劇場版 仮面ライダーウィザード/劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー 感想
 見てきたよ~。

 キョウリュウジャーはともかく、ウィザードはTV本編に失速を感じてしまっていて不安だったのだけど、値段分損するということはないと思う。難点もあるけど、きちんと楽しめた。

 以下、ネタバレあり。






 劇場版 獣電戦隊キョウリュウジャー


 (お父さんの財布が)荒れるぜ~! 止めてみなっ!

 というわけで、色々と置いといて銭ゲバっぷりが凄まじい映画であったと思いますw

 何がすごいって、ラブコメとかミュージカルで迷彩は施されているものの、結局はスピノダイオー(てかトバスピノ)の復活を巡っての攻防戦を全編に渡って描いているわけで、劇場に子供と自分の入場料金を払って訪れたお父さんの財布から、更に定価7140円を奪う気満々なわけです。財団Bマジこええっ!

 もちろん、作中で魅力的に描かれていなければお父さんもホッとひと安心というものなのですが、そこはさすがに三条先生、手抜かりなく仕込んでまいりました。

 まず、スピノダイオーの搭乗者であるデスリュウジャーが猛烈に格好良いのですよね。デザインといい、いかした専用武器といい、設定といい、お前映画のゲストやってる場合じゃねえだろ本編に出ろ、てなもんです。
 唯一、難点があるとすれば「これが俺の本体のハンサム顔だ!」ということなわけですが、これはトバスピノと違って彼の玩具が販売されないからであって、もし発売されるのであったらあんなプレデターフェイスにはされていなかったことでしょう。

 そして、キョウリュウジャーに絶望感を与える中盤の盛り上げ役として、ゲストヒロインの精神成長象徴役として、大活躍を果たしたスピノダイオーに関しては語るまでもないでしょう。


 急に歌いだすよ~♪

 そりゃ副題は「ガブリンチョ・オブ・ミュージック」であるわけだけど、どいつもこいつも本当唐突に歌いだしてたなあw 特に、野郎三人組で歌いながら決戦に臨むシーンがシュールだった。敵幹部に至っては歌ってただけじゃねえかw

 正体隠してた初期設定なんぞガン無視だぜ! とばかりに歌って踊って戦ってた冒頭シーンなんかは、逆にシュールさもなく格好良い生身アクションで見せてくれてましたね。普段のダンス変身超豪華版という感じ。場の雰囲気あってか、ノッさんのギャグがちゃんと聴衆に受けてたのが面白かったw


 リア充爆発しろ

 ワロタ……ワロタ……。

 というか、なんか雰囲気で流したけどキングと彼女は結局どういう馴れ初めだったのだろうか。キングのイメージ的に大学どころか義務教育すら怪しいところがあるし、学友とも考えづらいんだよなあ。
 まあ、どっかの町でキングやってた時に歌ってのを見てほめて……みたいな感じなのかな。何せキングのことだから、知り合っちゃえば仲良くなるの早いだろうし。

 イアンさん、本当の女たらしってこういう(ry


 殺陣

 まず、デス側女幹部二人が見た目に似合わぬ超本格的な殺陣を披露してたのが素晴らしかったです。メインキャストのみならず、まだまだこんな隠し玉を確保していたとは……いやはや、どっから見つけてくるんだろうね。タダ者じゃないぞこの人達。

 アクターさん達ももちろん負けておらず、やはり個人的にはデスリュウジャーのアクションが印象に強く残りましたね。刃がついてるとはいえ、ブーメランはブーメラン。やはり剣を使ったアクションとは勝手が違うと思うのですが、見事な立ち回りを披露してくれた。

 あとは、上でも書いたけど冒頭のダンスアクション。本編でもそうだけど、キョウリュウジャーの生身アクションは本当に素晴らしい。


 総評

 そんなわけで、短い上映時間の間に販促に豪華アクションにミュージカルにと、大変ブレイブな映画であったと思います。素晴らしいっ!



 劇場版 仮面ライダーウィザード


 V「真面目に働く悪役とは好感が持てるな……!」

 まず、この映画で一番好感を持てたのはこの部分だったりするw

 いやまあ、正体も判明した今、スタイリッシュ二度寝に定評のあるワイズマンさんもV兄様も裏でなんやかんや色々とやってたであろうことは理解できるわけですが、にしても全然働かなかったもんなあw

 というわけで、今回の悪役ソーサラーさんはファントム=魔法使い兼用という設定であったり、おそらく賢者の石なのであろうコヨミの力を活用して世界改変してみせたりと、色々笛木と設定が被っているというか、アナザーバージョンという感じに仕上がってたと思います。物語的にも、キャストやCMでバレバレとはいえ正体隠して暗躍したりとがんばってましたしね。
 特に好感度高かったのは、「ゲートの絶対数が限られているためファントム増やしたところで『で?』という感じがある」というウィザードの設定的な問題点(まあ笛木の目的は別にあるのですが)を、ダイナミック世界改変によって克服し、短い時間の中で世界の危機を演出して見せたところ。
 トホホな扱いであった劇場版三悪役が特に顕著なんですけど、ファントムって額面通りの活動をしていても小規模チンピラ集団みたくなっちゃうからなあ。それはそれで脅威っちゃ脅威なんだけど。

 難点としてはバックボーンが描写されていないため、どうやって魔法使いの力を得たのか、とか、色々と不明な点が多いことですね。同じファントム兼魔法使いという点、コヨミの利用法を知っていたことなど、繋がりがない方が不自然なレベルですので、設定レベルでは笛木と色々繋がりがあったりするんじゃないでしょうか。


 魔法使いという設定を活かした世界観

 これは予算が潤沢で上映時間も限られてるという劇場版の長所を活かし、かなりイイ感じに仕上がっていたと思う。ウィザードリングは現代社会で一個人が使用していても謎のチンドン屋にしかなりませんが、こうやって世界中の人間が使用していると新時代の魔法デバイスという感じがしていいですね。

 実際、マヨさんも必死に戦う必要ないし、三幹部が廃工場でぐだってるレベルでファントムには生きづらい状態となっているしで、ソーサラーの企みが判明するまでは晴人も「別にこのままでいいんじゃね?」というスタンスになるくらい魅力的な世界観になっていたんじゃないでしょうか。

 特に「魔力がお金になっている」という設定は、生活に魔法が結びついていることを示す手っ取り早い描写となっている上、敵の悪巧みの中核もなしていて非常によかったと思います。


 戦闘面以外で活躍のマヨさん

 TV本編だとほぼ死に設定なマヨさんの学徒設定ですが、この映画ではそれを利用して隠し部屋を発見したり、敵の悪巧みを看破したりと、お話を動かす重要な局面で目立った活躍を果たしていた印象があります。

 何せ必死こいてファントム退治する必要がないから、本編と違ってハングリー精神がないというか、自由人というか、鷹揚な部分が強調されていて、登場人物の中では一番「別世界故にメンタルが違う」ということを表現していた人物であったと思う。


 ウィザードVSソーサラー

 途中の戦闘はメイジの活躍場面作りや廃工場の愉快な三幹部を描く側面が強かったためか、ややアッサリ目な印象を受けましたが、クライマックスの戦闘はさすがの劇場クオリティといったところ。
 W以降恒例となっていますが、やはり豊富なフォームチェンジを思う存分活躍し、死闘を演じるというのは見ていて楽しいものです。

 まあ、インフィニティドラゴンは何の脈絡もなく発現しちゃったので、それこそシイナの指輪で覚醒したことにでもするか、マヤ大王が持ってた指輪で覚醒するとかすればよかったと思うなあ。


 重要ゲストは二人も必要だったか?

 これはマヤ大王とシイナのことなのですが、エピソードの中心となる人物を二人にしちゃったことで、三幹部撃破前と後とで話が分断されている印象を受けるのですよね。前半がシイナを助ける話で、後半がマヤ大王を助ける話、みたいな。

 一応、疑心暗鬼にとらわれたシイナがそれを克服したり、フラワーが最終決戦での一助になったりとかはあるのですが、ぶっちゃけ子役さんの演技もあまり上手くなかったし、お話の繋がりが悪いしなので、この二名はどうにか一人の人間に統一できなかったものかと思います。

 全人類ファントム化計画の阻止という大義名分がある以上、別にマヤ大王の魔力なし設定はなくても最終決戦に持ち込めますし、マヤ大王役の人をシイナの位置に据えて(母も恋人に改変)、陣内さんはまだるっこしいことせずそのまま王様として君臨しとけばよかったんじゃないかな。
 で、あとはマヤ大王のパートをさくっとカットしちまえば、話もシームレスに繋げられるし、水入りみたいな形になったビーストVSデカレッドにも尺を回せるしで、もうちょっと収まりがよくなった気はする。


 鎧武「解せぬ……」

 犠牲になったのだ……。



 そんなわけで、ウィザードもキョウリュウジャーも上々の出来。戦闘時の演出や殺陣も劇場版に相応しいゴージャス仕様となっておりますし、去年みたいな過去ヒーロー悪役化もないしで気持ちよく楽しめる映画だったと思います。

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by ejison2005 | 2013-08-13 17:22 | アニメ