週間少年ジャンプ 07年 38号 感想
僕はジャンプ感想を書く際、アニメをBGM代わりに流している事が多いのですが、今回はICEというOVAをレンタルして再生していたんですね。
で、この作品は何やら素人集団に声優の真似事をさせているのが売りらしいんですよ。ええ、一人か二人ゲストとして招き「ザクとは違うのだよ! ザクとは!」と叫ばせて旧作を汚したりとかそういうのではなく、キャラクターのほぼ全員が素人によるアフレコなのです。いわば、究極の素人声優アニメ。

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八月某日、私はプロ声優の有り難味を嫌というくらいに思い知らされたのだった……。
参考までに、ニコ動で一部がうpされてたから張っときますね。

ちなみに、これより酷い部分は結構あるよ。

いや、マジでこれは認識変わったわ。
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


アイシールド
カラー表紙の部分に「一年生チームVS上級生チーム」の企画があるんですけども、読者プレゼントが「一年チームが勝った場合、抽選で五名様に特注デビルバットぬいぐるみをプレゼント」「上級生チームが勝った場合、抽選で百名様に泥門デビルバットオリジナルリストバンドをプレゼント」となっているのは何故なのでしょうか。
数が違うのは一品辺りの値段が違うのが原因でしょうけども、そもそも品物を変える理由がよく分からないよ(同じ品物の柄違いとかならともかく)。

「人間夢見るとロクな事がねえってよ……」
あまりにも見事なテンプレ死亡フラグ展開で、思わず爆笑しちゃいました。
で、ひとしきり笑ってからふと冷静になって思ったんですけども……ここって例えテンプレでも、死亡フラグビンビンでも、笑わせちゃまずい部分だよね。
真面目に分析してみたんだけど、やっぱりアレですね。笑ってしまう原因はキッドがタックルを食らってる理由が、「彼の油断」以外に全く見当たらないところ。
最初読んでる時は、「メンバーが全員ヘルメットを脱いでキッドに向き合う中、改めて決意表明するキッド」という構図に思えたんですけども、後の状況から考えると「ヘルメットを脱いでキッドに向き合うメンバー」は彼自身の脳内イメージに過ぎないんですね。
要するに、今回のお話は客観的に見た場合、

ちょっと試合がいい感じに運んでたので、プレイ開始しているというのにキッドが幸せトリップモードへ突入していたら、当然の様にタックルを食らって大怪我してしまいました。

と、そういう内容なわけですね。
これ、実は誰あろう峨王少年が一番驚いてるんじゃないかな。
「え!? ちょっと?? 急にボサッと突っ立ってたから罠かな~と疑いつつボールを取ろうとしたんだけど、本当に完膚なきまでに棒立ちだったのか受け身すらせずモロに食らわれちゃったよ! よく分からないけどごっつあんです!」
とか思ってたりして。
例えるなら、ダイとの最終決戦中に大魔王バーンが急に「はう~! もうすぐ地上が余のものだよ~!」とか呟きながら妄想モードに突入して、その間に放たれた必殺剣が原因で敗北するようなものです。


ワンピース
スリラーバーグ編は、全般的に戦闘がとても面白いですね。
頭脳戦の様相を呈していたウソップVSペローナ戦と違い、今回ゾロが行った戦いは、基本的にガチの斬り合いなんですけども、あらかじめ「ぶっ倒れてるゾロに悠然とそれを眺めるリョーマ」という構図を見せ、ついでにダメ押しでブルックが敗北宣言までするというミスリードを行っていた事で、「一体どのタイミングでゾロが敗れるのか?」という緊張感が常に維持されています。
結果、ワンピースのバトルにおける大きな難点である「緊迫感の無さ」が緩和されており、それが面白さを生み出しているのです。
また、今回のバトルは、あらかじめ二人に飛ぶ斬撃で壁破壊のデモンストレーションを行わせる事によって、「(少なくともこのエピソードの中では)一撃受けたら真っ二つですよ」と提示し、一撃に死の重みが宿ったというのも大きいですね。いかにワンピキャラといえども、ナメック星人や男塾の生徒じゃないんだから四肢の再生までは不可能でしょうし。
極めつけは、ゾロの放った止めの一撃が「炎属性の必殺技」である事だと思うんです。思い出して欲しいのですけど、ウソップが前に火炎弾を放ったらゾンビ達が逃げ惑っていましたね。リョーマも同じゾンビであるのに違いはないのですから、塩同様に炎がかなり有効である事は文字通り火を見るよりも明らかです。
更に、それ(弱点を突いた事)をゾロが説明しなかったのも重要なポイントですね。これがナルトだったら、サスケVSデイダラ戦の様に決着がついた後、懇切丁寧な感想戦が展開された事でしょう。そしてだれると。
総合的に、とても良く出来たバトルだったといえるでしょう。普通に読んでるだけの人なら、「ゾロがすごい技を繰り出して勝利した」で納得できるだけの殺陣が繰り広げられてましたし、僕みたいに深読みしたい人に対しても「何気にゾロは敵の弱点(=炎)を突いていた」という十分に溜飲が下がる展開だったのです。
ワンピースは知っての通り日本で一番売れている少年漫画なわけですが、それはこの様にライトな読者もヘビーな読者も分け隔てなく満足させるからなんだなあ。


ナルト
あっれえ、ナルトの方もイタチ同様に影分身だろうと思っていたのですが、ひょっとして本体だったのでしょうか。
「兄弟だと思ってるからだ…!!!」
という宣言は、影分身だとするといかにも興醒めしてしまいますし。まあ、本人だとしても十分にアレな台詞ですが。兄弟というかブラザー? アッー!
いや、設定的には影分身がこの台詞を口にしても何ら不自然ではありませんし、来週何事も無く消えて本体に記憶を渡してしまうのかもしれませんけども、その場合だと「影分身はリモートコントロールではなく、あくまで自立して活動している」という関係から、今回の決意表明が「ナルト本人ではなく、同じ精神性を持った別人の言葉」になってしまうのですね。それはちょっと、シーンの性質的にまずいだろうと。

普通に酒を飲む綱手
えーと、あなた確か前にナルトが休日だというのに唐突な呼び出しを受けてちょっと遅れたけど到着した時、お叱りになってましたよね。自来也じゃないですけども、本当に自分の言葉へ責任を持った方が良いと思いますよ。
いやま、ここは「老齢の二人が口実を作って昔を懐かしむために飲み屋へ出かける」というシーンだからあまりツッコむべきじゃないんですけども、それにしたって「オーバーリアクションで喚き立てつつ次のシーンではあっさり合意している」というのは何昔か前のギャグセンスだと思ったもので。


ブリーチ
ラストシーンのザエルアポロさんに爆笑。
お笑い番組に出てくる新人芸人みたいな格好ですね。それも、閃光の様に消えていくタイプ。
きっと、芸風はあるある系でラストは、
「今日は皆ありがとう。僕はとっても、スエルニーと叫びたい気分だ!」
と言って何となく締めた気になるんですよ。
そして2ちゃんにはアンチ系スレばかり立ち並ぶという。僕は何でバトル漫画を読みながら、こんな妄想をしているのでしょうか。


リボーン
作品タイトルにもなっている主人公専属のコーチが、あえてこの重要な局面で脇役の特訓に回り、更には真の力まで解放するという展開が非常に新鮮でした。
ふと気づいたんですけども、実は未来に来てからこっち、ツナにスポットが当たる機会が極端に減じているんですよね。特に、γ戦では徹頭徹尾して無関係な立場でしたし。山本と獄寺は愛されてるな。
それだけではなく、主人公であるツナの方も「最強キャラによる修行」という美味しいシチュエーションなのがグッド。


ネウロ
今回明かされた、出生が十七年前で本来の性別が女性という経歴から察するに、サイって事件が解決した暁にはアイさんの姿を(ちょっと若々しくアレンジしつつ)借りて弥子さんと同じ高校へ通ったりするんですかね。
と、ドリームした後に気づいたけどこれまで散々人を殺してきたのだから、さすがに円満解決が無理があるかもしれません。良くてシックスさんと無理心中かな。

新しい血族「シックス」
これまで色んな所で指摘されてきたサイと刹那さんの類似性ですが、どうも同じ一族の出身だったみたいですね。ファイブさんとかがいるのなら、きっと舌べらに「5」の文字が刺青されていてすぐ相手の名前を忘れるんだよ。


シュガーヒーロー(金未来杯出展作品)
とてもとても爽やかな作品でクオリティが高いとは思うのですけども、でも何か微妙な雰囲気が漂って感じられる印象。
思うに原因は、前半にカタルシスが全く存在しない事でしょうね。一応、設定的には「超凄いはずの主人公が実は全然大した事なかった!」というわけで意外性を与えられてるんですけども、肝心要である主人公の凄さが登場人物の説明台詞でしか語られず一切描写されてないために、読み手がそうと認識できず、ストーリー的な意味では全く機能していないのですよ。
ちょっと難しい話をするけども、スポーツ読み切り漫画のテンプレートとして、
①最初に主人公の運動性能を描写する(試合をさせたり街中の喧嘩で圧勝するなど)
②中盤で敵チームと試合を開始するも苦戦する(原因はそのスポーツの素人だったからなど)
③後半でコツを掴んだり火事場の底力を発揮したりして逆転勝利
というのがあるじゃないですか。多分、皆さんも今まで幾度となくこういった展開の読み切り作品を目にしてきたと思います。
オリジナリティがどうとかそういう話はとりあえず脇に置いとくとして、このテンプレートの利点は①と②……要するに前半と後半で二度に渡ってカタルシスを得られる事なんですね。
しかし、最初に書いた通り、この作品は①が行えていないのでカタルシスは③でしか得られない。メリハリがついていないといい換えても良い。それは、とても損をしているんじゃないかな~と僕は思ってしまったわけです。
あと、主人公がチームの窮地に参戦できた理由が「よく分からんけど気迫が凄いから」だというのも現実性が薄くて残念なポイントでした。ここも、通常のテンプレートなら「①で主人公の実力が示されていたから指名された」という合理的な展開になっていた事でしょう。
とはいえ、そうひどい出来じゃないのは間違いありません。今年は豊作ですね。今までの金未来杯は何だったんだろう。


勇者学
勇者部が出てくる話はおしなべてクオリティの高いこの作品ですが、今週も非常に面白かったです。
ちゃんと武器屋の店主を再登場させてくれているのも嬉しいですね。最初は一発屋気味なキャラでも、こうやって繰り返し登場させてスポットを当てていく事でキャラクター性は深まっていくのです。例えば今回だと、「以外に(でもないけど)この店は歴史が浅い」という情報が新しく提示されました。
そして、そこから流れるように校長へプレゼント(魔法使いっぽい杖)をあげて鋼野の住居へ連れて行ってもらうという展開にしたのもナイス。キャラからキャラへの繋げ方が上手かった。
気付けば、この作品をどんどん好きになっている自分がいますね。脳内ジャンプランキングでは割と上位に位置しています。


サムライうさぎ
今まで、伍助は性的な事に関して全くの無関心であるのかと思っていたんですが、遊郭に関して具体的にイメージを浮かべている辺り、そんな事もなかったみたいです。寝床も同じだし、こりゃ合体する日も近いかも分からんね。
しっかし、今回はアダルティなネタでしたね。お子様が読んだところで、半分も意味を理解できないんじゃないかな。


エム×ゼロ
前回の引きが引きだったので、ベストキッドごっこ(何の関係もない事をしていたら強くなる)でもやるんじゃないかと思っていたのですが、そんな事はなくきちんと論理的な特訓でとてもとても面白かったです。ハンターの修行話を読んでるみたいだった。
ところで、作中のキャラが誰もツッコんでないんだけど、ひょっとして九澄って湯水の様にポイント使ってませんか。
もし、柊父がその辺の事を伝え忘れててポイント激減とかいうオチだったら、また彼の株価が下がっちゃうのでそこはちょっと心配かな。


ディーグレイマン
デジャブだらけでどっからツッコんだらいいものやら……。
とりあえず、それを置くとしても「魔術とは何なのか」くらいは説明するべきだったんじゃないかな~。


To LOVEる
幽霊が春名ちゃんに憑依 → そして古手川さんのブラをスリ取る
という凄まじい展開に脱帽。何だそれ。何で幽霊がブラをスリ取るんだ。全く意味は分からないけど、恐ろしいまでにTo LOVEるだぜ。
ところで、ミオ&リサにとっての境界線が「パンツはOKでもブラはNG」である事が今回明らかにされましたね。それが明らかになったところで何が起こるというのかという話ですし、そもそも境界線を引く基準が理解できませんが、とにかく明らかになりました。
あと、噛み犬が出てきたからにはザスティンオチが待ち受けていると予想しておくよ。


ムヒョ
いやあ、エンチューが救いようのない逆恨み(というか経緯的に「逆恨み」ですらなく単なる「妬み」)野郎である事が繰り返し強調されただけでしたが、とにかく仲直りできて良かったですね。ハッピーエンドだ。

……じゃあ、罪を償ってもらうために改めて地獄へ叩き込みましょうか。
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by ejison2005 | 2007-08-22 04:26 | ジャンプ感想