週刊少年ジャンプ 08年 02号 感想
ハンター……休載しちゃいましたねえ。
分かっちゃいたことではありますが、やっぱりもの悲しくはなってしまいます。この十週間、ジャンプが別の雑誌みたいだったぜ。ハンターは読み進めるペースが他の漫画の何倍かくらい遅いので(他を読み飛ばしてるという意味じゃないよ)、連載作品が何作か終了したくらいの喪失感がある。
また一年くらい待つのかな。単行本の新刊が出るのもいつになるやら。
救いがあるとすれば、新連載が思っていた以上に良質だったことでしょう。サイレンも今週に入ってグッとサスペンスっぽくなりましたし、この二作で頑張って盛り立ててくれるといいナ!
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


キックアウトセン(新連載)

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表紙に使われた↑の顔からそこはかとないみきお臭を感じ、ちょっと不安になったけど本編の方では単にリアル寄りな絵柄であるだけで、そんなにいとうみきお先生っぽくはなかったです。アシスタントさんか何かだったのかな。

本編の感想
「頑強」という主人公の特性や、死んだ父親の背中を見て育ってきたという出自からマガジンで連載してる某ボクシング漫画をちょこっと連想してしまいましたが、第一回を見る限りではいい感じにまとまっていると思います。やっぱり、キャラの高感度高いのが大きいよね。人間的に問題ある人が誰もいないですし。死んだ親父も、主人公が崇拝するに足るカリスマ性を備えています。
主人公のタフさについて、何ら設定的な裏づけが存在しないのは気になりますが(単に遺伝的な問題て)、その特性そのものは十分物語で活用されているので、これも大して問題は無いでしょう。

お父さんが勤めていた建築会社
ただひとつ、問題点があるとすれば父親が勤めていた会社でしょうねえ。
「危ねぇ仕事はアイツがいつもやってた……その分怪我だってするさ」
という台詞がありますが、危ない仕事だからこそ入念に準備して危険性を取り除くべきなわけで、そんなしょっちゅう怪我人が出るような状況で作業をしている建築会社(?)なんて、一回潰れたほうがいいんじゃないかと思う。どう考えても安全確認を怠りまくってるよ、この人達。


ワンピース
結局いつものワンピバトルと相成りました。モリアのタフさもそうだけど、麦わら海賊団は何をやれば倒れてくれるんだ。
あと、モリアが自分をはかり損ねて暴走してるという展開も残念ですねえ。彼がちょこっと冷静さを保ち、五百体辺りでセーブしといたらルフィ達は万に一つの勝機も無くなっていたんじゃないかな。僕は主人公達が敵の間抜けさに助けられるという展開は、あまり許容したくないのです。自分達の努力で状況を打開するべきなんじゃないかと思う。

一人だけ残ったローラ船長
色々と文句の出てくるこのエピソードでしたが、ローラ船長の行動だけはグッジョブだったと思います。僕もこの連中が、ルフィに希望を託すだけ託して好き勝手言ってた時はどうよと思いましたからね。
その辺、今回は上手くフォローできてたんじゃないかな。


ナルト
げげぇーい! 四代目とペインに何の関連性も無いばかりか、デイダラさんの方まで全く関わりがありませんでした。自来也の顔見知りだとか言われたって、そんなん知りませんがな(´・ω・`)
こんな特徴的な髪型被らせといて、全く関係がないとか描き分けできてないとしかいいようが……。自来也も自来也で、知ってる顔ならもっと早く言ってくださいよ。

長門は教えてちゃん

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↑前にも似たようなネタ作ったけど、もう一回。
こないだの大ガマ仙人と自来也の会話も大概でしたが、岸本先生は自分のキャラにもうちょっと言葉のキャッチボールをさせるべきだと思うんだ。会話っていうのは、片方が一方的に相槌を打つものではないのですよ。

岸本先生「キングクリムゾン!」
冒頭でなんか急に一人倒してたので、一週読み飛ばしたのかと思った。
ナルトのバトルは基本的にじっくりまったりと進行していくものなのですが、こりゃ岸本先生面倒になって投げたかな。
しかしながら、岸本先生が描くより結果だけ提示して、あとは読者が各自で「絵に出来ないくらいものすごい戦い」を脳内補完した方が、ナルトのバトルは面白いかもしれないなあと思った今日この頃。
冨樫先生も、幻影旅団VS陰獣とかはそれでしのいでたしね。あれは「あえて描かない」という手法を、効果的に使った例といえるでしょう。バトルを省略することで、旅団の力を秘密のベールに包んだまま威厳を高めているのです。
まあ、それも事前にウボォーVS陰獣で陰獣がそれなりの使い手であることを描写してこそ、だったんですけどね。

余談

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ジャンプ関係ありませんが、ヤングガンガンの今号でDOG LIFE&DOG STYLEという漫画がペインさんと似たような能力をとっても有効活用してました。
孤軍奮闘する敗残兵が、小型の飛行ドローンと視覚を共有して敵の位置を確認しつつ逃亡したりするお話。多分、岸本先生はペインさんでこういう表現をやりたかったんだろうなあと思った。


ブリーチ
ザエルアポロさんの能力だと、ダミーの臓器と腱まで丸ごとコピーしちゃうんじゃないかなー。というか、同じ臓器と腱が二セットつずつ存在する人間ってどんなのなんだぜ。冷静に考えて、その人物は色々なところが常人の倍膨れ上がってると思うんだ。
ストーリーについて触れると、マユリ様と石田のコントが面白かったです。


サイレン
先週の話ではいまひとつという印象を受けましたが、今週は物語の本筋に触れてきた感じで大分面白かったです。キャラクター達が揉め事を起こしたりしながら自己紹介をしていくという、サスペンスとかホラーの基本的な展開をしっかりと踏襲したのも評価高いですね。
メガネの人と朝河がそれなりに活躍するのは間違いないとして(デブが役に立たないのも間違いないとして)、あとはどいつが活躍するんだろう。
あんまり若者だけで主人公チームを固めるのもどうかと思うので、できれば年長者達をそれなりに活躍させてくれると嬉しいな。


To LOVEる
あんまり狂気とかは感じませんでしたが、今回のお話はそれなりにラブってコメってたんじゃないかと思います。ちゃんとペケの意図を汲んで、フォローを入れるリトもいい感じ。そういや、この子は別に鈍感というわけじゃないんだよなー。気持ちが向いてないというだけで。

「だ…大胆な服装ですか!?」「よ…よくわかりませんがとりあえず…」

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嘘つきは泥棒の始まりだって、ばっちゃが言ってた。


ディーグレイマン
アレンはともかくとして、ブックマンのお爺さんは確かこいつらと同ランクのアクマ一体に半殺しの憂き目を見たんですよね。
先週、あれだけのアクマが存在したのに一寸たりとも脅威を感じなかったのは、こうなることが目に見えていたからだよなーと思いました。色んな意味で星野先生らしい展開です。


スケットダンス
今週は、スイッチが漫画に出てないところでも色んな人間と交流しており、それなりに充実した学校生活を送ってることが示唆されたのがちょっと良かったと思いました。やや大げさないい方ですが、世界観の広まりみたいなものを感じた。
本編の方は、内田君が勇気を出して挙手し、最後に何かオチをつけるくらいにしとけば良かったんじゃないかな。僕は、スケットの「ちょっといい話」はあまり好きじゃないのです。もうちょっとギャグの方面に専念して欲しい。


テニスの王子様
シンクロの絵面は相変わらず破壊力があったけど、それでも二回目だと若干インパクトに欠けるのは否めなかったかな。や、何の必然性も無い菊丸先輩の滞空バク転とかすごく面白かったけど、それでも初回に比べれば劣って感じられるのです。当たり前ではありますが。
それに、シンクロで逆転勝利するという展開は、僕達読者でも普通に思い浮かぶ類のアイデアだというのもあります。

皇帝と帝王、並び立つ
これは普通に良い展開ですね。跡部様と真田皇帝のキャラクター的にも、リョーマを万全の状態で戦わせてやりたいというのは納得できますし、テニス漫画として考えてもなかなかスポーツマンシップに溢れてます。
異端児のごとき扱いを受けているテニプリですが、ここだけは非常に正しいジャンプ漫画をやっていました。


ハンター
先週は王様が慈愛に満ちた動作でコムギちゃんを介抱したりしていた間、他の連中が何をしていたのか楽しみだと書いたわけですが、どうも今週の展開から考えて、あれはわずか十数秒の出来事だったみたいです。ちょ、王様ってばあんまりコムギちゃんをいたわってねえ(笑)。
数秒間の間に創作ダンスを披露しつつ、アイデンティティー崩壊に苦しんでいたプフもですが、ちょっとあなた方は生き急ぎすぎだと思う。心的拳聴ってレベルじゃねーぞ!

監獄ロックと書いてスモーキージェイル
これは単体の念能力ではなく、ディープパープルの派生技と考えてよいのでしょうか。特別な発動条件などがあるわけではなく、単に硬化させた煙で周囲を覆っているだけという。ひょっとしたら、自分も内部に閉じ込めて相手とタイマン張るという制約で生み出した、念空間なのかもしれないけど。それなら、プフ程の強者が脱出不能なのも納得できますし。
で、これを見て思い浮かべるのはやっぱりヂートゥさんが使っていたあの能力ですね。
彼の能力はハコワレの影響を受けたものであり、ナックルは(おそらく)モラウさんから修行をつけられた末にあの能力を生み出しているわけで、何だか美しい系統図が誕生している気がするのです。
能力だけで考えたら、ヂートゥさんは立派にモラウさんの孫弟子だね。

「『貸し』だぞ!!」
さすがに、コムギちゃんの治療までワンタッチで終わるとは考えづらいから、ピトーはいまだにドクタープライスを使用中なわけで、冨樫先生はきっとゴン一人でその状況に相対させたかったんだろうな。だからこそ、ずっと前にやってた「先輩風を吹かすキルアとそれに従うイカルゴ」というイベントを引っ張ってキルアとの切り離しを図ったと。
しかしイカルゴってば、いい感じに死亡フラグが立ってるなあ。ウェルフィンさんが見ていた以上、パームが助けに来ない限り彼の助かる展開が想像できないぜ。


エム×ゼロ
この漫画における最大の負の遺産は、「魔法が特定地域でしか使えない上に秘密=そんなの学んで意味あるの?」という問題なわけですが、今週は「転校すると魔法に関する記憶を失う」という設定が明らかにされ、そこのところがさらに強化されてしまった感じです。下手すると、卒業しても記憶を消されそう。
う~ん。在学中、もっとも力を注いだ分野に関する記憶が無くなるって、それはもはや学び舎として機能していないのでは……。卒業時に願いを叶えてもらえるとはいっても、学校生活というのはそんなギブアンドテイクな代物じゃないしなあ。
大体、親御さんとかにはどう説明してるんだろう。ひょっとして魔法のことは伏せてるのでしょうか。子供が頑張って学んでることを保護者に対して伏せるとか、やっぱり学校として機能してないよー。

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by ejison2005 | 2007-12-12 04:37 | ジャンプ感想