2012年 冬アニメ 感想 その2
 わざわざ分割したものの、他に最後まで視聴したアニメはペルソナしかなかったというオチ。仕方ないね。


 ペルソナ4

 いやはや、僕は原作ゲーム未プレイだけど、プレイ組にも文句ないアニメ化なんじゃないですかね。これは。
 とにかく、原作を尊重し、原作の雰囲気を壊さないようにしつつ、アニメ媒体に落とし込むための配慮が随所に感じられ、そうやって抽出された原作の面白い部分を心ゆくまで楽しむことが出来るという、素晴らしいお仕事だったと思います。

 特に難しかったのは、無個性系主人公(プレイヤー=主人公)として設定された番長をどのように動かすかという部分だったと思うのですが、基本的にはリーダーらしく一歩引いたところから冷静な行動をし、しかし、ボケる場面と見れば全力でコメディリリーフに徹するという、要するに場面場面で最も「美味しい」ポジションを確保する役回りにすることで、全方面に対応した主人公として確立させたのではないでしょうか。その辺、テンションはだいぶ違うけど、チーフなんかと通じるものがある。

 そしてそれを支えたのは、番長がリーダーやる時は仲間としての役回りに徹し、番長がボケるや否やツッコミを入れたり共にボケたりといった行動に出る、仲間達の存在でしょう。彼らとの歯車がガッチリ噛み合ったからこそ、番長は空回りせずに済んだのです。

 ストーリー面では、これは明らかに原作の方の問題点だけど、キャベツの台詞からテレビで犯行予告を行ったのは彼でないことが明らかなのにスルーするなど、登場人物の勘の悪さが気になったり、全編かけてひとつの事件を追っていくという話なのに、重要な謎の開示が終盤に集中していて謎が解けていくカタルシスはいまいち得られなかったりと、ミステリーとかサスペンス的なものを中心軸に据えた作品としては、少々残念に感じられるところがあったかな。
 これは、中盤のネット中毒者みたいなミスリード役をもっと配置したりなどして、捜査状況を二転三転とさせていった方がスリリングではあったと思う。アニメでは逆にコミュイベントを濃厚にやる尺を作れたわけだけど、原作ゲームだとだれる期間が普通にありそうです。3もそうだったし。無理して一年枠にストーリーを落とし込まなくてもいいのでは。

 ただし、それを補ってあまりあるくらいに、キャラクターは魅力がありましたね。全員が陽性のキャラで固められていて、見ていても気分がいいし。特に、そういったキャラクターで固めた点はコメディパートで生きていて、各コミュのお話はどれも明るく楽しい雰囲気を作り出しており、非常に楽しめました。特に、お祭り回の前後編はトリッキーな構成とギャグのキレが完璧に融合した、素晴らしいエピソードだったと思う。
 もうね。いっそ、原作もギャルゲー形式にしちゃえばいいんじゃないかな。3は街の移動が超だるかったし。

 総じて、最初に述べた通り、メディアミックスかくあるべし、という作品であったと思います。トリニティソウルとはなんだったのか。
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by ejison2005 | 2012-04-06 23:12 | アニメ