週刊少年ジャンプ 12年 30号 感想
 明日は大井競馬場に行って来るので、ちょっと軽めに切り上げます(※結局、いつもと同じくらいになっちゃった)。
 本当は水曜日に大きなレースがあるんだけど、初心者がいきなり人の多い時に行くと大変だろうし。まずは平日にお試しで行ってみる。


 トリコ

 うん、こりゃ千代婆キレるわ……。キレないわけがない。特に、師範に対しては怒りもひとしおだわ……。

 そして、対する師範の側も言ってることはもっともですし、みだりに死人を蘇らせるべきではないのではないか? という倫理的な問題も浮上してくるから、二人合わせてぐっとキャラが深まったと思います。

 でも、これによって二人のキャラが繋がりすぎて、これもう千代婆は師範が決着をつけねばならない話の流れにもなっちゃった気がするなあ。もしくは、実は息子が生きてました的な話にするか。
 少なくとも、師範と全然関係ないところでトリコが倒しちゃいました、というわけにはいかなくなったと思う。

 ラストの第0ビオトープ職員集合は、やっぱりちょっとワクワクしますね。所長とかいないから、これでも全員ってわけじゃないけど。会長が挨拶に行った際に出てきた美食會幹部の面々と、頑張って組織戦してくれることを期待したい。NPC同士の戦いって、勝敗の予想が立てにくくて燃えますしね。


 ハイキュー

 旭さんの離脱は自責の念が原因でした。

 問題児が問題行動に至る理由付けってのは、大まかに分けて他人へ原因を求めるか、自分へ原因を求めるかの二つがあるわけだけど、影山君が前者で、先輩二人が後者であるあたり、きちんと先輩後輩の役割を分担してるなあと思えます。
 いってしまえば、影山君は精神的に未熟だったからこそ問題児と化していたわけですが、先輩二名は精神的にあまり未熟でないからこそ、問題児化してしまっているわけですね。

 今後も、先輩二名に先輩として君臨して頂くためには、精神的に未熟な存在として描くわけにはいかないわけで、これはなかなかベターな理由付けだったと思います。

 そして、そんな自責の念に凝り固まっている旭さんを動かすのは、ここぞとばかりに動く主人公二人、と。まさにバレーボールの如く、トスしてスパイクする美しい流れだ。
 キャラクターとしては別段、アクが強いわけでもない日向君ですが、こうやって周囲の人間を精神的に後押しすることによって、きっちりと物語上での役割を果たしていることが、好感度が高い理由であると思うんだぜ。

 んで、千代婆は師範がどうにかしないとしっくりこない流れになったのと同様、今回のエピソードは菅原さんが活躍しないとしっくりこない流れになってきてるんですけど、その辺はどうするんですかね。影山君抜きで勝てました、みたいなことにすると、今度は主人公ズの方割れである彼の存在意義が薄れてしまうし。
 わざわざ、菅原さんを影山君と同じポジションにし、明確な下位互換としている本作ですが、このエピソードでそういう設定にした真意を垣間見れるといいな。


 ニセコイ

 とりあえず、主人公と眼鏡の友人が見せる変顔は目を逸らしたくなるレベルで気持ち悪いので、もうやめといた方がいいと思います。

 で、ラストの謎幼女は現実的に考えりゃ三人目or髪を染めてるって答えになるのですが、それだと「なんだまたヒロイン増やすのかよ」以外の感想を抱きにくいし、安直すぎるのでもうちょっと別のアプローチを期待したいところです。

 例えばこう、ヒロイン二人はこの謎幼女が分裂した姿だったりとか。主人公が若年性健忘症なのも、何らかのおファンタジーパワーの影響だったと。でもって、どちらかを選んだ上でザクシャインなんたらと言いながら鍵をはめたら、選んだ方メインで統合されたりするんじゃないかな!
 どう考えてもよっしゃあああッッTHE ENDォオ! コースですが、現状の展開でも特に見るところはないし、打ち切りコースではっちゃけてみるのも悪くないと思うんだ。とりあえず、記憶には残るよ。


 銀魂

 案の定、シリアスコースなんですか!? やだー!

 というのはさて置き、見も蓋もなく話を打ち切りボケ役達の発言を強制的に終了させるツッコミ……これが新八の父……天堂無心流の奥義だというのか……。


 黒子

 先週では全力で負けフラグ立てに行ってるなーという印象だった黄瀬ですが、今週の決意表明でちょっと分からなくなってきた感じですね。「勝てないままうやむやにキセキと呼ばれるようになった」ということで、「今度こそ勝利して名実共のキセキに」という成長フラグが立っていますし、それに、対キセキ戦でのかませ役は既に一回やってますしね。
 その辺を考えると、ここは「あ、あの強豪校を下してきたノーマーク校だってー!?」というより、ここで黄瀬に試練を与えることにより、パワーアップした状態で主人公達と相対させるためのイベントなんじゃねーかなと思えます。

 しかし、先週も書いたけど、後腐れなく倒せる悪役キャラ立てのために、犯罪行為へ手を染めさせちゃったのは頂けないですね。その上、今週それが問題行為であり、バレたら出場停止処分ものであることを当事者が言及してしまった。言及してしまったことにより、黒子世界でもこれがやばい行為であると、はっきり明示されてしまったのです。
 つまり、今の状況は、「これまずくね? と読者が疑問に思う」→「その疑問は正しいですよと作中でアンサーが出る」→「しかし、そのアンサーから導き出される正しい行動(通報)をキャラが行わない」ということになってるわけで、何とも歯がゆいというか、噛み合ってないというか、そんな感じの気分にさせられます。

 例えば、黄瀬が「どうしても俺がバスケで決着つけたいんス! 無理言ってるとは思いますがどうか通報しないでくださいっス!」と頼み込むとか、新手の彼が何やっても通報されない能力の持ち主であるとか、何らかの形でキャラクターが通報しない理由付けを行わない限り、「何で通報しないんだろう?」という疑問が頭に残ってこのエピソードを楽しめないんじゃないかな。

 というか、普通に能力の負担で体を悪くし、リハビリしてた元キセキとかじゃいかんかったのでしょうか。


 貧乏神が!(特別掲載)

 いかんせん、普段読んでないのですが、キャラ紹介をこなしつつ、主役二人が少しだけ精神的に成長する姿を描いた特別編としてしっかりまとめていて、なかなかに丁寧なお仕事なんじゃないかと思います。

 しかし、何だろう……こう、どことなく昭和臭がするというか、古臭い感じを受けてしまって仕方がないんですよね。別にそれが悪いってわけじゃないんですが、トレンドとか時勢には合致してないなーと思えてしまう。
 原因は何かと思ったけど、サービスシーンをカットしてしまったり、女の子主人公なのに相手役の男キャラがいたりなど、萌えとして昇華されそうなところをいちいち阻害してしまっていることから、そのように感じられるのでしょうか。
 せっかく、可愛い女の子を描けてるのに勿体無いなー、と思います。まあ、最初に書いた通り別に悪いことではないんで、作家性と言われてしまえばそれまでですが。


 パジャマ

 パジャマに幽霊という、作品コンセプトの根幹をかなぐり捨てることによって打ち切り臭は有頂天となったこの勢いはしばらく留まるところを知らない。

 掲載順的にも、まとめ入ってますしねー。結局、最後まで先輩は単なる邪魔者でしたで終わりそう。


 ブリーチ

 報告連絡相談の重要さが分かる漫画。


 ぬらりひょん(最終回)

 最近はもうずっとそんな感じだったけど、仲間達が集結してくるくだりからラストの見開きに至るまで、完成された美しささえ感じさせる打ち切りっぷりでちょっと笑ってしまったり。

 こうなった原因としては、作劇においては成長劇がほとんど見られなくなってしまったという点と、バトルにおいては新しい技を出す新しい技を出すのワンパターンだった、というのが挙げられるかな~と思います。

 まず前者。
 成長劇の重要性については割愛するとして、特に鵺復活からの流れは基本的に主人公達が敵の起こした行動に対処するばかりで、要救助NPCの精神的成長に貢献するわけでもなく、自分達が精神的に成長するわけでもなく、と、単に敵の悪事を阻止するマシーンと化してしまっていたのが痛かったかな。
 そんな中、清継君奮起からの流れは面白く読めたので、やはりこの作品は、彼の存在が重要だったんだなーと思えます。
 この漫画は、人間サイド代表である清十字団をもっと話の主軸において、妖怪との交流で彼らが精神的成長を果たしたり、逆に彼らの行動で妖怪が精神的に成長したりと、付かず離れずの距離を保った方が良かったんじゃないですかね。トリコにおける小松のポジションを努めさせた方が、ドラマは盛り上がったと思うのですよ。
 それに、主人公であるリクオのアイデンティティーが半妖であることなので、妖怪や能力者である花開院家との関わりだけではその点がいまいち強調されず、あまり美味しくないことになってしまってたと思う。
 彼が災害対処マシーンではなく、主人公として振る舞うのであるのならば、もっと妖怪と人間との調停役として動くべきであった。

 後者においては、これはもうそのまんまで、本当にパターン化してしまってたのが盛り上がりを妨げる要因であったな、と。

 ともあれ、長い連載お疲れさまでした。完結編も頑張ってください。


 スーパーヒーロータイム

 フォーゼ #40

 う~ん、やはりタウラスさんをスイッチで狂わせて、強制的に倒すべき悪党としてしまったのは首肯し難いです。バーベキューやってるDQNが本当にDQNすぎた。そりゃ、あんなのが跳梁してるんだったら、何とかせねばならんでしょうよ。タウラスさんを倒すのではなく、改心させたという点でぎりぎりバランスを保った感じ。

 そもそも、ああいったDQNを改心させて他の生徒と仲良くやってけるようにするのは、本来であるならば全生徒と友達になるスローガンを掲げる弦ちゃんの仕事でもあると思えますからね。こういった話の流れにするのならば、タウラスさんが刑を執行させた後ではなく、今まさに私刑執行しようとするタウラスさんを弦ちゃんが止め、同時にDQNを改心させるような話作りをするべきだったかもしれない。

 一方、コメディ面では色々突っ走ってましたねw 特に、メテオの角? を掴むユウキちゃんが面白かったです。


 ゴーバスターズ #18

 ヒロイン(樹液)。

 ジャンプ読者である僕は当然ながら嘔吐ヒロインの存在を知っており、これより上はそうそういないだろうと思っていたのですが、まさか、実写媒体である特撮で樹液舐めるヒロインが登場するとは……!

 話作りの方ですが、これは過去のエピソードでもいえることなんだけど、それぞれが強力な特殊能力を有していて、かつ、特性の異なるマシンを有するゴーバスターズの特徴を、しっかりと活かしたエピソードに仕上がっていたと思います。

 これというのも、ゴーバスターオーを一種の超必殺技的な存在に位置付け、ちょっとやそっとでは合体せずにいることが大きいですよね。それによって、各々の個人マシンの個性や能力をキャラクター的に立てさせている。だから、こういったお話を作ることが出来る。
 基本、スーパー戦隊のマシンなんてものは登場即合体で、いまいち分離してることの有難味が薄いものなのですが、それに対する脱却こそが、ゴーバスターズにおけるマシン描写なのかなーと思う。
 僕としてはこの考えに賛成で、やっぱ、分離してるんなら分離してることへの作劇的必然性をもたらしたいよね、と思います。ギャラクシーメガが好きな理由のひとつ。


 スマイルプリキュア #20

 もはやてんどん化してきたマジョリーナ回。しかし、てんどんと見せかけ四度目を見せるオチには意表を突かれると同時に、笑わされたぜ。

 もう、話としてはコッテコテギトギトのギャグ回であり、スマプリのギャグに外れ無し、と思わせられる代物でした。あと、俺のあかねちゃんの出番が多くて満足だ。


 聖闘士星矢Ω #13

 いつの間にか合流してて、一週飛ばしたかと思ってしまった。

 それはさて置き、今回も大活躍で次回も主役回とか、ユナちゃんってば正ヒロインの登場に焦ったのか一気に行動へ打って出てきたな。太ももが眩しいですうえへへへ。

 んで、ハルトは……うん……そうだろうと思ってたけど、本当に便利ポジション化したなあw

 蝿の人は、悪の白銀聖闘士のテンプレみたいな感じで、いっそ清々しかったと思います。といっても、無印の白銀聖闘士は命令でやってたわけだから、言い訳の余地なくパーフェクトに悪人なのって、実はこいつが初めてなのかな。

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by ejison2005 | 2012-06-26 06:03 | ジャンプ感想 | Comments(10)
Commented by うなぎ at 2012-06-26 20:19 x
ぬらり
自分は岩代信者でぬらりと比べるのは失礼かもですが。
サイレンはオーズやフォーゼのように終盤は幹部の在庫処分セールで
一応ラストは書けましたが、ぬらりは幹部が残ったままの移籍なんで
綺麗なラストを見れるか心配です。サイレンは書けたと言っても
打ち切りですし必要最低限ですが。この場を借りて、一先ずお疲れ様でした。

トリコ
先週までの千代婆の妖怪のような表情が今週で全く違って見えるのは
本当に凄いです(小学生並み)。しんみりしちゃいました。
>実は息子が生きてました的な話
息子をなくしたと言う状況がまだ分かりませんからなんとも言えませんよね。
鬱な作品だとワゴンさんが2人の生き別れの息子という展開が…。
Commented by tule-ta at 2012-06-26 20:33 x
>トリコ
蘇生包丁は食の流通が乱れるから禁止されてるとのことですが、クリスマス回に出てきた飢餓に苦しむ子供達からすれば理不尽ですよね
まあ蘇生包丁の技術を使って食べ物を増やしても飢えてる人のもとへは行かずに金持ちのものになるだけなんでしょうが・・・

>スマイル
とりあえずくすぐりシーンで劣情を催しました
Commented by 無名 at 2012-06-26 21:46 x
>トリコ
まあ、息子が死んでも感謝感謝では怒るわな…竹ちゃんも誰か生き返らせたいんですかね。

>黒子
黄瀬が足痛めてるような描写に見えたのは俺の勘違いみたいですね。黄瀬もゾーン入るんだろうなー。
Commented by 通りすがった人 at 2012-06-26 22:17 x
>トリコ
うんそりゃ千代婆怒るわ。怒り心頭だわ。
あと第0ビオトープって誰があれだけの飯作ってるのか地味に気になりました。
>ニセコイ
この調子だと1年後にはネギま!並みにヒロインが増殖するんじゃあなかろうか。
>貧乏神が!
このブレイク仕切れない微妙さ加減が貧乏神が!が貧乏神が!たるゆえんであり
SQ創刊当初からプッシュされてるのにも関わらず、後から連載された青エクにアニメ化を先を越されてしまった原因でもあります。
…いや好きですけどね。
>ぬらり
長編の尺のバランスが途中で崩壊するのもどうにかして欲しかったなあ。
(百物語篇のおざなりになった鬼ごっことか)
とりあえず椎橋先生お疲れさまでした。
Commented by とうや at 2012-06-27 13:03 x
>>ハイキュー
うーん、この手の話だと力量的には影山君が上だし、日向君は影山君じゃないとその実力をフルに発揮出来ない
だけどそれと同様に旭さんも菅原さんじゃないとフルに実力を発揮できないって言う展開ですかね?

>>ナルト
この描写見てダンゾウめーとならずに三代目の爺さんあんた日和すぎだろと思うあたり、年をとったなーと思う。

>>トリコ
いや……我が子が死んで感謝はないわ(ドン引き)
なんというか食義からスターウォーズのジェダイに似た行き過ぎた禁欲主義というか、そういうものを感じるぞ。
Commented by ejison2005 at 2012-06-29 03:27
>>うなぎさん
フォーゼの場合は在庫処分とちょっと違う気もするけど、心配は確かにもっともとですね。限られたページ配分で十二宮編やるわけだし。上手くまとめられるだろうか。

>鬱な作品だとワゴンさんが2人の生き別れの息子という展開が…。
食儀を極めた()、ワゴンさんがとかwwwwwwねえよwwwwww
Commented by ejison2005 at 2012-06-29 03:29
>>tule-taさん
んなこといったら、現実でもアメリカの穀倉地帯で作ったトウモロコシを家畜の飼料にしたり、外食産業で大量の廃棄食品を出してるわけでして、はい。
まあ、あれですよね。先進国に生まれてよかった。先進国の方はそりゃ、自前の利益守りたいから色々やりますとも。

>とりあえずくすぐりシーンで劣情を催しました
僕がまだまだ低レベルだと認識させられるぜ。
Commented by ejison2005 at 2012-06-29 03:30
>>無名さん
いや、竹ちゃんのは単なる見栄とかだと思うw
Commented by ejison2005 at 2012-06-29 03:33
>>通りすがった人さん
一龍「IGOの料理人全てがワシのコンビじゃ」(キリッ

>>このブレイク仕切れない微妙さ加減が貧乏神が!が貧乏神が!たるゆえんであり
SQ創刊当初からプッシュされてるのにも関わらず、後から連載された青エクにアニメ化を先を越されてしまった原因でもあります。

青エクの場合は枠が枠なんでお色気有りの作品はちょっと……というのもあると思いますが、ブレイク仕切れない微妙さ加減はビリビリと感じます。うん、本当にそんな感じ。

>長編の尺のバランスが途中で崩壊するのもどうにかして欲しかったなあ。
どうにも、先の見通しが立ってなかったって印象を受けますねえ。
Commented by ejison2005 at 2012-06-29 03:35
>>とうやさん
>旭さんも菅原さんじゃないとフルに実力を発揮できないって言う展開ですかね?
ああ、それは有り得そうですね。確かに、これなら影山君より部分的に上でも得心はいく。

>この描写見てダンゾウめーとならずに三代目の爺さんあんた日和すぎだろと思うあたり、年をとったなーと思う。
僕はそもそもうちは関連に興味を失ってるので、特に何とも思わなかった。ふーん、みたいな。

>なんというか食義からスターウォーズのジェダイに似た行き過ぎた禁欲主義というか、そういうものを感じるぞ。
すげえ的確な例えだと思う。