ドラゴンボールZ Sparking! METEOR レビュー
ドラゴンボール……。
言わずと知れた、鳥山明先生による全世界的大ヒット少年漫画です。
その人気たるや凄まじいものがあり、作品が終了して十年以上経過している今日にいたって尚、積極的なメディアミックスが行われているほど。

f0029827_13374266.jpg

中でも注目すべきは公開を待たれるハリウッド実写版ですね。一週まわって、オラわくわくが止まんねえぞ!

ちなみに、僕は半年だけカナダに集団留学していた経験があるのですが、海外でのキャラ人気は悟空とトランクスとで二分していた感じでした。サイヤ人の王子涙目。


さて、メディアミックスが積極的になされているということは、当然ながらドラゴンボールの名を冠したゲームも数多く発売されてきているというわけで、軽く調べただけでも60種近くの作品が確認できるほどです。

中でも個人的に思い出深いのが、スーパーファミコンの超武闘伝2で、開始前に「↑X↓BLYRA」の隠しコマンドを連発し、「カカカカカカカカカカカカカカカカカカカロットォッ!」と言わせていたのはいい思い出です。

そして今年の6月、新たに発売されたゲームが、

ドラゴンボールZ バーストリミット
/ バンダイ
ISBN : B0012G6NBQ





この「ドラゴンボールZ バーストリミット」なのですが、こちらは地雷だ地雷だと各所で大評判のため、

ドラゴンボールZ Sparking! METEOR(特典無し)
/ バンダイ
ISBN : B000WOE3CA



本日は「ドラゴンボールZ Sparking! METEOR」のレビューをお送りしたいと思います。ごめんね。ヘタレでごめんね。


☆膨大な数の登場人物☆
本作を語る上でまずかかせないのは、161人にも及ぶ使用可能キャラクターでしょう。
もちろん、ドラゴンボールお約束の「変身」が可能なキャラは数多く、161人というのは変身時の各形態を個別に数えたものであるため、実際には60~70人くらいじゃないかと思いますが、それでもこれは一個の格闘ゲームとして考えればかなりのボリューム。少なくとも、「一人も好きなキャラがいないよ。・゚゚ '゜(*/□\*) '゜゚゚・。 ウワァーン!!」ということはまず無いはずです。

f0029827_13504729.jpg

個人的に嬉しいのが孫悟飯(未来)がきっちりと参戦している点ですね。僕は数ある悟飯バリエーションの中では、彼が一番好きなんだ。というか、本編の悟飯が青年編以降に活躍しなさすぎなんですけどね。

他にも、Dr.ウイローやらタピオンといった劇場版オリジナルキャラクターもメジャーどころは大体参戦していますし、何かと冷遇されがちなGTからも「ベビー・スーパー17号・一星龍」という三大ボスがきちんと参戦しています。「俺はスーパーサイヤ人4こそが本当の千年に一度現れる伝説のスーパーサイヤ人だと信じるぜ!」という方にも安心ですね。


☆ガチガチに作りこまれた戦闘システム☆
ところで皆さん、キャラゲーといえば、

      ,r;;;;ミミミミミミヽ,,_
    ,i':r"    + `ミ;;,
    彡        ミ;;;i
    彡 ,,,,,、 ,,,,、、 ミ;;;!  
     ,ゞi" ̄ フ‐! ̄~~|-ゞ,   
    ヾi `ー‐'、 ,ゝ--、' 〉;r'   どうせ作りこみが甘いんでしょう?
    `,|  / "ii" ヽ  |ノ   
     't ←―→ )/イ フフン
       ヽ、  _,/ λ、     
    _,,ノ|、  ̄//// \、
_,,..r''''"   | \`'/  /    ̄`''ー
      |  /\  /

という固定概念が存在しないでしょうか?

確かに、ごく少数の作品を除けばほとんどの版権ゲームがシステム的な意味での駄作となるのは確か。それは、版権ゲームが抱える「低予算&短い開発期間でも出せばある程度売れる」という長所でもあり短所でもあるポイントから考えれば仕方のないところではあります。

では、この作品が該当するのはどちらなのか……? そう、ここまで引っ張ったからには当然、前者なのであります。

この作品のボタン割り当ては「攻撃・ダッシュ・エネルギー弾・ガード・チャージ」という非常に単純なものであり、何も考えずに戦っていると本当に「攻撃ボタンだけ連打していました」という試合になりかねないのですが、ボタンを組み合わせることによって通常のラッシュから「ヘビーフィニッシュ・リフトストライク・グランドスラッシュ」といった派生コンボへつなげることができますし、これらのコンボからはさらに「ドラゴンホーミング・バニシングアタック」というコンボへと派生可能です。

f0029827_1340171.jpg

ドラゴンホーミングというのは、原作で頻繁に行われた「吹っ飛ぶ敵を超スピードで追いかけて連撃」というシーンを再現したものであり、

f0029827_1340172.jpg

バニシングアタックは「吹っ飛ぶ敵を瞬間移動で追いかけての連撃」が再現されたものとなっています。
いずれも原作におけるハイスピードな攻防をそのままゲームに持ち込んだものとなっており、漫画を題材に選んだメリットを十二分に活かしているといえるでしょう。

防御面でもこのゲームは抜かりがなく、

f0029827_13403389.jpg

通常のガードに加え、「見極め・Zカウンター」など充実したカウンター攻撃が存在し、常に逆転の可能性を残したスリリングなバトルが楽しめるようになっています。


……とまあ、長々とシステム面について書いた上、実はまだまだ書いていない戦闘要素も腐るほど存在するのですが、ここでポイントとすべきは「原作での攻防がゲーム内できっちり再現できる」点と、更には「再現することでゲームがより有利に進められる」点です。
特にキャラゲーとして大事なのは後者で、このゲームは己のテクニックを磨くことで「ゲーム的な有利さ」と「原作の攻防をそのまま再現することによるビジュアル的な興奮」が得られるようになっているわけですね。

もちろん、システムが複雑になっている以上は、各コマンドのタイミングが無茶苦茶シビアとなっているなどの弊害が存在するわけなんだけど、上手にコンボを決められた場合、本当に美しい映像が体感できるわけで、飴と鞭のバランスは十全であるといえます。

ちなみに、どのくらい美しいかをてっとり早く知りたいのならニコニコ動画などの動画共有サイトで上級者のプレイ動画を検索してみるのがオススメです。
ザッと調べてみた中では、

ドラゴンボールZ Sparking! METEOR サタン VS 限界突破ブウ(純粋)

↑この辺がオススメですね。割と人外レベルで上手い。


☆制作陣が持つ原作への愛☆
そして最後のポイント。このゲームは、「作ってる人達は原作がとてもとても好きなんだなあ」というのがよく伝わってくる出来になっています。
と、いうのもね。作り込みが本当に半端じゃない。

例えば、キャラクターの格闘モーション。キャラの動きが速すぎて肉眼じゃ分かりづらいんだけど、よくよく見てみると原作やアニメで出てきたモーションが随所に盛り込まれていてハッとさせられること請け合い。

例えば、登場するキャラクター達。「膨大な数の登場人物」の項目でも書きましたが、このゲームは本当にマニアックなキャラ達が多数参戦しています。
スポポビッチブルー将軍辺りならともかく、サウザーとか本当にどの層で需要があるんだという話ですからね。
というか、名前だけ書いて分かる人いるんだろうか。サウザー……。
サウザーの正体(反転):クウラ機甲戦隊

例えば、機動戦士ガンダム 連邦vs.ジオンと同タイプの3Dアクションという選択。
これまで、ドラゴンボールの格闘ゲームといえば、このジャンルの基礎を築いたといって過言ではない超武闘伝が打ち立てた2Dタイプ格闘のそれに準ずる作りとなっていました。
これは、それだけ超武闘伝のシステムが優れていたからであり、このフォーマットに乗っ取ればある程度以上のクオリティが達成できたからなのですが、同時に「スピード感が足りない」という同シリーズの欠点まで律儀に継承する結果となっていたのです。
このゲームは、3Dアクションとしてゲームデザインを一から練り直すことにより、原作が持つスピード感がそのまま盛り込まれた作りとなっています。
過去作のテンプレートへ従えば、手軽にそこそこ売れる作品が作れるというドラゴンボール格闘においてそこまでの労力を注ぎ込ませた原動力は、やはり原作への愛に他ならないのではないでしょうか。


☆まとめ☆
グラフィックこそ最新作である「バーストリミット」に劣りはするものの(とはいえバーストリミットのグラフィックは無駄にテカテカしているため賛否両論ではある)、それ以外のシステム面やボリュームでは完璧に上回った大作として仕上がっています。
特に、原作の超スピードバトルを再現した戦闘システムは過去に発売されたどのドラゴンボールゲームと比べても、並ぶものはないほどの臨場感!

発売機種がWii及びPS2という手頃さに加えて、現在では発売から間が立っているためそこそこのお値段で購入することが可能な逸品です。
ドラゴンボールが好きな方なら、お試しあれ。


☆おまけ☆
せっかくなので、天下一武道会に挑戦してみた。

王子が挑む天下一武道会 序章
王子が挑む天下一武道会 前篇
王子が挑む天下一武道会 中編
王子が挑む天下一武道会 後(完結)編

[PR]
by ejison2005 | 2008-08-15 14:05 | ゲーム