週間少年ジャンプ 07年 36・37合併号 感想
というわけで、先週感想の中で書いてたカラブリ+を買ってみました。
コメントでも否定的な意見は聞かなかったから心配はしてなかったけども、やはり久保先生が見せるキャラの掛け合いは非常に面白いですね。明らかに連載する漫画のジャンルを間違えている。本編はもう年表でいいからこっちを連載して欲しい。
構成としては、前半のカラーページ部分がカラブリで後半の白黒ページがよくあるファンブック形式でした。正直いって後半部分は非常にどうでもいいですが前半のカラブリは面白かったよ。毎週ジャンプ買ってブリーチ読んでる人なら、割と満足度高いと思います。オススメ!
そして、後半のファンブック部分はどうでもいいといいつつ、これまたファンブック定番の性格診断はちゃっかり遊んでいるという。チャートを辿って漫画のキャラに当てはめるってあれね。ブリーチの場合は護廷十三隊のどの隊に該当するかを診断されます。
結果、僕の場合は九番隊(東仙さんのとこ)でした。なんだかんだいって、思いっきり楽しんでるね。
それでは、今週分と来週分のジャンプ感想と参りましょう。


ブリーチ
あそこからグリムジョーさんがもうひと頑張りくらいはするかな~と思っていたのですが、特にそんな事も無く普通に負けてしまいました。いっそ清々しいくらいに、「一護が主人公だから勝てた」という以外の理由が思い浮かびません。「勝ったからこそ主人公」なのではなく、「主人公だから勝ててる」感じ。
と、こんな文章を書いていてふと思ったんですけども、「俺は主人公だから絶対に負けないんだ! ウワハハハハハ!」とか言いながら、それまで死にそうなくらいボコボコにされていた主人公が突如として復活し、何の必然性もなく逆転するというのはギャグ漫画のオチには使えるかもしれませんね。というか、捜せばそういう漫画ある気がする。

ネルと織姫と一護のコント
引き続き宣伝しときますが、カラブリは全編こんな感じの内容です。面白いよ~。

一護のお説教
読んでて一護が何を言ってるのか全く分からなくて非常に混乱したのですが、おそらく原因は「何故か一護がグリムジョーさんに同情するスタンスになっている」事でしょうね。
というか、ひょっとして一護もグリムジョーさんが回想してた内容を知っているんじゃないでしょうか。そのくらいじゃないと、この言動は納得できない。逆にいうと、一護がグリムジョーさんの過去を知っている事にすれば割とすんなり納得できるのです。
ひょっとしたら、あの回想シーンは読者だけが知り得る事のできる漫画的表現ではなく、とつとつとグリムジョーさんが三人に語り聞かせていたのかもしれません。紙面に描かれなかっただけで、ちゃぶ台とかお茶とか煎餅とかを用意したりしつつくつろいでたんだよ。きっと。


ワンピース
前回、読者にはともかくとしてウソップ相手には「作画・矢吹健太郎、脚本・長谷見沙貴」の漫画みたいな展開を見せていたペローナでしたが、今回はTHE大量地獄を思わせる事態になってしまいました。非常にマニアックなプレイです。
ところで、実は今回ウソップがトリモチで動きを封じたり、衝撃貝を利用したトリックをしかけたり(これは状況に応じただけっぽいけども)、マニアックなプレイに興じたりする必要は全く無く、ストイックに勝ちを目指すなら普通に殺傷力の高い弾で攻撃を行えばそれで良かったのですが、それでもこの選択はナイスだったと思います。漫画的に。
今までも女の子(ナミとか)がダメージを受けたりする描写は多かったから、それ単品だと大して問題はないと思うのですよ。しかし、それは戦ってる相手が女の子という場合に限られるのですね。キャットファイト限定であり、男キャラがやっちゃいけない。悪役ならともかく、ウソップは主人公サイドの人間ですし。
ペローナ戦は、ワンピースという漫画の雰囲気を壊さず、「嘘つき」というウソップのキャラクター特性も活かした文句のつけようがないバトルだったんじゃないかな。

後日追記
コメントで指摘されたんですが、世界的に有名な剣豪なのはブルックの影が入ってる肉体でした。ソーリー!

一方ゾロ
麦わら海賊団が不死身の肉体を有しており、絵で見る限り切り傷のひとつも負っておらず、更には本調子でない(刀が三本揃ってない)以上、この後にむくりと起き上がってブルックの使ってた仕込み刀を借りるなりし、逆転勝利する展開が透けて見えますが、それでもこの導入は悪くなかったと思います。心を打つものがあった。
ところで、仲間入りした場合「昔は名の売れた剣豪だった」という過去を持つブルックがどの様な立ち位置になるのか、今ひとつ不鮮明なところがあったんですけども(何せゾロとバッティングしてるし)、今回の戦闘を通じてその辺が見えてきましたね。
どうも、ブルックは凄まじい剣技を持つ割に肉体の能力が足りなくてそれを活かしきれていなかったという設定みたいですし、今後はゾロの師匠ポジションをゲッチュするんじゃないかな。これまで、ゾロは我流で強くなってきたという設定ですし。戦闘力では劣るものの、その指導力で皆を導くという。要するにアバン先生みたいなもんかと。


銀魂
やばい、半分ギャグみたいなもんだとは分かっているのに、グラサンかけて格好つけてる亀梨さんの姿にちょっとときめいてしまいました。最初に格好悪いところを見せて、後から持ち上げてくるのが好感度を高めてるポイントでしょうか。別名ポップの法則。

骸(っぽいもの)と化してる亀梨さんの奥様
旦那である亀梨さんもギャグからシリアスへと転化を果たしましたし、案外、勝利の鍵はこの奥さんが握っていそうな気もします。
ありていにいって、玉手箱Gの効果で年をとりすぎてこんな姿になっちゃってるんじゃないかな。で、本来の姿を取り戻すと乙姫より美人だったり、乙姫の姉妹だったりすると。


ナルト
「これは断じてツンデレではない」と方々で言われて久しいカリンですが、では彼女を表すにはどの様な言葉を用いればいいのかちょっと考えてみました。

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↑結果、思いついた言葉。

「大蛇丸の力を取り込んでから傷の治りが早い」

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岸本先生は、一体この「一ページ丸々使ってサスケがマントを羽織っている」というシーンを通じて、僕達に何を訴えかけたかったのでしょうか。深遠な命題です。

「だとすると待ち伏せしても時間の無駄になるね」
ここのところ、本気で意味が分からないんですけども、直前にカリンが、
「イタチの情報を持ってるかも知れねーから待ち伏せしたらどーだ」
と言っているのに、何で「待ち伏せは時間の無駄」という結論に辿り着くんだろう。
や、まあ、岸本先生の凡ミスである事は火を見るよりも明らかなんですけども、それにしたって台詞を書く時にその言葉の意味を反芻したりはしないものなのかなあ。僕もしょっちゅう誤字があるんで人の事はとやかく言えませんが。
水月の台詞を「無駄な戦いは避けたいね」とかにしておけば、違和感は無かったのにね。


ディーグレイマン
冒頭の「骸骨の仮面をつけてたたずむ男」を見たときに、「ベル」とか「セ」とか「ルク」とかそういう感じの単語が脳裏をよぎったのは僕だけでしょうか。

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特にこのシーンとか、いかにも蝕へ乗り込んでゴッドハンドと一戦交えそうな雰囲気じゃないですか。そういえば、主人公が片腕を失ってるのも共通してますね(こっちは武器化しただけですが)。
……はい、何かそろそろアレな領域へ突入しそうなので自重しときます。
あと、千年伯爵が魔導士というのは既出の情報でしたっけ? 何となく初めて出てきた情報の気もするんですけど、僕はあんまり熱心なDグレ読者じゃないから素で忘れてる可能性も高いので、ここはツッコミを自粛しときます。


To LOVEる
今週は「出る杭は打たれる」というTo LOVEる世界の法則が、ここぞとばかりに強調された一話でしたね。
この世界では、ララがちょっとした日常のアクシデントで水を浴びただけでもヌードを披露してくれますし、スケート場へ遊びに行っただけでもコスプレ大パニックが展開されます。
しかし、それは全て登場人物がそうと望んでいない場合のみです。というのは、登場人物が望んだ結果としてエロスを展開されると、非常に読後感が悪くなるのですね。具体的にいうと、真中とか真中とか真中とか。
よって、見えざる神の意思が働き常にサイコロの出目はファンブルかクリティカルかに二極化し、クリティカルを望めばファンブルが、ファンブルを望めばクリティカルが発生するのです。


クレイモア(特別掲載)
あ~、前回に引き続き黒の書関連の小エピソードですか。まあ、本編の方ではもう活用しようのない設定ですから、ここぞとばかりに使い倒したいのでしょう。
でもこれ、そんな積極的に読みたいエピソードでもないですね。「ああ、そんな事があったんですか」みたいな。しかも、既存の読者専用エピソード。
前にも書いたけど、ジャンプ本誌での掲載なんてそうそうあるチャンスじゃないのですから、もうちょっと新規読者獲得の方向で頑張るべきだったと思います。作品的にも、新創刊されるジャンプスクエアのためにも。


ネウロ
やはりというか、何というか、サイは純悪の前座でした。そして、前にコメントで「アンドリューさんが純悪なんじゃないか」と書かれていた方、的中おめでとうございます。べ、別に悔しくなんかないんだからね!

アイさんが死んだ! アンドリューさんも死んでた!
すげー! ここまで一生懸命に育て上げたキャラクターを、惜しげもなく切り捨てました。
ここで魅力的なのは、これだけの重要人物が死んでなお、それが「今起きてる事態の一部」に過ぎないという事ですね。アイさんやアンドリューさんは、物語の中心でヒロイックに死んだのではなく、あくまでストーリー進行の一部として殺されているのです。やろうと思えば、この人達が死ぬ部分だけでもワンエピソード作れそうなのに、何というリッチなキャラクターの使い方をするのでしょうか。
こういった、「ストーリーを面白くするために人気キャラでもサクッと死なせる」という面において、今週はとてもとてもハンターと同じ匂いを感じました。具体的にいうと、ネフェルピトー登場の辺り。
そういえば、「超有名な犯罪者であるアイを殺し、サイを追い詰める事によって世界規模の危機を感じさせる」という展開は、「一流のハンターであるカイトを殺す事によって世界規模の危機を感じさせる」というやり方に通じるものがありますね。


テニスの王子様
バトル漫画というのは、「強者を強者のまま敗北させる」というのが非常に難しいです。
何故かというと、基本的にバトルというのは白黒がついてしまう定めにあるからですね。勝負事なのですから、当然の結果です。
例えば、(修行したとかではなく現状スペックの)千歳少年がもう一回手塚部長に挑んだとしても、やっぱり敗北する姿しか想像できませんよね? これは、あの一戦によって二人の実力差がはっきりと定義付けられてしまっているからです。
ですが、これが(やはり現状スペックの)手塚部長と真田皇帝がもう一戦した場合ならどうでしょうか? 再び真田皇帝が勝つのか、手塚部長がリベンジを果たすのか、誰にも断じる事はできないと思います。つまり、この二人は試合によって白黒をしっかりとつけているのに、それでいてなおどちらが強いのか判別できない「ゆらぎ」を残しているのです。
これは、既存の作品で例えるとシグルイの「伊良子VS虎眼先生」辺りが近いかもしれません。確かに、伊良子が勝利しましたけども虎眼先生の方が弱っちいというイメージもないですから(むしろまだ虎眼先生の方が強い気さえする)。
手塚部長と真田皇帝という強キャラ二人を激突させ、引き分けなどでお茶を濁したりせずにちゃんと勝敗まではっきりさせているのに、両者の威厳を一切損ねなかったという点でこの一戦は非常に意義深いものがあるのではないでしょうか。


MUDDY(近未来杯出展作品)
「主人公の頭が悪いんだか良いんだか分からない」など、細かい問題も色々とありますが、最大の難点は「ストーリー開始時点で、すでに最終目標であるマディの正体を知っている」という事でしょう。
これは非常に頂けません。「マディの正体を知るために二人で旅へ出る」という導入であるからには、「マディの正体が明かされる」シーンを結末に持ってこなければならないのです。要するに、基本プロットが駄目駄目という事ですね。
にも関わらず、結構読めるのが不思議なところ。おそらく、マディの行動がリアルな「子供らしさ」を感じさせ、主人公も割としっかり保護者をやっているため。両者の好感度が高く感じられるのが理由でしょう。
その辺のキャラクター描写は上手いという事ですので、ストーリー構成の方を頑張って頂きたいところです。
今のところは、先週に引き続いてぬらりひょんの孫に一票で。


ムヒョ
都合よく敵の言ってる事をエンチューが信じ、たまたまロージーが持っていたアイテム(ちなみにいまだ魔法律協会の所有物)が敵のクリティカルな弱点という最終決戦でした。
まあ、後はエンチューにきっちりと罰を与えれば円満解決なんじゃないでしょうか。散々人を殺したりしてたのは事実なんですし、情状酌量くらいはしていいけど無罪放免だけは勘弁ね。
そういえば、何も悪い事をしてないのに何故か母の悪霊と一緒に地獄へ叩き込まれた女の子の霊は、今頃元気でやっているのでしょうか。


瞳のカトブレパス
あまりにもダサイ変身した時生の姿を見て、凄まじい打ち切り臭を感知しました。こりゃもう、通告されたっぽいね。ここぞとばかりに、ジョジョからの引用台詞を連発してますし。
本編に関しては、みちるさんがイヤボーンパワーで押し切ったりせず、「勝利に貢献する重要な役割を果たす」という点で留めたのが良かったと思います。カトブレパスの能力も効果的に使用してましたし。

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by ejison2005 | 2007-08-09 02:26 | ジャンプ感想