武装錬金 レビュー
武装錬金
鬼才・和月伸宏先生の描く能力バトル漫画です。
本作は非常に複雑な経緯を得て完結した漫画で、週間少年ジャンプ2005年21・22合併号で打ち切りを喰らった後、2005年8月16日発売の赤マルジャンプで武装錬金ファイナルが掲載し完結。
……するはずが、尺が足らなくて終わりきれず2006年11月発売の赤マルジャンプで武装錬金ピリオドとして今度こそ完結。
……したと思ったら、驚くべき事に今秋アニメ化される事が決定しました。
ワケが分かりません。一体、ジャンプ編集部はこの漫画で何をしたかったのでしょうか?
ともかく、アニメ化記念という事で今週はこの漫画のレビューをお送りしましょう。

さて、本作は主人公・武藤カズキが、

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ヒロイン・津村斗貴子のうっかりミスで命を落とす所から始まります。
彼女は作品タイトルでもある「武装錬金」と呼ばれる特殊アイテムを用いて人食いの怪物「ホムンクルス」を駆る錬金戦団の一員であり、自らを囮にしてホムンクルスを誘い出そうとした所で周囲に一般人がいないかの確認を怠てしまい、結果としてカズキを巻き込んで死なせてしまったのです。
戦士としての未熟が招いたこの事態、猛省が必要ですね。

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……あれ、なんか凄く偉そうなんですけど?
「テメェが悪いんだ、アタシは知らないよ」
とでも言わんばかりのこの態度、素敵です。
しかしまあ、彼女も組織に属する身。
この件が上に知られれば、重い処置が下される事でしょう。
が、今宵の彼女は幸運に見舞われていました。
そう、偶然にも前の任務で「核鉄(かくがね)」と呼ばれる武装錬金を生み出し、その強力な再生能力で心臓の代役さえこなす便利アイテムを手に入れていたのです。

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これを使って彼女はカズキを蘇生させ、事態の隠蔽を図りました。
後は、手に入れた核鉄の事を錬金戦団に黙っておけば隠蔽工作は完了です。

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ところが、ここで思わぬアクシデントに見舞われます。

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武藤カズキが想像以上の正義感の持ち主であり、事あるごとにホムンクルスとの戦いに介入し始めたのです。
斗貴子は焦りました。
このままカズキが戦いに介入し続ければ錬金戦団に今回の一件が知られるのは必定、そうなれば処分を受けるのはまのがれません。

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早くなんとかしなければ……いっそこの手で消してしまおうか?
斗貴子は策謀を巡らせます。

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結論として、完全服従を条件に戦士見習いとして戦いへの参加を許しました。
おそらく下手に誤魔化すよりは手元に置くのが得策、と判断したのでしょう。
上の方には、現地判断でスカウトしたと伝えたに違いありません。
何たる智謀、まるで……まるで……。

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悪魔……!

しかし、このような悪事を見逃すほどお天道様は甘くありませんでした。

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またうっかりミスが原因で、今度は自分の命が危険に晒されます。
どうでもいいけど、本当に油断の多い人ですね。
斗貴子は焦ります。
何せ今回かかっているのは自分の命、他人が死んだなら遺体を前にして偉そうに説教をかましたりもできますが、自分が死んじゃったらそうもいきません。
そこで彼女は一計を案じました。
ひたすら可愛そうな女の子を演じてカズキの男心をくすぐり、敵にぶつけて倒させようというものです。
カズキの能力は主人公らしく強力! 例え倒せなかったとしても、かなりの打撃を敵に与えられるはず……!
いわゆるひとつの、鉄砲玉ですね。
ちなみにカズキの見ていない場面では、


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このように本性をさらけ出していました。

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いやあ、女は怖いですね。
さて、色香に惑わされたカズキは、

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斗貴子の目論見通りに次々とホムンクルスを撃破し、

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ついには、ホムンクルス達の創造主さえ討ち果たしました。
そう、全ては斗貴子の……、

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計画通り!

そんなこんなで、保身に走った人間の醜さを描いた意欲作「武装錬金」。
皆さんも是非、お楽しみ下さい。

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by ejison2005 | 2006-06-08 00:49 | 漫画