仮面ライダーカブト 第46話
「ありがとう、爺や……」


う~ん……。
なんかこう、別に死ななくて良かったんじゃね? という感じが……。
ワームとしての人格が強めだったウカワームとは違って、坊ちゃんの方はほとんど自覚も無かったしなあ。
いや、自覚が無ければ何やってもOKってわけはもちろん無いんだけど、さりとて死を選ぶのも直球すぎる気がする。
つーか、坊ちゃんが特に悩まず即断即決で進めてそれを受けた天道も即断即決なもんで、苦悩してる印象とかが全然無いんですよね。
特に、神代剣というキャラにとって大事なのは、(それこそ555みたいに)自分の正体を自覚した後だと思ってたんで、この展開はちょっと残念です。
あと、もうひとつイチャモンをつけさせてもらうと、これ明らかに結論ありきで作劇してますよね。
斬鬼さんが散華しちゃった時もそうなんだけど、殺そうと決めたらそればっかりに頭がいっちゃってて、キャラの心情とかを完全に失念している。
尺も30分と短かったんで、坊ちゃんはひたすら死に急いで他のキャラもむしろそれをアシストする形になっちゃってるんですよ。己の心情を曲げても。
この辺はやっぱり、中盤でウダウダやっちゃったのが響いてるんだろうなあ。


本物坊ちゃん死の真相
まあ、予想通りといえば予想通りでした。
それだけに、一切救いも無い。
本物坊ちゃんが死の間際に抱いた感情とかが、ブラックキグナスの眼球みたいな感じで力強くスコルピオワームの脳裏に焼きついたという感じかな。
結局、執事さんが坊ちゃんの正体を始めて知った時の様子は、分からないままだったけどね。


ひたすら悩んでるだけで答えを見出せてない加賀美
ひょっとしたら、詰め込みスケジュールの被害者かもしれません。
本来なら、このスコルピオワーム編は数話かけて悩みぬいた加賀美が頑張って坊ちゃんを説得するなり、引導を渡すなりするのが筋なんだけど、短い尺の中で全キャラにアンサーを求められているので、悩む時間すら与えられてない。
それにしたって、今まで自分の弟とかガタックに初変身した時の少年ワームとか田所さんとか、色々な例と向き合ってきたんだから何らかの答えを見出しとけよという感じですけど。


天道の答え
直球ド真ん中の正論。
天道って、最初から視聴者の共感というものを度外視して造形されたキャラなんで、こういう客観的に見て正しい理屈をズバズバ言えますよね。
これで、『それでも心情的に死んで欲しくは無い』という視聴者の代表的立場である加賀美がもうちょっとしっかりして意見をぶつけていれば、面白みも生まれていたのですが……。
これだと、
「うん……まあ……その答えに行き着くよね」
で終わりだからなあ。
その先への、発展というものが無い。


海の中から坊ちゃん登場
入水自殺でもする気かと思いました。
……というか、雰囲気から察するに試みたけどワームとしての生命力が邪魔で失敗したな。これは。
そして、坊ちゃんだけならともかくカッシスまで加賀美に止めを刺さないのは本当にどうしてなんだろう?
何度も甦ってる割には、学習能力ゼロだよねこの人。


地味に強かったスコルピオワーム
何か変な液体を注入してるし~!?
それが体内に流れると、ワームは従わずにいられなくなるっぽいんで、頂点に立つ男という坊ちゃんのキャラクター性に合わせた能力なんだろうなあ。


思いっきり地雷を踏んでる加賀美
その軽い態度は、どうなんだ……。
これ、確実に坊ちゃんの背中を押しちゃったよなあ。
坊ちゃんはあれで妙に繊細だから、この接し方だとかえって孤独感を感じちゃって自暴自棄化が加速するのは目に見えてるわけで。
本当に、今回の加賀美は散々だ(ゼクター捕まってるし)。


「田所さん、ワームって何ですか? 人間って何なんですか?」
いや、ここで、
「俺にも分からない……」
は、立場的に駄目だと思うんですが……。というか、キバヤシじゃないんだから。
田所さんって、現在進行形で本物田所さんの殺害なりすまし疑惑に包まれっ放しなんで、そこはビシッと自分なりの答えを言ってくれないと。
立場的には導いてくタイプなんだから、一緒に答えを見つけようではちょっと困るかな。


何気にレーダーでワームの動向をキャッチしてるし
ZECT脅威の科学力ゥゥゥゥゥッ!
これ、アンチミミック弾もへったくれも無いよね(笑)。
散々振り回された挙句、一回死んじゃったカッシスワームの立つ瀬が無いなあ。


「ライダーの最期だ」
いや、いくらなんでもそんなんじゃ壊れないだろうと思ってたら、やっぱり壊れてなくて笑いました。
というか、これドレイクゼクターが一人で支えてるよね?
知らん間に連れてこられるわ、一人だけプレスに挟まれるわ、出番も無いわで散々だな。
まあ、ザビーゼクターに比べればナンボかマシではありますが。


「この建物は、ZECTにより包囲されている」(ゼクトルーパーさん達がワラワラ)
うわー、すごい包囲網だ(棒読み)。
これなら、どんなワームも一網打尽だね(棒読み)。
これ、素通しですと宣言してるも同然なんじゃないかと、過去エピソードを振り返って思ったり。


「もう一度求めてみるか、光を」
い、意味が全然分からん。
……いや、この二人に少しでも意味を求めるのが間違ってるのか。
つまり、地獄の底に辿り着いた結果、年末商戦に向けてホッパーズの玩具を売りさばくために戦闘へ参加するという結論に到達したのかな。


カッシスさんご退場
そのオーバーリアクションで、いちいち僕らを笑わせてくれたカッシスワームもついにご退場です。
これまでひたすら脇役ライダーはこいつにやられっ放しだったけど、坊ちゃん・加賀美・地獄ブラザーズと、それぞれ形は違えどきっちりリベンジを果たしたのはちゃんと評価したい。
え、風間?
いや、あいつカッシスワームとは出会ってすらいないし……。
殺陣としては、ホッパーズの、
組み伏せられたところをライダージャンプで打ち上げ → 落ちてきたところを仕留める
という流れが、ギミックを上手に応用してて面白かったです。
そういや、地味にパンチホッパーの成体ワーム初勝利だ。


仮面ライダーサソード
NGワード:最初からサソォドパゥワァ。
例え坊ちゃんの花舞台であろうとも、容赦なく最強ぶりを見せつける天道であった。まる。
ちょっとぐらい空気を読んで、互角の戦いをしてあげてもいいと思うんだけどなあ。
ハイパー化してなくても、普通に圧倒しちゃってるし。
結局、坊ちゃんの真意は残ったワームを全て一箇所に集めて殲滅させ、自分はせめて人間として送ってくれるだろう人達の手によって逝く事という事でいいかな?
多少強引ではあったけど、坊ちゃんが本懐を遂げる事が出来たのは良かったです。
そして、地獄の兄弟は数発いいのをもらっただけなのに、何で半死半生になってるんだか。


さらば、剣!!
結局、ワームである事を丸ごとひっくるめて坊ちゃんの事を想ってたのが執事さんなんで、最期にここへ行き着いたのは必然か。
執事さんとしては、最愛の孫が死んじゃったみたいな感覚でその穴埋め的な意味が大きいと思うんだけど、このままじゃこの人に対して救いが無いなあ。
何らかの形で、その辺をフォローしてくれると良いのですが。
何なら、俺は死の淵から生還する事でも頂点に立つ男だったりしても、全然OKですよ。
……お疲れ様でした。

というわけで、ワームもあとちょっとしかいないし、いよいよカブトもあとラストスパート。
予告を見るに、ラスボスは天道で決定かな。
いやね、別にダーク天道でもいいんだけど、最後に加賀美が天道と対峙してそれを乗り越え、真の友情を育んでこそ、カブトという物語は終わりを迎えられるんじゃないかと思うんですよ。

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by ejison2005 | 2007-01-07 10:30 | Comments(9)
Commented by 黒川 at 2007-01-08 00:58 x
いやぁ、以前、ライオンGの最終回コメントでの「カブトは意欲作」に納得しつつも、「でも、それならもっと加賀美を…」と、この話のコメントで書こうと心に決めていました。
加賀美の扱いが…(つД`)
この話のレビューの時書きましたし、エジソンさんも書いてますが、加賀美は坊ちゃんの友情に何も応えていないままなんですよね…いや「カッガーミは優しすぎて、俺を殺す事はできない」と言う判断は正しいでしょうが、それでも剣の真意に気付いた加賀美が、スコルピオワームに止めを刺すと言う展開が欲しかった。
或いは、上で書いた様な台詞を、台詞として直接言わせる事で、次回の天道vs加賀美の構図が、ちびっ子にも判り易くなったと思うのですが(別に、天道は「加賀美が優しいから」で真意を言わない訳じゃないですが、加賀美の「人間らしさ」と言う意味では同じだと思ってます…詳しく書くとバレになるのでアレですが(^_^A)、どうも、そう言った見ている人に誤解無く物語を伝えようとする努力を感じられないんですよねぇ…「何とか話を纏めて、見栄えの良い様にしよう」と言う様に見える(--;
Commented by 黒川 at 2007-01-08 01:01 x
また、「文字数が多すぎる」と言われてしまった…orz
長文多くてすんません。

> 坊ちゃんの死
いや、何気に「全てのワームは俺が倒す」で、ワーム全滅、坊ちゃん死亡なら、坊ちゃんの死は大きく意味が有った訳ですよ。でも、次回予告でお分かりの様に、ワーム出てきてますし…坊ちゃんは何の為に死んだんだ(--;
これが「実はあの時、剣の行為で本当にワームは全滅していて、現在現れているワームは…」と言うなら、色々と納得なのですがw

> ザビーゼクターに比べればナンボかマシではありますが。
いやいや、「全てのゼクター」に入れて貰えなかったホッパーズもなかなかw
Commented by kazana at 2007-01-08 17:32 x
加賀美はそれこそ2クールほど前から正体は知ってたわけですし
その意味でも何らかの答えは出して欲しかったですねぇ。
スコルピワーム編を3話構成にするだけでも大分違ったと思います。
他の事は大体エジソンさんと黒川さんが書かれてるのでこれくらいで・・・。
あとホッパーズの殺陣は私も凄い好きです。

とりあえず今週放送の話を見て私は「あ、こりゃ纏め切れない」と確信しました。
大丈夫かな・・・ラスボスはザビーゼクターでゾルダになった三島さんで良いんじゃないでしょうか。
ところで「全てのゼクター」にザビーゼクターって含まれてましたっけ?

加賀美は最後に最大の見せ場があると信じてるんですが・・・・カブトとの対決になるのかなぁ
ダークカブトはカブトとの決定的な戦力の差(ハイパーゼクター)が露呈しまくりでどうなることやら。

追伸、カッシスさん数多くの笑いをありがとうございました。ご冥福を祈ります
Commented by ejison2005 at 2007-01-08 22:05
>>黒川さん
はっはっは、エキブロは字数制限がすごいですよ~。記事も、コメ欄も。
もはや、加賀美が漢気を見せられるのはひより関連のイベントしか残ってないんで、そっちは頑張って欲しいところです。

>坊ちゃんの死
まあ、擬態して人間社会い溶け込むという見つけ出すのが面倒くさい敵のほとんどを駆逐するきっかけを作ったという点では、坊ちゃんの死に意味があったということでひとつ。

>ホッパーゼクター
あ、普通に忘れてました(苦笑)。
敵味方ともに、地獄の兄弟は無視しようという強い意志を感じますね。
Commented by ejison2005 at 2007-01-08 22:10
>>kazanaさん
本当に、中盤にくだらないイベント(林間学校とか)で尺を使っちゃったのが勿体無いですよねえ。
微妙に出番が少ないホッパーズだけど、徒手空拳という平成ライダーでは珍しいスタイルの彼らが大好きです。

僕もちょっと、グダグダな結末になりそうだと思うなあ。
ザビーは、結局誰が使うんだろう……。
あ、ちなみにザビーはちゃんと全てのゼクターに含まれてましたよ。

この番組は、天道と加賀美の対決が絶対に避けられないと僕は考えてるんで、それは必ず入ると思います。
ダークカブトは……坊ちゃんと違って別に誰か殺してるわけでもないんだし、仲良くやればいいのになあ。
Commented by sea at 2012-03-19 10:25 x
ひよりに人を傷つけてないから殺さないと言った天道が、殺人を犯した剣を助けたら変ですよね。
Commented by ejison2005 at 2012-03-20 06:01
>>seaさん
うん、だからそれはいいと思います。
ただ、加賀美とかがそこへ感情論をぶつけてくれたりした方がドラマ的には面白かったなあとも思う。
Commented by ヨー at 2013-11-20 00:33 x
姉と自分を殺した張本人であるスコーピオンを坊っちゃんが倒さない理由は無いと思うので、
坊っちゃんに関してはあのオチ以外は考えられないと個人的には思います。
Commented by ejison2005 at 2013-11-23 21:13
>>ヨーさん
天道という存在を介して、自分自身の肩きであるスコーピオンを殺した、と。
それはすごく良い解釈ですね。放送当時は、ちょっと坊ちゃんの死が悲しくってこういう感想になりましたが。