13年 11号週のSHT感想

 ウィザード #22

 これは良質な脚本……!

 何がいいってまずね、登場人物達それぞれにエピソード内での役割を与え、各々の動きが物語を進行させるアクセルとなっている。これがまず素晴らしい。
 特に大きいのが凛子ちゃんと瞬平の扱いで、凛子ちゃんは言うに及ばず瞬平の方も日常描写パートで肯定的な意味合いでのパシリを行い「ああこいつもこいつでちゃんと役に立とうとしているんだな」と好感度を増しつつ、メッセンジャーとなることでお話のトリガーとなっている。

 この二人に関しちゃ、いかんせん事態に対して無力すぎるのがネックとなっているわけなのですが、だからといって遊ばせていた結果が今までの「別にいらなくね?」状態へと繋がっているわけですからね。こういった形でちゃんと働かせてるのはとても高感度高いです。

 キャラの活用といえば、やはり木崎さんも外せませんね。こういった状況なら連絡して当然の人物であるし、実際人捜しという分野において警察組織の右に出る者は日本におらず、結果として見つけられはしてないけど晴人に状況のヤバさを伝える役割は果たしている。それは晴人だけでなく、視聴者にも焦燥をかきたてる役割を果たしています。
 何よりかにより、過去エピソードとの継続性が生まれるというのが大きいよね。

 新キャラクターであるソラさんもいいキャラしてるよなあ。ファントムに対する人名呼びといい、晴人達に対するちょっかいといい、作中内的にもメタ的にも見事に「読めない食えない」人物としてキャラ立てされている。白ウィザードさんという存在こそあれど、基本的にはファントムVSライダーという一本調子だった物語を良い意味で引っかきまわしてくれています。
 いかようにも料理の出来そうなキャラクターであるし、彼の動向は番組を一気に面白くしてくれそうであるな。

 一方、戦闘描写に関してはもうちょっとロジック的に何とかならなかったのかというところ。「魔力を上げて再生すれば良い」に程がある。せっかくお披露目したメデューサさんの能力も、ウィンドドラゴンで何とか倒せちゃった時のフェニックスさんに破られたなら今後誰に使っても効かなそうな気がするし(効いたところでビーストが治せるんだろうけど)。
 再生後の魔力枯渇が何で改善されたのかも「魔力が上がったから」という力技くらいしかなさそうだし、せっかくだからソラさんが怪しげなドーピングアイテムのひとつも渡せばよかったんじゃないかしら。

 付け加えると、パワーアップアイテムを矢継ぎ早に渡しすぎて強くなってるはずのウィザードが妙に弱々しい印象を受けちゃうんだよね。ベルゼバブさんに敗北→強化、フェニックスさんに敗北→強化という形で二回連続の敗北強化エピソードになってるのも頂けない。初期はほとんどムテキングな感じだったというのに。

 あと、ワイズマンさんに関しちゃ「お前が行けよ何とかできるだろ?」とみんな思ったよなw さすがは生粋のニートと言わざるを得ない。


 ゴーバスターズ 最終回

陣さんと一緒に吸収されていた旅客機の乗員達「解せぬ」

 そんなわけで一点の曇りを残した感じはありますが、それ以外ではほとんど文句のない完全燃焼であったと思います。

 いやもー、この作品に関しちゃ語れるところは山ほどあるわけですが、やはり最終回単体で見ると陣さんの決意が最大の見所でしたね。ヒロムと違って自暴自棄になっての決意ではなく、もう本当に状況的にそれしかないからという「大人の決意」。先週に引き続いて、大人が大人としての役割を全うした名シーンであったと思います。

 戦闘面に関して述べると、最終決戦も良かったけどやはりロボ戦が印象に残りましたね。ゴーバスターエースは最初から最後まで一線で戦い抜き、ラスボスへのフィニッシャーも果たした1号ロボの鑑と呼べる存在になったなあ。特殊な形態を貫いたこの作品のロボ戦に相応しい終わり方であったと思う。

 一年通して見た場合、やはり最大の立役者といえるのはエンターさんですね。この人の存在なくして、ゴーバスは語れないと思う。愛され中間管理職兼ライバルキャラとして活躍した前半戦といい、黒幕的存在として奔走した後半戦といい、全体を通して常に物語をけん引し続けてくれた。
 その中で、最終的には人間以上の存在を目指すという精神的成長を遂げたわけなんだけど、ヒロム側がそれに対するアンサーを返してくれなかったのは若干の不満点ではあったかな。いや、仲間を切り捨てがどうとか言ってはいたんだけど、エンターさんの問題点はいわゆる絆パワー的なサムシングではなく、「完全な存在などありえない」という一点にあったと思われるので。

 さておき、キャラクターだけでなく物語全体で見ると、ゴーバスターズはテコ入れの仕方が非常に上手い作品であったと思います。具体的にいうと、陣さん登場辺りから徐々に従来の戦隊路線へと回帰していったわけですが、「未合体でガンガン戦う1号ロボ」「司令部からの支援が手厚い戦隊」といった独自色部分は残しつつ、それに加えて「ガチで中盤壊滅しちゃった敵組織の奮闘」という新たな独自要素まで打ち出し、しっかりとまとめ上げて見せた。
 それが結果として、「確かにテコ入れはされているはずなのだが、かといって『ゴーバスらしさ』は損なっていない」という視聴感に繋がったのだと思います。や、他の人がそうだかは知らんけど僕はそう思った。

 しっかし、ブルースワット的な特殊部隊路線はやっぱり受けが悪いのかなあ。途中から特殊任務っぽいことはさっぱりやらなくなっちゃったもんね。過去の特撮でもハードというか大人向け描写が受けなかった例はいくつもあるし、作品としてどうこうというより販促番組としてそういった作劇はよろしくないということなんでしょうなあ。

 そんなわけで歴代戦隊の総括的な役割を果たしたゴーカイの後を継ぎ、新たな道を模索しつつも旧来路線との折り合いをつけ、その結果独自の色を持つに至った奇跡のような(大げさかな?)作品であったと思います。一年間本当にありがとうございました。


 ドキドキ!プリキュア #02

 主人公がスペック高い ×
 全員スペック高い   ○

 そんなわけで全員が精神的に完成されているという前代未聞のプリキュアだったでござるの巻。や、まだ黄色の子がどうだか分からんのだけど、OPとかを見る限り明らかにスペック高そうだよね。巨大ガニ見ても動じなかったし。

 そのせいか、ドラマとして非常に落ち着いた作風になってるのが印象的であったと思います。マナちゃんは明るい子だけど根っこのところですごい冷静だもんね。幼女ついてこれるんだろうかと今から心配になってくるレベル。

 で、精神的に完成されてるからといって成長劇がやれないのかといえばそんなことはなく、今回特に強調されてたけど「完成されてるが故の弱さ」というか色々背負いがちになる点がドラマとしては見所になりそうですね。正体不明()のキュアソードちゃんとか、分かりやすくそんな感じですし。
 それに加えて、ジコチューの宿主となる人間を人助けする人情話との二本軸がドキプリにおける基本作劇となるのでしょうか。

 あと、今回の見所といえばプリキュアとしての覚醒すら果たしてない六花ちゃんがジコチュー撃破に貢献してるのがとてもよかったです。別にこの流れで覚醒させてもよかったんだろうけど、あえてそうしないことで「優れた力を持つからといって全部自分でやらなくてもいいんだよ」という今エピソードにおけるテーマ性を強化してるのが素晴らしいですね。眼鏡姿も素晴らしいです。


 聖闘士星矢Ω #44

 チッ! 生き残りやがってクソがッ! 何強敵風吹かしてんだよ強大で攻撃的な小宇宙の人来いやオラァッ!

 いやあ、魚座は強くて羨ましいなあ(ニコッ)。

 お話としては、ユナさんのヒロイン力がここへきて爆発的に増してるのがやはり印象的でしたね。この娘さん、ここへきて一気に詰めてきよったで。

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by ejison2005 | 2013-02-12 23:23 | ジャンプ感想