週刊少年ジャンプ 13年 11号 感想

 ワールドトリガー(新連載)

 一般人役かと思われたメガネ君の方がボーダーで、ボーダーであると思われた白毛の方はネイバーでという具合に、色々と読者の予想を裏切ろう驚かせてやろうという心意気は感じるし、実際それは成功しているんだけど、あまりにもそこへ腐心しすぎていて世界観構築の方をおろそかにしてしまっているのが気にかかるかな。

 と、いうのも最初の方でガッと説明(描写にあらず)して後は終盤のネイバー出現辺りまで特殊な状況下にある描写がほとんど存在しないんですよね。せいぜいが、クラスメイト達の会話で多少言及されていることと警戒区域云々のところあたりでしょうか。これじゃあちと弱い。

 なぜ弱いかというと、そこを強調していかないとこのお話ってイジメられっ子(実はできるやつ)と転校生のお話にしかならないのよね。実際、ほとんどそんな感じだし。

 そうではなく、異世界との交流や戦いを押し出して展開していくつもりなのなら、もっとそれらの設定につっこんでいくべきだったんじゃないかと思うのですね。例えば、今回の話の中だけでも白い部分が目立つ背景にネイバーに関する何がしかを報道する街頭テレビを置いてみるとか、教室内にも万が一ネイバーの被害が出たときの避難方法を書いた張り紙なりポスターなりを用意してみるとか。

 話の筋書きを変える形では、例えば原発付近の如く住民には補助金が出ていると言及させるとか、進路指導でボーダー入りを希望する生徒に先生が無理orハードル超高いことを言及するとか、顔見せもかねて今後登場するだろうボーダーキャラが買い物か何かしてるところへ付近住民がお礼を言ったりするとか、様々な描写方法があるかと思います。

 とにかく、凡百な中学生日記なんぞ描いても仕方がないわけなのだから、次回以降はもっと特殊な世界観であることを打ち出し、読者へのフックとした方がよいと思うな。

 特に気になるのは、ちょっと触れたけど背景の白さなんだよなあ。いくらなんでも白すぎる。よるくものレビューでも書いたことあるけど、背景の持つ力って偉大なんですよ。特に街並みを描いたシーンは、それだけで万の言葉にも匹敵する説得力を持つことがある。街並みっていうのはその世界の文化や考え方が凝縮されるわけだからね。
 ベテランアシを雇うのでも何でもいいから、限りあるページ数で少しでも情報量を増やす方法考えてもいいんじゃないでしょうか。

 背景に触れたので絵柄についても語っとくと、これは単純に葦原先生の丸っこい画風とモンスターが出てくる作品設定があまりに~もミスマッチなのは気になりました。


 暗殺教室

 もう殺せんせーの秘密へ迫る話にしていくのか! 早いな!
 ……と思ったけど、よく考えたらもう連載開始から半年経っているのでテコ入れにはいい時期であるのかもしれない。ゴーバスターズで例えるとギャバン出てきた辺りの話数だし。

 でまあ、「秘密」の詳細を語られるなり多少なりとも触れられるなりしないと何ともコメントし難い展開なんだけど、この圧力光線ちょっと万能すぎるんじゃねーかなーと思ったり。尻尾を鍛えた悟空のごとく殺せんせーが耐性身につけていない限り、いくらでも暗殺する機会が作れてしまいそうだぜ。
 極端な話、過去のエピソードに遡ってもこの光線さえあれば暗殺成功した例があるんじゃなかろうか。


 ワンピース

 ドwwwwwフwwwwwラwwwwwミwwwwwンwwwwwゴwwwwwさwwwwwんwwwww

 前回の汚名挽回とばかりに海賊無双してたら一番出会いたくないだろう人物の一人と遭遇とか、いじめられるだろうひどいめにあうだろうろくなめにあわないだろうと予想はしていたけど、こんなロケットスタートかましてくるとは誰が予想できたであろうか。

 政府内に多少のコネはあるんだろうけど、青キジは性格的にも現在の立場的にもそんなもん気にしそうにないぞ! この急転直下な転落っぷりを見る限り、来週頭でボロ雑巾みたくなって転がされていても僕はもう驚かんぞw

 転落っぷりが凄まじいといえばスモーカーさんのかませっぷりもとんでもないことになってきてますけど、まあ美しいかませの環ということで。


 ナルト

 普段、この漫画におけるこういった描写は滑って感じられることが多かったのですが、今週の火影ーズによるショートコントはなかなかどうしてツボにはまって面白かったです。世界全体では危機的状況なわけだけど、とりあえずサスケ一行の局地的状況においては話を聞こうとしてるだけでそれほど切羽詰まっているわけでもなく、コントするくらいの余裕はあるという状況なのがマッチしたのかもしれない。

 あとは、刑事における飴役と鞭役のような感じで、二代目を悪者というか冷酷な施政者へ仕立てることでそれをたしなめる初代の高感度をグングン上げていったのが大きかったかも。とりあえず初代様は温情派で、なんならこれからマダラと戦ってくださいと言えば二つ返事でOKしてくれそうな感じだし。ある意味、対マダラ戦の話も進めているといえば進めている。
 到着できるかどうかという問題はあるけど、とりあえず移動能力の高い四代目だけは合流させるんじゃないかな。岸本先生的にも、親子の最初で最後の共闘やりたいだろうし。映画でやったらしいけど、見てないからそっちは分からん。


 トリコ

 基本、各人のマッチングが定まっていくだけでそれほど大きい動きはないのですが、とにかくまあライブベアラーさんが楽しそうでなによりです。この人のだけなんか妙にしょぼい絵面なのがまたw

 支部長やらグルメヤクザやらグルメ騎士やら戦ったことある奴からない奴まで総動員される展開は、いかにも一大決戦という感じでゴージャス。


 斉木楠雄

 ドヤ顔でクールに決めてるところ悪いんだけど、要するに照橋さんのことをサーチ&トレースしていたのだと思うと斉木君もやっぱり男子高校生なんだなって思いますね。


 ハイキュー

 んー、及川さんのサーブがすごいのはすごく伝わってきたんだけど、ではセッターとしてどうなのかというのは漠然としすぎていていまいち伝わってこなかったなあ。描写として普通に相手のブロック避けさせてスパイク決めさせてるだけにしか見えない。
 や、その普通ってのがすごいってことなんだろうけど、前後の状況とかがよく分からないのも痛いね。

 DVD見ながらガッツリと研究してる及川さんのシーンは、ありがちながら高感度の持てる二面性描写であったと思います。


 ソーマ

 さすがミート「マスター」を名乗るだけあって、ソードマスターヤマトを彷彿とさせる滑らかで無駄のないフラグ立てっぷりであったと思います。
 「メイン食材は~」というコマにおけるソーマ君の表情も素晴らしいですね。完全に野獣の眼光です。獲物を見定める目です。このお嬢さんがどのような肉の快感を味わうのか楽しみでなりませんことよ。
 ギャグリアクション要員としては、やっぱ丼研主将さんの髪が再び生えたりするんですかねw

 あと、レシピ集拾う田所ちゃんのコマが果てしなくエロスでしたね。こういう、スカートを太ももの間に挟む仕草は素晴らしいと思う。どうでもいいけど、この子すっかりソーマのツレと化しているな。ツレ大好き党の僕としてはそこもまた良し。


 スケットダンス

 すごく面白かった(小並み感)。

 「ミスノンの元気がなくなる」とか本気でどういう意味なのかさっぱり分からない(修正液のことっぽいです)けど、それが故に「漫画家あるある話っぽいな」という雰囲気を強化していて非常によろしかったと思う。


 こち亀

 こないだのクリスマスホモ回といい今回のホモオチといい、一体秋本先生の身に何がっつーかナニがあったのかのが気になって仕方がない。


 むこうみず君(読み切り)

 久保先生と空知先生がそろってインフルエンザの代理掲載。不謹慎だがあんたら仲いいなオイ。

 それはさておきこの作品ですが、うん、普通にクスクス出来てよかったと思う。こっそり焼肉に行ってたというくだりとかが特によかった。


 キルコさん

 ギャンブルにドはまりしていくバカ共の描写がありきたりながらしっかりギャグとして機能していて楽しめました。知秋さんと先輩はなんやかんやでセット扱いになることが多いな。キルコさんがボケてる時にツッコミへ回る配分上、むしろキルコさんよりも相棒っぽくなってきてる感じはする。

 ファントムさんに関しては、シリアス方面へ流れず是非とも残念な御仁であってほしいな。な。

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by ejison2005 | 2013-02-09 22:17 | ジャンプ感想