週刊少年ジャンプ 08年 15号 感想
今月のスクエア読んだよ~。屍鬼はいいなあ。すごくいい。
超常的な能力を有していそうな吸血鬼(だよね?)が、「虫さされに思われるような噛み方をして偽装する」という妙なセコさを発揮しているのが素晴らしいです。
何というか、この漫画の吸血鬼ってあまり強くはなさそう(だからこそこんな偽装をしてるんだろうし)なんだけど、それが逆に恐ろしさを増してるんですよね。人間でも正体さえ知れば対抗は可能そうなレベルなんだけど、それはあっちも承知しているからバレないように一生懸命能力を駆使して仲間を増やしていくという。
ヘルシングでも、「吸血鬼が恐ろしいのは知恵を持ってその力を行使するからだ」と言ってたんだけど、まさにそれを体現している感じ(あちらは小細工無しでも恐ろしいけど)。
あとは、らく☆てぃらが相変わらず面白かったですね。ほんと、風天組は何だったんだろう。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


ぬらりひょん
07年35号に掲載された読み切りでは、「別にヒロインがさらわれなくても物語の進行に支障はない」という問題点が存在したわけですが、今度の新連載にあたって、そこら辺が是正されていてとても良かったです。ヒロイン救出イベントに必然性が盛り込まれたことで、グッと感情移入しやすくなっている。

他に目立ったいたのは、主人公の性格設定が変更されていることですね。中学生バージョンの方は読み切り版と同じ坊ちゃん系主人公みたいだけど、小学生時は近頃珍しい正統派少年主人公として描写されています。
で、坊ちゃん系主人公というのはややもすると読者から嫌われるものなのですが、この作品は小学生の時に遭遇した事件を通じて、主人公の性格が変換していく様を丁寧に描写しているのが良いですね。
これによって、中学生時の性格が単なる煮え切らない少年から、確固たる意志をもってそうあろうとしている姿になっているわけで、好感度が段違いとなっている。

全体的な構成については、「現代では妖怪なんてそうそう恐れられない……というか信じられてない」という作品世界全体の問題を掲げつつ、主人公がその解決策を提示しているのが良かったですね。
ミクロな問題(主人公がどう生きるか)とマクロな問題(この時代、妖怪はどうあるべきか)とが同一線上に配置され、主人公の行動そのものが作品世界の問題解決に直結する構造となっている。

設定的に、奴良組と敵対勢力の妖怪とでバトル漫画になりそうな気配がプンプンする本作ですが、個人的には同じく妖怪漫画であるぬ~べ~くらいのバランスでやってくれると嬉しいなーと思っています。


ワンピース
うは、はっちゃん出てくるのか(笑)。まあ、扉絵連載でもいましたしね。
デュバルさんの中の人もどうやら過去キャラの誰かみたいなので、今シリーズこそは気軽に楽しい話をやってくれるといいナ!
あんまり真面目で重っくるしい企みが進行したりせず、麦わら海賊団が軽~く乗り込んで「おっお前は以前に出てきた○○○~っ!」とか言いながらサクッと殲滅するような展開が望ましい。


ブリーチ
ああー! そうそうそう! 何かをスッポリと忘れているような気がしていましたが、そういえば破面編の大筋は拠点防衛ミッションなんでした! あまりにもルキア救出時とシチュエーションが似ているために、勘違いしてた。
これで、「愛染さんの狙いは十刃と隊長格達を虚圏で戦わせ、その隙に自分達元死神チームの手で空座町を制圧する」とかだったらなかなか熱い展開なんですが……うん……ないな……自宅待機命じてたし。


ナルト
あ、スサノオも一応は車輪眼に関連した技だったんですね。もう、瞳術とか一切関係ない気はしますが、幻術合戦に比べりゃナンボかマシなんでそこは積極的にスルーしようと思います。まあ、マシってだけで決して面白くはないんですが。
それにしても、今週のナルトはブリーチみたいな展開でしたね。後出しに継ぐ後出し。

十拳剣
そういや、前にも草薙剣がどうとか言ってましたが、そもそも「草薙剣とは何なのか? 作品世界内においてどういう存在なのか?」が全く提示されてない読者にはわけワカメなんだぜ。
ですが、今更岸本先生に多くを期待しても仕方がないのでとりあえず展開予想をしておくと、多分これはサスケへ全能力を譲渡するなり、志を受け継がせるなりするフラグでしょうね。
一応振り返ってみると、わざわざそのために用意していたかのような封印剣だの、「…出るものが出たな…」という台詞だのと伏線らしきものはありますし。お約束パターンだしね。
毎度のことですが、岸本先生の構成能力が発想に全く追いついてなかったというところでしょう。


リボーン
先週まではとても面白いバトルだったのに、急にダルさが増してきました。どう考えても、今週のお話は蛇足だと思うなあ。あれだけ大見得きっといて、撃たないとかもうね。

それに今週の後半では何故か足場の有無が問題になってるんですけども、そもそもツナが当初気にしてたのはキング・モスカにイクスバーナーが当たるかどうかなんですよね。
普通に当てられるのなら冒頭一ページで決着がついていたわけで、ちょっと天野先生混乱してるなあと思うのです。

多分ね、今週こうなったのは天野先生が自分の作品に対して誠実すぎたのが原因だと思うんだ。
キング・モスカとツナの設定を脳内で比べるうちに、
「あれ、これじゃイクスバーナー当たらなくね?」
と展開の矛盾点に気づき、それにアンサーを出そうと知恵を絞るうちに、
「よし、じゃあキング・モスカのスラスターを破壊させよう」
「……そうなると、キング・モスカも反撃するよな。しかも、零地点突破改を参考にしてるから弱点を突いた攻撃をしてくるよな」
「……となると実弾攻撃を敢行するわけだが、こんな狭い空間でバカスカ撃ってたら足場にも当たるよね」
「じゃあイクスバーナー撃てないじゃん! どうしよう!」
「……待てよ。もともと、柔の炎で剛の炎を支えるという技なんだから、足場は関係ないじゃないか!」
「やったあ! 問題解決だよ!」 ← この時点で当初の問題を忘却
↑こんな行程を辿ったんじゃないかと。
僕としては、先週まで読んでてもキング・モスカが回避できそうなイメージは微塵もなかったんで、気にせず撃たせちゃえば良かったと思うよ。


こち亀
iVDRって軽くググッてみたところ、本当にあるらしいですね。ちょっといいなあコレ。
そんなわけで、今週は個人的に興味深いお話だったので満足度はそれなりに高かったです。ブルーレイ勝利で固まっている今、HDDVDがどうのという部分はかなり寒々しかったですが、秋本先生は予知能力者じゃないもの。原稿上がってから雑誌掲載までのタイムラグを考えると、こればっかりは仕方がない。

難点は、途中で無理矢理挿入されている「ちょっとイイ話」ですね。ここだけあきらかに浮いてしまっており、心底どうでもいい場面となってしまっている。
本当、悪い意味で子供騙しですよね。スイーツ。


To LOVEる
特に必要性もなくメイド服に身を包んだ御門先生が、とてもこの漫画らしくて良かったです。流石は先週、ガーターつけたまま就寝していた女なだけはあります。
あと、擬態した各キャラがエロエロになっていた原因は、モシャ・クラゲの不調と情報を読み取った相手がララだったことが、フィフティフィフティで重なり合ってると思うんだ。この漫画は、「地球の大気が身体に合わない=エロい行動を取る」で、読者も登場人物も納得できちゃうのが凄まじい。


ポセイドン
げげぇーい! 最終回じゃないのかよ!
ちょっとこれ、読者に喧嘩売ってるにも程があるんじゃないかな~。今回のお話を読んでると、作り手が「この漫画は不人気である」とはっきり理解した上で、あえて最終回っぽい展開にすることで打ち切りを望む読者を釣り上げてるようにしか思えないんですけど。
そんな風に思えてしまうのは、僕がこの漫画を嫌いすぎてるからなんでしょうか。う~む。


ネウロ
十万単位で死傷者が出る予定だったDRさんの時と違い、テラさんが今回提示したのはたったの(というには多いですが)千人に過ぎないわけで、ちょっとネウロにとってリスクとリターンが吊り合っていない気はしますが、それを除きさえすればとてもとても良い展開だったと思います。
特に、「コンキスタドール=新しい血族」というのは面白いアイデアでしたね。確かに、凄まじい略奪っぷりだもんなあ。彼ら。


銀魂
ちょっ! これジャンプに載せちゃっていいのか! 本当にいいのか!?
いや、僕としてはゲラゲラ笑えたから別に構わないんですけども、今週のギャグはどれもこれもストレートに自慰行為を示唆してしまっているわけで、掲載誌が週刊少年ジャンプであることを考えると限りなくブラックだと思うんだぜ。


スケットダンス
おお……こ、これは……!
浪漫ちゃんによる一連のギャグがとてもとても面白かったのもさることながら、個人的には生徒会メンバーである丹生がちゃんとボケてくれて、しかもそれがきちんと笑えるものだったのが非常に嬉しいです。やればできるじゃないか、生徒会!

ただ、裏で友利さんが根回ししていたというのは本当に蛇足だったと思います。田所さんが言ってたように、個人的な好みの問題でいいじゃない。
それに卯丹のシーンで、金による解決を否定する流れになっていましたしね。
何より、せっかくギャグ寄りになっていた流れがシリアスっぽくなってしまったのが残念。


ハンター
ナックルがオーラを返されちゃうシーンでちょっとした疑問が湧いたんですけど、これ本当に利息と全力パンチ一発分のダメージを返されたんなら、ナックルはもっと痛がってなければおかしくないでしょうか。それこそ、メレオロンごと吹っ飛ばされて神の共犯者が解除されちゃうぐらいに。
こういった疑問を抱いてしまうのは、ハコワレが「純粋にオーラを貸し付ける能力」なのか「ダメージとして通った分のオーラを貸し付ける能力」なのかが判然としないからですね。ゴン相手に使った時の話を読む限りでは前者なのですが、今週は明らかに後者となっている。
う~ん、どうなっているんだろう。

ナックルの誤算
うひー、負けフラグ立ちまくってる……。
『誤算があるとすれば…シュートと違いナックルには攻撃を回避する手段が存在しないことである』
とか何とか言われて、回避不可能の強打(先週発生した振動の正体)で沈みそうな気配がプンプンします。
その後は、ユピーの注意がナックルへ逸れた隙を突いた神の共犯者+ホテルラフレシアのコンボで攻撃かな。何を奪えば死ぬんだろうという気はするけど。
頭を奪ったところで、セルみたいにニョキニョキ生えてきそうだもんな。

後日追記
コメントで指摘されたけど、ハコワレは借金返済されるまでダメージ受けないんでした。ご指摘に感謝!


勇者学
うわ……こりゃ河野ちょっと調子に乗りすぎだよ。
四千円近くするクッキー詰め合わせはともかくとして、百円均一で売ってそうなドロップスって薄情すぎるでしょうに。まさゆきにしたって、最初からそれなりのものを提示されていればここまで怒らなかったでしょうしね。
まさ子の性格を知らなかったからだけど、それはそれでツラだけを見て判断していたということですから。
いや、僕も単に顔が好みじゃないから避けようとするくらいならここまで悪感情は抱かないんだけど、今週の河野はまさ子の容姿と金銭とをダイレクトに天秤へかけてるわけですよ。それはちょっとばかり、自分に正直すぎるんじゃねーの?


サイレン
だ、第十三話でこの掲載位置は不吉な香りがするぜ。元々、メイン読者層に受けるかどうかは疑問符が付くタイプの作風でもありますし。
また、今週出てきたエルモアのキャラクターもあんまりセンスが感じられないんですよね。あらためてプロフィールを語られると、五億円というのはかなりセコく感じられますし、造形そのものもどっかで見たようなものです。
特に、五億円という懸賞金の額が気になりました。ジャンプでは似たような路線のキャラにハンターのバッテラさんがいて、そちらは五百億もの賞金を掲げていただけに。


キックアウトセン
んー、会長のキャラとかはかなり良かったと思うんだけどなあ。それでもやっぱり、二~三話目辺りから漂っていた打ち切り臭はいかんともしがたかったのでしょう。
何度か述べたけど、全体的に一歩からの影響を強く感じられ、なおかつその部分が劣化品に過ぎなかったのが問題でしょうか。特に主人公のタフネスぶりが、物語を興醒めさせる方向にしか駆使できてなかったのが致命的だった。

[PR]
by ejison2005 | 2008-03-12 04:27 | ジャンプ感想