週刊少年ジャンプ 12年 48号 感想

 暗殺教室

 ちゃんと殺せんせーに連絡を取った上で、かつ、せんせーではなく渚ちゃん達がある程度の活躍をすることに整合性を持たせ、神崎さんのキャラを掘り下げながらも殺せんせーの言葉を通じて彼女の精神を成長させる、まったくもってそつの無いエピソードであったと思います。しおりネタもユーモアがあった。

 しかし、見開きカラー扉絵で影絵になってる子達はなんなんだろうね。なんでそんな悪の精鋭組織みたいなシルエットを見せているのだろうか。なんつーかこう、この扉絵をひと目見て僕の脳裏に思い浮かんだ単語は「陰獣」でした。「もろそうだぜ……」とか言い出しそう。
 しかも今回の主役といっていい神崎さんはいずこかに消失しているという。個別エピソード持ちの肩書から逃れたくでもなったのだろうか。


 トリコ

 いや死んどけよ。そこは死んどけよ。ただの死んだ死んだ詐欺じゃねーか。しかも一般市民達の死んだ死んだ詐欺と合わせて二回も同じこと繰り返してるじゃねーか。しまぶーヘタレてんじゃねーよ。

 とまあ、ひとしきり愚痴を述べてみましたが、いや本当に今回の件はガッカリですよ。まあ、僕の場合は見事に釣り上げられたわけだから怒りもひとしおなだけだし、敵の脅威を伝える意味合いとしてはこれでも果たしてるんだけどね。でも、こういうのが積み重なって作品に対する読者の信頼感ってのは薄れてくと思うのよ。
 今回の件でいくと、前回の引きを鉄平がプキンさん宅でうなされるなり目覚めつつあるなりするシーンにして今回冒頭へ繋げてもあまり問題はなさそうなのもその思いを強くしてる。

 で、敵の正体に関しては怪しすぎるくらい怪しいのがプキンさんですかね。丁寧な喋り方も女性的といえば女性的でありますし、面倒くさい名前の師匠は名前が面倒くさすぎてキーキャラになるどころか既に始末済みコースのような気がするし。
 やっぱ、頻繁に出るキャラならもう少し語感に気を使うよな。顔の傷云々で驚いてるのは気づかないのも変だし鉄平に対するフェイクということで。

 それと、いかにも思わせぶりな所長は敵が近くにいた描写があったのにバトッた様子もないので無関係じゃないでしょうね。前にも触れたけどこの人、次郎と同じ両肩にノッキングしてムキムキになる技を使ってたから再生屋としての技術も持ってそうだし(グリンパーチと対峙する所長&トリコグルメ界挑戦時の次郎を参照)。

 皆が思ったであろう、「節乃とユダはレクチャー見てたのに何であらためて驚いてんだ?」問題に関しては、二人とも年が年だからボケが始まっていたということで……。一連の小松持ち上げは、小松の株が上がったというより上級料理人達の株を下げまくったよね。


 斉木楠雄

 うーむ、斉木君は反則さえなければ坊主やむなしというくらいの心持ちでいたのか。すごい覚悟だ。
 しかし、真面目な話をするとこの作品はその気になればやりたい放題な力を持った斉木君が己の自制心のみを頼りにそれを抑えることで成立させているわけだから、そのくらいの覚悟はあって当然というべきなのかもしれませんね。
 そして、我慢しきっちゃうとお話が終わってしまうから当然それを開放する必要があるわけだけど、その理由が己の利益(髪)に根ざしたものではなく、あくまでも不正でクラスメイトの努力を台無しにされたから、という義憤によるものであることが読後感の良さにつながっているのだと思います。

 つまり何がいいたいかというと、それだけの覚悟があったんだ……来週からの坊主頭編に期待している、ぜ。

 テクニック的なところでは、4組を途中でこけさせることで報復のカタルシスを発生させつつ斉木君が能力を使った動機を消化させ、ラストのどんでん返しへ繋げているのが上手いと思います。これ、こけさせるのがなかったら単に4組の汚い仕打ちへ屈するだけだからね。


 リボーン

 ああ、この流れはもう終わるんでしょうね。ちゃんとパンイチになったり、そもそもの始まりをなぞってみたりと、イイ感じにしんみりとなれる最終回となりそうです。終わりよければ全てよしとなってほしいね。
 特にこの場合、そもそもの始まりをなぞるというのが重要ですね。リボーン本人も似たようなことを言ってるけど、最初のまったく成長していなかった状態と同じことを今やらせることでツナの成長を端的に描けるわけです。

 しかし、ハルかわいいなー。ツナはハルとくっついちゃえばいいと思うよ。


 ハイキュー

 もうインターハイ予選始まるのか! 早いな! と思ったけど、何気にもう半年以上やってるんだからそこまで早いってわけでもないのか。なんにせよ、展開がスピーディなのはいいことです。
 しかし、作中時間であと二週間程度でインターハイ予選ってこれ、途中で負けるフラグにしか思えねえよなあw 古舘先生の性格的に考えてもそこまでの付け焼刃特訓で力の差を埋めさせるとは到底思えないし。しかも、自分達が練習してる間は当然対戦相手達も練習しているとまで言及しているしね。

 で、その対戦相手も練習してる件について触れたのは非常に好感度が高いです。リアリティがあるとかそういうレベルだけの話じゃなくてこう、敵役として用意したキャラの人生を尊重しているというか。ただ踏み台として倒されるだけの人達としてではなく、ちゃんと高校生のバレーボール部員として描いてやろうとしてるんだなあと思えるのですよ。

 お話自体は、これから戦う相手との因縁説明という感じ。今回説明された4強のうち、和久谷南と白鳥沢、そして説明されなかった去年ベスト4のうち一校は別ブロックで勝手につぶし合うわけなんだけど、烏野の誰とも特に因縁はなくエースの凄さ的にもどことなく見劣りして感じられる和久谷南の死臭が早くもやばい気がするぜ。無名のダークホース校の生贄になりそう……w


 六攻特課(読み切り)

 色々と置いといて、お話として固め切れていない感じがします。

 具体的に述べると、まず主人公ではなく刑事さんの視点でスタートさせてしまったのがいかにも不味かった。これにより、「ヒロインを今度こそ救いたい主人公」という本筋のストーリーラインに加えて「過去の事件でトラウマを負った刑事さん」という別筋のストーリーラインまで発生してしまい、しかも後者の方は特に犯人が捕まったりなんだりしたというわけでもなく、話の中で完全に宙ぶらりんのままという。
 このようにするなら、どうせ大した背景もなくヒャッハーとしているだけだったわけだし、立て篭もり犯を過去の事件の犯人にして二つのストーリーラインを合流させるべきであった。

 そして、その立て篭もり犯もなんでヒャッハーとしてたんだろうね(´・ω・`)
 無差別に人を襲ったりしてたわけだから、家族を焼き殺した人間への復讐とかそういうのでもなく本当にヒャッハーしてただけだと推測されるわけなんだけど、能力は過去のトラウマだなんだと作中で主張するのなら、彼も当然過去のトラウマと後悔に則った行動をし、そこからキャラ立てする必要があると思うんよ。できるなら、そのトラウマ内容を主人公と被らせて対比にすれば尚良い。
 作品のテーマを「トラウマを能力の発端とする能力者の葛藤と苦悩」としているのにも関わらず、作中で登場したもう一人の能力者の扱いがこんなにもぞんざいだから、どうにも作品テーマを消化しきれておらず、作中で述べた主張も上っ滑りして感じられるのです。

 そういった骨子以外では設定面での甘さが言うに及ばずで、こう軽々に能力使用されてはもっと社会全体に能力の存在が浸透し問題化してなければおかしいよね、という。

 あと、トラック通るような道でんな遊びしなさんな。


 ニセコイ

 和菓子の人が怪我をし九州弁の人が病欠する流れに爆笑。

 いやはや、凄まじい運命力にして神の見え見えな手だぜ。きっと今この場で和菓子の人が告白したら隕石か何かが飛来してその衝撃音で声がかき消されると思う。

 わざわざキムチの人がやらんでも、きちんと練習に参加してた他の女子とかの方がまだしもしっかりやれそうな気がするしなあ。無理矢理な踏み台展開にも程があるぜよ。


 銀魂

 これひょっとして、神威さんとかに関するシリアスエピソードへ移行する流れかな~と警戒してたんだけど、そんな懸念はダイちゃんが見事に踏みつぶしたという。あ、これ絶対そんな流れにはならんわ。最後くらいはいい話にするだろうけど基本ギャグだわ。

 ハハッ! 狂ってるぜ!


 タカマガハラ

 さよならbyebye元気でいてね私から切り出したけじめだからキャッチしてよな展開になってますが、ああうん、そりゃそうだよね……。

 まあ、来週だろう最終回で詳しく書きますけど、特に入学してからのバトル内容は頭も使っていて予想を裏切る努力もしていてショボそうな能力を強大なものとして描いていて、という具合になかなか面白いものだったんですよ。ああ、こういうの描きたくてやってるんだろうなと思わせられる出来だった。

 でも、バトルはあくまでもお話を盛り上げるための手段であって目的ではないよね、というのが難点だったと思います。


 スーパーヒーロータイム

 ウィザード #09

 キエエエアアアアシャベッタアアアアアア!

 そんなわけで、色々と置いといて急に喋り出すからビックリしたでござるの巻。お前、今までただのドラゴン型モンスターだったくせに無駄にイイ声だわ思慮深そうだわで急にキャラ変えしてんじゃねーよ。そんなにドラグレッダー先輩と同じ位置に甘んじるのが嫌だったの??

 そんなわけで、やるならやるでジャバウォックのように普段からもうちょっと伏線を張っとくべきだったような気もしますが、彼を通してゲストキャラと自分の境遇を重ね決意を新たにするという展開は、いかにも王道的で満足度高いです。

 ただ、ここで気になるのは晴人がドラゴン宿したのが集団絶望事件の時ではなく、交通事故の時っぽい口ぶりであったことですね。こうなってくると、過去に行われた集団強制絶望事件って「絶望を抱えたけど希望で埋め合わせた」ゲート達が対象となったんじゃないのかとか、色々と深読みが出来そうです。

 ドラゴンフレイムについては、必殺技だけどうにかならんかったのかなあ……w

 あと、フェニックスさんは殺しても復活するなんてスゲー! というより、これからどんだけ死に芸を見せてくれるんだろうと思ってしまった俺がいる。チャコ!


 ゴーバスターズ #36

 今週、バディロイド達が行った行動は先週の娘さんや先々週の陣さんと同じくらいはた迷惑なものなのですが、そちらと違って特に嫌悪感が湧かないのは彼らが着ぐるみキャラである故か、はたまたニックがツッコミ役として「常識的にはこうだよ」と示してくれているからだろうか。
 まあ、なんにせよ今週のニックは中の人効果もあってとーちゃんにしか思えなかったのは俺だけじゃあるまいよw

 ところで、前回勘違いしてたんだけどゴーバスターライオーってエース無関係な合体なのなw これによって一号ロボどうすんの問題が再浮上してきたけど、まあ、逆に考えるなら話の要所でエースが活躍してる間他二名が遊ばずに済むってことでしょうか。さりげなくリュウジさんでも操縦できることは触れられたし。

 エスケイプさんが予告で見せた変貌は、オッパイ的には残念だけどアクションはやはりトロくさくて不満に思う面もあったので、そちらが強化されるのは嬉しい。
 や、エンターさんとかがおかしいだけなんだけどねw


 スマイルプリキュア #37

 んー、そもそも三幹部が到底実現不可能な公約を掲げ、れいかちゃんが実現可能なまともな公約で対峙してる時点で、勝負として成立してないんですよね。だからウルフルン先生恒例の反面教師的説教も微妙に滑って感じられてしまう。

 こうなったのはこう、現実の政治に対する風刺とかを盛り込もうとしたからなんだろうけど、少なくともバラマキ系政策は実現可能なものだったりするからなあ。単に他へしわ寄せがいくというだけで。

 生徒たちがれいかちゃんの言葉に共感するという流れも踏まえると、演説だけで済ませるのではなく実際に謎の男ウルフルン太郎に当選させちまい、成績が下がるなり何なりの教訓を生徒たちに与えて体験で理解させたりとかしたほうが説得力はあったかもしれない。尺が足りなそうだし作中経過時間が膨大になってしまうけども。


 聖闘士星矢Ω #30

 ハービンジャー戦引っ張るなあ。なんか来週も戦い続けてそうな感じだったぜ。

 ハービンジャーさんの自分語りはマルスに挑みもせず屈服してる時点で明らかに彼の信条と矛盾してしまっているので、そこら辺がキーとなって「その不屈の闘志……お前を認めてやるぜ!」みたいな感じで勝利要因というか認める形になるのでしょうね。

 ダメな悪役みたく「これこれこういう理由で悪事を働くかわいそうな俺」語りではなく、単にそれで満足してきましたと語ってるだけなんで格を落とさずにいるのは素直に感心したいです。よかったな牡牛座の人達! カースト的にはいい位置へいけそうだぞ!

 予告の双子座は今まで見たく黄金中最強クラスだったりとかはしなさそうだなあ。どころか、アナザーディメンションくらいしか使わなそうだぞ。銀河の爆発見せてくれないかなあ。

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by ejison2005 | 2012-10-30 02:26 | ジャンプ感想