ゲド戦記 簡易感想
というわけで、ゲド戦記を見てきましたよ~。
以下、簡単な感想を。



ネタバレします。



















キャラ別感想

アレン……ナメック星からやって来た王子
父親が立派過ぎるのでコンプレックスに悩んでるうち、前向きな心と後ろ向きな心が分離しちゃいましたという、ピッコロも驚く特異体質者。
例によって、2つの心が合わさったら鬼みたいな強さを発揮した。
映画終了後に国へ戻ったみたいだけど、こんな危ない奴が戻っても一生牢獄暮らしの気はする。
だって、父王は別に愛を持っていなかったわけでも、気にかけていなかったわけでも、虐待していたわけでもないですからね。
少なくとも、政治に関わる事は絶対にないと断言できる。
不老不死へとつながる特殊能力を持ってるらしい。
2重人格だったり、不老不死の法に関わりがあったりで、額に第3の目があるよ説が濃厚となっている。
冒頭で暴れてた竜達とは、最後まで何の関係もなかった。
どうでもいいけど、キレると冥王様みたいな顔になる。
「茶番は終わりだ。冥王の力を解放する」

ハイタカ(ゲド)……帰ってきたぞ! 帰ってきたぞ! ウ○ト○マ○!
本名をかたくなに隠してるため、作中では全然ゲドと呼ばれないウルトラマンジャックみたいな人。
特に説明はなかったけど、ゲドが彼の真実の名前だから操られたりしないように隠しているのかも知れない。
敵地へ乗り込むというのに、罠の心配をしないお茶目さんでもある。
後半、急に説教くさくなった人物その1。
農地に愛人を匿っている。

テルー……魔法使いレベル34
ドラゴラムの使い手。
劇中での描写を見るに、モシャスの使えるドラゴンといった方が正しいかも知れない。
ドラゴンのくせに何故、テナーの家にいたのかは最後まで語られなかった。
テナーの説明では、ただの親に苛められて行くあての無い女の子としか思えないのだが……。
ラストシーンで首の骨を折られて死亡するも、唐突に起き上がってドラゴラムし、命を大切にしない人が嫌いなくせに何のためらいもなくクモを焼き殺して、全ての観客のド肝を抜いた。
そのあまりにも唐突な展開が、本作のクソ映画としての地位を確立したといってよい。
また、後半で急に説教くさくなった人物その2でもある。
その饒舌ぶりは凄まじく、本作のテーマを行動ではなく言葉でダラダラと語りきった。

テナー……愛人
ハイタカにぞっこんラブの人。年齢差なんざ見えやしねー!
ハイタカが主役だと考えた場合、急に正ヒロインへと格上げされる。
なんか墓地でハイタカに救われたとか言ってたけど、その辺の経緯は一切語られないため、非常にどうでもいいシーンとなっている。
ちなみに、ハイタカの方もまんざらではなさそうなので、割と相思相愛かもしれない。

クモ……もっと慎重になりましょう
永遠の命が目的なら、コソコソやってりゃいいのに無用の喧嘩をハイタカに売っちゃった人物。
そのため、魔法使いとしては思慮が浅いというしかない。
まあ、アレンに手を出した時点で、ハイタカがもれなくついてくるから先手を取ったとも考えられる。
とっとと殺せばいいのに、超悠長な処刑方法を選ぶのんびり屋さんでもある。
そんなに命が大切なら、1分1秒を大切に!
行動目的も基本的に逆恨みなため、非常にショボイ印象を与えられる。
そのショボさたるや、箱舟と同レベル。


全般的な総評

とにかく、説明不足。
アレンの剣が抜ける意味や、テルーの正体など理由を語るべきものが全く語られないまま終わってしまう。
そういった点を説明したり示唆するシーンを付け足すだけでも、相当マシな出来になる気がする。
あと、塗りが荒く感じられた。
これは、新技術を試したのが原因だったそうな。
何よりキツイのが、声。
声優を雇えよという事もあるし、基本的に声が小さすぎるのも問題。
普通の映画で入る音声より、明らかに小さい。
冒頭で暴れまわる竜が、本編と全く関係ないのも問題だと思う。
あと、戦記だけど戦争はしなかった。


そんなこんなで、やっぱり普通に駄目な映画でした。
駄目さではハウルも相当なもんだったと思うけど、これはそれを上回っている。
つーか、ジブリはもう駄目かもね。

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by ejison2005 | 2006-07-30 22:07 | 映画 | Comments(5)
Commented by 黒川 at 2006-07-31 01:19 x
ゲド戦記は子供の頃に学校の図書館で読んだのですが、テルーと言うキャラにはまったく覚えが無く、「オリキャラ?」とか思ったのです。が、3巻が出てから18年もたってから(日本では1993年に)4巻目が出ていて、その中の登場人物との事です…そりゃ知らんわ(^_^A
1巻はゲド、2巻はテナーが主役の話で、映画は3巻(アレンが主役)の話に4巻の人物や設定を加えたようです。子供の頃読んだので、かなり忘れている&美化されていると思いますが、傑作です。
4巻は読んでないのですが、3巻までとは打って変り、魔力を失ったゲドとテナー(ふたりとも4~50代)が故郷に戻って暮らし始め、テルーを引き取って3人で暮らし始め、周囲からの迫害を受けながら、テルーを育てる「親の苦労話」らしいです(^_^A

ちなみに、お察しの通りゲドが師匠にもらったトゥルーネームで、ダニーと言う名前が生来の名前。まじない士の叔母からハイタカを呼ぶ魔法を教えてもらって、それで周りの子供達にハイタカという通り名で呼ばれるようになって、現在でもその名で通っているという事です。
Commented by Coltrane(元GETZ) at 2006-07-31 01:47 x
私も読みましたね。中学生の頃だったか。
当時剣と魔法のファンタジー(ゲーム限定)がイメージとして定着していたために、やたらと読むのに想像力を駆使した記憶があります。
単純に「魔法で物理現象を起こして攻撃する」ではなく、
「相手の真の名を掴むことで支配できる(その為あの世界では本名ではなく通称を用いる)」
「己の本質を変えることで他の生き物に変身する(代償に人間であることを忘れてゆく)」など、やたら使い勝手の悪いイメージが記憶に残っています。あそこの生活に魔法が根付いているせいか。
一巻はよく覚えていますが、それ以降はてんで覚えていないなぁ…。

ちなみに某掲示板でお会いしたことを忘れておられるようなので…。
Commented by 二階堂 at 2006-07-31 23:05 x
こんばんわ。
私は今日見に行きました、私も同じくどこが戦記かわかりませんでした。重要な複線はほとんど放り投げて、世界の危機とはほとんど関係ない悪い魔法使いを殺しただけの話でした。
あと、ドラゴンの説明が全く無いのにいきなり変身されてその後のフォローもないとはひどすぎます。完全に観客はおいてけぼりです。
これはまちがいなく駄作ですね、しかもインパクトがなくて地雷というより空気といった感じでした。

最後に一応良いところをがんばって言うと、クモの声とか雰囲気はわりあい気に入りました。あと、この複線の回収率の低さから続編が出るんじゃないかと予想してます。
Commented by ejison2005 at 2006-08-01 01:21
>>黒川さん
僕は全然知らなかったですけど、どうもかなり有名な小説のようですね。
エピソードを部分的に切り抜くという手法はスター・ウォーズみたいだけど、あっちは必要な情報をちゃんと与えてくれてたよなあ……。
ちなみに、僕が見逃してなければ「ゲド」と呼ばれたのは再会時にテナーが1回呼んだだけです。
トゥルー・ネームは産まれたときに何となく察するのかと思ってたけど、師匠から授かったなら何か難しい原理がありそうですね。


>>Coltrane(元GETZ)
あの掲示板には久しく行ってませんが、GETZさんの事はちゃんと覚えてますよ。
灰色狼さんとか、今は何やってるんだろう?
比呂さんのブログには、たまにお邪魔したりしてます。
それはさておき、この世界の魔法は映画を見た限りでは操作系だと解釈しました。
トゥルー・ネームさえ分かっちゃえば、「死ね」と命じることさえできるし、けっこう凶悪ですね。
そのうち、暇が出来たら僕も原作を読んでみようかな?

Commented by ejison2005 at 2006-08-01 01:21
>>二階堂さん
「もっと大きな目的を持った旅の途中、たまたま立ち寄ったところに悪者がいたので倒しました」
↑これにつきますよね。
そうか、この映画はランダムエンカウントだったのか!
テリーのドラゴラムは、ジブリの黒歴史として長く語り継がれていくのでしょう。
声優ですが、僕はゲドの声がかなりハマッてたと思います。
ただ、アレンとテルーが……(苦笑)。
続編を出しても、死種みたいにしかならなそうですし、素直に別の監督を起用した別作品にして欲しいですね。僕としては。