週刊少年ジャンプ 08年 24号 感想
地味~にギアス見続けてます。なんか今回の兄さん発言で、急に若本皇帝が家族思いのいい人みたく思えてきたのが不思議だ。反乱しかけた息子など問答無用で抹殺すればよいものを、記憶奪うだけで居心地の良い楽園に居続けさせたり、実は良い人オチへの伏線がバリバリ張られています。
黒川さんが、
ルルーシュ → ナナリー
は兄からの徹底した不理解だと書いてたんですけども、案外、
若本皇帝 → ルルーシュ
もそういう関係なのかもしれませんね。良かれと思ってした事が、息子の意思を無視する結果につながっているという。
きっと、最終決戦では若本皇帝が「ルルーシュウウウウウ!」とか叫びながら虚空にぶっ飛ばされてKFに回収されるんだよ。
そして、それはそれとしてやっぱり展開遅い上に戦闘の流れがご都合主義でショボーンだとは感じました。二期はどこか乗り切れないぜ。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


ブリーチ
今週のナルトもそうなんですけども、「過去に張り巡らされた遠大な陰謀」というのはすげえ面白いですね。特にブリーチは、印象の薄かった仮面の軍勢のキャラがものすごい勢いで深められているのが良い。ここら辺のキャラ立て技術に関しては、久保先生って真剣に当代随一だと思うよ。
両作品とも、過去に打ち立ててきた設定をぶち壊しまくっているのは共通ですが、そこら辺に目をつぶれば一本の話として筋が通ったものにはなっていますし。逆にいうと、今まではそれすらできてなかったんですけども。

ニセ藤堂が現れたりせず速攻で殺られてしまったため、彼に関するミス・ディレクションの意味があんまり無かったのは残念ですが、それを覗けば今週も普通に楽しかったです。久保先生に何があったんだろう。


ナルト
いかんせん、かつて召喚された初代火影ゾンビがあんまり強くなかったために説得力は薄いですが、それを除けばビックリするくらい真っ当な筋書きになっていて目から鱗が落ちました。そうか! ナルトは忍者漫画だったのか!

これだと、現木の葉の里上層部がすげー嫌な人達になってしまいますが、これはまあ対立者であるマダラのフィルターを通している上に、忍びなればこの程度の策謀は用いて当然だとも思いますし。
いっそこのまま、「千手一族は一部を除けば本当に利己的な人間の集まり」という路線で強化していくのはアリですね。単純な正義でなくなる分、ナルト達に苦悩する余地が生まれますし。
とにかく、主人公をもっと苦労させて欲しい。


銀魂
「あーあ、またいつもみたいにシリアス路線でいくのかなー。このままギャグで突っ走っちゃえばいいのになー」とか思いながら読んでいたので、ラスト3ページのグダグダさが非情に嬉しかったです。これだ! 銀魂に求めてるのはこれなんだ!
いやまあ、こち亀の無意味な感動狙いエピと違い、銀魂の感動狙いは話の筋道がしっかりしてるんで、あれはあれでアリだと思うけどね。でも、こうも最近同じ路線ばかりだと食傷じゃん?

あと、最初はなんちゃってホロにしか思えなかった月詠のキャラが、ギャグパート開始と同時にどんどん深まっていくのも面白かったですね。これが笑いの力か。


勇者学
今週の勇者学は、何だかギャグ漫画日和を強く連想しました。何でだろう。
あれかな。各選手入場シーンの解説とツッコミ(特にジョーのテンション上がるところ)から、そこはかとない増田イズムを感じたのかな。いずれにせよ、面白いからオールオッケーですが。

しかし、当初はそんなに強烈な印象を受けなかったブタですが、今ではこの漫画の中でもかなり存在感の強いキャラとして定着していますね。そういや、まさゆきもそうだ。
主人公(?)である鋼野が筆頭ですが、この漫画は「いかにも狙っている」キャラよりもどっか肩の力を抜いたキャラの方が、面白い存在になることが多い気がします。


ダブルアーツ
自分の上司を雇い主呼ばわりするって、どんな組織形態なんだこれ。
いや、確かに創始者の一人なら雇用主には代わりないでしょうが、何だか派遣社員みたいな物言いだぜ。

ところで、理由はさっぱり分かりませんがガゼルの創立者さん達って名前が(少なくともシスター内では)知れ渡ってるんですね。忍べ。

「聞き分けなさい!!」
頑張ってワンピのマネとかしてるんだなーというのがよく伝わってくるシーン(あの漫画こういうシーン多いよね)ですが、しかしこれが成立するのは、エルーにキリを制するだけの実力がある場合だけなんだ……。キリを気絶させて、仲間が時間稼いでるうちに担いで逃走とかね。
このメンバー構成でこういったエピソードをやると、「俺は意地でも参戦するぜ!」とか言ってるうちに他のシスターが蹴散らされ、結果として戦力の逐次投入をするだけに終わるんじゃないかな。


こち亀
書店で見かけることの多くなった分冊モノについて細かく解説されていて、オチまでもそれなりに筋道が通っているという事で、今週はかなり満足度が高かったです。
特に、両さんの気づいた「最終的にフィギアが完成する商法」は非情に納得のいくもので、僕も書店で「全巻揃えるとロボットが完成します!」とかいうあおりのついた本を見るとついつい欲しくなっちゃうんですよね。
あれは、「全部一度に組み上げるのはキツそう……少しづつ慣らしていきたい」という心理を利用した非情に上手い商売だと思います。


ぬらりひょん
うーむ、清継君大活躍だな。家がお金持ちってことで大抵の計画を実現させられる上、アクティブに妖怪へ関わりたがるため、何かイベントを起こしたい時は彼を利用すれば相当スムーズにお話が作れるんでしょうね。
他の漫画にもそういう要素はあるけど(例:万屋への依頼)、この漫画は主人公が消極的な上、他にけん引役となりうるキャラがいないため、自然と清継君に課せられた役割が重くなっています。
いっそ、横島君みたいに成長して戦力となるのも悪くはないかもしれない。

ちなみに、こういった手法が抜きん出て上手いのがTo LOVEるで、あの作品はネタに困ったら「ララの発明品」「新手の宇宙人来襲」「天条院さんの悪企み」などといった、繰り返し使えるタイプの物語フォーマットから容易にお話を作ることが可能となっています。こうして考えると、凄まじい保険のかけっぷりだ。


バリハケン
今回のお話で、団吾には発明属性まで付与されました。体力はあるし、ルックスもそこそこ、そして指先も器用って、この男勝ち組にも程があるんじゃね。
そしてそれこそが、この漫画の生命線ともいえる要素でしょう。降りかかる困難を、あくまでも団吾が独力で解決するからこそ、この読後感が保たれている。

そして、さりげなく尻持に勝利している尻取もこれはこれで大したもんだと思うのです。よくこんな変態に勝てたもんだ。
ジュンプの団体戦おなじみの、「パッとしないキャラが根性で格上に勝利するも、ダメージがたたって次の試合で瞬殺され、主人公がその仇を取るのであった……」という展開でしょうか。
例えるなら、ターちゃんファミリーにおけるペドロみたいな。


リボーン
せっかく頑張った獄寺君の属性攻撃ですが、いかんせん、この設定そのものが今まであまり活用されてこなかったため、唐突に持ち出されてきた印象があるのは拭えません。何というか、たまにナルトで属性が話に持ち出される時と同じ感覚。


ハンター
苦しいな~。冨樫先生、今回のこれはすっごい苦肉の策です。
何が苦しいって、事前に「ナックルの作戦」「ユピーの作戦」「キルアの行動」全てが描写されている点ですよね。
ここで何も疑わずにナックルが飛んじゃった以上、直前でキルアが横槍を入れないという選択肢はありません。しかし、ただ単にそれを行うだけでは大方の読者が予想した通りの展開にしかならず、敵幹部打倒のターニングポイントが平々凡々としたエピソードで終了してしまうという。

と、なれば意地でもキルアの奇襲を格好良く見せねばならないわけですが、前述の通り、キルアは事前に「奇襲かけるよ宣言」を行っているため、読者にとっては何ら予想を裏切られない退屈なシーンにしかなりません。サプライズを重視する冨樫先生の作風では、何が何でもここで読者を裏切り、キルア奇襲を「予想外の展開」にする必要があるわけです。

結果として、半ばギャグと化すくらいにナックルの死を強調し、キルアの存在から読者の目を必死に逸らそうとしたのでしょう。

提示してきた要素から読者が予想していなかった「第三の選択肢」を導き出せれば、それが一番いいんですけどね。さすがの冨樫先生も、今回は思いつかなかったか。


ポセイドン(最終回)
斬で「これ以上は絶対にありえないだろう」と考えた僕達の予想を、はるかに上回る怪作でした。……お前がナンバーワンだ!
そしてこれ、どんな経緯を辿って連載開始に至ったんだろうね。全く分からん。
そんなわけで、漫画以外の部分が気になって仕方のない作品でした。お疲れ!

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by ejison2005 | 2008-05-15 23:59 | ジャンプ感想 | Comments(11)
Commented by パポパポ at 2008-05-16 03:05 x
表紙はマダオ(※)ですね、すっかり忘れてたこの人。
※まるでダメな「オレが護る」人

>ブリーチ
全然関係ないんですが、霊圧測定って日常的に行われてるんですかね?
「あの人超トイレ長くない?便秘?」「便秘程度ならまだいいけど・・・オn(ry」とかそんな会話がされてたりするんでしょうか。イヤだ。

>ナルト
千手とうちは、両方雇おうって国はなかったんでしょうか。どっちかが「あいつら雇うとかもうホント冗談じゃない!」とかゴネてたんですかね。
マダラの発言もところどころダウトっぽいし(目とか九尾とか)、先が読めませんね。
特に九尾の襲撃は、今まで口寄せ獣がどこに住んでるのかとか(多分あまり考えてないっぽいけど)明かされてないので、本当に天災なのかどうか。

>アイシー
百年に一人の天才阿含と同レベルの選手が二人いる帝黒・・・
まあ、起こるべくして起こったというか、必ず通る道って感じですかね。
Commented by パポパポ at 2008-05-16 03:17 x
>ダブルアーツ
ゼズゥは完全にNINJAですね。変わり身とか写輪眼とか。
あと、暗殺者達の腕が確かだったっていうのはちょっと納得が・・・末端の構成員助けにボスが出てくる事を考えても、多分凄い人材不足なんだろうなー。トロイ耐性持ってる人間少なそうだし。

>ぬらりひょんの孫
数えてみたら、清十字団って9人くらいいますね。スケット団の3倍じゃないか。
そして、「妖怪に捕まりたい」とか言い出した清嗣君が、ゆらの代わりに旧鼠に服破られて「キャアアア!」とか言ってる様子を思い浮かべると、なんだか幸せな気持ちになりました。

>リボーン
ガンマが獄寺の能力の説明を始めるところで、なぜか斬を思い出しました。

>Dグレ
グレンラガンみたいにアクマが「強大な外部勢力に対する兵器」だってオチは・・・さすがにないか。
Commented by パポパポ at 2008-05-16 03:27 x
>ネウロ
チー坊は五本指じゃあないっぽいですかね。どうも「教科書通りの血族を演じている」というかなんというか。
来歴も元パシリですし。

>サムライうさぎ
なぜ中身を見なかったのか、とか、感触でわからなかったのか、とか、農民に泣き落とし使うのは恥じゃないのか、とか、相変わらず疑問が尽きないマンガだなーと思いました。
Commented by 風魔 at 2008-05-16 07:55 x
>ダブルアーツ
やはりガゼルに必要なのは強さよりも他の何かでFAかな?ゼズゥ自身も力が子供に劣っていても必要な人材というところなかなんかなぁ~。案外トロイの耐性あって耐性あると異能を使えるという何処にでもある設定なのか?まあ、これからの展開次第で今回のやつでは一作品だけ打ち切りも有り得る故とこの作品が新連載の中で一番気に入っている故に頑張ってほしい。
Commented by 名無し at 2008-05-16 18:06 x
>ダブルアーツ
表紙のエルーの手が・・・ガクガク((゜Д゜))ブルブル
Commented by こう at 2008-05-16 21:23 x
>ブリーチ
やっぱりキャラを動かすことに関して言えば久保先生は天才的。
この人は得意分野で物語を維持し続けるすべを身につけたら本当に良い作家になると思います。

>ナルト
何気に今回のMVPかもしれない。マダラの嘘のつき方がなかなか上手い。
「復讐のための戦いを~」と言うシーンで九尾らしき姿が映っているし、うちは一族にしか九尾を使役できないなら勝手にやってきた九尾を退けることがうちは一族には出来たはず。
(勿論、万華鏡写輪眼の修得者がいなかった可能性もあるが、それなら容疑がかけられないはず。まあ、里の人間に曖昧な知識しかないならそうとも限らないが)
そんな事を考えずとも直感的に「いや、マダラだろ」と判るわけですが、話の文脈を見ると「里に残ったうちは一族にとっては紛れもなく天災」であり、サスケに反木の葉感情を植えつけるための情報には一切嘘がない。
これならマダラが首謀者だったとしても「木の葉がうちはを信じず、その結果一族が酷い目に合った」という点は紛れもない事実になる。

>ダブルアーツ
エルーは両右手だたのか。ハングドマン覚醒か・・・。
Commented by こう at 2008-05-16 21:24 x
>銀魂
勘繰りすぎかもしれませんが、月詠さんは夜兎族なんじゃないでしょうかね。地下世界の吉原では傘はいらんし。
足手まといが居たとはいえ神楽を圧倒し、銀時が3発もクナイを弾き損ねたとなると本当に半端な戦闘力じゃありません。
名前も『夜兎→月』や『かぐや→かぐら』(どちらも空知先生談)と同じように月に関係する名称だし。
また、実際の遊女は接客スキルを最重要視されていたことも考えると彼女の見事な空気の読みっぷり非常に納得の行くところ。

>ハンター
ゴンが待つ事を決めたシーンでキルアの姿が消えていた裏側を伏せていきなりここで活躍させて、実は・・・という話の展開にもって行った方がスマートだったかもしれませんね。
そのほうが「何故キルアが消えたのか?」と言う疑問と不安を引っ張り、それを裏切るカタルシスも得られそうだし、姿が消えている描写があれば後出し感もないでしょうから。
まあ、今更それを言っても何の意味も無いわけですが。

>ぬら孫
すこぶるどうでも良いことだけど清継くんがFateのワカメ+ハルヒに見えてきました。
Commented by ぺんぼー at 2008-05-16 23:34 x
>銀魂

月詠は晴太の本当のお母さんじゃないかなー。
今週の、いかにも日輪がお母さんで確定ぽい、はミスリードだと思うのです。
それにほら、日輪と月詠、傷を取ったら顔がそっくりだしっ!
空知先生が元々、キャラの描き分けがほとんど出来てない訳じゃなくっ!
Commented by 名無し at 2008-05-17 15:04 x
>ナルト
過去に召喚された初代火影があまり強く思えなかったのは三代目火影と戦ったから相対的にそう見えたんじゃないですかね?
三代目は歴代火影最強という設定みたいですし。
Commented by ejison2005 at 2008-05-19 22:41
>>ナルトで両方を雇わなかった理由
だが少し考えて欲しい。互角の力を持つ大した忍び集団を雇い、お互いに「大した奴だ」「大した奴だ」と言わせておけば、世界は平和に保たれるのではないだろうか。

>>清十字団の人数
これは僕もビックリしました。下手すると、水泳部とか(少人数系体育部の代表)よりも多いんじゃね?

>>ガゼルの素質
は……待てよ。ガゼルはトロイにならない。そして日本古来のことわざ、「バカは風邪をひかない」。つまり、ガゼルの素質とは……!

>エルーの手
きっと彼女、テニスプレイヤーなんだよ。あ、ゼズゥに勝てそうな気がしてきた。

>>マダラのウソ
あー、これはこうさんの真実がFAっぽいなあ。これはすごい気づかなかった。
こいつ……かなりのキレ者!

>>空知先生が元々、キャラの描き分けがほとんど出来てない訳じゃなくっ!
関係ないけど、おそらくアシさんが書いたのであろう1コマ目の遊女が妙に可愛かった。
Commented by マイカル at 2008-09-26 21:13 x
>ハンター
他のサイトを見る限り意表を突かれた読者も決して少なくないようです。
私も展開は読めましたが、一見凡庸なシチュエーションを非凡に見せられるのが冨樫クオリティですね。
キルアの回想を後で出すという演出も流れを寸断してしまうという意味では最良の演出とは言い切れませんし。