週刊少年ジャンプ 08年 12号 感想
ファンタスティック・フォー:銀河の危機を見ました。時間も90分と、この手の映画にしては小粒なことも相まって、お手軽に時間を潰すための佳作という印象ですね。
短い時間の中でストーリーが二転三転したりと、見ている側を飽きさせないように頑張っているのは伝わってくるのですが、いかんせん整合性などの面で難がありすぎるのです。簡単にいってしまうと、完成度が低い。
ラストシーンにおけるシルバーサーファーの行動なんかがその最たるもので、お前そんなことしたら自分の母星が危うくなるとか何とか言っていただろうがと(笑)。
他にも、トーチの体調変異からどんな物語が生まれるのかと思っていたら、大してデメリットは強調されずご都合主義が見え見えな使われ方をした上、これといった理由も無く治っちゃったり、終盤に戦う強敵の行動原理が意味不明(貴方も死にますよ?)だったりとで、もうちょっと脚本を練って欲しかったなあというのが正直なところです。
とはいえ、ファンタスティック・フォーはきちんと正義の味方をしてますし、派手なアクションシーンも多々あるしで、全体的にはそんなに悪い映画という感じはしないです。あまり気合を入れて視聴するのではなく、ちょっと時間を潰そうかな~と思いながら見れば幸せになれると思うよ。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


テニスの王子様
髪の毛が逆立っただけでここまで強そうな印象を受けるリョーマを見ると、超サイヤ人って偉大な発明だったんだなあと強く思います。カラーを見た感じだと、髪の色もちょっぴり変わっているみたいだしね。

天衣無縫の極み
というわけで、天衣無縫の正体は「超超超凄い普通のテニス」でした。
これだけだと、幸村がこないだまでやっていた普通テニスと大して変わらない印象を受けますが、実際のところはまるで別の能力だといえるでしょう。
と、いうのも幸村は「相手の能力を否定する」ことで普通テニスを成立させていたのに対し、リョーマは圧倒的な身体能力によるゴリ押しでそれを行っているからです。
よくよく考えてみると、波動球は殺傷目的で開発されたのではなくパワーショットを追求した結果生まれた技ですし、シンクロも人類の新境地を目指しているわけではなく、ダブルスで勝とうとして目覚めた能力です。
劇中での使い方が、明らかに読者をビックリするためのものだったため失念してしまいましたが、全ての特殊能力はテニスに勝つため存在するのです!
……というわけで、素の能力を極限まで高めることで一切の特殊能力による介入を防ぎ、超高次元のテニスを成立させる天衣無縫の極みは、とっても最終決戦らしい力だと思いました。
試合の流れが、
幸村部長による普通テニス → リョーマの反撃 → 幸村部長による五感剥奪 → リョーマによる最初の幸村式普通テニスを遥かに上回る普通テニス
となっているのも、二人の格の違いを表していて面白いですね。幸村の普通テニスはあくまで五感剥奪の前座的能力に過ぎず、同格の相手には決定打となりえない代物ですが、リョーマのそれは必殺技として機能する領域にあるのです。


ブリーチ
うーん、四本腕の介抱状態からは確かなオサレを感じたのですが(素直に格好良かった)、今週披露した六本腕形態は果てしなくダサいです。腕が二本増えただけなのに、どうしてここまで印象が違うんだろう……と思っているうちに気がついたのですが、そうだ、この姿からは昆虫を連想してしまうんだ……。
ほら、カブト虫とかひっくり返すと、丁度こんな感じじゃん?


ナルト
そろそろ決着つける流れにいかないとマズイだろうな~と岸本先生が考えたからなんでしょうけども、ちょっとイタチが弱すぎるのが気になったかな。
以前にデイダラさんと戦った時、サスケは呪印に加え車輪眼という圧倒的なアドバンテージを有していても尚、あれだけの深手を負わされたわけで、そのデイダラさんがあれだけ恐れていたイタチが、デイダラ戦時と大して実力に違いの無いサスケの手でここまで追い込まれてるのは何とも腑に落ちないのです。
仕込み手裏剣を回避できなかったのは視力の低下で仕方ないにしても、豪火球の威力とかには関係ないしね。


リボーン
最初に未来へ来た時は一体だけでもあれだけ苦戦したゴーラ・モスカの最上位バージョン×4相手の戦闘ということで、これが本当の意味でのパワーアップ・ツナお披露目回となりそうです。
おしむらくは、ストゥラオ・モスカの凄さが入江の台詞でしか表現されていないことですね。事前に普通のゴーラ・モスカを相手にした性能実験のシーンを挟むなどして、視覚的に強さを表して欲しかったところです。
でも、主人公の強化を分かりやすく示すための対戦相手としては、そう悪くないチョイスだと思うよ。


ネウロ
テラさんが笛吹さん達に止めを刺さなかった理由ですが、今回の「基本バカなんだよあいつァ」というのが、そこら辺に関する一応の補完と考えて良いのでしょうか。特に意味は無いけど、顔見せに行くと。
ちょっと苦しいけど、ナルシストな性格でもあるのを考慮すればぎりぎり許容範囲かな~という気はします。
それにしても、テラを取り巻いてた彼女達は何を考えて車まで分解していったんだろう。中東とかの内戦地帯に住まう人々みたいだ。


アイシールド
今週のアイシにおける峨王の扱いには、違和感がかなり高いかな。
試合中、相手を倒すための力から仲間を守るための力に目覚めたりするのには文句が無いのですが、別に峨王はそういうことを望んでいるキャラじゃなかったよねっていう。
同じ「己の力を持て余している野獣」というキャラ付けでも、その暴力性故に周囲からの隔絶を感じている寂しがり屋タイプな人ならこの展開でも問題はありませんでしたが、峨王の場合はストイックに強さを追求し、自分と対等に渡り合える相手を捜し求めている戦士気質な人ですから。
どちらかというと戸愚呂弟みたいに、「ようやく俺と吊り合う相手が見つかったぞ! うおおおおお100パーセントォォォォォ!」な感じで進めた方が良かったかもしれませんね。

あと、峨王の手で木っ端みたいに吹き飛ばされてる皆さんは、もう少し痛がるべきだと思いました。


勇者学
ボーリング場であれだけの暗黒面を見せつけられてなお、次の話では委員長と天使を同義に考えている河野の純情さにちょっと感動した。ギャグ漫画特有の「あまり前の話を引っ張らない」というお約束が機能した結果とはいえ、これは積極的に褒めるべき美点だと思うんだ。


エム×ゼロ
「プレートの差はあんま関係ない試験」って、公式に魔法が大して意味をなしてないと明言されてしまいました。この試験は、通信簿へどのような影響を及ぼすんだろう。この学校って、現実の延長線上として描かれている割には授業内容がやけに浮世離れしているんですよね。
多分というかほぼ確実にホグワーツとかを参考にしているからなんだろうけど、そこら辺はもう少し作風に合わせて咀嚼して欲しいかな~とは思います。


サムライうさぎ
何か今回の修行シーンを読んでいて納得がいかなかったのですが、この回避方法だと元から伍助が竹の爆ぜるスピードよりも速く動けたというだけで、身体能力の強化には全く貢献していないんじゃないかな。
こういうのは同じ条件で難易度を上げていくから修行としての効果があるわけで、伍助の行動は試験の時、
「はーい、それじゃあ問題用紙を表にして開始して下さい」
(何ということだ……一問たりとも分からぬ! ならば……他の生徒や監督の先生の目に映らぬほど素早く優等生の回答を覗き見れば……!)
とかやってるの同じことだと思う。
いやまあ、今やってるのって正確には修行ではなく刀を作ってもらうための課題なわけですが、漫画の展開としては流人と互角の力をつけるための修行シーンなので、やっぱり問題があるでしょうね。
他の面々に関しては、せめて課題を達成するまでの過程を描くべきだと思います。反復行為だけで強くなれるんなら、筋トレでもしてろという話ですし。


ムヒョ
似たような状況で、連れてきた霊に暴れられて大惨事を起こした経験があるにも関わらず、懲りずに同じ形式で試験を行うとは魔法律教会の鳥頭ぶりも相当なもんです。
で、ロージーが怪我人を助け出したというくだりなんですけども、救護班の有無などその場の状況が不明瞭なので何ともいえませんが、きっと皆して見捨てたか、幽霊に手も足も出せず逃げ惑っていてそれどころじゃなかったんだろうな。
魔法律関係者の腐れっぷりに関して、僕は絶対の信頼を置いています。


スケットダンス
一番勝ちそうな椿相手に、振蔵がまさかの勝利を収めるという展開は意外性に満ちていて素晴らしかったと思います。
単に突拍子がないのではなく、今までのエピソードにおける振蔵の胸中を振り返ることで過去のギャグシーンをイイ話にまで消化させたのが上手かったですね。
以前のお話を利用しているため、「実はこういう過去を背負っているキャラだったんだよ!」というわざとらしい回想シーンではなく、読者にとっても過去を振り返ることに繋がってるのも良かったんじゃないかな。とても感情移入がしやすかった。


To LOVEる
ああ、そういやララは発明キャラなんでした。今まで一度たりともストレートに役立つアイテムを作らなかったから、素で忘れてた。
あと、アニキは真性の人なんだな~と思いました。このロリコンめ!


サイレン
はしゃぎ回っている雨宮さんを見た第一印象は、「お……恐ろしい」でした。
いやさ、今まであれだけ躁鬱が激しいところを見せた後に無邪気な様を見せられると、本能的な恐怖が先立たないかな。ひぐらしキャラ達の日常パートみたいに。
あと、普通の漫画で師匠キャラを出した場合、「圧倒的に強い師匠が何故戦闘に手を出さないのか?」という問題が生じてしまい、それをクリアするために「弟子の成長を見守るため」「獣拳不闘の誓いを立ててるから」などの理屈付けがなされるわけですが、「そもそも戦闘フィールドへ立ち入れない」というマツリ先生のそれはとてもスマートだったと思います。


マディ
えー、前回あれだけ格好良く立ち去ったのに、結局マディに手を出しちゃうの?
あのシーンは素直に格好良く、コランダムさんのキャラ立てにも大いに貢献したと思えるだけに、この展開は非情に残念です。なんかテコ入れ臭もするし。
そして、作中ではあれだけ落ちこぼれ的な描写をされているクレイが、それでも一般的に見たら天才の部類に入るというのは、何というか世の中の厳しさを垣間見るエピソードでした。天然で逆鱗に触れるタイプですね、クレイって。


キックアウトセン
鷹村さんから威厳を刈り取ったら百瀬さんみたくなるのかなー。
前々からそんな感じはしてましたけども、何か本格的に劣化一歩となってきましたね。この漫画。

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by ejison2005 | 2008-02-20 22:34 | ジャンプ感想