週刊少年ジャンプ 12年 18号 感想
 う~ん、新しい試みがしたいというのは分かるんだけど、正直、微妙に読みづらいというか何というか。こういうシステマチックな部分で遊ばれると、不便に感じるだけだよね、という。

 あれだ。ひと昔前の、色んなフラッシュとか無駄にごてごて付けた渾身のホームページと同じ類の外し方だと思う。


 めだかボックス

 うん、いつも通りの「ひっくり返してみただけ」展開という感じです。満ち溢れる矛盾の数々に関しては尺の無駄だし放置するとして、じゃあ、ちょっと悪平等編について真面目に考えてみましょうか。テクスチャとかはったりとか取り除いて。

 まず、終わってみてから考えると、悪平等編というのは大きく三つの要素に分かれていると思います。

 1 シミュレーテッドリアリティ設定のボスを更生させる話
 2 後継者育成の話
 3 善吉がめだか越えをする話

 そして結論からいうと、本流1が難点ありありの上に、傍流2&3が本流へ収束もせず終わっているのがつまらないと感じた原因だと思うので、そこらへん考察していきましょう。


・シミュレーテッドリアリティ設定のボスを更生させる話
 まず、この要素の問題点は、ボスへの説得(説教)に失敗しちゃってるところです。めだかちゃんがボスに向けて言い放った言葉は、「そんな阿呆な妄想に! 私の善吉を巻き込むな!!」というものです。別に安心院さんがシミュレーテッドリアリティだから困っているわけでも、シミュレーテッドリアリティの患者に物申したい何かがあるわけでもなく、単に自分の身近な人間が害されたら困ると言ってるだけ。遠慮なく自殺して頂いて結構、これでもう迷惑かからずに済むぜ宣言なわけです。
 ぶっちゃけてしまえば、自殺した安心院さんの遺体を前に、名探偵よろしくシミュレーテッドリアリティに端を発する彼女の動機面について解説してしまうだけでもOKなわけですね。
 こういう結末に持っていきたいのならば、シミュレーテッドリアリティ設定をもっと早い段階で明かし、その上でめだかちゃんが安心院さんを説得したい改心したいと思うようになる動機を作り、最終的に「これこれこういう理由で私はお前に現実へ立ち返り、共に歩んで欲しいのだ」と説得させてやる必要があったでしょう。

・後継者育成の話と善吉がめだか越えをする話
 単なる尺稼ぎで終わっちゃったね、という感じ。一応、後継者の方はシミュレーテッドリアリティ設定に関する伏線であったということに今週なりましたが、だからどうしたという感じですしおすし。
 これらの要素を意味あるものにするならば、「シミュレーテッドリアリティ設定のボスを更生させる話」に少しなりとも貢献させる必要があったと思います。「馬鹿な……私の生み出した端末が思惑通りに動かないだとうぎゃあああ」でもいいし、「馬鹿な……私の生み出した主人公が思惑通りに動かないだとうぎゃあああ」でもいい。どっちか片方しか救えないけど、そうすればこれらの話は本流である「シミュレーテッドリアリティ設定のボスを更生させる話」に必要なものだったんだ、ということになる。
 要するに、安心院さんはめだかちゃんが説得しちゃいけなかったわけですね。特に善吉の方は、シリーズボスの説得という大役をなしてこそ、(この漫画で言ってるメタネタではなく本来の意味で)主人公らしい立ち位置を確保できるわけで、お前は今、デビル泣いていい。


 とまあ、色々書いてみたけど、これらはちゃんと長期スパンでプロットを練っていると仮定しての話なんですよね。究極的には、その時その時の思いつきで「ひっくり返してみただけ」展開にするのをやめるのが一番だと思う。


 ブリーチ

 また、さらわれた誰かを救出に行くのかよwww
 しかも、今回の救出対象はドンドチャッカて。最終章で主人公が戦いに挑む動機だというのに、これまでにないくらいどうでもいいキャラだぜい。いや、一護的には友人の一人くらいに思ってるんだろうけど、読者的な意味で。

 そして何よりもかによりも驚いたのが、何だか久保先生の中ではウェムコンドが「昔は敵だったけど今はそこまで敵視するほどではない存在」くらいの扱いになってそうな気配をビンビン感じる点。いや、そんなことは全然ないはずだからね。

 しっかし、内ゲバで勝手に消滅しそうな敵組織が、元々存在していた他の敵組織を積極的に潰してくれているのか……すげえな、この世界はどんどん平和に近付いているぜ。


 ワンピース

 おお! 水入りせずに決着がついた!
 しかも、決め手となったのが能力を有効に活用した絡め手ということで、バトルそのものの満足度も高いです。こういう、シンプルながらも頭を使った一撃ってのはいいよね。読んでて、「そうくるのか!」とサプライズを感じることができる。例えば、グレートで組みついてから通常ガイキングのハイドロブレイザーでトドメを刺したりとか。Iフィールドで栓をしてから、本体置き去りにして脱出したりとか。

 また、こうすることによって、負けたスモーカーさんの格が下がることを防いでもいますね。負けは負けだけど、実力で圧倒的に劣っていたわけではない、みたいな。仮に再戦したならば、今度はどちらが勝つか分からないという状態を維持している。
 これがベジータみたく圧倒的な実力差でねじ伏せられていたならば、一気にネタキャラへ転落する恐れもあるわけで、まったく上手くやったというしかないでしょう。


 バクマン

 まあ、生涯最大の買い物だろうから亜豆と二人で相談してから家決めた方がとか、ウン千万規模で金の貸し借りするの? 連載長続きさせないつもりなのに? とか、色々とありますが、そこはサイコーだからどうでもいいや、うん。

 それより何より、シュージンの台詞から逆算してアニメ放送開始まで半年くらいしかないのに、(僕もすっかり忘れてたけど)連載終了問題に関して、編集部ともアニメスタッフともまったく意思疎通してなかったってのがびっくりです。
 特に、アニメスタッフの方はまずいですよ。今後の関係性にヒビが入りかねないレベルでの問題です。向こうは当然、アニメ放送中も連載やってる前提でそろばん弾いてるわけですから。サイシューはもとより、服部さんが社会人として完璧にアウトレベル。
 そもそも、そろそろ終わりそうな漫画に関してそうと見抜けないって、先週に引き続きアニメスタッフも他編集部員達も、どんだけ自分の抱えてる作品or雑誌に興味ないんだよって話ですし。
 せめて、服部さんが自首するのではなく、アニメスタッフの誰かなり編集部員の誰かが気づいて念のため聞きに来る、とかならクズ化するのは服部さんだけで済んだんですけどね。


 トリコ

「こんなに俺とトリコで意識の差があるとは思わなかった……!」
「くっ……! 落ち着け! あんな礼儀知らずにうおおおおおっ!」


 めんどくせー寺だなおいw

 話の展開としては、ガツガツ食い散らかしてたりとか、人の名前間違えまくったりしてる珍さんが問題なくあれらの食材を食えてたというところから、「大切なのは決まった作法や食い方じゃない! ちゃんと感謝の心を持ってるかなんだ!」というオチになるのでしょうか。なんか、美味しんぼで似たような話を読んだ覚えがあるぜ。


 パジャマ

 うわー、先輩うぜえ。おやすみメール待ってたとか、勝手に彼女ヅラかよ。絶対にお知り合いになりたくないタイプだ。新キャラ(だっけ?)の眼鏡さんと立ち位置を交換してはいかがだろうか。こっちの方が医者の孫っぽい容姿だし。
 うん。僕は今まで、この漫画で三角関係は不要だと思ってたけど、こっちの眼鏡さんならそういう展開も全然OKかもしれない。三角関係が不要なのではなく、単に先輩がいらないだけなんじゃなかろうか。


 ハイキュー

 おお、試合に参加もしてない菅原さんが輝いている……!

 いや、いいですね。これ。今まで打開策を見い出せなかった影山君が急にそれを発見するより説得力がありますし、何よりこれまで接点の無かった影山君と菅原さんの間にドラマが生まれてます。主人公ズのプレイスタイル確立に加え、凡人先輩と天才後輩の対比という新たな関係性が構築されているわけです。書くのもう何度目か知らんけど、実に上手い先輩キャラの使い方だ。


 黒子

 やったー! ファウル狙いの予想が当たったよー!
 まあ、プレイの軸にはしないみたいですけど。仕方ないね。主人公チームがそれやると、悪者みたいだしね。

 代わりにやってた新陣形は、入れ替わってる隙を突かれて突破される気がしてならないし、それを実現できるスピードがあるなら普通に圧倒できそうなもんだけど、漫画的途中経過すっ飛ばし表現で上手いこと説得力を持たせたんじゃないでしょうか。


 銀魂

 キタワァ.*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*!!!!!☆

 いやー、いいですね。暴れん坊将ちゃんの勇姿は。これを見れただけで、今回のシリーズには価値が生まれたと思う。あとは次週、馬上でブリーフ一丁の人となってくれれば完璧だ。


 恋するエジソン(読み切り)

 グリムの人かー。まだまだ上手い方とは言い難いけど、それでも随分と画力を上げてきたもんです。頑張ってる! 頑張ってるよ!

 お話というか、ギャグ漫画なので面白かったネタの話になりますが、シュート決める時にひたすら先輩の方を見ているというネタが面白かったです。発明少女が特殊スーツ作って紛れ込むまでは通常の発想内だと思いますが、これは新発想だ。

 ただ、序盤の「ええーっ!!!?」のやり取りはちょっとどうかなあ。いやね。意識してるかは知らんけど、日常ですんごくクリソツのネタやってたし。


 スーパーヒーロータイム

 ちっ! 呆れるほど有効なニチアサだぜ……!

 フォーゼ #29

 カニの一件を踏まえた校長の完璧な計画とは……!

 1 とりあえずスイッチをなくさない
 2 さりげなく自分の正体を匂わせ、あらかじめ恩に着せておく
 3 新フォーム怖いので直接戦うのは避ける
 4 ネットムービー予告の露骨な変身ポーズでファンの心を鷲掴み

 駄目だこの人早く何とかしないと。

 本編ですが、ハエさんがこのままアリエスになるんですかね。もうすぐ最終強化アイテムだろう40番のスイッチもくるし、どう考えても蘭のキャラって、流星と対比させるために作られてるし。時期的にも、そろそろアリエス関連消化して最終クールに向けた話作りをしていかないといけないしね。

 それにしても、今週一番美味しかったのはアンガールズ先生だよなあw 仮にこの人が顧問の立場に収まった場合、ユウキの立場がまた不憫になるぜw


 ゴーバスターズ #06

 今までの下積みに加え、ヒロムの何でも自分で解決したがってしまうという問題点を克服させ、それによりチームワークを完成させる。その証としての合体成功ということで、完璧な合体話だったと思います。どこぞのディーバ指令ではありませんが、合体とは心と心で繋がるものなのだよ。

 しかし、今までソロで渡りあってきたエースのパワーアップバージョンという設定や話のテンションで、最初期合体だというのにまるで最終形態のような威厳を放ってますねw
 パーツのゴテゴテ感もそれを後押ししていて、オオバリ立ち(切った後に斜め下からのアングルでドヤ顔するあれ)すら決められないというw 顔が見えてねえ!

 今後、パワーアップしたりした時はどうするというのだろうか。


 スマイルプリキュア #09

 エイプリルフールなんだし、ちょっとした嘘をついてみよう。それはほんの小さな、イタズラ心でした。
 しかし、うちのチームには、ボケに見せかけたヨゴレが一名と、ツッコミに見せかけたボケが二名と、頭脳派に見せかけたボケが一名しかいなかったんです……!

 そんなわけで、ツッコミ不在の恐ろしさがこれでもかというくらいに発揮されていたエピソードだったと思います。ブレーキの壊れた暴走車というしかないぜ。


 聖闘士星矢Ω #01

 どんなキワモノがくるかと身構えてましたが、想像以上に原作へのリスペクトを感じられる良い仕事だったと思います。LCといい、車田先生はフォロワーに恵まれてるよなあ。問題は、本人の仕事が一番残念なことになってる点だけど。

 反面、聖衣がペンダントに収まっているのを筆頭に、大幅な変更を加えてる点も多々ありますが、フ……旧作アニメの馬ヘルメットを踏まえればんなもん。でもあれ、子供の頃には格好良いと思えたものなんだぜ。後にアニメでも原作っぽい聖衣になったり、原作漫画と出会ったりで、やっぱあれないなと思うようになったけど。

 何よりシチュエーションとして熱いのは、シャイナさんが星矢から託された次世代のペガサスを育ててるってことだよなあ。何という一途さよ。やはり聖闘士星矢の正ヒロインはシャイナさんだな。沙織さんは邪武でお馬さんごっこでもしててください。つーか、いい加減有事の時は聖衣着といてくだしあ。

 しかし、シャイナさんは光牙にはちゃんと教えてんのに、何でカシオスには小宇宙のこと教えてなかったんだろうなw

 あと、OPがペガサス幻想、星矢の声がちゃんと古谷さんというのが非常に嬉しかったです。特に古谷さんは、ネトゲで自分のキャラに聖闘士星矢のキャラ名使うくらい愛着持ってる人だからね。喜びもひとしおでしょう。

[PR]
by ejison2005 | 2012-04-03 07:22 | ジャンプ感想