メダル オブ オナー ヒーローズ2 レビュー
メダル オブ オナー ヒーローズ2
/ エレクトロニック・アーツ
ISBN : B000YIGAR0





Wii版のメダル オブ オナー ヒーローズ2を遊んだので、折角ですからレビューでも書いておこうと思います。


さて、WiiはFPSと相性のいいハードなのではないかと言われており、実際、TPSであるWii版バイオ4なんかは非常に操作性が良かったので、個人的にはとても楽しみにしていたタイトルだったのが本作なのですが……残念ながら、その期待には微塵も応えてくれなかった印象です。
と、いうのものですね。このゲームは何を考えたのか、従来のFPSとは全く違う操作方式を取っているのです。

そこら辺、画像で説明した方が分かりやすいのでそうさせて頂きますが、

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まず、こちらが従来のFPSを操作中の画面。ご覧のように、照準(クロスヘア)が画面の中央に固定されており、

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それをマウスで動かすことにより、視点そのものの変更を行います。

一方、こちらが本作の操作画面。

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……何をいいたいか、お分かり頂けたでしょうか?

そう、このゲームは何を考えたのか照準が画面中央に固定されておりません。ふわふわと画面の中を漂う状態です。にも関わらず、視点移動を照準の動きによって行うという、謎に満ち溢れた操作形態を取っているのです。
んー、FPSやったことないと伝わりづらい事柄かも。照準の移動と視点移動とが、完全には同期していない感じ。

結果、このゲームはありえないくらい視点の移動が遅くなり、クリアニングが困難なものとなっております。FPSっていうのは反射神経が非常に重要な意味を持つジャンルで、視点をキビキビ動かしながら敵を捜し求め、いざ発見したらコンマ何秒かを争って撃ち合うものなのですが、この時点でそういった楽しみとは無縁のものとなっているわけです。

また、マップの作りはともかくとして敵の配置に問題があり、戦闘シチュエーションのほとんどが物陰に隠れながらの撃ち合いとなっているのはいかがなものでしょうか。FPSでお約束の「高速で動き回りながらの撃ち合い」には、プレイしていてついぞ巡り合えませんでした。
これでは、物陰から物陰へ移動するシーンを自分で操作するだけのガンシューティングでしかないわけで、もはやFPSを名乗るのすらおこがましいといえます。実際、ガンシューティングモードとFPSモードのマップを兼用しているので、そこら辺が影響しているのかもしれませんが……。

また、本作はコンピュータキャラのAIが凄まじいおバカさんとして設定されており、敵キャラの正面をすり抜けて移動したら相手はこちらに全く気づかず、あさっての方向に銃口を向けたままだったということもしばしばです。当然、たまに現れる味方NPC達はクソの役にも立ちません。
結果、嫌でも無双プレイを行う羽目になり、主人公一人で数十人以上の敵兵を屠るのはデフォルトです。この辺り、多機種で発売しているFPSで味方や敵のAIが賢いと評判になっている現状では、何とも寂しいことだといえるでしょう。

そして極めつけは敵の沸き方の理不尽さで、このゲームでは制圧してきたはずの場所から追加で敵の援軍が現れ、挟み撃ちを仕掛けてくることが頻繁に起こります。
しかも、ネタバレのため詳しくは書けませんが、最終決戦では事前に爆破して叩き潰したはずの基地側から大量に敵の増援が出現し、俺のしたことには何の意味があったんだと思わせられたりもします。
もう少し、ストーリーの流れと実際のシチュエーションとに気を配って欲しかったかな。

その他、迫撃砲や固定銃座を扱う局面では普通にリモコンで狙いたい場所を指して発射する仕組みにすれば良いものを、

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何故か、ヌンチャクやリモコンの振動感知機能等を駆使したパントマイムが要求される仕様になっており、結果としてこれらのお助けアイテムが非常に扱いづらく、むしろ使おうとしている間に撃ち殺されるトラップアイテムと化している有様です。


以上、色々な面から指摘しましたが、本作はWiiとFPSの相性を図る云々を語る以前に、ゲームとしての出来が非常に悪いです。
しかも、海外版では32人でのネット対戦機能が存在したのに、日本版ではそれがオミットされているなどのマイナス点も存在し(この劣悪な操作性で対戦が楽しめるかは疑問ですが)、そういった面でも評価を落とすことになっています。

結論を下すと、避けた方がいい地雷であるといえるでしょう。僕も速攻で売り払ったよ。

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by ejison2005 | 2008-02-22 23:58 | ゲーム