ばりごく麺 レビュー
ちょっと前、ビジネスジャンプを何気なく立ち読みしていたら、すごく面白い漫画が連載開始していました。
そう……。

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「くのいち魔宝伝」ですね。くのいちっていうのはこう、男のロマンが詰まってると思うんだ。ぐへへへへ……!

ではなく!

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「ばりごく麺」です。どうでもいいけど、真面目なシーンなのにどうして笑いがこみ上げてくるんだろう?

ところで、今回のレビューを読むにあたって注意してもらいたい事があるんだけど、僕はグルメ漫画がすっごい好きなんですよ。下手したらバトル漫画よりも好きなくらい。こう、何というか救われた気持ちになるんだ。自由で平和で豊かで……。

そんなわけで、ちょっと贔屓目が入っているとは思うんだけど、でもでも、そんな個人的な感情を差し置いてよく出来てる漫画だと思うんですよ。

ストーリーとしては今のところ、とてもマズいラーメン屋に主人公が訪れては、

「ぐあー! クソまずいぜ! だがそのマズさがある意味で気に入ったぜ! だから俺が同じ材料で超美味しいラーメンを作ってやるぜ!

という行動を繰り返すというもの。箇条書きにすると、単にイヤ味ったらしいだけの人物ですね。

しかしながら、この漫画のすごいところは、そういったイヤ味ったらしい行動を取っている主人公が、決してそうとは感じさせず、むしろ快男児という印象を与える点だと思うのです。

これはひとえに、サブ主人公として用意された脱サラ見習いラーメン職人・朗馬の存在が大きいでしょう。
彼は初対面時のファースト・インプレッションが強烈だったからか、主人公に心酔している節があり、彼が問題行動(ラーメンの値段を間違えて足りないお金しか置いてかなかったりした時とか)には、何らかのフォローを入れてくれます。

破天荒な人間をそう認識させるには、傍らに常識的な人物を配置し、受け手の目線として配置するのが非常に効果的なのは、過去のヒット作(グレンラガンとかね)が証明しているところなわけで、この漫画もその手法を有効活用しているといえるでしょう。

あとは、主人公が「とにかく余人を寄せ付けるところのない超人」として描写されているのも大きいと思う。範馬勇次郎とかもそうなんだけど、何らかの卓越した能力を持っている人間は、そこから発されるカリスマ性で多少人格に問題があっても補っちゃうよね。


そんなこんなで、ハタ目にはイヤ味としか受け取れない行動を取る主人公が、サブ主人公のフォローと圧倒的な技量でもって、何となくそれを格好良いと周囲の人物&読者に認識させちゃう痛快ラーメン漫画です。ラーメン食いながら読め!

ちなみに、

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必殺技は、お湯が魔貫光殺砲みたいな軌跡を描く湯切り。
だからー! 何で真面目なシーンなのに面白くっていうか、明らかに狙ってるだろっ!

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by ejison2005 | 2008-07-04 01:15 | 漫画