2013年 冬アニメ 感想 下
 THE UNLIMITED 兵部京介

 少佐にアンディという、皆本初期コンセプトリサイクルキャラを上手く昇華させたなーという印象。パラレルオチになるかと思いきや、がっつり本編と繋がってきましたね。皆本の初期コンセプトについては各自単行本で読もう! アンディの方は正確には読み切り版再利用。言うまでもなく、三者の共通点はロリコンであるということ。

 基本的にはアンディというはじかれ者が居場所を得ていく物語として展開していたわけなんだけど、やはり彩を与えていたのは少佐というスーパーちゃんぽん設定キャラだよな。というか、この人の魅力を引き出すための彩がアンディだったという見方もある。なんというマッチポンプな関係性。

 余談その一、夕霧ちゃんのコピー元はあの戦法について「超能力者相手ならある程度は戦える~」くらいの言い方してたけど全然そんなことはねーなw とんでもないメタ能力じゃねえか! たまげたなあ。

 余談その二、アンディのあの目って結局サイバネ的な何かを組み込んでたんですかね? 想像するとちょっと怖いというかぐろい。


 生徒会の一存 Lv.2

 あら、きっちり終わらせてきたなあ。

 まあ、終わらせたといっても実際に生徒会解散するとこまでいくのではなく、その寸前まで描いて終わりなわけですが、「その先」を想起させてくれてますし、いい感じに終わったのではないかと。

 ちゃんと杉崎の抱えてるトラウマも払拭しつつ、シリアス話にしたりしてない点が評価高いです。別にシリアスがいかんわけじゃないけど、この作品でやると作品そのもののセールスポイントを殺しかねないからね。


 たまこまーけっと

 こちらもトラウマ払拭、というわけではないけどそれぞれがちょっとだけ精神的に前進しつつ、重苦しい話にはしていないのが評価高いです。理由は同様。

 このアニメでなんといっても一番大きい働きをしているのはデラで、日常アニメの狂言回しとして過不足無い働きぶりであったと思う。そうでありながら、自身がたまこちゃん達の日常に乱入してきた非日常の象徴であるというのも面白いね。

 振り返ってみれば、史織ちゃんが友達になる時もあんこちゃんが告白する時も、はたまた夏合宿を行った時のいずれもデラが潤滑剤として作用し、ちょっとだけ良い方向へたまこちゃん達の日常を後押ししているわけで、そんな彼が梱包(笑)されて再びたまこちゃん達の日常へ回帰してくるというラストは、この作品の〆として相応しいものであったと思う。

 この際、ポイントとなるのは「ちょっとだけ後押し」という点だよな。例えばドラえもんやハクション大魔王みたいに非日常パワーによるゴリ押しで強力すぎる後押しをしてしまうと、最終的に主人公が成長した(そういったパワーに頼らなくてもよくなった)象徴としてお別れすることを余儀なくされるわけで。
 それがイカ娘やデラみたいに、極端な話普通の人間でも可能なレベルの後押しに留まるのならば、こうやって残留することを物語が許してくれるわけです。かといってデラ達の非日常設定が無意味ということはない。作品のテクスチャとしても意義はあるし、真人間でないからこそ物語中で立ち回りやすいというのもある。

 まあ、なにはともあれ続編見たいです。切実に。


 ささみさん@がんばらない

 つまらなくはないんだけど、どうにも@一押し足らない感じがすごかったなあ。

 これは日本神話モチーフでありながら「改変」というあんまり日本神話と関係ない世界系能力を主人公達のスキルとしてしまったせいで、どうもそれを活かし切れてないというのも大きいとは思うんだけど、ヒロインである鎖々美さんが本当にタイトル通り頑張らなかったのが何より大きいと思う。

 端的に言うと、凄い保護者なり助っ人なりが出張りすぎなんですよね。それも各エピソードの山場、最も重大な場面で。
 特にラストの唐突なスサノオさん登場はもう笑うしかなくって、もうちょい既存戦力で何とかする方法を模索させたれよとどうしても思ってしまう。出来の悪いデウス・エクス・マキナにも程がある。

 そりゃ、鎖々美さんも鎖々美さんなりに色んなところで努力はしてるわけなんだけど、最も主人公として頑張るべき場面でそれを横から取り上げちゃあいかんよ。


 僕は友達が少ない NEXT

 最終話EDで過去夜空から切り替えさせる追撃により理科の正妻度が格段に上昇している件。OPでも完全に正妻の立ち位置だし、やっぱこのお話はそういう結末になるのであろうか。実際、一番小鷹が無理せず付き合っていけそうな相手ではある。

 でまあ、ファーストインプレッションでも書いたけどテンポとか色使いが改善されるとここまで化けるんだなーと思わされる第二期でした。一期は本当なんだったんだろう。


 ビビッドレッド・オペレーション

 カラスさんは自分が全ての罪を被ることで上位者がれいちゃんに同情するよう仕向けたのかと思っていたら、別にそんなことはなかったぜ。あの執拗な登校要求は一体何だったのだろうか。てっきり、れいちゃんに保護者心を抱いている複線かと思ったんだがなあ。

 れいちゃんが勘違いするくだりはちょっと無理筋すぎたけど、それを除けばそれぞれのキャラもきっちり立たせ萌えさせ美尻を描き、戦闘シーンも迫力ある映像を提供し、と求められたものにきっちり答えた良作であったと思う。

 特に、あかねちゃんが撃墜されるエピソードで「毎度合体で〆てワンパターンではないか?」という点にもきっちり答えたのが良かったですね。本当、要求に答え尽くしたアニメであった。

 まあ、「超常的存在による試験でした」というオチはちょっと安直過ぎたと思うけど。テンペストやまどかみたいに、超常的存在がメリットも提供してきたというならともかく、こっちの次元エンジンは完全に人類(てか博士)の努力による産物だし。


 問題児たちが異世界から来るそうですよ?

 うーん、最後まで異世界分はあんまり必要なかったな。

 いや、作画いいし黒ウサギちゃん可愛いし黒ウサギちゃんエロいしできっちり楽しんでたんだけどね。黒ウサギちゃんを除いた主要キャラも好感持てる人物が揃ってるし、悪役も後腐れなくボコれる連中なので気分良く打ち倒してもらえたし。

 一点、非常に気になるのが特殊能力の扱いで、お嬢様の洗脳ギフトが特に顕著なんですけど相手のパワーによって効いたり効かなかったりだとそもそも特殊能力ものにする意義が薄いんだよな。それなら武術系奥義バトルでいいじゃんとなってしまう。

 結果、案の定というかバトル内容は武術系奥義バトルと化してしまっているわけで、これじゃあ「特殊能力者達によるライアーゲーム」という作品コンセプトが活かせていないわけです。そこがどうにも上手くなかった。


 ちはやふる2

 机さんの株がストップ高ですわ。面倒見もよく、チームの勝利に側面から貢献し、かつ一競技者としてもストイックって完璧超人じゃないですか。これほど△が相応しいキャラクターもそうはいないぜ。

 さておき、ファーストインプレッションで懸念した千早ちゃん達が「部活動としての競技カルタにどう向き合っていくか」という点について、思いのほか強力に打ち出してくれてるのが個人的に嬉しいですね。外国人チームとの試合とか、マスクマン新とかで特に顕著だったし、そもそも2でやってる内容はほとんどが部活動での試合だし。

 そもそも、基本の人間関係自体が後輩一年生加入によって変化してきてるわけだし、プロプロしい競技カルタの側面も描いた一期に比べると、二期はまさしく部活動編と言えるのかもしれない。

 あと、ライバルプレイヤーではヒョロくんが好きです。本人の競技者気質も好感が持てるし、肉まんくん姉とで笑いも的確に取ってくる辺りが凄まじい。なんて美味しい奴なんだ……!


 ラブライブ

 花田先生が芸人魂を遺憾なく発揮した結果、終盤でものの見事にずっこけたなあという感じ。
 ご丁寧に作中で「留学の件がなくても廃校回避で目標を失っただろう」と言及してる点が素晴らしいですね。作品自ら、留学無し廃校回避だけで目標失わせて同じような展開へ持ち込む手があったと述べているわけですから。なかなか念の入った死体蹴りっぷりです。

 本当、何故わざわざキャラsageに走ったのだろうか。全く理解が及ばんぜ。

 それさえ除けば面白かったんだけどね。凛ちゃんだけはちょっと語尾だけで無理矢理キャラ付けした感がないでもないけど、他の子はそれぞれエピソードを伴ってキャラ立てさせているし。ライブも映像として楽しいものに仕上がっていたし。

 僕としては、かよちん推しでひとつ。


 琴浦さん

 全てのエピソードがテーマでもある「読心能力者の悲哀」に結びついていたし、綺麗にテーマを昇華して終えた作品であったと思います。インパクト抜群の第一話と、そこからの成長脱却を演出する最終話の対比も実にいい感じ。

 しかし、琴浦さんを見てると斉木君がいかにクレバーな存在なのかがよく分かるなあ。いまだに指輪への未練も捨て切れていないみたいだし、やっぱ不特定多数の心が自動で読めちゃうと色々大変ってことですね。


 カードファイト!! ヴァンガード リンクジョーカー編

 来週の石田を除けば別に命がかかってるわけでも世界の命運がかかっているわけでもないのに、きっちりカードゲームアニメをしている辺りがこの作品の持ち味だよな。もちろん、この場合の「カードゲームアニメ」というのはつまりまあそういう意味合いです。

 まず、一番大きいのはアイチきゅんの成長が成長として描写されてる点。これ、アジアサーキットで大いに不満だっただけに「トッププレイヤーであり今は新人を導く存在」としてアイチきゅんを描写してるのはすごく嬉しいです。ブレザー型の制服を着用してることもあって、すごく大人っぽくもなったと思う。気分的に逆シャア時のアムロ見てるような感じ。

 そしてもうひとつは、石田の存在だよなw なんとも言えず凡骨スピリットをくすぐるキャラクターです。僕が抹消者は嫌いだけどガントレットさんだけは許せるのって石田の功績が大きいと思う。
 特に、中等部乗り込み回におけるマイちゃんとのやり取りはとても良かった。石マイはあれだね。アリだね!

 難点はちょっとファイト省略しがちなところがある点ですが、そっちに尺を割くと今度はキャラ同士のやり取りが減っちゃうんだよな。難しいもんだ。

 とにもかくにもまあ、今の日常カードゲームアニメという雰囲気を大事にしていってほしいですね。新クランであるリンクジョーカーきたらファンタジー入るかもだけど。

 あと、ダンガリーさんの出番はよ!

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by ejison2005 | 2013-04-04 17:10 | アニメ