ジャイアントロボ ~地球の燃え尽きる日~ レビュー
ジャイアントロボ。
横山光輝原作の漫画であり、昭和42年に特撮モノとして実写化。
ギロチン帝王を道連れに地球を救った感動の最終回は、当時の特撮ファンの心を揺さぶりました。
その後、原作版を元にOVA化されたのですが、このOVA版の監督は機動武闘伝Gガンダムで知られる今川泰宏。
今川氏がやりたい放題やった結果、ほぼ全ての登場人物が東方不敗ばりの変態という異常事態が発生し、OVA版は伝説の作品としてアニオタの間に広まってゆきました。
ちなみに、OVA版は全7巻を7年で製作という超スローペースで送り出されており、そのナイス富樫っぷりもある意味で伝説となっております。

そして、その伝説のOVA版ジャアイアントロボをベースに、チャンピオンRED06年11月号から『ジャイアントロボ ~地球の燃え尽きる日~』が連載開始されました。
今日は、その新約漫画版ジャイアントロボ第1話のレビューをお送りしようと思います。

物語は本編の主人公、草間大作くんの夢から始まります。
(何か来る――)
(あの光は――!?)

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(『ガイアー!??』)

何という事でしょう、いきなりとんでもないのが現れました。
知らない方のために説明すると、ガイアーとはマーズという漫画に登場する主人公の操るロボットです。
なにぶん、昔に読んだ漫画なので記憶が曖昧なのですが、確か超強い上に搭載されている爆弾か何かのせいで、倒すと地球が木っ端微塵になるという迷惑極まりないロボットだったと思います。
『マーズ』の敵は地球を滅ぼすのが目的なためにガイアーを破壊しようとするのですが、地球を愛する主人公マーズはその目論見を叩き潰しました。
そして全ての敵を倒した後、市民たちが(敵と同じ種族……確か宇宙人なので)大挙してマーズをリンチし、それが原因で地球に愛想を尽かしたマーズがガイアーに命じて地球を木っ端微塵にするという後味悪すぎな漫画となっております。
そして、その最強ロボットを迎え撃つは――、

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もちろん、我らがジャイアントロボです。まあ、夢なんだけどね。
というわけで、大作くんが夢から覚めるとそこは飛行機の中でした。
たまたま隣に座った男性との世間話によると、外国にいる父親と会うためだそうです。
しかし、そんな平和な空の旅も、

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隣に座っていた男性の死によって中断させられました。
実はこの男性、大作くんがよそ見をしている間に飲み物へ何らかの薬物(おそらく毒)を混ぜようとしていたところを、スチュワーデスに変装していたOVA版ヒロインである銀鈴に始末されたのですが、大作くんは知るよしもありません。
最初は単純に、この男がBF団で大作くんを抹殺しようとしたのを銀鈴が防いだのかと思いましたが、どうも後々の展開から考えるにこの男と銀鈴は(もしくはどちらか片方は)、BF団(OVA版の敵組織)や国際警察機構(OVA版の味方組織)とは別の組織に所属してるっぽいです。
まあ、第1話の展開にはそれ以上絡んでこなかったので、記憶に留めておくくらいで十分でしょう。
さて、殺人事件の重要参考人として空港の取調室で尋問を受けていた大作くん。
彼を迎えに現れたのは、国際警察連合のエージェントたちでした。
しかし、このエージェントたち、何か様子がおかしいです。
10年間大作くんを探していたとか、これで大作くんの父親である草間博士をあぶり出せるとか話しています。
あげくの果てには、

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大作くんを殺してもいいという許可が出ているとまで言いだします。
なんだか、完全に悪の組織です。
わけが分からないままに絶体絶命の大作くん。
そんな彼を救いに、

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なんとBF団最高幹部であり、ジャイアントロボの変態分の大部分を担う精鋭集団『十傑衆』の一人、『幻惑のセルバンテス』が現れます。
そこで大作くん、驚きのひと言。

「バンテスおじさん!!」

OVA版でも知り合いでしたが、なんかあだ名で呼んでいます。すごい親しげ。
十傑衆にかかればそこら辺の雑魚エージェントなど、ヤムチャも同然。

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瞬殺されてしまいます。

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「おじさん!!!」

嬉しそうに声をあげる大作くん。

「フッフ…!! 私が来たからにはもう大丈夫だよ…大作君!!

セルバンテスも、えらいフレンドリーに答えます。
そう、驚くべき事にこの新約漫画版ジャイアントロボは大作くんがBF団側なのです!

な、なんだってー! (AA略)

ものすごい発想の転換です。まさか、そうくるとは思わなかった……!
そういうわけなんで大作くんとセルバンテスは、

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普通に仲が良いです。
セルバンテスに至っては、

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自分には子供がいないから、大作くんの事が大好きなんだとまで言います。
悪役ヅラのためにとてもそうは見えませんが、十傑衆は意外といい人揃いなので多分本音です。
しかし、そんな二人の幸せ逃避行も長くは続きません。

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「まず一番手は影となり!!」
――影丸――

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「姿はあれど音は無し!!」
――無明幻妖斎――

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「静かなれども振り向かば!!」
――静かなる中条――

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「十重に二十重に舞い上がる!!」
――ディック牧――

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「菊の花びら!!」
――大塚署長――

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「浮世の湖面に映り散る!!」
――韓信元帥――

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「望みとあらば目にもの見せよう!!」
――神行太保戴宗――

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「我ら命の大あばれ!!」
――あばれ天童――

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「九紋の龍が天を貫く!!」
――九紋竜史進――


「「「「「「「「「国際警察連合・九大天王!!!」」」」」」」」」



そう、十傑衆と比肩する国際警察連合の変態集団『九大天王』が待ち伏せしていたのです。
いきなり最大戦力が投入される熱い展開のまま、第1話は幕を閉じます。
果たして、幻惑のセルバンテスは国際警察連合最強の布陣から大作くんを守りきれるのか!?
はたまた、敗北してOVA版同様に回想シーンの人と化すのか!?
その続きは是非、皆さんの目でお確かめください。
個人的にはせっかく面白い設定なんですから『実は大作くんはBF団に騙されていたので、国際警察連合のエージェントになる』とかではなく、ガチでBF団エージェントとして活躍して欲しいですね。

とりあえず、


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悪人ヅラ全開で草間博士をグリグリしちゃう静かなる中条を見れるのは、チャンピオンREDだけ!
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by ejison2005 | 2006-10-14 02:16 | 漫画 | Comments(6)
Commented by 名無し at 2006-10-22 16:59 x
第2話を見ました。セルバンデスが普通に主役サイドキャラの格好良さで、ぐっと来たけど死亡フラグ立ちまくりで凄い悲しい。簡単に死なせて涙頂戴でなく、助かって欲しいなあ。

そして国際警察連合も全戦力投入の熱い展開。ただこれでジャイアントロボの力だけで簡単に逃げられたらちょっと格好つかないな、逆に。どういう展開か楽しみだ。

でも最後に一つだけ言いたい。「バリヤー」って何やねん!!!!!!!!!!!
Commented by ejison2005 at 2006-10-22 17:20
僕も読みました。
九大天王で終わりかと思いきや、ニセロプロスや量産型ブラックオックスまで大量に投入する展開が熱いです。
やりすぎっちゅうくらい本気を出して攻めてきてるんだけど、本来、組織戦とはこうあるべきだよなあ。
ブリーチのキャラとかも、見習って欲しいです。
ロボが登場したおかげで、バンテスおじさんが頑張って戦う必要も無くなったっぽいんで、来月は普通にバリヤー(笑)を使って観戦するんじゃないですかね? 意外と助かりそう。

ガイアーが登場してる時点で、BF団とか国際警察連合とか言ってられない程シャレにならん事態が発生してるんでしょうし、案外国際警察連合とBF団の抗争は早めに決着つくかも知れませんよ。すでに、今回が総力戦ですし。十傑集とか来ないかな?

あと、署長は検死とか言って一人だけ戦う気がないのかとw
Commented by 名無し at 2006-11-28 09:23 x
もしejisonさんが読まれていないとネタバレになるので具体的に書きませんが、驚きの展開に意味なく書きこんでしまいました。

これ何て「HUNTER×HUNTER」?って感じです。いや、でも冨樫先生ならもっと容赦
ないかな?
Commented by ejison2005 at 2006-11-29 17:10
いきなり死にましたねえ。
しかし、今作ではガイアーという最強最悪の存在がラスボスである事が冒頭で示唆されてますし、それを考えると国際警察機構VSBF団でうだうだやってられないのかも知れません。
Commented by 早くヒィッツが出ないかな? at 2007-02-15 00:05 x
小さいことで申し訳ない。国警の人々はエージェントではなくエキスパートでぃす。失礼>退散!
Commented by ejison2005 at 2007-02-15 23:58
あ、それは知っていたのですが、文章としての分かりやすさを優先してエージェントという表現にしました。
それにしても、最近だと大作君は普通に国際警察連合側に所属しちゃいそうな流れですね。
BF団の大作君というのも、ちょっと見たかったな(´・ω・`)