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俺がなろうで連載してる件
 鼻塩塩……。

 というわけで、今から一ヶ月と15日だかそのくらい前に真実ゥを書いたわけですが、その件について。
 いやあ、もうちょっと前にふれようと思ってたんだけど艦これのイベントでそれどころじゃなかったわ。


 何故こんな挑戦したのか

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 というのは冗談だが、俺も今年で三十歳の大台に乗る。
 せっかくなので、何か生産的なことに挑戦してみたかったのである。

 それに何より、匿名で挑戦してちょろっとポイント稼げたらみんなびっくりするかなーって……。

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 というわけで、みんなをびっくりさせるべく一作目を書いてみたのである。


 一作目は完全な捨て作で候

 ところで、ポイントを稼ぐといってもそれが簡単なものではないことくらい僕でも判断がつく。
 そこで取ったのが、「手癖で書いた捨て作品をとりあえず投稿して問題点を分析しよう」大作戦である。
 早い話があれだ。ナックル星人が再生怪獣使ってウルトラマンジャックの戦力分析してたアレ。
 慣れ親しみやすいよううざい作者キャラを演じてもみたがこれは普通に失敗だったな。

 ついでにおーぷんちゃんねるとかにも晒したりしてアドバイスも頂いた。
 余談だが僕はそうやって晒す行為に抵抗がないぞ。指摘してもらわなきゃ直すとこよく分からんからな。


 改善しての二作目

 そして二作目である。

 文体などもなろう受けしそうなパロネタ大盛りのものに加え、テンプレ型のストーリーに今年の戦隊へあやかってニンジャモチーフを加えてみた。
 展開やら設定やらは相変わらず行き当たりばったりだが、とりあえず何の因果もなく主人公が転生するのもどうかと思うので「ラスボスの世界征服計画(笑)の巻き添えになって死んだため転生」という形にはしてある。

 で、やはり文体を変えたりした成果はそれなりにあったようで2ちゃんの底辺スレでアドバイスを受けたりしてそこそこにポイントを稼ぐ。

 そろそろ明かそうか……いや、どうせならポイント300の大台に乗ってから……などと考えていた頃、悲劇が起こったのである。


 晩酌のビールがぬるかったよ事件

 そう、アクエリオンロゴスを見ながら飲もうとしたビールが買ってきたばかりのものでぬるかったのである。

 もうね。ファックですわ。何がヤマイダレダーリンだよ今すぐ俺のビール冷やせよおらあ! てなもんです。
 で、その時「あれ異世界で冷やしたビール売ったら売れるんじゃね?」と思いつき、このビールを無駄にしないためにも形にすることを決意したのである。


 短編、思いのほかポイントを稼ぐ

 で、それで書きあがったのが現在プロト版と銘打ってる短編なのであるが、夏場というチノ=リも得たのかこれがやたらとポイントを得た。というか普通に日間にも乗った。
 つーか、それなりの期間こつこつとポイント溜めた二作目より余裕でポイント入ったからなんだかなーという感じである。

 んじゃまあ、せっかくだしポイント稼げる作品へ移行していくかと思い二作目も切り捨てこれを連載してみることとする。


 で、現在

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 うーむ。要因はいくつか考えられるというか、一つしかないな。

 あれですね。短編時の読者がそのままポイント入れてくれて、結果日間に乗って、ポイントはポイントがあるところに集まるからとんとんとポイントが入って最終的に二万超えちゃいましたと。

 俗なこといっちゃうと、逆になろうでのしあがりたいなら短編ガンガン書いてその中で受けの良いものを連載にしちゃえば案外簡単なのかもしれない。よく考えたらジャンプの短編読みきり理論だな。まんま。

 そんなわけで、なんかもうみんなをびっくりさせるという当初の目的からずれたところへ移行しちゃってるけど、それはそれとしてアテクシがんばっております。

 唐突な思いつきにより書いてるので、超ウルトラ完全な行き当たりばったりなんだけどね。まず、作中舞台である王国の地図すら書いてないぞ。

 そもそも俺、料理とかできないし……。や、野菜炒めならなんとか……。


 気をつけてること

 猫かぶりですね。

 なろうにおけるコメント返信や活動報告においては、

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 このようなキャラを心がけている。気まぐれで書いた他作品へのコメントとかも。
 あれよな。所詮なろうは他人の庭だから、その辺空気読むことを意識している感じ。

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 まあ、どう足掻いても真実ゥはこうなので自分の庭であるこのブログじゃ変わらず好きに書きますが。なろうでのあれは、作品そのものの文体も含め肩がこっていかん。


 三作目裏話

 こちらのサイトに存在する適当に命名機能を用い、

 王国の人名 → ドイツ人名
 王国の地名 → イタリア人名
 なんかスパイス作ってる国の名詞 → チェコ人名
 神様の名前 → ロシア人名

 で適当に精製している。


 また、弟子ポジはできればヒロインにしたいのだが夜中まで営業する関係上安全を考え住み込みにせざるを得ず、主人公の性格的に異性は雇わなかろうという結論に達した。
 いっそ、何かのイベントでなろう民が大好きな奴隷でも購入させようかとすら思ったのだが冷静に考えるとこの世界、

・魔物との戦いで人類同士が争ってる場合じゃない
・土地がほしいなら魔物の領域を解放したほうが生産的
・よって、被差別民族の流入する余地がない
・騎士が強すぎる(一般レベルの魔術でもライフル銃くらいの射程と威力がある)ため、平民が戦う必要がなく労働力はめっちゃ余裕があると推測される

 といった要素が揃っており、

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 奴隷制度生まれる土壌なんざどこにもねーよ! くそあっ!

 というわけで、仕方なく男性キャラにしたのであった。んっとに雄度たけーなこの作品。

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by ejison2005 | 2015-09-19 06:18 | ノベル | Comments(4)
異世界料理道 レビュー
 作品ページ。

  ろくに更新もせず読みふけってたシリーズ第八弾。
 ……なんかいつの間にやら大量に更新されていたんですもの。この作者様は速筆であらせられますわ。


 「終わりある」なろう小説

 さて、本作において一番大きなポイントなのは序盤からゴールが提示されているというところですね。

 すなわち、主人公を保護してくれた現地民族達の特産食品を近場の街で認めさせ、現地民族達の地位向上を図る。

 物語はそのゴール地点へ向けて一歩一歩着実な歩みを進めていくものとなっており、これはネット小説としてはかなり異例なものです。

 たまたま僕が読んできた作品群がそういう傾向だったのかもしれないけど、基本的にネット小説というものは終わりを明確に提示されていないものですからね。
 なろうの異世界ものっていうのは、基本的に「終わらぬ異世界ライフ」を提供していくものだという固定概念が存在した。

 それが本作ではしっかりと設定されていて、登場人物や舞台もそれに沿ったものを用意されており無駄を感じない仕上がりとなっているのです。

 作品を飾り立てるテクスチャも独自性のあるものとなっていますが、まずはこの土台骨における設計の見事さこそが本作の魅力であるといえるでしょう。


 緻密な設定をされた世界観

 さて、本作の舞台設定は先にも述べた通り最終到達点へ向けて無駄なく配置されたものとなっているのですが、それが実に独自的で魅力溢れるものとなっております。

 まず、異世界転移ではあっても「ファンタジー」ではないんですよね。この作品。

 魔法の類は一切登場せず、現地住民達の泥臭い生活スタイルがこれでもかというくらい前面に押し出されている。

 そもそもが、主人公を保護する現地民族達にしたってアフリカの密林とかにいそうな狩人達であるわけで、中世ヨーロッパ風なファンタジー世界が多いなろう小説においては非常にユニークなアプローチをしかけているといえるでしょう。

 文明レベルにおいても、他のなろう小説に見られるゲーム的ですらあると感じる近代的要素は一切排除されており、実に不便で……それが故に魅力溢れる中世ライフを堪能することができます。

 据え膳下げ膳的な異世界ライフもそれはそれで面白いのですけど、中世文化ってのは不便だからこその魅力がありますからね。そこをリアリティある描写にしてくれてるのが面白い。

 現地人達の文化的側面に関しても作中で提示されたゴールに合わせた独自的なものを用意されており、例えば本作の発端部では「狩りを生業にしている現地民族が血抜きについて知らない」というおいおいそれマジか的なイベントを用意されています。
 が、読み進めるにつれてきちんとそうなるに至った歴史的経緯などが語られており、初見では納得しがたいイベントがむしろ設定面の重厚さを増す要素として転化されていくのですね。

 そうやって徐々に徐々に読者の中には既存のどんな作品とも異なる世界観が形作られていき、まさにこの作品でしか味わえない異世界料理道ワールドが確立されるのです。


 魅力溢れる登場人物たち

 これまで述べてきたとおり、本作を構成する要素にはおよそ無駄というものが見受けられずそれは登場人物にまで及んでいます。

 しかしこの登場人物たち、与えられた役柄を果たすだけには留まらぬ個性とエネルギーを有しておりキャラクター小説としてもしっかり楽しめる出来になっているのですね。

 特に僕が気に入ってるのはダン=ルティムという人物で、その強烈なパワーと個性には圧倒されることしきり。
 この人物も自分に与えられた物語上の役割はきっちりと果たしているわけですが、その際に自身のキャラクター性をこれでもかと見せつけ、印象深く記憶に刻み込まれていくのです。

 そうなるのも、登場人物たちが物語をただ進めるための操り人形になっておらず、物語上でその役割を果たすに至った経歴などをきちりと用意されているからでしょう。

 どの人物も、「人間」として描かれているのです。


 まとめ

 そのようなわけで、それこそ出来の良い料理のように厳密なレシピのもと、隙なく構成された良作です。
 一味違うネット小説を楽しみたい方にぜひ、おすすめしたいですね。

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by ejison2005 | 2015-07-30 23:15 | ノベル | Comments(4)
辺境の老騎士 感想
 作品ページ。

 艦これのイベント始まったくらいには読み終わってたのですが、ようやく感想。


 なろうなようでなろうじゃない少しなろうななろう小説

 僕なりに本作を一言で表すとすると、およそこのような感じになるでしょうか。

 まず、主人公がジジイで舞台がオリジナルのファンタジー世界という時点でなろうにおいて隆盛を誇るジャンルからはかなり離れてるんですよ。下手すると、ぼくのわたしの勇者学みたいな感じで奇をてらった出オチ系主人公による尻すぼみ話になりかねないレベル。

 実際、僕も読んでみるまではドン・キホーテ的な爺さん騎士の滑稽な冒険譚かと思ってましたしね。

 ところが、そうではなかった。実際に読んでみると、話の筋そのものは極めてなろう的なサクセスストーリーであった。

 まず最初こそ主人公は(ジジイだから当然だけど)肉体的にもガタがきていて、大して強くないんですよね。本人もそれを強く自覚してる描写が多々ある。

 ところが、前半部分で古代剣を入手してからは徐々に風向きが変わっていきます。いわゆるひとつの「チートを授かった主人公」状態です。

 それでも使い方が分からなかったこともあり、しばらくは剣のパワーで強くなったりならなかったりを繰り返すわけですが中盤以降は剣が持つパッシブ能力のおかげもあって大活躍ですね。俺Tueeeです。

 これをなろう主人公といわずして、なんというのか!

 そもそも、残りの寿命短い(と感じたから)色々あったし旅に出るっていうのも「新天地への旅・新しい人生の始まり」という意味合いではみんな大好き異世界転生型主人公と端を同じくしてますしね。

 これは何もケチつけようという意味ではなく、同じ「さらわれたNPCを敵施設から救出するシナリオ」でもアリアンロッドとダブルクロスでは全然違う内容になるのと同じということです。

 テクスチャはガラッと変えていても、根本たる屋台骨の部分が同じだからなろうを好きな人は問題なくハマれるし面白いと思える。
 また、テクスチャが大きく異なるので既存作品群に食傷気味な人でも新鮮な気持ちで面白く読むことができる。

 ま、鍋物やってる時にポン酢だけでなくごまダレも試すようなもんですね。食べ方を変えた同じ料理。

 作者さんがどの程度まで意識してやってるのかは分かりませんが、本作の面白さの一端はここら辺にあるのだろうと僕は思っています。


 「使いこなしている」世界観

 作品タイトル通り数多くの騎士が登場する本作なのですが、よくよく考えてみると本作における騎士は中世ヨーロッパ的なものではなくかなりの部分で「僕の考えたかっこいい騎士像」なんですよね。

 で、本作がすごいのは「僕の考えたかっこいい騎士像」を成立させるための入念かつ緻密な世界観の構築にあると思います。

 まず、この作品の世界って狭いんですよね。すごく小さい内陸部の話。ひょっとしたら四国くらいの大きさしかないかもしれない。中盤で海を知ってる人間が誰もいないと判明した辺りでは、びっくり仰天したものです。

 そういった地理的な面を初めとし、魔獣の出現地域、亜人の縄張り範囲、各国の歴史的背景……全てが有機的に作用して「僕の考えたかっこいい騎士像」を成立させている。これがすごい。

 設定が単に設定として存在するのではなく、ひとつ目的に向けてギミックとして作用している。
 しかも、それが最終盤では物語のクライマックスを彩る使い方をされるのですから、見事としかいいようがないでしょう。

 テクスチャであり、ギミックであり、最後にはカタルシスとしても昇華されている。

 設定を凝った作品は数多くあるでしょうが、設定をここまで使いこなしている作品というのはそうそう見られるものではないと思います。


 まとめ

 そんなわけで端的にまとめると、なろうで流行しているジャンルと大筋を同じくしながらそれを彩るテクスチャによる違いと、その使いこなして圧倒的な個性を確立している作品であると思います。

 作者さんの新作も程よい長さで一端完結されたようですので、これもいずれ読まねばなるまいよ。

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by ejison2005 | 2015-06-09 05:29 | ノベル | Comments(2)
理想のヒモ生活 レビュー
 作品ページ。

理想のヒモ生活 5 (ヒーロー文庫)

渡辺 恒彦 / 主婦の友社


理想のヒモ生活 6 (ヒーロー文庫)

渡辺 恒彦 / 主婦の友社



 ろくに更新もせず読みふけってたシリーズ第六弾。


 俺が書籍版を買ったなろう小説

 本作を僕が語る上で、まず欠かせないのがこの点でしょう。

 まったくもって忌々しい限りです。ビームシールドを使わされたキンケドゥさんはこんな心境だったのでしょうか? 俺は! 誇りを持って! 乞食をしているッ!

 何で買うことになったかっつーと、本作はある程度まで進んだところから書籍版とネット版とでお話ががらりと変わってくるんですよね。

 基本的な筋書きは主人公への側室入りを描いたもので変わらないのですが、それは字面にした場合の話。

 そもそも、側室入りとして取り沙汰されてる新ヒロインが全くの別人同士ですし、結果として書籍版は主人公が(後方とはいえ)自ら戦場に立つ羽目になったりと、内容はまったく別物といってよいものとなっています。

 大きな違いとしてはネット版が比較的穏やかに進行していくのに対して、書籍版ルートは先にも述べた主人公出陣など、金を得るに相応しいエンタメントした作りになっているのが挙げられるでしょうか。

 とはいえ、ネット版が面白さで劣るのかといえばそういうわけでもなく、こちらは主人公が召喚された国家の暗部についても描かれていたりと別種の面白さが存在します。


 いや、これはダイジェスト化された場合を除いて無料で読むことが可能ななろう小説において、なかなかに面白い商売方法であると思います。

 最初からルート分岐しているわけでなく、ある程度のキャスティングが完了したところから大胆に分岐させているというのが憎い。こんなの買うしかないじゃないか!

 その分、作者さんの負担は尋常じゃないらしく書籍敢行ペースもネット更新ペースもいまいち遅いというのだけが難点ですかね。


 理想のヒモ生活(ヒモ生活するとは言ってない)

 さて、本作において気に入っている点として(喋り方がなよってしてる点を除けば)主人公の好感度が高い点が挙げられます。

 まず、タイトルは「ヒモ生活」となっているし主人公もブラック企業勤めの疲れからその点に魅力を感じて異世界ライフを引き受けるわけですが、ヒモ生活自体は早々に終了し、普通に働くんですよね、主人公。

 それというのも、主人公が自堕落さを有してない健全な日本男子であるのも大きいし、王配がそうそう表に出てこないわけにはいかないという事情があります。
 が、何よりもヒロインである妻を慮ってのことだというのが大きい。こいつあ誠実な男だぜ! 誠実すぎてタイトルが旅立ってるけどな! てなもんです。

 なろうにおいては最初に出会った無職転生の印象が大きいですし、基本的にはハーレム主人公が多い印象です。
 そんな中において、その気になればハーレムを築くことも可能なのに一途に嫁さんと息子を愛する主人公の姿はとても新鮮で好感を持てるものとして映ったのですね。

 まあ、前述の通り今現在は側室入りにスポットを当てたお話としなっているわけですが、それらも状況が許さないからそうなってるだけで主人公の誠実さを疑わせるわけではないですし、個人的には許容できる範囲です。というか普通に主人公が気の毒なくらいです。


 善性に満ちた登場人物たち

 さて、本作では国内における権力闘争なども頻繁に描かれます。

 しかしながら、ここでポイントとなるのが権勢を争う各キャラクターが敵であっても仇ではないという点ですね。

 その筆頭とも呼べるのがプジョル将軍というキャラクターなのですが、彼は少しでも高い地位を目指しながらも有事が起こった際には極めて迅速に対応し、有能さを示します。
 その行いには一片の曇りも存在せず、彼にくっついて「将軍Sugeeeeeeeeee!」をおこなうキャラクターの存在もあってその凄さが際立つわけですね。

 その他のキャラクターも同じで、皆主人公とヒロインにとっては政敵でありますがその立場を離れれば全員極めて有能で皆が皆国の発展を願ってもいます。
 単純に敵役を無能な憎まれ役にしているわけではない、複雑でさわやかさすら感じるドラマがそこにはあるわけで、これも本作の大いなる長所と呼ぶべきでしょう。


 ちなみに、僕が一番好きなのはボナ王女。ネット・書籍版共に現状は準ヒロインくらいの扱いだけど、状況的にもフラグがいっぱい立ってるし是非もう一歩進んだところへ踏み込んでほしい。


 まとめ

 そんなわけで、主人公の誠実さを始めとしてキャラクターの高感度が極めて高い異世界内政を扱った作品です。

 主人公の立ち場上、踏み込んで経済などを語る部分は少ないのですが、そもそも「王配」というその立ち居地自体が目新しいものでありますし、これは是非とも一読して頂きたいですね。

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by ejison2005 | 2015-04-14 05:48 | ノベル | Comments(0)
異世界居酒屋「のぶ」 感想
 作品ページ。

 酒飲みながら読んでたシリーズ第一弾(続弾はない)。

 なろうでの食小説ということで、どうしてもタイトルが似た異世界食堂を想起してしまいますが、こちらはよりアグレッシブに異世界へ関わるのでそこが読み口の違いとして表れてますね。

 また、ネットで読める範囲(更新停滞してるから今後は書籍に力を入れる腹積もりか?)だと大きく分けて二部に分かれており、それぞれ単独でエピソードを完結させながらも次第に大きな流れへ収束させていくのも大きな違いか。

 ただ、その弊害として特に二部部分は政治劇的な部分への比重が大きくなっていて、そこは賛否両論分かれるところかなーと思います。
 こう、あさりの酒蒸しを食べるのはそこそこに人物同士の関わり合いへ焦点が合わされるという感じ。

 個人的にはもうちょっとこう、全体としての大きな話に関与しないただただ「飯ウメー酒ウメー」的な単独エピソードが多くてもいいと感じました。

 キャラクターに関しては、やっぱり看板娘でありヒロインでもあるしのぶちゃんに目がいきますね。
 なんというかこう、存在そのものがえろいんだよな。業が深い。


 ……うーむ、とても面白い作品なんだがいざ感想となるとあんまり言葉が浮かんでこない。
 俺の好きなビールもなんだけど、端麗でスッキリとした飲み口の作品なんですすーっと入ってきちゃうというか。

 あれだ。喉で味わう小説。

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by ejison2005 | 2015-04-07 05:16 | ノベル | Comments(0)
八男って、それはないでしょう! 感想
 作品ページ。

 ろくに更新もせず読みふけってたシリーズ第四弾。


 手放しでは褒められない

 まずこの作品、とてもじゃありませんが手放しで褒めることはできません。欠点だらけです。

 いちいち挙げていけばキリがなくなってしまうのですが、ぱっと思いつく限りでは、

・別に生家で「それはないでしょう!」と言うほどの扱いはうけてない
・さすがに貧弱すぎると感じられる語彙というか文章力
・ファンタジー世界の人間が「無双するなよ」と日本のゲーム由来の発言
・というか全登場人物の会話がどことなくオタっぽい
・「異世界なのに言語が日本語(文字も日本語)」に代表される、都合よすぎの世界観(猿の惑星オチは匂ってない)
・魔法と魔力が万能すぎて持たざるは人にあらず状態に近い
・ハワイの親父ばりに万能な商社時代の経験
・魔法の袋の口より圧倒的に大きいものをしまう絵が想像し難い
・ちょっとでいいから君が乗っ取る形となったオリジナルヴェル君について思いを馳せましょう
・「お待たせ! そこの畑で取ってきたよ!」と言わんばかりのヒロイン達(特に初期二人)

「(あとは()の使い方が明らかに間違ってて読みづらいよな……そもそも一人称小説で多用する意味がどこにあるんだか)しかしながら、それを覆す長所一点張りの作品でもありますね」


 貴族世界の描写が面白い

 この作品唯一の長所にして売りなわけなんですが、これがなかなか新鮮で面白いんですよね。

 主人公はある事件をきっかけにお手軽な栄達を果たすわけですが、その栄達ゆえに反強制状態で婚約させられたりとか、王国中枢部の肝入りである貴族を自爆せざるを得ないところまで遠まわしにいじめたりとか。

 なんというかチート能力で名を上げ、その上がった名が自動的に周囲(貴族社会)を巻き込んでいくシミュレーションを見てる感覚が面白いんですね。

 これはあくまでも僕の読書体験がそうだという話なんだけどこの作品みたいに、外への冒険ではなく内向きな貴族同士の人間関係や国内開発をメインとしたものを読んだことがないので、そこに食いついたんだと思う。

 欲を言うなら、領内開発について「魔法でどうにかしました」が多すぎるのでそこら辺をもっと専門的に解説したりする作品も読んでみたいかな、と思います。

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by ejison2005 | 2015-03-31 04:17 | ノベル | Comments(4)
異世界迷宮で奴隷ハーレムを 感想
 作品ページ。



 フ……最近めっきりはまってるなろうの上位ランク作品ならば、まさか外れということはあるまい。
 そう思いつつ奴隷買うところまで読んでみたよー!
























































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by ejison2005 | 2015-03-22 07:58 | ノベル | Comments(8)
謙虚、堅実をモットーに生きております! 感想
 作品ページ。

 ろくに更新もせず読みふけってたシリーズ第三弾。

 女性主人公の一人称視点ということで、過度に文章がオトメナイズされている点と背景描写が少なくていまいち状況を想像し難いという点を除けば、これまた次から次へと貪るように読みたくなる良作であります。


 やはり圧倒的な「続きを読ませる力」

 これは無職転生でも書いたことですが、ここら辺はなろう小説の人気作における特徴の一つといえるかもしれませんね。
 とにかく、一つ話の終わり部分で気になる次回への引きが必ず用意されており、それが一段落するまで詠み進める手を止めたくない……しかし読み進めたら進めたでまた新たなる「次への引き」が用意されているという仕組み。

 いやはや、ほんとよく次から次へとポンポン思い浮かぶもんだ。ジャンプ作家もかくやという目まぐるしき自転車操業っぷりです。


 登場人物の善性が心地よい

 本来なら最もあくどい行動をするはずの人物に主人公が転生しちゃったためか、全体的に登場人物が善性に満ち溢れていて読んでて心地良いのも特徴ですね。主人公の家族仲も良好ですしものすごく心地良い世界が形成されている。

 もちろん、ちょっとした学生同士の対立とかはあるのだけどそれも行き過ぎたりするようなことはなく子供同士のグループ対立程度で留まっていますし。
 主人公自身がそういった行いを影ながら正したり被害者をフォローするような立ち回りも多い(特に若葉ちゃん関連)ので、気持ちよく読んでいくことができます。


 とてつもなく残念な君ドル勢

 漫画の世界に転生したという設定の本作ですが、その漫画内における主要登場人物のほぼ全てがそこはかとない残念さを有しているのも面白ポイント。
 特に筆頭といえるのが君ドルにおけるヒーロー役を務める皇帝で、後半になって展開される「皇帝の庶民生活体験ツアー」はいずれもがユーモアに満ち溢れていてニマニマしながら読むこととなりました。

 まあ、一番残念なのは前世の記憶がミックスした結果超庶民派ロココの女王と化している主人公なのは疑う余地もないのですが。
 こちらは稀に行われる他人物視点でのエピソードで特に顕著となっていますね。


 恋愛も手を抜かれてない

 基本的に善性さとユーモアで引っ張っていくスタイルの本作ですが、そもそも少女漫画の世界に転生した設定ですし恋愛関係も手を抜かず入念に作られているのもポイント。

 ここで重要なのは、一人称視点を活かした迷彩が施されている点ですね。

 特に円城なんかは主人公に気がありそうな描写がされているのですけど、一人称視点で主人公がそれほど突っ込んで考えないところもあり(というかアウト・オブ・眼中)、そこら辺は謎に満ちていて読み手の憶測と興味をそそる構成となっています。

 他にも後半部分で主人公が皇帝と庶民体験ツアーをしたりしているのがそれを知る円城にはどう受け止められているのか、生徒会長視点で主人公はどういう存在なのか、等々、自覚は無いだけでフラグは一杯っぽい主人公回りの矢印図が知りたくなってくるところです。


 そんな中で最も気になるのは……

 やはり、主人公と皇帝の関係がどのようになるのかですね。

 主人公が行動した結果、彼にとっては小学生時代から気安く話せる唯一の異性友達(というか円城と合わせて二人しかいなさそうな友人)ポジであり、本人達の自覚がないだけでやってることは人目を忍んでのデートなわけですから。

 若葉ちゃんと主人公が友人であることを皇帝が知ったらどうなるのかや、円城の真意、いよいよ作中で君ドル終盤時期に差し掛かっていることなど、本当に続きが気になる作品です。
 なんか日付を見ると更新ペース激落ちしてるっぽいですけど、続きを期待して待ってるんだぜ。

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by ejison2005 | 2015-03-20 06:28 | ノベル | Comments(2)
異世界食堂 レビュー
 作品ページ。

 更新もせずにがっつり読みふけってたぜ!

 ……作中でも登場するパーティオードブルの如き、様々な味わいを含んだ良作であると思います。アレッタちゃんかわいい。


 日本の洋食屋さんSugeeeee! が心地よい。

 まず、本作における面白さの中核を占めているのがここであるんじゃないかと思います。

 や、既読の皆さんは「おいおいそうじゃねえだろう?」と思ったことでしょう。
 「料理のものすごく美味しそうな描写こそ異世界食堂の骨子じゃねえか?」そう思ったんじゃないでしょうか?

 もちろん、それは大前提なのですが本作における料理の味描写は「現代日本と比べて圧倒的に食文化が後進の中世ファンタジー住民による食レポ」なんですよね。

 作中での描写を鑑みるに店主さんは相応に腕の良い料理人(品数多すぎて食儀とか使えそうなレベル)ですが、登場人物はその腕前だけに驚いてるわけではないのです。

 ここら辺、既存の作品で例えるとテルマエ・ロマエなんかに近い作風でして単に「美味しそうな食レポが楽しい」のではなく「中世ファンタジー住民による食レポでナショナリズムを喚起されるのが楽しい」というのが正解なわけですね。

 僕らの生活圏にいくらでもある大衆向け洋食屋さんに対し、異世界人達が「っべー! まじでっべーわ! 超っべーすわ!」と言っているのに対し胸中で「どうだ日本の洋食屋さんはすごいだろう?」と鼻高々になって見せるのが楽しいわけです。オレらなんの関係もないけどな!

 ここら辺は形を変えたさすおにであるのかもしれませんね……そういやあっちもなろう出身だったか。


 一話完結式SSという特性を活かしたギミックエピソードが楽しい。

 具体的に例を挙げると、

 メンチカツ
 ビフテキ
 カレーライス

 この辺でしょうか?

 ここら辺のエピソードはあえて視点を置いた登場人物の境遇を伏せつつお話を進めることで、「こいつはこういう人物なんじゃないか……?」という推理する楽しみをお話に加えており、SSらしいギミックの楽しさが味わえるお話となっております。メンチカツは若干違いますが最終的にそんな感じ。

 メンチカツは記念すべきファーストエピソードであり上述の「日本の洋食屋さんSugeeeee!」もふんだんに盛り込まれておりますので、僕としても好きなエピソードですね。


 断片的に語られる異世界模様がまた楽しい

 さて、本作は主な舞台が洋食屋さんの店内という関係上一口に「異世界ファンタジー」と言っても登場人物がどのような世界観に住んでいるのか、特に初期はほとんど分からないわけですが回を重ねるごとに少しずつ、少しずつその辺が語られていきます。

 特に白眉といえるのが『ビーフシチュー』の主役も担ったある登場人物に関してで、この登場人物は『ビーフシチュー』単独だと「ほほう面白い客だな!」で終わってしまうのですが中盤以降に行われていく設定開示により実はそれだけに留まらない存在であることが明かされていきます。

 それ以外にも、

 主要国としてどのような国があるか
 どのような地方にどのような人々が暮らしているか
 この異世界にはどのような伝説が存在し登場人物はそれにどう関わっているか
 全く違うように思える文化圏同士にどのような繋がりがあるか
 おそらくコンビニだろうが朝っぱらから女性用下着を単独で買いに行った店長は勇者じゃないのか?

 等の要素が回を重ねるごとに明かされていき、時には異世界食堂を通じて文化圏の違う者同士が交流し新たな展開を見せることもあります。

 特に初期から登場する若者(齢121歳含)の常連客はその傾向が強く、異世界食堂を通じて徐々に変化していく彼らの状況を楽しむのも本作の面白さですね。


 個人的に好きなエピソード

 そんなわけで、やや推敲が甘く誤字の類が多い点は気になりますが、ほんと難点はそれくらいでひたすら楽しい作品であると思います。

 個人的に好きなのは、

 メンチカツ(記念すべきファーストエピ)
 エビフライ(主役が愛嬌あって好き)
 パウンドケーキ(心理描写が秀逸)
 ビフテキ(ギミック一本勝ち)
 ポークジンジャー(俺も好物だから)
 カレーライス(やはりギミックの勝利)
 チャーハン(初対面のヒロインに「シャワー浴びてこいよ」とか店長はやはりry)
 シーフードフライ(登場人物が楽しそう)
 とん汁(同上)
 クレープ(同上)
 カツ丼(同上……ここら辺から先代エピも増えるね)
 バーベキュー(あんたら仲いいな!)
 カレーライスふたたび(アレッタちゃんの次に好きな登場人物)
 ポテトチップス(コロッケの食い気が帝国を救うと信じて……!)
 ライスバーガー(この人物の高感度がぐっと上がった……別に低くはなかったが)
 お子様ランチ(説明不要ッ!)
 ロースカツ(店長の料理が世界を救うと信じて……ご愛読ありがとうございました!)
 ハンバーグふたたび(彼女を見たコロッケパパの反応が知りたい……来店するかだが)

 こんなところでしょうか。

 特にカレーライスふたたびは好きだなあ。すごく魅力のある登場人物だと思う。

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by ejison2005 | 2015-03-07 05:27 | ノベル | Comments(4)
無職転生 レビュー
 作品ページ。

 なんとなーく本屋で見かけ、帰宅後試しに読んでみたら続きが気になって寝不足になるくらいには面白かったのでれびう。
 このような作品が無料で読めるとは、いーい時代になったものよのおケンシロウ!

 いやまあ、イラスト綺麗だしお布施するにやぶさかではないのだが、どうせ続きが気になってWEBで読んじまうぞこの作品。


 圧倒的な「続きを読ませる力」

 設定とかキャラクターとかそういうのはひとまず置いといて ミ□

 本作において何よりも特筆すべきなのは、シヴィライゼーションの如き「もう一話だけ……」という続きを読ませる力だと思うのですよ。

 といっても、正直最初の2章まではそれもそこまで強くありません。

 基本的に最序盤の2章は主人公が転生する過程と、そこで順応していく様が描かれてるだけですからね。事件性に欠けるのです。

 が、それを超えてからはまさに怒涛の展開という感じで、モア、モア、プリーズと読み進めてしまうこと請け合い。

 やはり、主人公が追い込まれ行動を起こす時にこそ物語は動き出すということでしょうか。

 特に「ターニングポイント」と銘打たれた各話の前後は物語の舞台、登場人物の立ち居地、物語としての種類(旅行記的なものから学園編へ等)がガラリと変わるため、それがまた新鮮な味わいを生み出し、画面をスクロールする手を止めさせません。

 中でも秀逸なのは「ターニングポイント4」ですね。あえて詳細は語りませんが全ての事象が意味合いを変えるあの展開には、感嘆することしきりといったところでしょうか。


 しかしながら序盤の弱さは問題か

 一方、上述の通り最序盤の2章まではやや吸引力に欠けます。

 特に主人公が転生する経緯を語るプロローグ(つまり第一回)において主人公は笑えないタイプのクズ人間なので、「転生しないで大人しく荼毘に付されろ」とか思っちゃいます。

 物語の内容も特に1章は登場人物とのやり取りを通じた設定説明的な部分が大きいため、ややもすると退屈にすら感じられます。

 一応、2章からは能動的に動く部分も増えてくるんですけどね。それでも事件性はさほど大きくないのでドラマティックさに欠けるというのが実情でしょう。

 やはり、この作品は3章以降を読んでこそです。読むのにそこまで時間がかかるものでもないですし、時間がある時にでも騙されたと思ってババーッと読み進めてみてほしいですね。


 キャラクター

 本作はキャラクターが多いです。

 作品そのものが長大になっていることもありますが、現在までで主人公の二十台半ばまでの人生を描いたものになっているため、登場人物の総数もそれに見合ったものとなっています。

 その影響もあり、あるパートで活躍したキャラがターニングポイントを超えることで長期の離脱をしたりすることはザラで、そこは贔屓のキャラに固執するタイプの人にはちょっと辛いところかもしれませんね。

 その分、各パートでの主要人物には相応の活躍とエピソードが与えられていますし、特に最後のターニングポイントを越えてからは物語と共に登場人物も集約されていくため、大分落ち着いてはくるのですが。

 個人的に好きなのは通称『社長』と『ペ様』で、あんたらシリアスなシーンを面白くすることに全力を尽くさないでくれと言いたいw

 あと、人形に執着する彼と信仰心厚い彼も好きかな。こいつらは中盤以降準レギュラーとして出番も多いし。禿頭の彼といい、男キャラの活躍する割合高いよねこの作品。


 ともかく3章まで!

 そんなわけで、結論から言うと3章まで当たりは強く、後は流れで読み進めていってほしい作品ですね。

 一話あたりの文章量も丁度良いですし、刻むように読んでいくもよし、一気に読み進めるもよしの良作であると思います。

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by ejison2005 | 2015-02-23 05:22 | ノベル | Comments(5)