週間少年ジャンプ 07年 42号 感想
夏休みも終わりという事で、溜まっていたラノベを消化しようと灼眼のシャナ15巻を読みました。表紙を開いてすぐの折り込みカラーイラストで受けた印象から、遠く離れた惑星でタキシードのヨロイ乗りが復讐を遂げる痛快娯楽作品なのかと予想しましたが、特にそんな事は無かったぜ!
それにしても、この全編に渡って漂っていた「どうでもいいよ感」はどうにからなかったものなのでしょうか。何の前振りもなく、初登場キャラ達の過去回想なんてやられても僕は退屈で退屈で(苦笑)。
ヒロインが全力を発揮できなかった理由も、ちょっと微妙だったしなあ。
とまあラノベの話はこの辺にして、今週もジャンプ感想と参りましょう。
土曜発売なのを忘れていたため、いつも通り月曜に買ったぜ!


銀魂
ふと思ったんですけども、これって別に天元寿老砲が発射されてから改めてワクチンを発射しても、何ら問題なかったんじゃないでしょうか。もちろん邪魔ができないよう、あらかじめ乙姫をフルボッコにしておくとして。
何て思ってたら、本当に天元寿老砲発射後にワクチンを放つ形になってしまって何だかな。
何がいけないかって、この流れによって今週一話丸々使って描いた「タイムリミットに間に合うよう奮闘する仲間達」というエピソードが無価値なものになってしまってるんですね。
ここはこじつけでもいいので、天元寿老砲と同時発射でなければいけない理由を提示し、銀さん達もキッチリそれへ間に合わせるべきだったと思います。
こじつけの例としては、「この場には若い人間しかいないが、元々老人だった者が浴びると危険」とかかな。


ナルト

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↑ノリで作ってしまった。特に後悔はしてない。
ところで、何やら自来也はこの人の覚悟へ感銘を受けて蛙に変えなかったという感じの流れになってるんですけども、どう考えても最初から何も喋らなかった片割れの方が忍者として立派ですよね。でも、あっちは蛙にされっ放しなんだぜ? 何たる理不尽。
ひょっとしたら彼も、相方が蛙になったらべらべら喋っていたのかもしれませんが、そういう事実は今のところありませんし。

「しかし何故わざわざ、我が子に九尾のチャクラを封印する?」
う~む、綱手との会話でほぼバラしたも同然とはいえ、あれはまだちゃんと伏せておこうという岸本先生の意思を感じたのですが、今回、何気なくナルトは四代目の息子だと明かされてしまいました。
一応はうっかりミスという可能性も存在しますが、さすがに編集さん含めてこんな重大情報を見逃すとも思えませんし、きっと意図的なんだろうな。
となると、気になってくるのは岸本先生の狙いなんですけど、これだけあからさまに自来也死亡フラグを立てておきながら、いまわの際に「ナルト……何を隠そうお前の父親は以下略」というお約束な展開を避けたのは、本当に何ゆえなのでしょうか。
あえて王道的な展開を回避したかったのかもしれませんが、この期に及んでそんな妙なプライドを発揮されてもなあ。

うちはマダラは九尾を口寄せできました
この設定も、全部説明台詞だけで済ませてしまっているのは、漫画としてあまりにも頂けません。絵で表現して欲しいぜ。
例えば新術修行の際、うちはマダラの残していた秘伝書とかそういうものが第1話に登場した危険物保管ルームに残されていた事にして、カカシ先生辺りが「マダラさんは九尾を口寄せしたりとその特性について詳しかったから、これを元に修行しようぜ」とか言いながら試練を課し、伏線を張っておくとかそういうのが見たかったかもしれません。


アイシールド
色々と置いといて、この先生達のDQNっぷりはどういう事なのでしょうか。
というか、生徒のやる気を尊重しようとしているだけの教師をリストラするって、何なんだそれ。どこぞのグレートなティーチャーも真っ青な展開です。
ここは普通に、教師達がそれとなく練習をやめるように促し、周囲も迷惑がって栗田に文句を言うとか、そういう流れにしておくべきだったかもしれません。どうせ、そこら辺はヒル魔が揺する事によっていくらでも解決できるのですし。
また、このDQN教師陣に一切制裁が存在しなかったのも、どうかという感じですね。まだ来週にも回想は続くっぽいですので、是非あの教師達に報いを与え、カタルシスを生み出して欲しいところです。


リボーン
皆さん同じ感想を抱いたと思いますが、山本がまだ一連の戦いをマフィアごっこだと思っているというのは、いくらなんでも無理がありすぎますね。やっぱり。
と、書いてもいいのですが、しかし、同じ雑誌にテニスの王子様という漫画が連載している以上、その結論はいささか早急かもしれません。
中学生のテニスプレイヤーがデビル化するのなら、中学生の野球選手がデビル化したって何ら不思議じゃないんじゃないかと。あれって、発動条件は別にテニスと関係ありませんし。
きっと、リボーン世界の中学校野球ではこれまでの戦いが「マフィアごっこ」だと思えるくらい、激しい抗争が日夜繰り広げられているんだよ。
実際、リボーンキャラに青学選手と戦って勝てるキャラがいるかと聞かれれば、NOとしか答えれませんしね。


ブリーチ
前回、「十刃はすぐに同士討ちしようとする」と書いたわけですが、もしかしたら彼らは蠱毒思想的なものを持ち合わせた生き物なのかもしれません。
思えば、グリムジョーさんの過去回想でも、「彼らは基本的に共食いを続けないと退化してしまう」という意味の説明をされてましたしね。グリムジョーさんがそうだったんですから、ランクのさして変わらないノイトラさんも、同じ様にけだものライフをエンジョイしていたに違いありません。
もしかしたら、シックスさんの言っていた、「人語を操り小学生程度の知識を得ているチンパンジー」というのは、彼らの様な存在を指しているのかもしれませんね。人の形とある程度の知識を得たグリムジョーさん達ですが、基本的には獣なため、人間とさして違わないメンタリティを持つ愛染さんから見れば非常に扱いづらい存在だと。
わざわざお茶会を開いたのも、通信や伝令越しではきちんと押さえつける自身が無かったからだと考えれば、納得がいきます。まあ、どちらにしろ無駄な努力だったわけですが。
しかしこれ、カマキリの飼育みたいなお話だぜ。


To LOVEる
前回、前々回と猿山感想を書いたので今回も引き続き彼の感想を書きますが、彼は今回、敗北したとはいえ荷物を奪い返そうとしていたわけで、この状況においては割と有益な行動を取っていたのですが、それでもなお、リト同様に美味しい目を味わう事はかないませんでした。やっぱり、最初にのぞきを試みていた事がいかんかったのでしょうか。
それはさておき、ここでリトを猿山少年へ追随させるに留まらせ、温泉乱入に至るトリガーも猿山に引かせ、最終的には気絶させる事で制裁を受けるべき立場から、介抱を受ける存在へとシフトさせたのは見事な手腕だと思います。リト自身の意思は、一切この状況へ反映させていないところがポイントですね。
これによって、リトはエロイ目に遭いつつも「自身が望んだわけではない」という免罪符を手に入れているわけです。


勇者学
全体に漂っている、「RPGツクールっぽさ」が何ともいえない親近感を感じさせてくれました。ゲーム内容として意外性があるというよりも、「あるある! こういうイベント作っちゃうよね!」という感覚を麻生先生と共有して楽しむ感じ。
ラスボスへ速攻で到達とか、しょぼい攻撃が無駄にゴージャスなエフェクトは、誰もが通る道だと思う。

二本目に関しては、これまでロクに委員長の描写をしてこなかった事を逆手に取り、「グレる委員長とそれにびびるクラスメイト」という構図を用意する事で、逆説的に普段の委員長が今回と真逆の優等生であると描写したのが、コペルニクス的で面白かったと思います。
それにしても、再び二本掲載なわけですが、連載は軌道へ乗りつつあると考えていいのかな? 僕はこの漫画が好きなんで、ちょっと嬉しいです。


サムライうさぎ
いや、これ何も問題は解決してないんじゃないでしょうか。
ミニマムな問題としては、親子の絆が深まったり詐欺師を捕まえたりしましたけども、棄捐令を出した理由が「多くの浪人が困窮していたから」という点にある以上、借金チャラなのはそのままでしょうし、幕府としてはお膝元でこれだけ大暴れされた以上、札差の皆さんは全員打ち首にしなければ気が済まないでしょうし。
伍助が崩れ落ちる吊り橋を颯爽と渡っちゃった辺りもそうですが、このシリーズはリアリティという一点において目も当てられない展開になってしまい、結果としてそれがクオリティを大きく下げてしまったと思います。
僕は別に、リアリティがそこまで大切だとは思わないけど、最低限、作品としての面白さを損なわないレベルには維持しなければならないんじゃないかな。

「うるせ!! 借金ふみ倒す奴ぁだまってろ!! あきらめきれねェんだよこっちは」
何という恐ろしい札差達でしょうか。
一応はキクの命にも考慮してはいますが、こんな策では助けられないのは目に見えてますし、実質上「どうしても金を取り返したいからキクは見殺しにするよ」と宣言しているも同然ですよね。「あきらめきれねェんだよ」とまで言っちゃってますし。
皆さん、利根川みたいに金は人の命よりも重いという思想の持ち主なのでしょうか。


ドラキュラ君と天使さん(金未来杯出展作品)
今年の金未来杯は最初こそ期待度が高かったものの、なんか一週経つごとにどんどん作品のクオリティが下がっているような……。この掲載順は、編集部の期待がそのまま反映されていると考えていいのでしょうか。
呼んでいて特に意味不明だったのは、いつの間にかヒロインが主人公と一緒に行動する事を決め、そのまま同じ家で暮らす事になり、これといって惚れる理由も無いのに好きになっている点ですね。つーか、改めて見たらラブコメとして大事な要素全部じゃないですか! そりゃ微妙にも感じるぜ、僕よ。
そんなわけで物語のメイン軸が共感不能なものであり、絵柄も古臭くて特に目を見張る点がないという、非常にがっかりな作品でした。


テニスの王子様
今回、注目すべきは海堂のデビル化でも乾先輩が死亡した事でもなく、それらのド派手なイベントの裏で、さりげなく殺意に任せたテニスでは駄目だと描写していた事だと思うのです。

まず、乾先輩を集中的にいためつけていた事ですが、これは真の力を解放したダイがバーンを痛めつけながら「こんなものが正しくてたまるかあ!」(うろ覚え)と叫んでいたシーンと同じで、過剰に暴力的な描写を行うことで、逆にそのむなしさを強調させる働きをしています。

更に、それを踏まえた上で、海堂のデビル化とそれを制する乾先輩という構図を描く事により、「暴力(デビル化)は何も生み出さない」と作品的な回答を明確に示しています。これによって、必要以上の派手さで描く事によって逆に暴力(デビル化)を否定していたわけだと、僕達は気づくわけですね。

止めに、更なる暴力(デビル化)による報復を制止した上で乾先輩が散華する。事前に暴力(デビル化)を乾先輩が否定していたため、海堂は必然的にそれ以外の方法で敵に泡を吹かせる事を強要されるわけで、必然的に彼は清らかなる心を保った上で相手を倒すという悟りの道へ、越前少年よりもひと足早く踏み込む事になるのでしょう。
要は、怒りのスーパーモードを捨てる事によって明鏡止水の境地へ達し、絶大な力を手に入れたドモン・カッシュと同じ流れですね。

色んなサイトで、リョーマが記憶を失ってるのは天衣無縫の条件に忘我が含まれているからだと予想されているわけですが、もしかしたら今回の試合はリョーマ覚醒の前振りとでも呼ぶべき代物なのかもしれません。
まあ、これだけ頑張って予想しても、平気でそれ以上に突き抜けていくのが許斐先生なんですけども。


エム×ゼロ
教頭先生も、おそらくその命を受けているのだろう滑塚さんも、これといって悪い事をしていないのだから悪役っぽい描写をしなくてもいいのになあ。
特に、滑塚さんは執行部の偉い人という設定なのにいきなり魔法を悪用していてガッカリ感が非常に高いです。(多分)今シリーズの敵役なのに、いきなり貶められてしまっている。


ムヒョ
例えムヒョにロージーといえども、主人公が話の中核にいないとここまで収まりが悪いものなんですね。読んでいて、なるべくならアミちゃんは助かった方がいいんだろうけど、そこまで積極的に応援したくもなりませんでしたし。百年くらい前にハワイで戦っていた初登場のフレイムヘイズが主役を務める、単発エピソードみたいな感じ。

とはいえ、今回ムヒョとロージーがいつになくスペシャリストとしての姿を見せているのは、なかなか印象深かったですね。明確な失敗は、タクシーの運転手に小銭で金を払った事くらいで(数えてる間に事態が悪化しちゃうよ?)、それ以外の場面では即座に状況を分析して最善手を選択してましたし。
これ、多分いつも通りにムヒョとロージーが話の中心にいると、間を持たせるためにしょうもないドジシーンを何度も挿入して、きっとこうはならなかったと思うんですよね。
もしかしたら、ストーリーの軸にいないくらいが彼らのベストポジションなのかもしれません。


ベルモンド
とりあえず、ベルモンドはとっくに致命傷を負っていると思いました。
中世の医療技術だと、基本的には内臓へ甚大な傷を負ったらそこで終了ですよ。治せないですし。

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by ejison2005 | 2007-09-19 01:03 | ジャンプ感想