週間少年ジャンプ 07年 34号 感想
「単行本が売れれば連載復活する(かも)」という連載終了時の言葉を信じて、ドスペラードを買いました。ううむ、チャンピオンRED編集部に踊らされてる気がするぜい!
詳しいレビューとかはまた後日に書くので、今日のところはサラッと触れるに留めるけども、この漫画の凄いところは「真っ当にやろうと思えば十分王道的な作品に仕上げられる」という事だと思うんです。
ちょっと想像してみて欲しいんですけど、顔がついた列車とかのおちゃらけ要素を排除してギルドの面々をヤクザ屋さん風ではなく、普通の中世ファンタジーな外見にすれば、そのままTRPGのシナリオにできそうなくらいまともなシティ・アドベンチャーと化すんですね。
ストーリーラインも、刺客として送り込まれた敵雑魚を蹴散らして主人公の強さを強調した後、同系統の能力を持つライバルに敗れて修行し、新たな力に覚醒するというひどくありふれた展開ですし。
しかし、

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それをあえて極限まで崩すからこそ、圧倒的なカタルシスが生まれるんじゃないかと。

主人公が新たに得た力を見せつけるエピソードの決めシーンがコレですからね。まったくひでえ漫画だぜ! (褒め言葉)
それでは、今週もジャンプ感想と参りましょう。


ワンピース
十周年おめでとうございまーす!
僕が十一歳の時から連載されてたのか……ほとんど休まない上、頻繁にカラーまで描いてますし、その生産力は間違いなく漫画界を牽引する人間のそれですね。

「ガキの頃に開いた悪魔の実大図鑑」
そういえば、サンジって客船でコック見習いとして働き始めるより前の経歴は北の海出身だという事くらいしか明かされてないんですけども、そんな大層な本が所蔵してあるという事はどっか名家の出身なのでしょうか。それとも、乗り込んでた客船に積まれてたのかな。
この本があれば、この世界での戦闘はかなり有利になるのでしょうね。事実、今回の戦いではサンジが本で読んだ知識からアプサロムさんの戦法を予想し、ことごとく封殺していってましたし。そして、これは能力バトル的にも極めて正しい展開です。
あと、今回のバトルでは逐一ツッコミを入れていく雑魚ゾンビが非常にいい仕事をしていました。彼がいなければ、面白さは大分減じていたと思う。DMC信者みたいな役回りだ。

どう考えても心臓を貫かれてるサンジ
ちょっ! それはいくら何でも不死身すぎるでしょう! リヘラナドールですかあんたは!
ハドラーはヒュンケル戦で心臓を貫かれてた際、「心臓が二つあるから大丈夫だ」と言って元気に動き回っていたわけですが、ワンピ世界の人間も重要な臓器を複数所持しているのかもしれません。ルフィはきっと、四つくらい胃を持っていてたまに反芻したりするんだよ。

「あいつさえ何とかなりゃ、他の海賊達になら勝てるってのに!!」
ペローナとウソップも薄々気付いているみたいなのですが、実はこれって実質上のスリラーバーグ編クライマックスバトルなんですよね。
超強いオーズとそれなりに強そうなモリアもまだ控えてはいますが、こちらはルフィが倒されたりしても他のメンバーで対応可能です(オーズは塩食わせりゃいいし)。
しかし、ペローナ相手だとそうはいかない。ウソップ以外では絶対に勝てません。麦わら海賊団はここでウソップがペローナを倒さない限り、他でどれだけ勝ち進もうとも必ず敗北する運命なのです。
つまり何がいいたいかというと、物語的な必然としてスリラーバーグ編は最終的に麦わら海賊団が勝つんだろうけど、モリア一味の敗因は空を飛んだペローナがウソップを放置して他の援軍に回らなかった事になるだろうという事です。


ナルト
何でだかよく分かりませんけど、

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このコマでクスクス笑ってしまいました。
理由を分析してみたんだけど、水月の間抜けすぎる表情と「どうやって…」と言ってる割には幻術という一番ストレートな答えだったのが、原因でしょうか。
あと、チャクラ切れのサスケはマンダを呼び出してそれに瞳術をかけ、更には時空間忍術(何だいそりゃ)を使って別空間へ飛ぶ事ができるそうです。九尾でも取り付いているか、さもなければ相転移エンジンでも搭載しているのでしょうか。
火傷とか負ってるみたいだけど、これも何の問題もなく完治しちゃうんだろうな。幻魔剣みたいに「治らない火傷」だったりしたら、この戦闘にも意味は生まれたしデイダラさんもある程度面目を保てたのですが……。
結局、普通に挑んで普通に負けただけでしたね。


アイシールド
陸が新技の練習をしたり、キッドが、
「餓王力也を完全に封じる方法をね」
とか言い出したりしているせいで、逆に西部が負ける匂いがプンプン漂ってきます。
これで定番を覆し、苦戦の果てに西部が勝ったら(もしかしたら定石を破って泥門が負けるかもしれないと思えるから)決勝戦が大変楽しくなるので、できれば勝たせて欲しいな。
あと、少年誌で精液とか言っちゃって良いものなのでしょうか。「僕が白秋うぜえなあ、負けろよ」とか思っちゃうのは、そこら辺の台詞回しが下品だからかもしれない。「憎たらしい悪役」と「読んでて不快なキャラ」っていうのは、微妙にニュアンスが違いますし。後者は苦痛を生む。


To LOVEる
リオ&ミサは、まったくもって長谷見先生の走狗ですね。宇宙人やララの発明品といったおファンタジーな要素を持ち込まずとも、この二人さえいればエロスはいくらでも供給可能です。
いえ、ヤミちゃんがちょっと本気で動いただけでスカートが破けていた事を考えると、究極的にはこの二人さえ不要なのかもしれません。
適当な理由をこさえて、ヤミちゃんが平服で全力疾走する様なシーンを作れば、それだけで服をボロボロにできるんじゃないかな。
いやいや、もっと考えを進めていけば急にカマイタチが巻き起こって服が破けるくらいの展開でもいけるのではなかろうか。


ベルモンド
先週もそうなのですが、今週も「新キャラが行動するシーン以外は丸々第一話と同じ展開」でした。これは本気で、何とかしないといかんね。
ちなみに、この場合での「同じ展開」というのに、行った拷問の種類が違うのとかは一切関係ありません。「拷問の末、主人公は余裕綽々で悪党から情報を引き出す」というストーリーラインに、一切変化が無いのが問題なのです。ありていにいって飽きてきた。


リボーン
天野先生は雲雀の威厳を保つ事に関しては定評があるので心配はしてませんでしたが、予想通りの大変楽しいバトルとなりました。一週でスピーディに片付けているのも素晴らしい。
あと、今週はかなりハンターを連想させられました。左手だけに防御の炎を集中するあたりとか、特に。「攻撃の軌道を見切り、攻防力の配分を変えてダメージを激減させた」とか、そんな感じですね。
それだけではなく、強キャラをしっかり強キャラとして描いているのもハンターチックな匂いを感じた理由でしょう。

きっちり止めを刺す雲雀
γは何だかんだ言いつつ止めを刺さないマンモーニでしたが、雲雀はきっちりきっかりと仕留めてくれました。針が首の付け根辺りを根元まで刺さってますし、γがサンジ級のタフネスを有していない限り、これはさすがに死んだでしょう。
味方はともかくとして、敵の方はかなりの大組織という設定なんですからキャラが死んだらまた新しい役職の人間を出せばいい(ネタ切れする程続けるシリーズでもないでしょうし)わけですから、今後もこのくらいのペースで相手を倒していってくれる事を期待したいですね。寸止め戦闘連続は萎えますし。最低でも、再起不能にはして頂きたい。

大図解!! 現代のボンゴレファミリー&未来のボンゴレファミリー
どう控えめに見ても、京子ちゃん若返ってるよね。
ところで、何故か入江まで10年前の姿が入ってるんだけど、ひょっとして以前に出てたのかな?? 全然記憶に残ってないよ。


ブリーチ
既に斬魂刀解放形態になってるという事は、まだ破面になってなかったシャウロン達が「俺達、ビッグになろうぜ」とか言いながらグリムジョーさんを祭り上げているのではなく、すでに破面である彼らが「いい体してるね君。破面にならないか?」という感じで勧誘してるんですよね。
他にもギリアン(多分解放できずに瞬殺されたデイ・ロイさんorナキームさん)を一匹連れている事から考えて、彼らは破面志願者を集める外回りでも担当していたのかもしれません。
そうなると、何だか良さ気な思い出として回想しているグリムジョーさんの思惑に反して、この過去シーンにおけるシャウロンの言動は、単なるリップサービスだったのではないでしょうか。
「はあ~、愛染様もきっついノルマを言い渡すよなあ。敵が襲撃してきてるのに最高幹部を自宅待機させちゃうような組織なんて、誰も入りたがらないっつうの。お、あそこに強そうなアジューカスがいたぞ……」
「何だこいつwwwwwちょっと褒めただけでまんざらでもなさそうにしてやんのwwwwwおいwwwwwお前らおだて殺す戦法でいくぞwwwww……」
「『我らの王になってくれ』と言ってみたら嬉しそうに承諾してやがるwwwww田舎から上京して来たミュージシャン志望の若者かっつうのwwwwwアザースwwwww」
↑こんな感じで。
つーかwwwwwこのシャウロンうぜえwwwww


エム×ゼロ
じっくりとエロスを堪能できるという点では、非常に正しいサービス回だったと思います。いつの間にか僕の中では「サービスシーン=狂気を感じるシーン」という図式になってたけど、本来はお色気を感じるべき場面なんだよな。

「事務室に女子用の短パンがあったよ忘れものみたい」「それだ!!!」
今週の九澄は、いい感じに血迷っていると思いました。いやいや、「それだ!!!」じゃないでしょう「それだ!!!」じゃ。持ち主の女の子が知ったら、泣いちゃうんじゃなかろうか。
今回はやろうと思えば撤退できた状況で、煩悩に屈して水着観賞を続行したというのもありますし、ちょっと彼には同情できないかな。

わざわざ先生にバリヤーまで張らせた女子専用プール
僕は大学の講義でもその手のをひとつ選んでるんだけど、日本のジェンダーって歪んでますよね。これきっと、男子が同じ様に「女子が透視するから普段は指定水着しか着れないんだ……俺達は何が何でも、学校のプールで市販の水着を着用して騒ぎたいんだ!」と主張しても、受け入れられないんだろうな。
ちなみに、僕が先生ならかったるいから市営プールへ行ってくれと言うよ。そうすりゃ透視もできないし、そもそも普通の学校でも指定水着しか着れないし。


ディーグレイマン
チャオジーを主人公パーティに混ぜたのは今回の覚醒が目的だったとしたら、あらかじめ読者の好感度をどん底まで下げておいたのは普通に意味が分からないです。
あと、彼のアイデンティティは「一般人である」という一点に集約されているのですから、それを失わせるのもちょっと残念かな。
また、星野先生は今回のお話で「いつもは駄目なキャラが一念発起して大活躍する」という展開をやりたかったと思うんだけど、それをやるには彼のキャラクターはインスタントすぎるというのも問題だと思います。普段目立たない人が急に目立ったから死亡フラグだと思ってたんだけど、あれは頑張って彼をキャラ立てさせようとしていたんですね。


サムライうさぎ
とりあえず、志乃ちゃんが眼鏡を付けているシーンには「眼鏡のレンズで目が隠れてるシーン」だけではなく、「眼鏡のレンズを透過して下の目が見えるシーン」が欲しいと思いました。
「ちょっと眼鏡がずれてるシーン」があったりしたらベスト。
それだけじゃアレなんで本編にも触れておくと、やはり本格的なバトルシーンになると力不足に感じられますね。
特にマロの立ち回りとかは、ギャグとしてやっているにしても微妙な感じがしますし。
今後、どうしても剣術シーンは必要になってくるでしょうし、何とかして「魅せるバトル」を身につけないと厳しいかもしれません。


瞳のカトブレパス
ああ、てっきりヨーマと契約できるのは守護家頭首だけかと思ったんですけど、そんな事もなかったんですね。
というか、マイ推理だと「持っていかれた玄武に対抗するため時生はカトブレパスと契約した」事になってるんですから、これは予想しておくべきでした。

(何者だッ!? あの呪符は開明様と同じ――――)
何者だというか、おそらく白澤でしょうね。今更ですが。

すっごく嬉しそうなトウテツさん
何か凄くいい気になってるんですけども、時生は一撃必殺の技を持っているわけですから、ちょっとクールダウンした方がいいと思うな。ハンターのウボォーギンとか、まさにそのパターンで敗北を喫してましたし。


ネウロ
この程度の策ではお腹いっぱいなネウロには勝てないだろうな~と思っていたのですが、案の定、手も足も出ませんでした。そりゃ、ネウロが弱ってる事を前提に立てた計画ですもんね。やっぱり、今シリーズは純悪への繋ぎと考えて良さそうです。
あと、リドルっぽく言ってるけども、結局ネウロがやったのは単なるマーキングだよね。


ムヒョ
とりあえず、人質がいるからといって容赦しなかったのはクレバーな判断だったと思います。
ここで見逃したら新たな犠牲者が出るでしょうし、捕まってるのは自分の助手であり、こういった時には覚悟決めてもらわなきゃいけない人間ですしね。これが一般人の人質だと、また話は別ですが。
しかし、それならそれでティキはちゃんとロージーを道連れにすべきだったんじゃないかな。やらない理由もないですし、それが原因でムヒョの決断も(結果的に)リスクゼロとなってしまい、重みが減じていますし。
仮に死んだとしても、都合よくギンジ一向があの世とこの世の境目みたいなところにいますから、まだ(霊体として)活躍する事もできたでしょうしね。

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by ejison2005 | 2007-07-25 04:02 | ジャンプ感想