テニリスク
試験オワタ\(^o^)/

日常の雑記とかはあまり書いてないので忘れられそうですが、僕も現役の学生なんでたまには忙しい事もあります。
で、課題を作った後にフォルダを整理してたら、謎の文章を発見したのでネタもないし晒しておきますね。


テニリスク

 舞扇を重ねたような七層の天守閣を舞台に、二人の少年はじっと相対していた。
 両名とも、あまりに若い。
 年かさの方の少年でさえ、元服を迎えたか否かという年齢である。
 もう片方の少年に至っては、言わずもがなだ。
 年かさの方は、名を跡部景吾といった。
 南蛮人の如き色合いに染め抜かれた頭髪と、年齢相応の柔らかさは持ちつつもどこか妖しげな美貌が合わさり、その様は精緻な彫刻の如しである。
 もう片方は、名を越前リョーマという。
 短くも艶やかな黒髪は奇天烈な被りものに隠され、その顔立ちはあどけなさを残しながらも猫科の肉食獣を思わせる野性味と気品を兼ね備えている。
 二人の少年は、奇怪な形の道具を握っていた。
 全体的な形は、琵琶に似ているといえなくもない。
 しかし、それは琵琶に比べれば明らかに小型であり、何よりも胴の部分がくり抜かれているのが決定的に違った。
 失われた胴の部分には、幾重にも頑丈な弦が張り巡らされている。
 それは、庭球師が用いる特殊な術具であった。
 見よ! 跡部景吾が生み出す無数の氷柱を!
 見よ! 越前リョーマに宿りし金色の闘気を!
 二人の若き庭球師は鞠に似た、しかし弾力と頑丈さではるかに鞠を上回る玉を取り出し、それを先刻の術具で打ち合い始めた。
 これこそ、海を隔てた遠来の地より伝わりし秘儀「庭球の儀」である。
 少年達の打ち合いは空を割き、大地を穿ち、その激突がもたらす衝撃波が江戸城を揺るがす。
「危ない! 天守閣がッ!」
 誰かが悲鳴をあげた。
 徳川の威光をそのまま形にしたかの様な威容を誇る天守閣はしかし、「庭球の儀」が放つ衝撃に耐え切れなかったのである。
 土煙が晴れ、それでもなお秘儀を続ける二人の庭球師の姿が現れた。
「もうよい。止めよ、半蔵。この勝負は明日にいたせと申せ」
 家康である。


確か、以前かがみさんバジリスクにはまってた時、そこの掲示板で、
「原作の甲賀忍法帖は文章とか割とあっさりしてるけど、その辺が保管されてていいです」
という内容の書き込みを行い、大体こんな感じですと書いたんだったと思います。
……当時の僕は、どこまで暇だったんだろう?

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by ejison2005 | 2007-01-26 23:10 | 雑記