かわいそうな日吉少年のレビュー
氷帝学園2年、日吉 若(ひよし わかし)。

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アグレッシブベースライナー…性格は冷静沈着で他人に流されない。少し神経質な面もあるが、常に前向きで虎視眈々と正レギュラーを狙っていた様だ。
誕生日は12月5日。血液型AB型。好きな言葉は「下克上」…。

いきなり何事かと思われたでしょうが、彼こそ今日のレビューの主役です。
プロフィールは上記の通りで、テニスの王子様の18巻で初めてその存在がクローズアップされました。
どうして彼のレビューをするのかを語るには、先日僕が見に行った実写映画版テニスの王子様について語らねばなりません。
この映画は、原作の第1話から関東大会の一回戦である第一次氷帝学園編までをカバーしていて、VFXを多用(テニスなのに!)した映像で僕たちを楽しませてくれました。
しかし、その映画の中に日吉少年の出番はありません。
それというのも、31歳の役者さんが演じる中学生というオリジナルキャラが本来彼の入るべきポジションを奪ってしまったために、存在そのものが抹消されてしまったのです。
ついでに、竜崎先生が若返ってたり、そのお孫さんである原作のヒロインもオリジナルキャラのせいで存在が抹消されていますが、その辺は気にしない様にしてください。
大体、後者は原作でさえ一年に数コマ出るかどうかの出演率ですし。

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ちなみに、僕がキャスティングで一番笑ったのは、

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氷帝学園の王(キング)である跡部様の俳優で、演じてるのは特捜戦隊デカレンジャー の主役であるデカレッドを演じた役者さんです。
今後は跡部様を見るたびに、「エマージェンシー!」とか「メガロポリスは日本晴れ!」とかを連想してください。
では、今日は日吉少年追悼記念という事で、彼の活躍を振り返ってみましょう。

彼が初めてクローズアップされたのは、先にも述べたとおり第18巻。
詳しい経緯は省きますが、2勝2敗1ノーゲームで起こった控え選手による第6試合シングルスという局面、氷帝の切り札として投入されました。
そしていよいよ試合が開始されますが、

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ツイストサーブに全く反応できずに顔面スレスレに玉を飛ばされたり、球威に対抗できずにラケットを弾かれる日吉少年。
何という事でしょう、物凄くかませ犬です。
というか、この局面で対戦者であり主人公でもある越前少年が負けたら試合だけではなく連載も終わるので負けることはありえないのですが、そこは考えないようにしてください。
さて、とんだ切り札だった日吉少年。
しかし、彼も氷帝学園テニス部の1人、このままでは終わりません。

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いきなり、珍妙な構えを取り始めます。牙突でも使う気なのでしょうか?
否、この構えは牙突にあらず!
これ以降、彼の放った玉は、キィィィーン! という澄んだ音とともにこれまでにない伸びを見せて越前少年を苦しませます。
これこそ日吉少年の「演武テニス」。
合気道の道場を営む実家での修行を元に身につけた、必勝の構えです。
球速が増したりする説明になってない気がしますが、そういうもんだと無理矢理納得して下さい。

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その後も日吉少年は、もう演武とか関係なさそうな謎のポーズで調子よくポイントを奪います。
が、反撃はそこまで。
途中で、

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実は越前少年が手加減していた事が分かり、結果、本気を出した彼の手で普通に負けてしまいました。
脇役から主役への下克上はならず、志半ばで散った日吉少年……。
ありがとう、僕は君を忘れない……!

どっこい、氷帝は地元で全国大会が開催されるからという参加中学校中最も情けない理由で復活し、青学とのリベンジマッチとなりました。
その試合、彼が投入されたのはダブルスツー。
組むのは、

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↑(注:これはテニス漫画です)
テニプリ界のブチャラティとの呼び声高い男、向日 岳人(むかひ がくと)少年です。

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参考までに本物ブチャラティ。
確かに、結構似てますね。
彼に関しても色々と語りたいところですが、僕のレビューの中でさえ出番を奪うのは日吉少年がかわいそうなので、今日は向日少年の事は置いておきましょう。
対戦相手は、乾&海堂という脇役ペア。
主人公相手には辛酸を舐めた日吉少年も、脇役相手なら何とかなるかも知れません。
まずは試合前、

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この漫画の基本戦略のひとつに、対戦相手に物理ダメージを与えてノックダウンを狙うというのがあるのですが、早速ぶん殴ってKOしようとしてきた海堂のラケットを押さえ、
「まだ仕舞っとけ」
とクールに言い放ちます。これは期待できそうです。
そして、いよいよ試合開始。

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駄目だぁーっ!! 向日が止まらねーっ!!

主にブチャラティの活躍によって、青学を順調に押していきます。
いえね、日吉少年も、

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ブチャラティの股の下から突撃してきたり、

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何故か後ろ向きにスライディングしたりと、頑張ってはいるんですよ。
必死に笑いを取ろうとしているのは伝わってくるのですが、いかんせん今回はパートナーが凄すぎた。
ブチャラティという、

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その構図ひとつひとつが面白すぎる千両役者が存在するせいで、どうしても目がそっちに向いてしまうのです。
しかも、試合の方も、

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実は海堂少年の術中にはまって、ブチャラティ&日吉少年が体力を削られていた事が分かった辺りから雲行きが怪しくなってきます。
ところで、どうして海堂少年はぶっ倒れてるんでしょうか?
もしかして、体力を削るというのはマホトラダンスか何かを使用していたという意味で、これはたまたま足を滑らせて転んだ場面なのでしょうか? 前後のシーンにつながりが無いため、謎です。
マホトラダンスのせいで、氷帝コンビにはもはや体力は残されていません。

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日吉少年も凄く面白い走り方で頑張りますが、

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青学の誇る予知能力者、乾少年に行動のこと如くを看破されて敗北してしまいました。
氷帝自体も激闘の末に敗れ去り、漫画の中での役割も終えたので流石にもう1回試合をする事は無いでしょう。
ありがとう、日吉少年……。
さようなら、日吉少年……。
どうあがいてもかませ犬だったけど、僕は君の事を忘れない……!

そんなこんなで、もう出番の無いだろう日吉少年。
どうか皆さんの胸の中に、留めてあげてください。

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by ejison2005 | 2006-05-25 03:24 | 漫画