週刊少年ジャンプ 07年 46号 感想
金未来杯は、大方の予想通りにぬらりひょんの孫が優勝しましたね。順当な結果だと思います。今のところ、金未来杯出身で当たった作品は無いわけですが、これが最初のヒットを飛ばしてくれるといいな。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


To LOVEる
矢吹先生は、本当に良い脚本に巡り合えたなあと、そういう感じ。
今回のバトルは軽~いコメディ漫画だからこそマッチしていたわけだけど、黒猫の時は普通の漫画なのに素でこういう感覚のバトルをやっていたわけですから。いや、もっとひどかったかな。これが黒猫なら、ララは発射前にビームが撃てることを解説してたでしょうし。
ララとヤミの場合は、ある種のじゃれ合いでキャットファイトをやってるから、この軽薄さがむしろマッチしているわけだけど、通常のバトル漫画である黒猫の場合はそれが足を引っ張り、紳士バトルを助長する形(切り札の無意味な温存)になっていたわけです。
こういった、ラッシュの応酬を繰り返すスタイルを構築したのはドラゴンボールなわけですけども、あれからして普通に肉弾戦をしかけるシーンは繋ぎですし。読者からすれば気孔波以外の攻撃が決定打になり得ない事は百も承知なわけで、読んでいて非常にライトな印象を受ける。
つっても、原作のドラゴンボールはそんなにラッシュばかりやらないんですけどね。アニメは引き伸ばしの関係で、殴り合うだけのシーンが本当に多かった。

ララ式デスビーム
これまで、尻尾がデビルーク人にとって外部へ露出している性感帯に等しいものであるという描写を続け、前回はそれを強調するかのようなイベントを組み込み、その上で尻尾からデスビーム! そりゃあんた、射(ry


ワンピース
ゾロ達が分析しているように、ルフィ(というか麦わら海賊団のほぼ全員)は絡め手の戦いが苦手で、このまま実力者であるモリアが逃げに徹している限り、戦闘をしかけることすらままならないわけですが、そこら辺のジレンマを、偶然に頼らず上手く処理したお話でした。
ポイントとなるべきは、決して敵が手を抜いてラストの状況になっているわけではないということですね。
くまさんとしては、これ以上七武海が減ったらマジで困るから共闘の申し入れは必須であり、それを受けたモリアが激昂して冷静な判断力を失うというのも、十分に説得力のある展開です。だからといって、何の策もなく単騎特攻さてもそれはそれで七武海の格を下げるから困るんですけど、オーズの中に乗り込むというなかなかに安全そうな戦法で攻めてきてくれたのもグッジョブ。

「ザコ海賊抑制の為、この座についていてやってるおれに向かって!!?」
この発言は、ちょっと頂けなかったと思います。
モリアさんは、(やり方はせこいけど)ちゃんと野望成就に向けて行動しているのがキャラクター的に重要なポイントでした。ですが、この発言によってゾンビ軍団の編成が「自分の意思による野望実現への兵隊集め」ではなく、「政府から依頼された業務」になってしまい、野心家としての側面にブレを生んでしまっているわけです。
ザコ海賊抑制というのは単なる名目かもしれませんけど、同格の海賊であり、ついさっきまで「唯一政府の言いなりに動く男」と自分で評したくまさんに言っちゃったのは、いかのもまずかった。
どうしても、言ってるモリアさんだって十分政府の言いなりじゃんと思えてしまうのです。

ブルック大活躍
ブルックは剣術の使い手としてゾロに大きく遅れを取っており、純粋な戦闘要員としてはほとんど活躍できないだろうと思われていたわけですが、上手いこと見せ場を与えてくれました。
よくよく考えたら、ブルックはまだ「超足が速い」というリチャード坂田みたいな特技を持っているんですし、こういった機動性が必要となる局面なら、他のメンバーに負けないくらいの活躍をさせられるかもしれませんね。


ブリーチ
今回、ネルが斬魂刀解放を行うシーンで、
「えー、いつものパターンだと先に全力を出したら負けるんじゃないの? それとも、そう見せかけた引っかけで、普通にネルが勝っちゃうのかな?」
と思い、同時に妙なデジャ・ヴを感じたんだけど、そうだこれ、料理漫画を読んでる時に抱く感想だ……。
よくよく考えてみると、オサレバトルと料理対決にはかなり共通するものがあるかもしれませんね。漫画における料理対決というのは、料理の味そのものよりもいかに目新しい食材を用い、思いもよらぬ手法で調理するかに重きが置かれるわけですが、オサレバトルも同じくバトルそのものより、いかに格好良いシーンを作るかを重要視していますし。そういや、ほとんどの状況で解説・説明・驚きを担当する要員が存在してるのも共通してます。
何だか、僕はちょっとだけこの漫画の楽しみ方が分かってきた気がするよ!


ナルト
何だこの段違い平行棒ing会話は……。
会話をしているようで、実は好き勝手な台詞の応酬をしているだけという展開は、種と名がついたガンダムを思い起こさせますね。
しっかし、神……神かあ。
キャラの台詞の端々からうかがえるように(例:大したやつだ)、岸本先生はあまり語彙が豊かじゃないんですが、今回はそれが極まって感じられました。台詞だけでお手軽に「~はすごいんだぞ」とやろうとして、出てきた言葉が神だったんだろうな。
各国家が強大な破壊兵器を持てば、冷戦状態による一時的な平和が訪れるというのは、漫画としてそこそこ説得力がある動機なのに、神発言で何もかも台無しになった印象です。
まあ、それ以前にこの世界で戦乱が続いてるなんて描写、今まで全く見たことがないのが問題なんですけども。国境という概念があるかどうかすら、怪しいです。


リボーン
バトルの内容そのものは良かったんですけど、有幻覚という言葉はいらなかった気もします。普通に、実体として感じられるくらいすごい幻覚ってことにしとけばいいじゃん。
それにしても、リボーンは敵キャラの消化率が良いですね。テンポよく倒していってくれます。グロさんも今回は生死不明という状態ですが、十年後の笹川兄まで登場しましたし、まず詰まれたと考えていいでしょう。
しかし、骸のこれって計画というよりもはや予知能力ですね。乾先輩の領域にまで達している気がします。


ムヒョ
いや、ジョーさん。あんた銃を取り上げずに、ついさっき拳銃を振り回してた男と振り回されていた対象を一緒にして目を離していたんですか??
それ、なんつーか妹さんを殺す気だったと非難されても仕方がない気がするんだ。


初恋限定
第1話はそれなりに山場を作り、最後にはオチもつけるというワンエピソードとして完成されている話だったのですが、前回、今回とそこら辺どんどん劣化していってるのが気にかかります。
起承転結という言葉があるように、物語というのは途中で「転」……何らかのどんでん返しがないと単調なだけでつまらない話になるのですが、この漫画はそれに思いっきり該当しているわけですね。
具体的にいうと、中盤の買い物へ出かけるシーンは二~三コマで済ませ、大量に存在するライバルへ打ち勝つために主人公が努力する様をメインに据えるべきだったんじゃないかと。
その過程で彼は、思うような絵が描けずに苦労したりするでしょうが、それでもめげず努力する姿を見たら、彼女もそれなりにときめくかもしれないしね。物語というのはつまるところ、登場人物が苦労する様を描くものなのです。
そんなわけで、この状況はいうなれば起承完結というところかな。
ちなみに、To LOVEるの場合は起承エロ結となります。


テガミバチ(特別掲載)
読んだことのない月ジャン漫画だったんですけど、初見の人間でもある程度ついてこられるように構成されてることもあって、普通に内容を咀嚼できました。そこは良いお仕事だったと思います。
しかしながら、これって連載してるお話は面白いんでしょうか。途中に出てきた虫さんは単なるエンカウントモンスターですし、「いい話」系の単発エピソードでつないでいくにしたって、限界がある気がします。キャンペーンシナリオとしての姿が想像できない。
単発の読み切りとして読んだ場合なら、かなり完成度高いんですけどね。


ハンター
扉絵の生活感あふれる室内の様子が、待機作戦のリアリティをいい感じに高めています。
ところで、これって誰が片付けるんだろう。何もかも終わった後、ノブ先生が一人でお掃除するんでしょうか。面倒そうだなあ。
……と思ったんですけど、彼にはスクリームがあることを思い出しました。ひょっとしたら、あれは長期潜伏後の後始末で楽をしたい一心で編み出した能力なのかもしれない。

(ゴンはわかってねーだろな…)
だが少し待って欲しい。そう思っててもいいから、違う場合を頭に入れておくべきなんじゃないだろうか。
ほら、ゴンってお姉さん達と色々な経験があるって前に以下略。

ウェルフィンさんの作戦
うーむ、ニセの爆弾をでっち上げても、
(賊がもし捕まればウソがバレるし)
とウェルフィンさん自身が心配していたように、己の危険度を高めるだけの気がします。
でも、上記の台詞もあるんだし、何か他に狙いがあるような気がするんだよな。富樫先生がここまで尺を割いたのだから、何らかの伏線であるのは間違いないですし。その点においては、絶大な信頼を置いてるんだ。

何気に突入班へ混ざっているフラッタ
まあ、パーム救出を言いつかったイカルゴが寄生してるんでしょうけども、この変装にどれだけの意味があるかは正直、疑問です。フラッタが倒されてから、どんだけ経過してるのかと。
でも、ノーメリットならイカルゴの性格的に「いや、意味ねえよ」と拒否する気がするんだよな。一週間も行方をくらませて、それを気にされてないタラゲッテさんやレオルさんもそうなんですけど、キメラントはそこら辺いい加減すぎる気がします。普通は殺られたと考えるんじゃないかな。

はるか上空を飛ぶ怪鳥から飛び降りた2人の男
一人はネテロ会長だとして、もう一人は前に会長が言ってた「古い友人」だと思うんですけど、果たして誰なのでしょうか。
「男」という縛りが無ければ、ビスケで決まりだと思うんだけどな。古い友人だし、彼女の能力を使えば会長は全盛期の力を発揮できるでしょうし。
パッと思いつくのはジンなんですけど、それだと終了一直線だし、他の人がいいなあ。意表をついて、サトツさんとか降って来たらどうしよう(笑)。
それにジンだと、年齢的に会長の「古い友人」とはならない気がしますしね。さして年齢の違わないだろうモラウさんやノブ先生でさえ、腹心の部下止まりですし。
「友人」ではあっても、「古い」という装飾は相応しくない気がする。


勇者学
やっぱり、この漫画は勇者部メインの方が面白いですね。鋼野とか河野は、別に出てこなくても問題ない気がする。実際、河野は今回出番ゼロでしたし。
そんなわけで、今回はゲーセン漫画のパロディとして非常に上質な出来だったと思います。ただし、
「今のめくる前から予想できたな…」
という台詞は、ページをめくるという意味なのか、格ゲー用語のめくりなのかがパッと見で分からず、やや混乱しましたが。


エム×ゼロ
すげー楽しそうなんですけど、でもこれ外部の人間が全く参加できないんですよね。ひたすら内輪受けで盛り上がるしかないのですが、それでもこれだけのやる気を発揮できる精神力は尊敬できる。
ちなみに、うちの高校は外部の人間が全く参加できない仕組みなため、学園祭は非常にしみったれたイベントでした。出店などもってのほかで、真面目な研究発表オンリーですし。何かこう、自分達で穴掘ってまたそれを自分達で埋め直す感覚が味わえるよ。
そういや、父兄ってこれどうなるんだろう。参加できるのでしょうか。そもそも、魔法のことを知ってるんでしょうか。九澄家以外、そこら辺は全く語られてないのでちょっと分からないな。
他の父兄は魔法を知ってるとしても、九澄家の人間が知らないと、色々な弊害がありそうな気はします。子供会とか、学校生活は保護者の介入する部分もそれなりに多いよ。通信簿とかどうなってるんだとも思いますし。


サムライうさぎ
武士の礼節を重んじるならば、清木さんも月見とかしてれば良かったと思います。高弟が殺されまくってバタバタしていた虎眼先生達でさえ、月見はちゃんとやってたよ。

キ○ガイっぷりが加速している講武館
こえー! 講武館こえー! 人の屋敷で勝手に歩き回って嫁にちょっかいかけようとするとか、狼藉者にも程があります。この十字傷があるキチ○イさんは、血迷った末端の人間として意図した描写なわけですけども、トップである清木さんもああいう人ですしね。
ところで、最近は何かもう清木さんが将軍なんじゃないかという錯覚すら覚えるんだけど、それは僕だけかな? 清木さんが血迷った暴君だとしたら、この展開にも色々と説得力が生まれるんだ。生類憐れみの令なんて出しちゃった人も、歴史上には存在するわけですし。

[PR]
by ejison2005 | 2007-10-17 02:27 | ジャンプ感想