NARUTOはサンダルだった……
 お前は何を言っているんだ?

 記事タイトルを見てこう思われた方、ご安心ください、僕は正気です。平常運転だと思われた皆さん、僕をなんだと思っているんですか?

 まあ、何を書こうかというと、かつてジャンプ感想を書いていたブログとして、NARUTOの最終回に総括的な感想を書かねばなるまい、とね。そう思ったのよ。

 で、遥か思いを馳せて15年前……僕が初めてこの漫画を読んだ時に抱いた感想が、これが記事タイトルにかかってくるわけなんだけども、

 な、なんてかっこうよくバックベルトサンダルを履きこなすキャラたちなんだ!

 と、いうものだったのです。

 まあ、こんなことを書くと、当ブログが想定している読者層である十代の少年少女にはピンとこないかもしれませんが、何せ時は15年前、今じゃ当たり前の履きものであるバックベルトサンダルも、普及し始めたか普及が落ち着いたくらいの年代だったわけですね。

 で、そこへこの漫画ですよ。当時、静岡の片田舎に住んでいる中学生だった僕としては、「カッケー!」「超カッケー!」てなもんです。

 それに何より、実はバックベルトサンダルってナルト世界のファッションにおいてかなり重要な立ち位置を占めているんですよね。

 戦争編の統一ファッションでもあったカカシ先生の上忍服を思い浮かべてほしいんだけど、あれで編み上げのブーツでも履かせようものなら、それはただの特殊部隊隊員です。
 しかし、そこに一点、バックベルトサンダルを履かせることによって、グッと忍者らしさが加わり、しかもそれは現代的なファッションと融合し、その上で、ジッサイ機能的なのです!

 また、手裏剣ホルダーや巻物ホルダーなどの小物類に関してもこれは言えます。これらは、特に初期において綿密に描写されていた小物類なのですが、こういった品々が現代ファッションと、古臭く泥臭いイメージのあった忍者というジョブとを融合させ、ナウでイケてる印象を読者に与えることへ成功しているのです。


 そんなわけで、NARUTO最大の成功点は、忍者という古臭いイメージのあった存在を現代文明と融合させたファッションであり、世界観であったのだと、そう、僕は思いますね。地球に人類は70億人いれど、これを発想し、漫画として結実させたのは岸本先生ただひとりです。偉大な存在であると言えるでしょう。

 そんなわけで、サンダルという家庭的で古臭い履きものを、街中で履いていても違和感のないファッションとして確立させたバックベルトサンダルは、NARUTOファッションのキーアイテムであり、また作品そのものを象徴するようなアイテムであったかと。


 キャラクターとして好きだったのは、やっぱりカカシ先生かなあ。特に序盤において、戦闘力皆無に近かったナルトに変わってバトルを盛り上げ、読者離れを防いだ功労者であるし。
 驚くべきことに、螺旋丸を習得するまで(三年間くらい?)ナルトはこれといった決め技を持たない主人公でしたからね。コアンヤアと契約する前の藤井八雲みたいな状態。
 また、インフレが進んでからも、「強すぎず弱すぎず」という便利な立ち位置で酷使された苦労人でもあったと思います。まるでスピードウォリアー。


 作品として残念だったのは、ガンダムで例えるとア・バオ・ア・クー戦で何故かアムロをうっちゃって「その頃バニング大尉は……」「その頃マスター・P・レイヤーは……」「その頃、4号機と5号機は……」みたいなことをやり出した戦争編(てか後期の大体)におけるハイパー引き延ばしや、加速度的にイザナミる国語能力とか、戦闘力だけどんどんインフレして精神は据え置きのナルトとか、まあ、色々とあるんだけど、画風の変化も大きいですかねえ。

 静止画の連続みたいな絵とか、何やってんだかよく分からないコマ割りとか、何よりかにより、そこらの中年オッサンみたいな体つきにされてしまった終盤半裸オビトはもうちょっとサービスしたれよと思った。

 お風呂回でも思ったけど、ナルトたちって基本的に戦闘者の体つきじゃないんだよね。あれだけ動き回ってる忍者なのに、体脂肪率けっこうありそう。

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by ejison2005 | 2014-11-12 05:28 | ジャンプ感想 | Comments(8)
Commented by 白桜 at 2014-11-12 19:51 x
>成長しないナルト
岸影様二部以降のインタビューにて「ナルトが精神的に成長したのは1話だけです」

……い、意図的でした、だと?
いや、イタチとの交流時には成長していたとは思いますが(確か戦争編の前くらいの頃だったはず)

そして、ファッションについては言われてみると確かに
何だかんだで主人公達のビジュアル面は大きいですし、
実際にカッコ良かった。

ネーミングセンスというか国語力とかのカッコ良さが時折欠けてさえいなければ……
オモイ、ダルイとかはモブだから許しますが、サブクラスもエーやらビー。
まさかのライバルの娘の名前がサラダとかはw
Commented by 通りすがった人 at 2014-11-14 04:57 x
サンダルとかマキビシ防げないだろう常考…というのは置いといて、ナルト世界の忍者のデザインは秀逸でしたね
中忍ベストの巻物ポケット(ポケットの下を開くと巻物が滑り落ちてくる)とか、
手裏剣ホルダーとか今までの忍者漫画とは一線を画した良いデザインだと当時は魅かれてました。

個人的には二部のペイン襲撃や戦争編より、中忍昇格の最終試験から始まる砂&音の国との戦争の方が緊張感あったような気がするんですが、これはナルトの成長(主に戦闘力と「分かるってばよ…」)の要素が大きいか。
Commented by ejison2005 at 2014-11-16 05:27
>>白桜さん
精神的には成長してないけど、サスケェの専属ストーカーとしてはガンガンドンドン強化されていったよね。カウンセラーではなくストーカーなあたりが何ともアレですが……。

ビジュアルは本当に当時、画期的だし衝撃的でしたね。これは見事な発明だと思う。

ネーミングは、角都の技とかガイ先生の技とかも、もうちょっとどうにかならんかったのかなあ。
特に後者は、リーへ蓮華教えてんだから花系統のがよかったんじゃ……。
Commented by ejison2005 at 2014-11-16 05:31
>>通りすがった人さん
マキビシ……そういえばすげえ初期に使ったんでしたっけw 素で忘れてたけど、あいつら基本的に木の上とかとぶからね。
その代わり、謎の便利アイテム起爆札が一時期大判振る舞いでしたが。

ビジュアルは本当、現代と忍者のハイブリットさが素晴らしかった。

>中忍昇格の最終試験から始まる砂&音の国との戦争の方が緊張感あったような気がするんですが、
僕も同意見だけど、なんでだろうね?
大蛇丸さんがその頃はちゃんと大物オーラ出してたからでしょうか。
というか、後日談で触れてなかったけど、急にイイ人になったあの人は何やってんだろう? 映画で語るのかな。
Commented by 白桜 at 2014-11-16 21:39 x
>急にいい人
これに関しては伏線……というより、きちんとキャラ描写はあったり

自来也が「大蛇丸は両親死んでからおかしくなった」(つまり、それまではまともだつた)
恩師である三代目とのバトル直前に涙を流して、「眠いからあくびをしただけ」とか苦しい言い訳をする
裏切ったツナデに対して、「貴方を殺すきはなかったし、本当に生き返らせてあげるつもりだった」(普通、この手のタイプは生き返らせるつもりもないし、用が済んだら殺すとかいうのに)

とか、軽く一部からの描写だけを上げても”情”に深い部分はあったり。
二部でも二代目に対して、「尊敬しているけど、穢土転生はないわー」と突っ込んだりとかチラホラ
要するに常識も分かるし、情もあるんだけどそれ以上に自分のやりたい事を好きにやるぜ! タイプなだけだったんでしょう
悪役ではあるけど、”悪”は完全に自分の目的の手段でしかないタイプというか
Commented by スグリ at 2014-11-17 04:11 x
主人公、ライバル、主人公の父親の横に並んで戦う二代目火影とか
サスケを助けようと必死になるとかマダラも認める強敵ぶりとか
終盤の二代目様持ち上げっぷりは凄かったと思うんですよ、なんで仙術飛雷神螺旋丸を父親とやらないのか

ナルトの精神的成長はなんというか、長期連載だから下手に立派にできないとこはあったんじゃないかと
ルフィも色々とこう…ですし
最終回で大人になってからのナルトが貫録あって振る舞いも火影に相応しいものになってたんで
成長した状態を描けないってわけじゃないはずですし
Commented by ejison2005 at 2014-11-19 06:07
>>白桜さん
なるほどなー。こうして列挙すると、確かにという感じです。特に綱手さんに関しては、普通にユウジョウですよね。

その目的というのが術の研究であるわけですけど、弟子であるカブトやサスケの成長(?)ぶりを見て、「別に自分が極めなくても、意思だけ継がせてけばいいかな?」くらいになったのかなあ。
Commented by ejison2005 at 2014-11-19 06:14
>>スグリさん
二代目様、兄の理想とかに振り回された感じの超苦労人でしたよね。卑劣様呼ばわりするのが失礼なレベル。

>長期連載だから下手に立派にできないとこはあったんじゃないか
んー、そうはいっても、人間なんて不完全の塊みたいなもんだし、どこまでいってもそれこそ成長の余地はあると思うんですよね。
もしくは、誰かしら(精神性において)ナルトと同格の人物が「それはどうなんだろう?」みたいな感じでブレーキ役になるとかすれば、教祖様状態じゃなかったかな? それサクラちゃんの役目な気もする。

最終回ナルトの貫禄はすごくよかったと思います。