ドラゴンクエスト4は正しい意味でのRPGだと思う(部分的に)
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち
/ スクウェア・エニックス



DS版ドラゴンクエスト4をちまちま遊んでます。今、五章のトルネコが仲間になる(と思われる)灯台に挑むところ。
僕は今回がドラクエ4初体験(「冒険の書」なのに!)なのですが、遊んでいて思うのは、
「これは正しい意味でのRPGだなあ」
ということ。


そもそも、RPGとはコンピュータ・ゲームとして発祥したものではなく、その元祖はテーブルトーク・RPGにあり、ロールプレイングゲームも「役割演技遊戯」という意味合いの言葉なのですが、コンピュータで遊ぶゲームにはそういった色彩が比較的薄いように僕は感じていたのです。

大体が、市販されているコンピュータRPG(以下CRPG)は「世界を救う者達の壮大な物語」ばっかりです。主人公の出自が漁師だろうとお城の兵士だろうとソルジャーだろうと、結局は世界を救うお話の主人公になるわけだから、プレイヤーが体験するロールプレイも「世界を救う者」に限定されてしまうわけですね。
これはRPGの「役割演技」という側面に着目して考えた場合、由々しき事態です。キャラクターに関してはいいでしょう。設定なりデザインなりを工夫すれば、いくらでも新しい体験を提供できます。しかし、物語に関してはそうもいかない。「世界を救う」というゴール地点が共通なのだから、どうしても画一的なものになってしまう(もちろん、「世界を救う」というゴールへ向かっての過程で様々な差異が発生するので、そう単純に割り切ることはできませんが、ここでは壮大なお話にしかなりえない、という意味でお考えください)。

これはちょっとばかり、勿体無いことだと思うのです。RPGというのはイマジネイション次第で無限の可能性を見出せるジャンルなのに、多くのCRPGはそれを狭めてしまっているわけなのだから。

と、ここでドラクエ4に話を戻しましょう。もちろん、ドラクエ4も最終的には「世界を救う者達の壮大な物語」へと収束していくわけですが、それまでに四パターンの個別シナリオが楽しめます。これが大きい。
彼らはそれぞれ、ミニマムな目標(誘拐事件の解決・武術大会での優勝など)を有していて、各々のアプローチで現状打破に奔走していくわけなのですが、キャラの背景に見合った小規模な目標へ向かうことの楽しいこと楽しいこと。
各人の職種に、シナリオがマッチしているのもポイントが高いところです。王宮戦士なら王宮戦士らしいミッションを命じられ、商人なら店を持つのが目的という。
こういう風に、各人の身の丈に合ったシナリオを用意されていると、俄然なりきり感が違ってくるのですね。「俺は魔王を倒す商人になるぞ!」というキャラと、「俺は商人として自分の店を構えるぞ!」というキャラではどちらが演じやすいかという。

結論を述べると、ドラクエ4はいわゆる勇者的な役割を担っていないキャラクターを演じられる、稀有なCRPGだといえるんじゃないかな。


……まあ、要するにですね。五章へ突入したら急にダレてきたと、そういうお話でした。四章で最高にヒートアップして、今クールダウンへ突入し始めてる感じ。
自分の名前にデスとか付けちゃう厨二病患者なんかどうでもいいよー。もっとミニマムな冒険したいよー。
今のところ、最高に楽しかったのは三章ですね。今までNPCしか行えなかった分野へ、限定的にとはいえ踏み込めるのはすんごく面白かった。


余談
それ以前に、CRPGは「役割を演じる」ゲームではなくなってるんじゃないかと、そんな事を思った。
自分から能動的に楽しもうとするジャンルではなく、ゲーム側に娯楽を提供してもらうジャンルになってるんじゃないかと。
というか、ドラクエ3でキャラを作って、猛烈に無表情&ノーリアクションな彼らを眺めながら「こいつらはどんな事を考えながら冒険してるんだろう」とか妄想しつつ遊んでた僕が少数派な気がしてきた。せいかくシステムって、それの後押しだと思うんだけどなー。
自分の冒険をクリエイトできるプレイヤーに、私はなりたい。

いつになくとめどない文章でごめんね。

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by ejison2005 | 2007-12-15 01:58 | ゲーム