週刊少年ジャンプ 12年 12号 感想
 まだ見れてないから、今週はスーパーヒーロータイムの感想無しで。来週にまとめて載せます。


 ハイキュー(新連載)

 前に読み切りも載ってたんだけど、すっかり内容を忘れちまってる自分がいる(苦笑)。

 そんなわけで、読み切りが載ってた号(11年20・21合併号)で自分が書いた感想を読みなおしてきたんだけど、読み切り時の長所をそのまま高めてきた感じですね。なおかつ、「主人公が特訓したのに上達しなかった」という短所だった部分を、「ド素人が長年の練習で一芸身につけました」という具合に、上手く昇華させているのが好印象。
 ついでに変更点をもうひとつ述べると、「すごく高く跳べるけどノーテク」という主人公の設定も変えられてますね。「すごく高く跳べるけど高身長相手には通じない、が、カバー範囲&スピードに優れる」という具合に。まあ、来週以降「素人集団じゃ目立たなかったけどノーテクでした」とう具合にクローズアップされるかもしれませんが。
 ともあれ、相棒のセッターというポジションを考えると、これで正解なのかもしれません。いや、僕もバレーに詳しいわけじゃないんだけど、試合展開を作りやすいという意味で。
 何せ、「誰よりも高く跳べる」選手だと攻略法が限られちゃいますからね。相手チームにより高く跳べるキャラを登場させるとか、点取りラリーにするとか、そもそも跳べないようにするとか(これはバレーでどうやってという話)。
 その点、改めた設定ならば、どこにボールを出すかという読み合いが出来るし、何よりセッターの彼に見せ場を与えられるわけで、漫画として随分やりやすくなるんじゃないかと思う。既存の漫画としては、おおきく振りかぶってに近い試合描写が出来るんじゃないかな。

 そういった設定面を除いたお話作りとしては、「最後まで諦めない」という部分をクローズアップし、メンタル勝負な試合展開にしたのが特に良かったと思う。
 主人公は初心者かつチームメイトは寄せ集めという状態で、いい勝負をさせるわけにはいかないし、かといって、あっさり負けたりいきなり覚醒して勝ったりしちゃうわけにもいきません。ライバルという関係にするには、勝ちすぎても負けすぎてもいけないのです。
 しかしながら、こうやって気持ちの押し合いを全面的に打ち出して描写すれば、何せメンタル勝負なので初心者でもいい勝負ができ、セッターの彼とライバルじみた因縁を作り出せるわけです。ついでに、主人公はセッターの彼が求めてやまない能力を持った人物ですよ、と最後に描写することで、この因縁作りは完璧なお仕事であったといえるでしょう。

 そして忘れちゃいけないのが、善性に満ちた周囲の人々でしょう。いや、正確には主人公とセッターの彼を邂逅させるべく敵チーム控えの方々が嫌な奴らをやってましたが、彼らは今回限りの出番だろうから後腐れないし、即座に叱られて報いを受けてたから、読んでてストレスになることもなかった。
 今回、これほどいい奴ら揃いだったのは、対立軸を作る必要があるのは主人公コンビのみだった、というのも大きいと思いますが、この善人描写は非常に清々しいので、特に嫌な奴にする必要がないキャラはこんな感じで善人を起用して欲しいですね。

 そんなわけで、お話の方はとても面白かったので個人的には期待したいのですが、問題は絵柄が受けるか……かな。
 いや、四谷先輩をやってた頃に比べ、更に絵は一般受けする方向へ上達したと思うのだけど、それでもこう、何というか、絵柄の根元に漂う遺伝子的なものが……。


 トリコ

 アニメもまだまだ推していきますよと、関係する会社が公言してるこの状況で酒! 酒! 酒! の話をやるあたり、しまぶーから謎のパンクスピリットを感じざるを得ないぜ。まあ、確かに酒とか好きそうなイメージはある。

 しまぶーがとっとと原稿上げて酒飲みたいからなのか何なのかは知りませんが、基本的にトリコ達が飲み歩くだけの話なんだけど、それでも最後に次郎が来たる日の戦いへ想いを馳せることで、ギリギリ本筋(美食會との対立)を逸脱してない感じにしてるのは流石といったところでしょうか。まあ、それは置いといてどんだけ酒飲みたいんだよとも思うけど。

 それはそうと、季節が季節だけに、んな全身浸かったもん飲んでたらノロにかかって死ぬんじゃねえかな、二人とも。アルコールはノロに対して無力だぞ。

 あと、この漫画では毎度のことですが、えらくレベルの高い獲物ばかりがPOPしちゃってますね。こいつらが闊歩する島を愛好するとは……世界中に多くいるという愛好家たち……一体、何者なんだ……。


 ナルト

 先週、木の葉忍者達が見せた「いいこと言おうとしていちいち滑っている」岸本節もなかなかのものでしたが、今週、鷹だか蛇だかの面々が見せた「面白いことやろうとして見事にダダ滑りしている」岸本節も素晴らしいものがあったと思います。

 一応、脱走するためという理由付けがなされている香隣の方も、もうちょっとマシな演技はないのかとか、持ち物検査しない忍びって……という感じだし、何その謎構造の眼鏡? 鞘にあたる機構はどこに存在するの? ていうか手で剥がせばよくね? という話だし。


 ブリーチ

 石田が虚を射抜き、織姫が新キャラを治してやってる中で、唯一何も仕事をせず当然のように混ざっているチャドがさすがのチャドっぷりでした。チャドの活躍シーンが……消えた……?


 銀魂

 こっからシリアスパートへ移行するかと思っていただけに、一旦、小休止を挟んでギャグをやってくれたのは非常に嬉しいです。このシリーズは今のところ、ギャグとシリアスのバランスがいい感じに整っている。
 あとは、ラストのハイパー説教タイムを抑え目にしてくれたらいいなあ。というか、将ちゃんが活躍してくれたらいいなあ。今週、信頼していた爺やと伯父が不審なくだりを見せたことで、下準備は整ったと思うし。あとは全蔵あたりが頑張ってくれれば、将ちゃんが事態を把握できるはずなんだ。そして将ちゃんならば、どんな格好いいシーンからでも華麗なキャストオフを見せて面白いシーンにしてくれるはず……!

 あと、別にこれはギャグでも何でもないのだけど、前将軍さんの水戸黄門と暴れん坊将軍と必殺仕事人と御家人斬九郎がマイムマイムしながらやって来そうなフラグ立てっぷりに、ちょっと笑ってしまったり。
 完成されたテンプレートってのは、時に笑いを含んでしまうもんだ。


 バクマン。

 いつの間にか、亜豆さんは今が人気絶頂で演技も業界内トップクラスということになってた件。ソーナノカー。


 マジコ

 あ……うん……そんな姿になっても、力使い果たしたら人間に戻るのね……。

 いや、まあ、魔法に回数制限有りという設定には適ってるんだけど、そんな有限なもんのためにシオンの実家はあんなことしてたのかと思うと、何とも言えない微妙さが漂いますね。

 下手したらこれ、マジコを果たしたとしても「十年経ったら効力が消えます」とか言うんじゃなかろうか。
 本当、この回数制限設定には疑問を禁じ得ませんです。はい。


 こち亀

 リポーターに関するちょっとした小ネタを披露しつつもそれで終わらず、最後の籠城事件でちゃんとひと山用意してるわけで、なかなか満足度の高いお話でした。どことなく、昔のこち亀みたいな話作りだと思った。


 ハンター

 う~ん、イルミは圧倒的な利益(ナニカ)をゾルディック家が手に出来るなら、キルアを操り人形にしちゃうこともありな人だったのかー。これはちょっと微妙だなあ。
 何せ、イルミさんは今までキルアラブに立脚したキャラ描写が行われてきた人物ですからね。今回、その前提を壊してしまったわけで、彼のキャラクターがよく分からなくなってしまった。人形になったキルアでも愛せる! と脳内補完するには、材料も足らんし(頭に入れてた針は保護目的だからね)。

 結局、窮地を脱することの出来た理由が「家族愛」だというのは納得。何せ、ナニカの力は途方も無いくらいの圧倒的な利益ですからね。それ程のものより重たいものというならば、やはり愛とか夢とかそんな感じのものしかないでしょう。Gold Rush! 百万ドルでも愛は買えないだから奪いたいのです。

 あとは、色んな人が予想してた「願いによるナニカの追放」から更に一転し、受け入れる流れにするどんでん返しが良かった。意外性というのもそうだけど、一連の騒動を集結させたのが「家族愛」だから、ナニカを受け入れることでむしろテーマ性を高めている。

 しかし、あれだけ不気味な存在だったナニカが、「実は優しいお願いなら無償でした」という段階を経て、今週の描写に繋げることにより、一気に可愛い妹としての立場を確保したなあ。
 もちろん、ナニカだけではなく、アルカたんの妹ぶりもまた素晴らしかった。うぇっへっへっへ、僕もアルカたんに涙目で睨みつけられながら叱られたいです。

 もうね、このアルカたんの描写はあれだよね。近年萌え作品の愛玩動物然とした妹キャラ像に一石を投じてるよね。ペロペロ(^ω^)

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by ejison2005 | 2012-02-20 06:22 | ジャンプ感想