが複数存在するため、どれだけ危機的な状況だと煽ってみても、常に何とかなりそうな気がしてしまい、いまいちシリアスになりきれません。
 また、ヒロインの抱えているある秘密が読者に対しては全く効果的に機能していなかったりなど、ストーリー面でも不備が目立ちます。


 まとめ

 そんなわけで本作は、良い意味でも悪い意味でも、ライト&ポップさを極限まで追求した作品です。
 決して万人にオススメできる作品ではありませんが、とにかく軽みのある、読んでいて疲れを感じさせない漫画に仕上がっていますので、そういったものを求める方に読んでもらいたいですね。

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by ejison2005 | 2010-06-04 04:28 | 漫画
週刊少年ジャンプ 10年 26号 感想
 リボーン

 ツナが自分自身でボンゴレボスの道を選ぶというよりは、状況が他の選択肢を許さない感じになってきたエピソード。汎用人型決戦兵器をデデンと登場させて、「君がこれで戦わないと人類滅ぶんで後ヨロ」と言うようなもんですね。
 この展開で問題となるのは、「肥大化したボンゴレファミリー」の何がどう悪いことなのかがサッパリ伝わってこないため、9代目が詭弁を弄してツナの思考を誘導しているように見えてしまうことでしょうか。例えば、同じような境遇の漫画主人公として、やはりギャング・スターを目指した男ジョルノ・ジョバアーナが挙げられるわけですが、彼の場合は組織が麻薬流通に携わっており、自身の心情としてそれを許せないことから、どうしてもディアボロを倒し、組織のボスに上り詰める必要があったわけです。
 それと同じように、例えば肥大化したファミリーの一部が麻薬流通に携わってるとか、死ぬ気の炎が裏社会で蔓延する原因となってしまったとか、組織改革を必要とするだけの、具体的な理由を提示して欲しかったところです。むやみに権力を広げる戦い云々と言ってるので、きっとアメリカライクに、巨大な存在となってしまったがために、外部との戦いを常に求めるとか、そういう流れにもっていきたかったのではないかと思いますが、描写が足りないよなあ。
 ここら辺は、今後ツナが生きていく上で、重要な判断材料となっていくため、先週までのコメディ部分を削ってでも盛り込んで欲しかったな。


 ワンピース

 ステリー少年は天才だ天才だと言われてる割に、いまいち言動行動が賢くないなあ。所詮は八歳児と言われてしまえばそれまでですが、目の前にいるのは君を預かってくれてるおウチの御曹司なんだよ? 腹で何を思っているかはともかく、そんな態度でいいの?
 例えば、同じような境遇の漫画キャラとしてディオ・ブランドーなんかが挙げられるわけですが、彼の場合は、

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 いきなり愛犬を蹴り上げて見せただァーッ! 人間にへーこらする態度に虫唾が走るのだ!
 やべえwwwwwディオ様こんなレベルじゃなかったwwwwwうぇwwwうぇwww
 ステリー少年はかちこいな!

 あと、仮にステリー少年が家を継いだ場合、あなた方の家系は血が途絶えますが、お貴族さまとしてそれでいいんですか?


 ナルト

 本編全然関係ないですが、この漫画は登場人物の裸体を見るたびに、たるんだ体してんな~と思います。いや、別に太ったりしているわけではないんだけど、戦闘者の体に見えんのよ。
 まあ、つまり、ナルトのお腹が赤ん坊のようにぷっくらしているということです。

 そして、封印解除シークエンスの「やりたいことは分かるが全く効果的ではない演出」もまた、いつも通りの岸本節でした。平常運転ですね。


 ぬらりひょん

 泣き疲れて眠るゆらちゃん可愛いお(^ω^)ペロペロ
 爺さん! テメーは出番も少ないし全く役には立たんかったが今回は実に良くやった!
 で、なんでしょうけらすぐ死ぬん(´・ω・`)

・ラストで当然のように仲間へ加わっている天狗の皆さん
天狗A「うわー! 駄目だー!」
天狗B「助けてくれー!」
天狗C「母さーん!」
天狗D「く……鞍馬最強の天狗部隊と呼ばれた我々がこうも簡単に……」
 ↑来週冒頭部の予想。


 少年疾駆

 今回のあらすじ:主人公達はチャンピオンズリーグを目指す決意を固めたのだった
 うん、前回ラストと全く状況が変わってないですね……。ライバルが複雑そうな家庭事情を抱えているっぽいということくらいしか、初出の情報がありません。

 他の作品でもそうなんだけど、何でこう、何クールか続けられるという保証もなく、ファンも居ない新連載直後のエピソードに、こういう毒にも薬にもならないような箸休め的エピソードを持ってくるのでしょうか。もっと状況を動かそうぜ! 新しい情報や人物を出そうぜ! 読者の予想を裏切ろうぜ! 熱くなれよ!


 サイレン

 何でかは知らないけど、ハルヒコが次の瞬間には死ぬんじゃないかと思ってドキドキしながら読んでた。実力的にエルモアウッドより一段落ちる上、台詞もいちいちかませ犬っぽいんですもの。
 本編ですが、以前に触れた通り、現在を変えれば未来側の生き死にも変わるため、ここでジュナスの手によってマリーが殺された後、現代でジュナスとの決戦→マリー生存ルートですかね。時間改変の設定と、エルモアの未来予知との合わせ技によって逆に生死が読みやすくなってしまい、ドキドキ感は減じてしまっている気が無きにしもあらず。


 メタリカメタルカ

 どうやらクェイサー的な能力を持ってるらしいミネアが具体的にどう凄いのかも、離ればなれとなっている父ちゃんとの間に何があったのかも、何故メタルシティへ到着することがミネアになることへ繋がるのかも、一切明かされないまま終了した第3話。
 メタルシティへと到着した以上、さすがに来週にはある程度の情報が明かされるのでしょうが、それはすなわち第4話こそが本当の意味での第1話だったということであり、これまでのエピソードがほぼ白紙提出に等しい出来だったという、驚愕の事実に繋がる推測なのであります。新連載でそれって逆に凄いな。

 あと、今週のエピソードにおいて真に恐ろしいのは主人公の能力ではなく、棒を振っただけで悪漢共をまとめてなぎ払ったその怪力だと思います。


 銀魂

 大人の事情が多分に絡んだエピソード第一回。ああ、ひょっとして次郎長編で急に春雨がどうのと言い出してピラ子とかの出番が無くなったのって、映画に合わせて本編の展開を変えたりしてたのでしょうか。そうだとしたら、あの途中から感じたちぐはぐさも理解できますね。

 本編ですが、こちらの予想を綺麗に裏切ってくれていたのが好印象。ギャグは確実にキャプテン狙いの人が面白かったです。本人達もそういうことを言ってますが、高杉一派は規模の小ささがボスキャラとして難点だったわけで、神威となんやかんやで仲良くなり、最終的には勢力を拡大させるという流れでしょうか。


 トリコ

 いやいやいや、食材に選ばれるって言葉通りの意味かよw
 というわけで、食材っつうかフォースに導かれてる感じのセンチュリースープ調理光景でした。わざわざセツ婆に会いに行って何をするのかと思えば、普通に味見してもらってアドバイスもらっただけだし、しかも、そのアドバイスに従って成長したとかではなく、何かナチュラルに行動してたら実践できてましたという流れですし、ちょっとこれは残念だったかもしれません。「既に凄い人」であるトリコが超回復していくのはともかく、「これから凄くなる予定の人」である小松の描写がこれじゃあ、頂けないぜ。材料の質がセツ婆に遥か劣るという問題も克服できてないしなあ。

 事前に出汁ペリカンという鳥を登場させることで、ペンギンの唾液によってスープが完成するシークエンスへの違和感を減じさせていたり、ここぞというところで活躍することで、サニーが四天王の凄さとトリコへの友情を見せてくれたりと、細かいフォローが光るだけに、残念さが一層増しているのです。


 いぬまるだし

 本当、昔ワルかったと言う人が反省もせず武勇伝っぽく語ってるのは何だろうと常々思っているので、胸がすくような思いでした。


 LOCK ON

 やめて! 休日に男二人で動物園に来たり……女の子を使った脅しがチューするぞだったり……そんな彼らを殴らないであげて! この人達……可愛そうな子なんだから!


 バクマン。

 というわけで、先週の引きは本当にただすんなりと連載開始させず、読者の不安を煽るために入れられていただけでした。分かっちゃいたことだけどさあ……。
 ガモウ先生のスクラップアンドビルドっぷりは、もはや芸術的でさえありますが、僕としてはもうちょっとこう、ただ突き崩すのではなく、上に積み立てていくことを期待したいんですけど。
 それに、会議シーンで「俺達は作家の人生を左右してしまう……」という台詞があり、今回の連載決定に至る流れは全てその考えのもとに展開していくわけですが、元々、エイジに劣っている作品ならジャンプに描かないと言い出したのは亜城木コンビなんですよね。あなた方は亜城木コンビのパパでもなければママでもないのですから、これで関係を打ち切るというのは普通にありだと思いますよ。

 あと、三人手掴みでケーキを食べるシーンはとても汚らしかったです。食事・風呂・排泄は生理に関わる部分であり、受け手が嫌悪感を抱きやすいシーンなので、もう少し品を保って欲しい。

・担当変更
 ボンビーを対戦相手に押し付けたんですね。分かります。


 ハンター

 げえっ! ユピーが死んだァーッ! ウェルフィンさん凄いな! 大殊勲じゃないか!
 しかしまあ、これはちょっとユピーが油断しすぎてましたね。基本的に利用し利用される関係なのですから、オーラと肉体を絞りつくした状態での単独行動は避けるべきだった。じゃあ、他にどうすればって話なんですけども。一蓮托生となった状態で隠し事をした時点で、こうなるのは必定だったのかも知れません。

 休載期間になったので今後の展開を予想しときますが、先週、軽々しく「勝てば何でも願いを叶える」勝負を挑んだことと、恋患いというより、対戦相手としてコムギちゃんを欲していることから、コムギちゃんと再開を果たすものの記憶は戻らず、再び「勝てば何でも願いを叶える」条件で勝負を挑んでしまい、盤上の勝利をもぎ取ったコムギちゃんが、王に自害を願い、キメラアント編が終結するのではないでしょうか。
 ぶっちゃけた話、ネテロ会長の死を契機に偉い人達が全面核攻撃を決断しちゃえば王は倒せるわけで、その意味で王は既に死路へ入っているわけです。と、なれば、美しく終わらせるためには、コムギちゃんの手で散るのが一番なのではないでしょうか。幸いというかなんというか、キルアがコムギちゃんを背負いながらプフと問答したことによって、コムギちゃんが王の死を願うに至る種はまかれてると思いますし。

 僕、この推理にはちょっと自信あるよ! と、どうせ連載再開する頃には誰も覚えてねーだろと思って適当吹いてみる。

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by ejison2005 | 2010-06-01 05:37 | ジャンプ感想