Ever17 プレイ記 最終回

Ever17 -the out of infinity-Premium Edition (Playstation2)

キッド


 飽きるか面倒になったら何の音沙汰もなくやめるプレイ記。ネタバレ注意!

 全エンディング&エピローグを見たよ。プレイ時間は25時間ちょい。僕はボイスを聞かずに先へ進めちゃう人だから、真面目に聞きながら遊んでたらもっとかかっただろうね。




 感想

 やはり何といっても印象深いのは、ココ編中盤以降における怒涛の真相解明でしょうか。散々前ふりしてお膳立てしただけあって、何ともいえぬ濃密な時間であったことよ。
 僕の場合、事前の推理が大筋では当たってたというのも大きいかもしれない。そういう目線でプレイしてたのだから、やはり推理が当たってた部分は素直に嬉しかった。

 不満点としては、BW関連のあれやこれやが挙げられます。キュレイウィルスの存在などはあれど、それまで基本的に現実の物理法則に則って物語を展開してきたのに、いきなりそんなファンタジー設定盛り込まれてもなあ、という感じ。「BW=プレイヤー」とも受け取れる描写がされてましたが、BW発現してからは一切選択肢が存在しないので、感情移入もへったくれもないし。

 それにまあ、BWに関してはなくてもお話そのものに大した不都合はないんだよね。2034年の事件はライプリヒが何か邪悪な目的で企てたことにして、武は死にっぱ、ココは研究素材として囚われてる、みたいな設定にしちゃってもいいんだし。

 そうなると、死亡者が出てしまうため本編通りの大団円とはいかなくなりますが、プレイヤーが予測することの出来ない超パワーを唐突に介入させて、無理矢理なハッピーエンドに仕立てるよりは、話の筋道として払うべき犠牲はきちんと払い、結末へ向かった方が僕は好きなのですよ。


 トリックについて

 まあ、おおよそ前回の予想通り、舞台と登場人物を誤認させる類のトリックでしたね。それに加え、叙述トリックも両主人公で用いられていたと。

 感想でも書いたけど、トリックの解明部分に関してはもう本当に文句がつけられないです。素晴らしい。ホクトの容姿が明らかになるシーンでは、戦慄を覚えたし。

 意外だったのは、RSDなんていかにもな舞台装置を用意しておきながら、それを用いた視覚トリックが一切存在しないことだけど、登場人物のほとんどに入れ替えトリックを適用しているのだから、それもまたむべなるかな。

 どちらかというと、RSDっつーか空に関しては、BWという要素へ通じさせる目的があって盛り込まれていたんでしょうね。多重影分身を披露するイベントとか、まさにそれだし。

 それにしても、つぐみの怪我(右足と左足のアレ)に関する謎は何だったのだろうか。他の謎は解説してるサイトを見つけて補完したんだけど、これだけさっぱり分からんちん。


 シナリオについて

 トリックに関してはもう、本当に感心させられる作品なんだけど、シナリオ的にはちょっと微妙さが漂うかな。

 それは、極限状況のはずなのに能天気にヤミオニしたりする緊迫感のなさや、恋愛成立過程がいまひとつ納得できない個別ルート(特にキモトークで成立させた空編)、BW関連なんかでもいえることですが、僕的に一番大きいのは、結局、ライプリヒ壊滅に関して、主人公二名(三名)が一切関与せずに終わってしまったこと。

 シナリオ内でも悪事の数々に関しては散々語られるわけだし、特につぐみ&ホクト&沙羅にとってはその後の人生を幸せなものにするため、是が非でもどうにかしなければならない存在なんだけど、それが優(春)の謎すぎる政治力によってあっさり解決されてしまうというのは、肩透かしどころの騒ぎではなかったのですよ。

 主人公達が極限状況に追い込まれる元凶として描いたからには、やはり、主人公達の手でどうにかする展開が欲しかったのですね。仮に、俺達の戦いはこれからだエンドになるのだとしても。


 まとめ

 そんなわけで、超展開があるわ、敵役を敵役として成立させられてないわ、CGは骨格のおかしい場面が散見するわ、最新作がクソゲーオブザイヤーに取り上げられるわだけど、とにかくトリックの秀逸さが印象深い作品だったと思います。

 新年最初のゲームプレイとして、確かな満足感を与えてくれましたことよ。

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by ejison2005 | 2012-01-27 01:19 | ゲーム