恋姫無双 プレイ記 ②
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「へぇ~~~っ! また立派な資料館だな」

その日、主人公本郷一刀(ほんごう かずと)は、学校の課題で友人の及川と共に歴史資料館へと訪れていた。

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「これっていつの時代のモノなんだろうな?」

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「パンフレットには後漢後期とかって書いてるで」

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「後漢後期っつーと……三国志の時代か。すげーな。1800年前ぐらいの遺物かよ」

幼い頃から、田舎にある祖父の家で大量に置いてあった歴史関係の本を読み漁ってきた一刀にとって、この程度の照合は朝飯前である。
「道場主の息子たるもの、強くあるべし」
そう言って時代錯誤な修行を課してきた父と祖父の顔をふと思い出し、苦笑いする。

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「おろっ? あいつ、さっきの奴ちゃうの?」

そう言いながら、及川が少し離れた場所で展示物を見ている男子学生を指差した。

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「……」

そこにいたのは、ここへ来る途中でぶつかってしまった際、舌打ちだけを残してどこかへ行ってしまった男子学生だった。
一刀達の通う聖フランチェスカ学園は、元々女子校でつい最近になって共学となったから男子学生の数は極端に少ない。
しかし、不思議な事に、この生徒の顔には一刀も及川も全く見覚えが無かった。

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(それに……)

ぶつけた肩をさする。
あの高校生とは思えぬ程に鍛えこまれた肉体に、今現在も寸分の隙も無い立ち居振る舞い。
これ程の使い手ならば、在学していたら必ず印象に残っていると思うのだが……。

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「……ここから……じまる……いかねぇ……」

謎の男子学生は、ショーケースに展示されているものを食い入るように見つめながら、なにやらブツブツと呟いている。
しかし、一刀は釈然としない思いを抱えつつも彼女に会いたいとせがむ及川と共に、その場を後にするのだった。

そして、その夜……。
木刀を手に、寮をこっそりと抜け出している一刀の姿があった。
――素振りでもするのか。
だが、管理人の予想は大きく裏切られる事になる。

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「思い過ごしなら良いんだけど……」

へ、何が?
そんな管理人の疑問をよそに、歴史資料館へと一刀。
言葉の端々から察するに、驚くべき事に昼間の男子学生が歴史資料館へと忍び込もうとしていると思っているらしい。
……。

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この瞬間、管理人の心へわずかに残っていた「良作かも……」という期待は、泡と溶けて消え去った。

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全く、素晴らしいネタゲームですよ……!
大幅に省略してるとはいえ、上に書いてきた文章はほぼ本文そのままの流れ。
一体全体、どのような経緯を経てその様な疑いを抱くに至ったんだろう?
あえて疑惑を抱くポイントがあるとすれば、悪役っぽいボイスだったという事くらいだよ!
お前は、統合失調症患者かい!

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「誰だ貴様。俺に何のようだ?」

と、そんな疑問を抱いてる間もなく昼間の男子学生登場。
まるで、何かのコントを見てる様な展開である。
実は、何もかも一刀の夢だったってオチじゃないかな……?
しかも、どういうわけだか男子学生は歴史資料館から既に銅鏡を盗み終えた帰りだったりする。
ボンゴレボスもびっくりな超直感を持つ一刀だが、それならそれで盗む前にそれを防いで頂きたい。

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「ふんっ!」

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「――――」

発見された以上は仕方が無いと、男子学生は口封じに乗り出す。どうでもいいけど、この男子学生が気合を入れると面白い顔になる。
一刀も木刀で応戦し、ぎりぎりで相打ちに持ち込んだ。
しかし、その際に男子学生が手にしていた銅鏡が割れてしまい――。

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「――――――うわっ!?」

男子学生と一刀は、

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そろって銅鏡から生み出された光の中に包まれていくのであった。

どれだけの時が流れたか……。

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一刀が目を覚ますと、そこは見たことも無い荒野だった。
すわ一大事。果たして、一刀が取った行動とは――。

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「ああ……腹、減ったなあ……」

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「……スー……スー……」

……。

眠りやがった!

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こんな危機感の無い主人公、見た事が無え!


常識的に考えて、見た事も聞いた事もない場所へ飛ばされたら、まずそこがどこなのかを全力で調べようとするか、人里を探すはず。少なくとも、二度寝するという選択肢だけは存在しない。
あーあー、そんな事してると……。

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こういうのが、やって来ちゃうんだよ。
そんなわけで、二度寝していたら山賊に襲われちゃった一刀。
飛ばされる時に持ってた木刀を使って応戦するも、

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けちょんけちょんにされてしまうのだった。
正直、これは全て自業自得だと思うんで、同情する気が一切起きない。
このまま止めを刺されてくれれば俺が楽でいいなあ、なんて考えている管理人である。

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「待てぃ!」

どっこい、そうは問屋がおろさず助けが現れた。

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謎の少女は自らの背丈程もある長槍を振り回すと、あっという間に山賊達を追い払ってしまう。
ちなみに、ばっさりと省略してしまったが、実はこのシーンでは無駄にキャラの立ってる山賊達と会話もしたりしていた。
が、そういう端々までいちいち書いてくとキリが無いから、そういう時には容赦なく、

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キング・クリムゾンしていくので、ご了承頂きたい。

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「キミは……?」

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「これは失礼。申し遅れましたね。……性は関、名は羽。字は雲長。あなた様をお迎えにあがるため、幽州より参りました」

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「………………へっ?」

思わず聞き返す一刀。
しかし、聞き直しても少女が答えるのはあの有名な豪傑の名前ばかり。
さらに、少女の話を聞くと、

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「先日、この戦乱を治めるために天より使わされた方が落ちてくると、占い師が言っていたのです」

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「その場所はまさにここ。そして私はあなたと出会った……。あなた以外に誰が天の御遣いだと言うのですか」

どうやら、一刀がここへ来るのはあらかじめ予言されており、しかも天の御遣いとかいう大層な肩書きまで勝手につけられているらしい。
ちなみに、この占い師というのは出てこないので、果たして信用に値する人物なのかはさっぱり分からかったり。
万が一、細木数子みたいなのだったら、関羽は浮かばれない。

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「だから、俺は天の御遣いとかってワケじゃ――」

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「姉者――――――――っ!」

予言だか何だか知らないが、勝手に天の御遣いなどというものにされてはたまらない。
一刀と関羽が押し問答していると、もう一人の少女がこの場に現れた。
関羽に促されて名乗ったその名も、

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「鈴々はねー、性は帳、名は飛! 字は翼徳! 真名は鈴々なのだ!」

関羽と並ぶ、三国志時代の豪傑と同じ名なのだった……。

ちなみに、補足しておくと真名というのはこのゲームのオリジナル設定であり、彼らは仲間内では真名で呼び合っている。
三国志時代の猛将達を女体化される事に嫌悪感を示す層に対しての、せめてもの救済といってよいだろう。
しかし、本プレイ記では読者の負担を軽減するために、基本的に真名は使わないし、台詞に入っていても「関羽」や「張飛」に変換していくので、あしからず。

さて、古めかしい衣装に身を包んで自分を襲ってきた男達の存在。
関羽、そしてほぼ同時に現れた張飛を名乗る少女。
そしてこの、見慣れぬ風景……。
信じ難い話だが、ここは自分が住んでいた現代日本とはまるで違う場所だと、納得するしかない一刀。

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「受け入れるしかないか……」

そう呟いたのを、目ざとく聞きつけた関羽と張飛。

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「おおっ。認めてくださいますか!」

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「ありがとう、お兄ちゃん♪」

何か自分達にとって都合の良い方向へ曲解し、

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「よーし! ワクワクしてきたぞーっ! それじゃ早速、近くの黄巾党を退治しちゃおうよ」

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「そうだな。県境の村に潜んでいるという話だし、近くの村で義勇兵を募って一群を形成しよう」

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「戦うって……ええっ!?」

あれよあれよという間に、戦の準備を整え始めてしまう。

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ちなみに、ここで彼らが話している黄巾党とは、ものすごく噛み砕いて説明すると野党化した革命集団の事で、史実にも存在する(それをいったら、ほとんどのキャラがそうだけど)。

一刀も最初はごねたのだが、

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「……恐らく義勇兵は百も集まらないでしょう。しかしこの戦いこそ正義」

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「きっと……きっと勝利しましょう。……あなた様は旅の空で我らの名を聞くことになるでしょう。そのときは応援してください。我らの戦いを」

遠まわしに四の五の言わず手伝わんかいと言ってるかの様な、関羽の悲壮な様子を目にして戦う決意を固めるのだった。

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訪れた村は、黄巾党によってすっかり荒れ果ててしまっていたが、一刀こそが都で噂されている天の御遣いだという関羽の見事なはったりによって、無事二千もの義勇兵を集める事に成功する。
偵察に出ていた張飛が敵を発見し、いよいよ三国志の肝たる合戦の火蓋が切って落とされた。

と、いうわけで戦国歴史物らしく、本作がかなり力を入れているのがこの合戦パート。
割と複雑なシステムなので、詳細は公式サイトのここを参照して頂きたいが、要するに「将軍」と「軍師」を自軍武将から選び、軍師の得意とする「陣形」を張りつつ、たまに将軍が固有の「奥義」を使うという流れである。

今回、管理人が選んだ将軍は関羽。軍師は張飛。
敵は将軍・軍師共に雑兵であり、陣形も存在しない。
敵軍のこちらにたいするアドバンテージは二倍にも及ぶ兵数だけであったが、それも関羽が奥義を発動して、

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全軍の士気が最高潮にり、能力も大幅に増強されると意味が無くなり、あっという間に壊滅した。
数こそ当初の半分にまで減ったが、一刀側の大勝利である。
戦闘に関する感想だが、今回は序盤という事もあって普通に力押しで勝利してしまったため、評価は保留にさせて頂きたい。

戦闘後、歓声に沸く村人達は、黄巾党が襲ってきた際に逃げ出した役人に代わり、一刀達にこの村を治めて欲しいと懇願する。

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「お兄ちゃん、遠慮しないで受けたら良いのだ」

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「張飛の言う通りです。それにこうやって我々を押し立ててくれる人々が居るのを、無視することは出来ないでしょう?」

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「……」

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「……分かった。俺たちがどこまで出来るか分からないけど、やらせてもらうよ」

かくして、異世界における新たな第一歩を踏み出した一刀。
果たして、その先に待ち受けるものは――。


プレイ後の感想

教えてくれ……何で一刀は、あの男子学生が盗みを働くと思ったんだ!
というわけで、いよいよ本格的にこのコーナーのスタートです。
ちなみに、書くに当たってはこちらのサイト様丸パクリ参考にさせて頂きました。
それにしても、一刀は本当にどうしてあそこまで見ず知らずの他人を疑う事が出来たんだろう?

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まるで、どこぞの魔人探偵の如き謎に対する嗅覚です。

ところで、実は今回書いた部分って最初の一時間分くらいの分量しか無かったりします。
えーと、この調子で行くと……DVD二枚組みだから……。

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続く!
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by ejison2005 | 2007-02-03 21:57 | ゲーム