週刊少年ジャンプ 07年 52号 感想
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ロン……ロン……ロン! ローン! ロオオオオオン!
つーわけで、ようやくカイジの麻雀編に決着がつきましたね。いやー、長かった!
ハクに関するトリックはまだ明かされてませんが、とにかくこの勝負が終わったことが嬉しいです。
こうなってくると、気になるのはカイジを騙した二人に対する処遇ですね。さすがにカイジもここまで見事に裏切られ、モノローグで「もう分け前気にしなくていいし~」とまで考えていた以上、報酬は与えない気がしますが、しかしこの男は伊藤開司。超がつくほどの甘ちゃんです。平等な分配はしないだろうけど、お情けでいくらかあげちゃいそうな気もしますね。
あとはおっちゃんに手切れ金を(割り増しして)返済するとして、それでも巨額の金が手元に入るなあ。それをタネ銭にまた帝愛のギャンブルへ参戦するっていうのが妥当な線かな。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


ブリーチ
ゾマルさんの敗因は、別に「六杖光牢」をかけられていても腕ではなく、首の方を動かせば問題なく動脈が切れたことに気がつけなかったことでしょう。何なら、舌を噛ませちゃってもいいわけですし。
なるほど、確かに今回の戦いは格の違いといえるかもしれません。白哉は初登場時に一護の急所を刺したりしてたから、人体の急所くらいは頭に入れてるっぽいですからね。左腕と左脚をバッサリやった割にあんまり出血してないのも、器用にヤバイ血管を避けて腱(及び最低限の血管)だけを切断したに違いありません。
というか、ゾマルさんは白哉がオサレポエムを唱え始めたら直ちにルキアを操って自身を傷つけさせるべきだったんですけどね。それで再度脅すのが正しい人質の使い方です。

五十VS億
こういう展開になると、どうしてもやってしまうのがハンターやバジリスクといった、傑作能力者バトル漫画との比較ですね。要するに、今回白哉が勝てたのは能力のかみ合わせで勝っていたからで、これ自体は能力者バトルとして一般的な文脈なわけです。
しかし、それら二作と決定的に違うのは、ブリーチの場合、倒される前にゾマリさんが全く活躍していないことでしょう。
例えば、、バジリスクに登場したキャラは倒される前に必ず敵を倒すなりあしらうなりして実力を誇示しています。というのは、そうしないとどうしても勝利した側にとって都合良く事が進んだようにしか見えないからですね。
「今回はAが相手をしていたので勝てたが、これがBなら確実に敗れていた。実際にCはこいつの手で殺されたし」と読者が思えるからこそ、あの緊張感が生まれるわけです。人間というのは、実績が無ければ何の評価もできない生き物なのですよ。
ましてや、ブリーチの場合ははっきりと主人公サイドが定義されていますからね。何の苦労もしてないし、物語上の必然性もないけど、自分の能力がクリティカルな弱点である敵が現れたのであっさり殺しましたとか、主人公達に楽をさせすぎです。

それにしても
これはナルトにもいえるんですが、今週は感想を書くのがすっげえ苦痛でした。読んでいて、見事に何の感慨も与えられません(負の価値すらも見出せなかった)。例えるのなら、完全なる虚無。
きっと、山田花太郎とかに何か愛着があればそれなりに思うところがあったと思うんですけどね。僕にとっては、白哉もゾマルさんも自来也もペインも(ひでえこと書くけど)生きてようが死んでようがどうでもいい存在なんだろうな。


ナルト
すげえ……主人公の師匠が敵陣で片腕を失って、さらに敵の数が増えているという状況なのに、一切緊張感が存在しません。まったくもって読者の予想通りです。固有能力の名前が「輪廻眼」で前もって六つ分の安眠カプセル(?)を見せていたから、ペインさんが六人いるのもバレバレでしたし。や、意図してのことだろうけど、今回は前振り無しにいきなり六人出てきた方がインパクトあったと思うな。

「お…お前は…」
あ、随分前に書いた「最初のペイン=四代目」という推理は当たってたみたいです。じゃあ、口寄せしてたペインも肉体はデイダラさんなのかな。六道眼の能力は、死体に憑依して意識を共有するなり何なりするものだとか、そういう感じの解説を次週以降ペインが懇切丁寧に行ってくれるのでしょう。


リボーン
何かクロームの夢に出てきた入江君の指に白蘭のものと同じ指輪がはまってるんですけど、ミスドバーン方式で本当に強いのは入江君の方だったりするのでしょうか。んーでも、骸が「恐ろしい能力」だと口にしてたから、それはちょっと違うか(ビックリはするだろうけど恐ろしいというのは何か違う)。
どうでもいいけど、この推理で「白蘭を倒したと思ったら入江が戦闘に介入し、さらに続々と白蘭の意識共有体が現れる」という展開を思い浮かべました。骸が片腕を失いながら、「大した奴だ」と連呼するんですよ。


こち亀
あまりの部長レイプっぷりに、読んでいて胸が痛くなりました。部長が実力者にすり寄る木っ端役人の如き扱い方をされるとか、ひでーなあ。
しかも、今回は対象が幼女という事で情けなさが倍増しています。もはや部長が人ではなく、もっとおぞましい何かに感じられる。畜生道に堕ちよったか。


スケットダンス
「ワンピース・フェアリーテイル」の瞬間風速が素晴らしかったです。危険なネタへ、躊躇無く突っ込みますね。
あと、何だかんだで三人がジェネシスに楽しさを見出すという展開は説得力が高かったです。クソゲーの例えも良かったし、先生の解説に「このゲームの基本的戦術」を混ぜたのも上手かった。オーソドックスな攻略法が存在すると言われただけで、急に奥が深い遊びに思えてきます。
人間って順応力が高いから、大抵の物事は気の持ちようでポジティブな価値を与えられるんじゃないかな。


初恋限定
先輩へ惚れてる理由を、ものの見事に口頭による説明だけで済ませてしまいました。ある意味、男らしい展開です(女性漫画家だけど)。
事前に先輩の変態性をこれでもかというほど入念に描写し、読者が感情移入する余地を一切残さないのも高度なテクニックですね。これによって、先輩が好きだと明かすシーンで「はあ……そうなんすか?」と読者に思わせ、極限までテンションを下げさせているのです。
どうでもいいけど、

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こういうのを連想してしまったのは僕だけでしょうか。何故かこのコマからは、ときめいてメモリアルしそうなオーラを感じる。ありていにいって、立ち絵っぽい。


トリコ(読み切り)
今週は読みきりが非常に良質で、とてもとても幸せな気持ちになれました。島袋先生すげえなあ。
ところで、島袋先生といえば例のあの事件をどうしても連想してしまうわけですが、きちんとお裁きを受けたわけですから僕は気にしないし、できれば皆さんにも気にしないで欲しいな。こういうのって、どっかで線引きしないと世の中が回りませんし。あと読み切り面白かったし。
それでも、(人情の問題として)きっと気にしちゃう人はいるんだろうな。まあ、そりゃ仕方が無い。島袋先生が全面的に悪かったのだから。

真面目に感想を書くと、とにかくトリコが強くて格好良かった。精神的にも円熟しているし、最近の少年漫画じゃあまり見られないタイプの主人公ですね(金剛番長とかに近いイメージ)。「キレイ事を言う奴は本当の空腹を知らない奴だ」という台詞も説得力に満ちていました。
ストーリー的には、終盤の逆転に関する伏線(着火のトリック・手刀)を、不自然さが出ないように張ったのが上手かったです。さりげなーく、必要な範囲でのみ繰り返し用いているのがポイントですね。釘パンチの存在意義が見出せないのが難点ですが、まあささいな問題でしょう。

ところで、トリコが象熊に「いただきます」をするシーンで千手観音を思い浮かべたのは僕だけでしょうか。どちらも対象(武・食)は違えど、感謝の気持ち故の行動ですし。掲載時期的に天然で描いてたら偶然被っちゃったんじゃないかと思われるので、ちょっとしたシンクロニシティですね。


To LOVEる
すげえ……悪役が現れて、さらにヒロインが二人もさらわれているという状況なのに、一切緊張感が存在しません。「とりあえず剥くんだろうな~」とか、「この人達はむしろ御門先生に振り回されてる被害者なんだろうな~」とは思いますが。
何かスライム的なものが出てきてますし、来週はヨーコさんみたいに服を溶かされたりするんでしょうね。あれは本当にエロかった。ハーロイーン!


銀魂
漫画の内容とは関係ないのですが、ジャンプの紙質で「黒背景+白文字」の吹き出しを読まされ続けるのはなかなかつらいものがありますね。目が疲れる。
ところで、中二病中二病と連呼するのはジャンプ的にありなのかな。いや、面白いから僕は全然OKなんですけど、こういう間口の狭いネタを看板漫画のひとつでやっていいものなのかなーと。デスノも連載できたわけですし、何だかんだでジャンプは間口広いな。

ラスボス一撃死
今回のシリーズで唯一残念なのは、ネトゲの再限度があんまり高くないことですね。一撃死するよーなラスボスなんか存在しえねーよ、むしろエンカウントモンスターですら一対一だと死の覚悟が必要だよとか、どうしても思ってしまうのです。
ネタへ柔軟に対処させるため、あえてそうしてるんだろうけど、せっかくいつもとは違う舞台なんだからもうちょっと掘り下げて欲しかったとは思います。
フルメタに同じくネトゲを題材にしてる短編があるんですけど、あちらはネトゲの再限度が段違いに高かったので、余計にそう思える。


ネウロ
短期間で洪水起こして大量虐殺を成し遂げようとしてるのは素直に凄いし、スピーディな展開で緊迫感があるんですけども、そこに「真実を見抜く」という彼の固有能力が活かされてないのはちょっと残念です。でもまあ、これは自称してるだけですしね。

一ヶ月余で十万の命を捧げると約束したそうです
やー、それはちょっとシックスさん的に少なすぎるんじゃないかな。順調にこのペースを維持して人類を殺戮し続けたとして、地球人口が六十億だとしたら単純計算で、
総人口÷一月辺りの殺害数÷12(一年換算)
六十億÷十万÷12=五万
となり、人類根絶まで五万年はかかりますよ。あなたと合体したくなりそう。長生きしようぜ!


テニスの王子様
テニスの力で狩ったイノシシを食らう親子のシーンに、トリコと同じ匂いを感じました。漫画肉食いてえ。
しっかし、リョーマ父を見ていると所詮リョーマ達は中学生レベルなんだと思い知らされます。巨大なイノシシを一撃で仕留めるとか、棒と小石で軽く波動球レベルの破壊力を生み出してるんじゃないかな。
といっても、テニスプレイヤーとイノシシとでは体の頑丈さにどの程度の差があるのか分からないので(念能力者みたいに強化されてそうだし)、比較するためには河村先輩にヒットさせてもらう必要があるのですが。


ハンター
コメントで何人かの方に指摘して頂いたのですが、王様の口元に存在する黒い点は血痕ではなく、単なる模様でした。勘違いしてたぜ!

覚醒した王様
目にトーン入れて後光差しただけで、もはや別人のような雰囲気です。富樫先生の凄いところは、(例え下描き掲載でも)こういったビジュアルで表現すべき部分はきちんと絵に描いて見せるところですね。王様いいキャラになったなー。登場時は、ただただ恐ろしいだけのお人だったのに。
となると気になるのは、富樫先生がこれに収拾をつけるつもりなのかということですね。王様は何か善人っぽい雰囲気に満ちてるし、マジで和解エンドに辿り着くのかな。


勇者学
色々と置いといて、今回に限っては鋼野って正しく教師をやってたと思います。
ちゃんと店主がやる気を取り戻すように説得しましたし、適材適所で店に客も呼び込んだしね。
何だかんだ言っても客引きを承諾し、きちんと結果を出した杖もいい子。


P2
前々から情報を聞いてはいましたが、打ち切られてしまいましたか。まあ、地味だったもんなあ。
やっぱり、主人公の成長速度が遅かったんですかね。常識的に考えればこれでも早すぎるくらいなんですけど、これは作り話ですから。漫画っていうのは、読者が付き合うもんではなく、読者を付き合わせるものですし。
あまり欠点らしい欠点が見当たらない漫画ですが、それは面白さに繋がりませんしね。重要なファクターではあるけど。
とにかく、連載お疲れ様でした。特別編を頑張ってください。
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by ejison2005 | 2007-11-28 15:57 | ジャンプ感想