週刊少年ジャンプ 12年 25号 感想
 盛り上がりもへったくれもなく、案の定というか庇い死にな件はさて置き、せっかく、前回複座合体式であることの利点を発揮したというのに、速攻で単座式にさせられてしまったでござるの巻。
 まあ、今回独断で行動したわけだから、この戦いが終わったら「また勝手しないように複座へ戻そうず」となってほしいねえ。ロボットアニメだからね。生まれたアクションの幅を小さくするのは避けたい。


 戦星のバルジ(新連載)

 僕の王の力があああああ! 書いてみたかっただけです、はい。

 まあ、ディズニーの「王子と少年」を例に出すまでもなく、こういった入れ替わりネタの妙味は立場を入れ替えたことによって、それぞれが自分の立ち位置を認識し、精神的成長を果たすことにこそあるわけですが、うん、なんかいきなり死んじゃったね……。

 これ、本物王子が本当の意味で自由を謳歌するために、偽装したんだと思いたいんだけど、撃った人が(どういう事だ?)とか述懐しちゃってるしなあ。さすがにその可能性は小さそうです。腕飛ぶわ頭ぶち抜かれるわだし。
 ひょっとしたら、サイボーグ技術とかあるのかもしれんけど、あるならあるで、この第一話内にサイボーグ化してる市民とか出して、「そういうのアリな世界観ですよ~」という伏線にしておくのが丁寧な作劇というものでしょう。

 あと、王様と騎士の人と一般兵士の皆さんは、ビーム光がした地点に王位後継者がいるんだから、暗殺とか暗殺とか暗殺の心配をしような。

 また、展開としてもかなり強引で、言うまでもなく、トカゲさんがやってるのは交渉でもなんでもなく恫喝なのよね。武力衝突を避けたいといってるのに、ノリノリで武力衝突しに行ってるとしか思えない。交渉っつーのなら、会談の場か何かを設けてそこで追求するのが筋というものです(目撃者多数だし成立しないけど)。
 要は、バトルシーンへ持っていきたいから、このような展開にしちゃってるわけで、いきなり作者及び編集の意向が垣間見えちゃうというのは、にんともかんとも。

 更に根本的なところへ切り込んじゃうと、この作品、一体何を売りにしていくつもりなのでしょうか。SFっぽい世界観でいきたいっぽいんだろうけど、いかんせん「っぽい」止まりで、今のところ、別に中世ファンタジー世界でも、戦国時代日本的ファンタジーでも、問題なく成立しそうなお話だしなあ。

 ワンピなら「海賊」、トリコなら「美食」、ナルトなら「忍者」と、何をフィーチャーした世界観なのかが一発で分かる要素というのがあって、それが漫画そのものの売りにもなっているわけなんですが、果たしてこの漫画、何をフィーチャーしていくつもりなのか、というか、この漫画の世界観にフィーチャーできるだけの何かがあるとでもいうのか……という。

 それでも頑張って、フィーチャーできうる要素を探し出してみれば、国力困窮状態からの復興統一劇というのが挙げられますが、難易度高そうです。
 そういった作品での成功例を挙げるとなると、個人的にはうたわれるものなんかが思いつきますが、ああいう風に出来るかなあ?
 まずあの作品は、ハクオロさんの出自がアレで色々とチートな知識と実務能力を持っており、かつ、前の為政者が無能だったから、悪政を正してやれば国家を興すことも可能な状態だったわけです。
 が、こちらは主人公がそういった国政に関わるスキルや技能を何ら所持していないところからのスタートであり、かつ、前の為政者である王様は老齢からくる弱腰さはあれど、別に悪政を布いてるわけではなさそうという。

 つまり、割と精一杯やっての現状なわけで、第一回で提示された情報だけだと、そう簡単に改善は出来そうにない状態なわけですね。

 そこをどうにかしないといけないわけですから、かなり説得力のある展開が望まれるわけで、それを果たせるかどうかが、この漫画の明暗を分けるポイントであるといえるでしょう。果たせたのならば、起死回生も狙っていけると思う。


 ワンピース

 何かあっさり倒されちゃったけど、結局、この人らの姿が認識できないのって何だったんだろうね。顔に墨でも塗ってたのかな。

 ラストに関しては、これまで本筋と関係なさそうなボトルショーとして描かれてきたパンクハザード編が、一気に本流である四皇打倒へと合流してきて、非常に結構です。対象となる四皇がシャンクスならトラさんとバトれるし、ビッグ・マムなら魚人島編からシームレスに繋げられるし、カイドウさんならいよいよキャスティング完了だしで、誰が相手でも美味しそうだな。


 トリコ

 何といっても、今週白眉なのは千代婆の解体ショーですね。直接描写することでのグロさを避けつつ、かえって恐ろしさを増す素晴らしい演出です。刺された小松は、ニトロ相手にも死ぬ死ぬ詐欺したことがあるんでアレだけど、師範代達に関しては何人死ぬんだろうと思わせるドキドキ感がある。

 これを成立させたのは、もちろん千代婆の卓越した技量なんだけど、ワゴンさんもかなりの名演でしたね。本当に食儀を極めたのかと突っ込みたくなる増長した物言いといい、無駄に洗練された無駄の無い無駄なヌンチャク捌きといい、自分の死に際での解説といい、流石、食儀を極めたと豪語するだけあって、流れるような美しささえ感じさせる、洗練された噛ませぶりだったと思います。


 斉木楠雄

 おー、よかった。ちゃんと不定期掲載時と繋がってた。

 そんなわけで、今週も安定した面白さだったと思います。うん、それしか言いようがない。雑誌の中堅として、底から支えて欲しいそんな漫画。


 銀魂

 そして先週までのシリアスな流れから一転、これである。うむ、そういう漫画であった。というか、鯱さん使い捨てだと思ってたのにまだ出てくるかwww

 今週新しいのは、銀さんが百パーセント善意でかつ、全力を尽くして支援しているのにことごとくボケ返されているところでしょうか。かつ、ボケに対する解説もこなすとは、流石、坂田銀時はスーパーユーティリティプレイヤーやでえ。

 あと、バクマンよりも漫画家っぽい告白方法なのがワロタ。


 恋染紅葉

 とりあえず、メインヒロインがファンに群がられる知名度なのか、そうでもないのかは統一しといた方がいいと思います。


 ハイキュー

 敵校の監督さんがいい味出してるなあ。彼の解説により、影山君の変化と、烏野選手たちが対戦相手からはどのように見えるのかが、非常に分かりやすくなっている。また、人間としてもすごくイイ人そうだ。

 烏野側の先生も、素人的立場からバレーのルール(だよね?)を分かりやすく説明し、かつ、烏野がそれに対してどのような対策をしてるのかを解説してくれていて、こちらもナイスです。

 スポーツ漫画における顧問の先生って、描くの難しい存在だと思うんですよね。試合に直接出るわけにはいかないけど、でも、いないと不自然だし。出来れば、采配などで存在感を示したいところだけど、そういう美味しいところは選手側にやらせたいというのが人情だし。デスマーチ以降、どぶろく先生が急速に空気化したのはそこら辺の事情が関わっているのでしょう。

 対策として先人が考え出したのは、割り切って完全に指揮役を一任する(おお振り)、いない設定にする(咲)、などでしょうか。
 この漫画の場合は、ほぼ完全な素人とすることで驚き&解説要員を担当させ、今回の練習試合成立などの、試合とは関係ないところで頑張らせることによって、チーム的に必要な人ではあるんですよ、としていくのでしょうか。


 パジャマ

 ※元気に船を漕いだりサンドイッチ状態になったりしてる主人公ですが、肋骨一本骨折、右小指ヒビ、左太もも打撲を負った挙げ句、傷口にばい菌が入って炎症をおこした翌日です。

 あと、発情しすぎかつ電波すぎな先輩はもはや、ちょろいとかそういう問題ではない気もしてきます。おそらく、昨夜の恐怖体験でSANチェックに失敗し、一時的狂気に陥っているのではないでしょうか。


 こち亀

 ザ・観光案内というべきお話でしたが、こち亀だからこそ取り上げるべきネタであり、こち亀にしか取り上げられないネタでもあると思うし、振興にも役立つので、全然いいんじゃないでしょうか。

 地域振興アニメが色々と物議をかもしてる中で、堂々とそれをやれる立場を作り上げてるってのは、何気に凄いことだよな。これが実績というものか。


 スーパーヒーロータイム

 フォーゼ #36

 JK……お前もまたよき仮面ライダー(とも)だ……。

 いや、ライダーじゃないけどね。やるべき事のために、自分の望みを捨てるというか、諦めるというか、そういう姿勢って、ライダーだと思うのよ。それに、人はみなライダーなんだよって、カメレオンの人が言ってた!

 そんなわけで、JKの精神的成長をテーマにし、それを果たすことがそのままカプリコーン攻略にも繋がるという、バトルとドラマが密接に繋がり合った、まっこと良きエピソードであったと思います。

 他にドラマ面で目立ってたのは、仕事した人には優しい理事長かなw ラプラスの瞳だけに、生き残りの目が出てきたよ! やったね! 橘さん!

 そんなドラマとは無関係にバトルしてたメテオとレオさんは、ちょっとレオさんが紳士的に過ぎてしまいそうなところを、タチバナさんの介入や、メテオの作戦勝ちなどで上手いことやってるんじゃないでしょうか。確かに、純粋な格闘タイプが片足使えないのはやばいもんな。

 しかし、同じく純粋な格闘タイプであるメテオでレオさんと戦うのは相性悪いと思うなあ。しかも、相手は多重スイッチで絡め手使えるし。今週、カプリコーンさんの特技を完封したように、色々と外道な攻め手を展開できるコズミックのが向いてるんじゃなかろうか。

 あと、JKのお父さんが海の男なのは、アナグラム元であるXネタですかね。


 ゴーバスターズ #13

 ヨーコの狙い、司令の思惑、エンターさんの作戦と、三つの謎で随分と気を持たせるエピソードだったと思います。まあ、児童誌の表紙を思いっきり飾っちゃってる人と、敵がこつこつ作ってるマシンのシルエットのせいで、司令の狙いはおおよそ想像がついてしまうのですがw

 で、エンターさんはあれですね。ストレス溜まってるんでしょうねw


 スマイルプリキュア #16

 確かに、れいかちゃんは多芸であるが故に、「これ」という突出したものがなかったわけですが、逆にそれを個性として打ち出すことに成功した、良きメイン回であったと思います。無個性ってわけじゃなく、道を探していくという意味で。まあ、この面子だと勉強できるってだけで圧倒的な個性に思えてしまいますが、ガガガw

 アカオーニさんも、ちゃんと普段から頭使っとけば青鼻で封殺出来たのにねw

 で、来週はつまらなそうな芸人とのタイアップ回か……お、俺のあかねちゃんが……犠牲になるのか……。


 聖闘士星矢Ω #08

 ニセアテナ可愛いよニセアテナ。何という圧倒的なヒロイン力。オリオンの人は兄貴だろうから、妹を巡って今シリーズのボスキャラを務める感じですかね。暗黒聖闘士編の一輝みたいな。

 で、またかという裏切り黄金聖闘士のカプリコーンさんですが、初期星矢より弱いだろう光牙のパンチに指二本か……使わなかっただけかもしれんけど、技も直接攻撃系じゃないし、ひょっとして、デスマスクより弱いのでは……。デスマスクさんは、紫龍の蹴りを指一本で防いだ実績があるからな。
 ニセアテナ救出にはオリオンだけでなく、この人もボコらないといけないだろうけど、ボスが二人いてもしまらないし、颯爽と現れた紫龍さんがエクスカリバーしたりするんですかね。もしくは、オリオンが別に裏切り者じゃないとか。

 黄金聖闘士の裏切りに関しては、やっぱり残念かなあ。ロストキャンパスみたく、立派な人であって欲しかった。何せ、現存してる数が少ないのだから、そうそう主人公達の活躍を食うことにもならないだろうし。

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by ejison2005 | 2012-05-22 22:19 | ジャンプ感想