週刊少年ジャンプ 12年 50号 感想

 ハングリージョーカー(新連載)

 ん~、何だろう。ぶっちゃけ一言で済ますならば「駄目だこりゃ」となるわけですが、それでも頑張って考えてみると、まず最も大きな問題点として主人公の天才科学者設定に一ミリたりとも説得力がない。この作品で唯一独自性を発揮しようとしているポイントで、すなわち最大のセールスポイントとしようとした要素であるにも関わらず。

 何せ、とりあえず作中で行った科学的行動は謎の光る死体(&生物)と謎のリンゴを前にして「分からない」とただの一言ですからね。一応、謎のレーザービームをリンゴ(とヒロインの髪に)照射したりしてましたんで、それが唯一の科学的成果ですかね。特にフィーチャーもされてないしそもそも彼が作ったものなのかさえ言及されてないけど。
 結果として、「悪魔の実を食った少年がバトルする話」以上の代物にはなっておらず、ジャンプ表紙に打ち出された『科学が剥き放つ怪奇冒険譚開幕!!』という煽りも空々しく響いているという。うん、閉幕は早そうだ。
 あ、ニュートンがどうのこうのと言ってたのもあるけどそれ史学。

 そもそも、科学者のお仕事って戦うことじゃないからなあ。この漫画、明らかに特殊な能力を持った特殊な敵と特殊な力のある主人公が戦う形式なわけで、もっと適した職業はたくさんあるように思えてならないのですよ。何事も適材適所ってことですな。

 話を戻してお話作りですが、基本的に主人公の家だけでエピソードが終わってしまっているため、世界観がよく分からない。キャラが日本人名だからおそらく現代の日本なのだろうというくらい。
 その割には、謎の光るトカゲをこれといって特殊技能もなさそうなヒロインが捕獲したと供述するというおよそ現代日本では起こりえなさそうな出来事が起こっている。無論、その光る生物に対して世間はどう反応しているのかそしてそのトカゲを現在飼育観察してるっぽい主人公に対して世間がどのような反応を示しているのかも分からない。
 刑事が知らなかったことから世間で大きく取り扱われているわけではないということは推測できるけど、ではワイドショーなどで話題にならないくらい光る生物で溢れた世界なのか、それとも謎の権力によって報道規制でもされてるのかも分からない。
 仮に主人公のパトロンがその謎権力だとして、ではどのような経緯で接触したのかも今のところ分からない。驚くほどに分からんづくし。この主人公、光る死体と謎リンゴを不思議がってる暇があったらちったあ世界観描写に尽力していただきたい。

 ワンピやナルトの例を用いて説明するまでもなく世界観というのは漫画にとって重要なセールスポイントたりえる要素なわけで、それがこうも謎に包まれているというのは明らかにマイナスポイントなわけですよ。
 もちろん、説明するまでもないくらい当たり前の現実的日本世界という線もあるしおそらくそうなのでしょうけども、それでもこの作品は「天才科学者(?)少年」「光る生物」「謎リンゴ」という明白な異物を混ぜ込んでるわけですから、それらに対する一般世間様からの反応くらいは描いてもよかったんじゃないかなあ。それでこそ、それら要素の特異性が強調されるわけですし。ヒロインがその役割と考えてもいいがこいつ光るトカゲ捕獲してるし立場的に微妙。

 そんなわけで、主人公のキャラ描写・世界観による後押し、両方の面で作品独自の要素を強調するのにものの見事に失敗してるのがまずいよなーと、そう思わされる第一話でした。はい。


 暗殺教室

 そうか、渚ちゃんは女子だけど男子部屋で男子高校生トークに混ざってるのか。独自のポジションを確保してるんだナー。

 お話的には本当に何てことない息抜き的エピソードで修学旅行特有のテンション上がった感じが伝わって(大部屋雑魚寝とかむしろご褒美だよな)ほんわかしたんだけど、暗殺生活の終わりをクラスの終わりと被らせ、かつ殺せんせーの過去へちょこっと触れることでちゃんと前に進んでますよー不可逆ですよー終わりへ向かってますよーと喧伝してるのがネウロを丁度良いところできっちり終わらせた松井先生らしいなーと思います。何かこう、放っておいても三~四年くらいで終わらせそうなイメージがある。

 まあつまり何がいいたいかというと髪を下ろした茅野ちゃん可愛い。渚ちゃんとの語らいはもはや熟年夫婦のそれよ。

 あ、個別のギャグでは「メモって逃げやがった!! 殺せ!!」「捕らえて吐かせて殺すのよ!!」が面白かったです。


 斉木楠雄

 序盤の値段&質&量が異なるコーヒーゼリーで悩む姿が何という俺状態でその時点ですでに満足度高かったです。LIVINなんかだと、○○グラム辺り~円という感じで値札の横にコストパフォーマンスも表示してあるからこういう時にすごく便利なんだよな。そして、そのようなサービスが存在するからには僕と斉木君同様の体験をしている人はきっと多いはず。庶民的あるある体験すら漫画のネタにしてみせるとは、麻生先生芸風を広げてきた!


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 残念ながらこの手の3パック入りコーヒーゼリーのスーパーにおける相場は98円前後。185円などというブルジョワジーな値段になることはまずあり得ません。

 ……このコーヒーゼリー話は出来損ないだ。食べられないよ。

 あと封がされてるとはいえ食い物を公衆トイレに持ち込むのはちょっとやだった。他に手がないとはいえ。

 お話そのものは相変わらず教訓性も盛り込んだ勧善懲悪なさわやかさであったし、単品のギャグもゼリー美味けりゃ大怪盗不味くても工場破壊というところが特に面白くて高品質でした。


 ニセコイ

 あれ、眼鏡の人なんで今更驚いてるんだろ? クラス違うんだっけ? よしんば僕が忘れてるだけでクラス違ったとしても親友の晴れ舞台を見に来ない人なのなっということで、相変わらず和菓子の人イジメに余念がない作品だと思います。主人公によるリカバリーイベントも今後また突き落とすための前振りに思えてくるぜ……!


 トリコ

 お、もしかしてスター様もう直接対決にくるのかな。まだトリコじゃ歯が立つとは到底思えないぜートミーさんはさておき……と思ったけど、逆にどうにかなりそうな時期にやってこられてもそれもう脅威でも何でもないわけで、なるほど投入するなら今であるかもしれない。まあ、そう思わせて会長の迎撃に向かった可能性あるけど、それはそれで強NPCとライバルキャラの戦いという熱い展開であるな。

 その他の部分は前振り&この世界においてクッキングフェスがどういうイベントであるかという描写(今週の新連載はこういうのが足らなかった)なわけですが、あえて述べるなら逃げられたことにショックを受けてるゼブラが面白かったです。ギャップ萌えであるし、ピラミッド等を経て丸くなったのだと確認できるイベントでもある。こういうのって大事。


 ハイキュー

 な、何で旭さんは急に乙女化しているんだ……? 何か急に芸風変えて迷走する芸人を見てるような気分になったぜ。いやまあ、違和感を覚えるほどではないし今までも弱気描写はあったけど、ここまで極端には強調されてなかったからビックリしたのよ。

 で、そんな彼と因縁のある伊達工業さんはこんな強面で当たり前のようにイイ人達なんだろうなー。なんかすごい邪悪な集団のようなイメージ持っちゃってたけど、エースを徹底マークする作戦なんてすごく当たり前のことだし。
 この漫画のそういった描写に対する信頼感は異常。



 リボーン(最終回)

 全42巻、すなわちドラゴンボールとほぼ変わらないくらいの期間連載していたことになるのか……連載開始時は正直短期打ち切りコースだと思っていただけに感慨もひとしおだ。

 で、大事な大事な作品の〆に関しては初期のネタと絡めたツナの成長描写を前面に打ち出し、かなーり美しい形で終わらせることができたんじゃないかと思います。これは素直にとても上手かったと思うし、長期連載作品に相応しい閉幕の仕方だったのではないでしょうか。

 作品そのものの総括としては、バトル漫画化で生き残ったけど別にバトル内容が上手いわけでもなく、バトルを発生させるためのストーリー作りも「敵キャラが真面目にやってるのはわかるんだが冷静に考えると笑いどころになってる」ようなところが多く、あまり褒められたものじゃないんだよな(クソゲー白蘭さんとか風で手紙飛んで死闘とか)。うん、何となく続きに続いてきた不思議なポジションの漫画であった。

 とまれ、放送中のPSYCHO-PASSでキャラデザ担当などお仕事も多方面に渡ってきてますし、一層の活躍に期待していきたいですね。あのキャラデザイン、最初は違和感あったけどなんやかんやでシックリきてると思えてきたよ。


 べるぜバブ

 先週に引き続いてニヤニヤ楽しめたぜ。ここにきて神崎さん完全に始まったな。そのまま死んでくれてもいいぞ。


 銀魂

 んー、夜兎でなく地球を攻撃する理由を補足してたけど、これあんま必要なかった気がするな。どうせ放っといたら地球人の誰かとシンメトリカルドッキングする確率高いんだし。空知先生的には、もうちょっとかっちりきっかり理由づけしとかないと~と不安になってしまったのだろうか。

 お話は最初から最後までギャグとイイ話の割合が丁度良く、理想的な配分であったと思います。神楽いたの忘れてる辺りが最高点だった。


 スーパーヒーロータイム

 ウィザード #10

ワイズマン「何い!? 国外に出ただと!? ……しょうがない今回は諦めるか(´・ω・`)」
ワイズマン「何い!? 刑務所だと!? ……しょうがない今回は諦めるか(´・ω・`)」
ワイズマン「何い!? 財団Bのプラモ買ってくれてる小学生だと!? ……しょうがない今回は諦めるか(´・ω・`)」
ワイズマン「何い!? 秋田だと!? ……しょうがない今回は諦めるか(´・ω・`)」

 逆に考えるんだ……何をどうすればファントム抱え中のゲートを追跡再絶望できるのか考えるんだ……。

 放置プレイかまされてた木崎さんに関しては、思ったよりサラッとデレてくれそうな流れですなー。来週、剣道少年の中にイン♂してたから絶望してるところを救うのは確定ですし。まあ間違いなく何がしかの感謝はされるでしょう。やったね凛子ちゃん! ごくつぶしじゃなくなるよ!

 と同時に、ファントムへの対抗手段が肉盾と予告の鉄パイプくらいしかないことも判明したわけで、2号ライダーはこっから出てくると思ってた予想は外れそうだなー。どっから湧いてくるのだろうか。

 アクションとしては、やはりグール相手の無双が素晴らしかったですね。剣でフェイントかましまくってザックリやるのもイイ感じ。フェイントの方は前もやってたしこれ晴人のパーソナルアクションなんですかね。


 ゴーバスターズ #38

 なんかもうネタを思いついた時点で勝ちという感じのエピソードでしたが、それだけに頼らずきっちりゴーバス本筋のネタを絡めてエンターさんとのライバル関係を強調したりと、ギャグシリアスアクション三位一体の非常に高品質なエピソードであったと思います。
 ところで、今週声被りの状態で戦闘中ノリノリの実況をしたり来週もまた格闘ネタだったりとメサイアさんってひょっとしてただの格闘技オタなんじゃ……?

 そんなわけで主の趣味と実益とエンターさんの鬱憤晴らしが合わさったメガゾードプロレスに関してですが、普段やらないというか着ぐるみが重すぎてとてもじゃないけどやってられないだろうロボットでの無手格闘を思う存分やってくれてて非常に見応えのある殺陣になってましたね。先週今週と、オリジナリティのあるロボットアクションを見せつけてくれて朕は満足じゃ。
 特にγはよく動いてましたねー。あれ、足を振りあげるだけでも相当大変なんじゃないかと思えるんだけど、よくキックアクションを見せてくれた!

 それだけに気になるんだけど、トドメのフライングラリアットって飛んでた時と命中した時とで腕が逆になってなかった?


 スマイルプリキュア #38

 みんな助けて! 国民的女児向けアニメでSAN値へのダイレクトアタックを慣行してくるの!!

 そんなわけで信頼と実績のマジョリーナ回。途中で振り返ってたけど、冷静にカウントするとスマプリの5分の1くらいはマジョリーナによって構成されてるんじゃなかろうかw もはやパターン化してるから導入部もぞんざい極まりないぜ。

 まあ、ともかく可愛い可愛い可愛いエピソードでありましたことよ。ちゃんと幼女状態でプリキュアになったらどうなるかを描写してくれてるのがいいよね。変身バンクといい大変ではあっただろうけど、エピソードのポテンシャルを100パーセント引き出すことに成功したと思う。


 聖闘士星矢Ω #32

 うん。知ってた。僕的には見てるだけでニヤニヤ笑える話だったんだけど、果たして蟹座の方の心中やいかに。

 まあ既定路線の彼はさておき、牛さんが通したのはちょっと理由付けが弱いなー。アルデバランさんの時は必殺技を見切り自慢の角を折られるという具合で、絵的にも分かりやすく実力を示されたから納得できたんだけども、こっちはピンピンしてるし聖衣にも傷一つないし。光牙ゾンビ状態だし。
 ちゃんとそこまでやらなかった光牙にも責があるとはいえ、ちょっとこれだと株を上げるには足りないよ~。

・己の誇りと小宇宙をかけろ! チキチキ! 星座ヒエラルキーレース!

 勝ち組
 射手座 牡羊座 獅子座(暫定) 双子座(ほぼ確定)

 負け組
 山羊座 天秤座(暫定) 牡牛座(確定) 蟹座(ですよね~)

 追いかけるなよ。絶対に追いかけるなよ。

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by ejison2005 | 2012-11-12 21:46 | ジャンプ感想