週間少年ジャンプ 07年 13号 感想 下
機動球児リベラ(読みきり)
この作者さんは今までに何度か読みきりを発表していて、僕はそれなりに好きだったんですけど、今回はそれほど面白くなかったと思います。
最初のプロ野球界を風刺する様なネタと、リベラ君が登場するまではなかなか面白かったんですけど、それ以降がちょっと……。
何というか、「外国人がグラウンド上で魚を捌いたり田んぼを作ったりする」というネタが、全然野球と繋がってないんですよね。ネタ的にものすごく深い断絶がある。
例えば、今週の銀魂が面白かったのは、ちゃんと裁判ネタという素材を活かせてたからなんですけど、この漫画は野球という素材を全く活用できてない。
特に、ネギでホームランを打つくだりが意味不明で、全くオチてないのが気になりました。
普通、そういう時にはどうして打てるのか理由を用意し、そこから笑いを広げていくもんですからね。例えば、今回の場合だと相手が投球する際にアイガモがカンチョーしてヘナヘナのピッチングになるとか。いや、それだと昭和のギャグですけど。


ネウロ
いちいち小ネタが効いている展開で、こないだみたいにストレートな変態が出てくる話もいいですけど、これはこれでネウロらしくで良いですね。
何気ない描写ですけど、早坂兄弟と弥子さんの間でフラグも立っていて、今後彼らが話に加わる場合、スムーズな展開へと繋がっていけそうですし。
これが、ネウロ単体への復讐心とかのみの関係だと、HAL編の時みたいに切羽詰まっていてかつ利害が一致した時しか共闘したりはできないのですが、今回のフラグが加わった場合はもうちょっと柔らかい理由で協力を頼めそうです。
松井先生の事だから、完全に無意味な展開はしないと思うんだ。
いや、ヒグチさんに関しては明らかにお遊びでしょうけど。

株式投資大失敗
これは、普通にギャグとしても面白いのですが、「パソコンいじっただけで簡単にお金が稼げるわけがない」という風刺も入っていてなかなか興味深いですね(僕の深読みかもしれんけど)。
ほら、駄目な漫画だとちょこちょこっとパソコンいじっただけで、簡単に大金を稼いじゃったりするじゃないですか。
どれとはいわないけど、神撫げふんげふん。
そういうのって、お金というものを軽々しく扱いすぎな上に、せっかくの「お金が無い」というストーリー構築に便利な要素を、自らスポイルしちゃってますからね。
怪盗漫画なら盗みで稼ごふんごふん。

アイと出会った弥子さん
このタイミングでアイと関わりを持たせたという事は、サイも何らかの形で関わってくるのでしょうから、先週の推理が当たってくれると嬉しいな。
今まではあんまり出番が無かったんで、どういう人なのか分からなかったアイが、あっという間にキャラ立ちしてるのも高ポイント。
松井先生は、本当にキャラ立てが上手いな~。


こち亀
え……と……秋元先生は、このエピソードで「駄目な奴はどこまでも駄目な奴である」と仰りたかったのでしょうか。
確かに、皆からの贈り物で宝くじを買った両さんはどうかと思うし、元浮浪者の皆さんも釈然としないものがあるでしょうけど、だからといってそれを妬み、
「世の中やっぱり要領かァ…」
「コツコツやるやつはバカだな…」
は違うでしょう。
こういう時、素直に祝福できないばかりか、そこから短絡的に楽して稼ごうという思考へ至るから、あなた方は浮浪者になったんじゃないですか?
しかも、今回の両さんは元浮浪者の皆さんに宿った労働意欲が消えないようにとせっかく手に入れた一億円を全額寄付までしたのに、最終的には博打で自己破産などという悲惨な結末になってます。
博打という点では自業自得だと感じますが、これは本当にひどいな。何の救いも無い。


To LOVEる
やばい、これは冗談抜きで本当にエロイぞ。
特に、春名ちゃんが指をくわえてるシーンがやばかったです。あれは破壊力があった。
そんな中、一人だけいつも通りにTo LOVEるをやってた天条院さんはさすがだと思います。
そして、単なるイタズラ心で媚薬を仕込ませる御門先生は、とてもとてもTo LOVEる的に都合が良いナイスなキャラだと思いました。

「は…春菜ちゃん。お願いって何を――――!?」
何だこれ、体育倉庫で二人っきりになった女の子が急に発情して迫ってくるって、まるで新條まゆ先生の漫画みたいな展開だぜ。
かがみさんが、先週の感想でもて王のエロリップが、
「学校でバレンタインなんぞ認めてしまったら、校内がラブホテル状態になるだろうが!」
と言ってるコマを持ち出して、もて王の異常がTo LOVEるの正常だといってたんですけど、その理屈だとTo LOVEるにおける異常がまゆたんワールドの正常となるわけで、つまり何がいいたいかというと、やはり最強は新條まゆ先生ですね。
あと、そんな状況下に置かれても、
(やっぱダメだ!!! こんな事で春菜ちゃんに近付けてもうれしくねーよ!!)
と考え、まゆたんワールドからの脱出に成功したリトは、やはり立派な少年です。

最終的にチョコを手に入れられたリト
例えば、真面目にチョコを春菜ちゃんが渡そうとすると、告白するか義理だと告げるかしかなく、前者はコメディな作風的にNGで、後者はリトが割を食ってしまうわけですが、今回の話はエロコメをやりつつ、そこら辺を上手に処理してたわけで、普通に見事だったと思います。
僕は、To LOVEるの批判で内容がないと書かれてる時にいつも思うんだけど、こういうのって内容があるとは見なされないもんなんでしょうか? ちょっと深い話題だ。


ユンボル
来週で打ち切り確定ですか。そうですか。
ストーリー的にも、ちょっと説明的ではありますけど何とかかんとか伏線は消化できましたし、最後の最後でゲンバー大王との直接対決を持ってきてくれたのは武井先生最後のファンサービスだと考えて良さそうです。
前連載のラストがプリンセス・ハオだった事を踏まえると、打ち切り漫画でお約束の「さあ、行くぞ!」形式とはいえひとつの漫画をちゃんと完結させるであろうという点では、間違いなく武井先生は漫画家としてひとつ上のステップへ上がったといえます。ちゃんと、読者が一番見たいものを最後に持ってきてくれたし。

「何を驚く。そもそも、あんなデカい人間おるわけなかろう。常識的に考えて」
衝撃の事実! ゲンバー大王もユンボルだった!
という事で、一人だけ明らかに別次元の存在だったゲンバー大王にも納得のいく理由が用意されていたわけですが、これはユンボルじゃなかった方が逆に良かったかもしれません。
ゲンバー大王の魅力は、その理不尽な存在にこそあるわけで、そこに理由がついちゃうのはちょっと違うと思うんだ。
昔、新スーパーロボット大戦というゲームで「東方不敗が実は宇宙人だった!」という超展開があってファンから非難轟々だったわけですが、それは東方不敗は既に「東方不敗」というひとつの独立したカテゴリーに属した存在であり、そこに理由付けなど不要だったからだと思うんですよ。
同じように、ゲンバー大王も「ゲンバー大王」という独立したカテゴリーに属したままで、理由付けなどしなかった方がキャラとしては良かったと思います。
でも、作品的には正体がユンボルだった方が美しいですから、これはこれでありだとおもいますけど。


M&Y
僕のこの漫画に対する感想を述べると、これと同時期に打ち切られるために「ユンボルはM&Yと同じ扱い」という事になってしまい、余計に悲しみが増したというところでしょうか。
それだけ。内容に思うところは無いな~。
同じような設定と路線でも、鬼神童子ZENKIは好きだったんですが、この漫画はあんまり好きになれない。不思議だ。

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by ejison2005 | 2007-02-27 05:48 | ジャンプ感想 | Comments(4)
Commented by ミスタ at 2007-02-27 06:24 x
>>駄目な漫画だとちょこちょこっとパソコンいじっただけで、簡単に大金を稼いじゃったりするじゃないですか

神撫手もそうですが、2年くらい前の読み切りであった漫画を思い出しました。
数千円を2、3時間で何百万にもして現実味があるない以前に吐き気がしました。
(遺伝子にトンボとか恐竜のDNAが入ってる人造人間とか、そんな設定の読み切りだったと思います)
Commented by 雨人 at 2007-02-27 09:02 x
ゲキレンジャーは面白いですよ~ 主人公達はあまり興味ないですし、敵のボスもイケメンというなんだかな~設定ですけど、猫とかずえさんでその魅力がかなり上がっているような気がしましね~
後ファイアーエムブレムはやっぱり前作をやってからやるべきでした・・・面白いけど、前作を踏まえた方が間違いなく楽しいです。

>ミスタさん
僕はあの読みきり結構好きでしたけどね~
常に震えている主人公とか・・・


Commented by ejison2005 at 2007-03-01 04:31
>>ミスタさん
レア・ジーンだったかな。
ヒロインが恐竜の遺伝子持ちで、相棒がトンボの遺伝子餅だったと思います。
「目がすごくいいからパソコンが得意」とか、すごい理屈を持ち出してた気がする。
Commented by ejison2005 at 2007-03-01 04:32
>>雨人さん
敵のボスって、何だか主人公のお兄ちゃん的なオーラを発散しまくりですし、やっぱり仲間になるんでしょうね。それか、アバレキラーみたいな位置かな。

>前作を踏まえた方が間違いなく楽しいです。
ありゃ、続き物なんですか。
でも、前作までやるのはかったるいなあ……。