週刊少年ジャンプ 11年 48号 感想
 ガンダムAGEは、ワンエピソードの中にどれだけ突っ込み所を仕込めるか、という実験にでも挑戦しているのだろうか……。
 ざっと思いつくだけでも、

・魔少年君の体格でも余裕で操縦可能な超ミニマム設計or冒険王版ガンダム並に簡単操縦(ボタン押すだけ)なのだと思われるシステムのコクピット。
・拘束命令出した奴を脅さないと意味なくね?
・というか、どこでそんな醜聞仕入れたし。
・ガンダムさえあればフリットいらないことをことごとくスルー。
・ドッズライフルさえあればガンダムいらないこともことごとくスルー。
・フリットを除く子供二人はどうしてクルー気取りなの? なんでブリッジにいるの?

 こんだけあるという……。
 そして、玩具を売るならガンダムの格好良さ描写が必要不可欠だけど、すごいのはライフル&AGEシステムな上、本体の取り柄である頑丈さについて敵はともかく味方もまったく触れてくれないんだぜ……。
 頑丈さをザクマシンガン掃射で、パワーを鼻ちぎりで、アムロの才能をコクピット田楽刺しで表現して見せつつ、あの尺に納めた初代ってやっぱすごかったんすね。


 ニセコイ(新連載)

 なんかやたらファンタジックなデザインの錠前と鍵だし、冒頭で謎呪文唱えてるし、作者の古味先生はコンピュータRPGとかすごい好きそうな感じが前作から漂ってきてたし、そのうち悪魔とか出てくるんですかね。

 話としては、「ギャングの娘とヤクザの息子が偽装恋愛することになったよ! どうしよう!」というオチなのに、中盤やってることが鍵探しばっかりなため、「承転」と「結」がまったく繋がらずに空中分解を起こしているのが痛かったと思います。
 やっぱアレかな。「ラブコメやってね。でも、人気出なかった時、バトル路線でやれるようにもしといてね」と言われて、古味先生本人はおファンタジーやりたかったから、バトル路線用アイテムであるペンダントを過剰に推し出す話作りにしたんですかね。

 あと、暴力的で理不尽なヒロインが受け入れ難かったことも含め、全体的に「駄目なラノベ」の雰囲気を感じました。


 バクマン

 サラリーマン金太郎とか顕著なんだけど、それがどれだけご都合主義的でも、主人公達が成り上がる過程を見せられると、一定の満足感が得られるんだなーと最近のバクマンを読んで思ってます。思っただけ。


 ワンピース

 ホーディーさん、頑張って(お薬飲んで)たけど、とうとうここでボッシュート。なんかもう、この人は最後までルフィにボコられてた印象しかないぜ。
 彼の場合、ルフィと接敵してから起こさなければならないイベントが数多く、修行後初の本格戦闘だからルフィをすごく見せなきゃならない都合もあり、ルフィとまともに戦えるだけの実力は有していなかったため、こんな扱いになってしまったのでしょうか。合掌。


 ナルト

 マダラさんに続いて五影集結ということで、思い切って札を切ってきたなーという感じです。ちょっと前のナルトでは考えられないお大尽ぶりだ。その上、綱手様は早速、切り札の創造再生を使っているというオマケつき。

 多分、五影様方のうち何名かはここで脱落するんだろうけど(土影様濃厚)、この面白さは、不可逆であるからこそだよね。物語ってのはやっぱり、後戻りできないものであるべきなんだ。

 なんてったって、この人達が死んだら連合軍は大打撃ですからね。マダラさんは強いっちゃ強いけど、しょせんはカブトが呼び出した手駒に過ぎないわけで、それに対して連合軍は、この五人が全滅したらもう後がない、という作戦で挑んでるわけです(シカクさんが頑張ればというツッコミもあるけど)。これは熱いですよ!

 ……と、この展開の面白さについて考えると同時に、戦争を扱う事の難しさについても少し。
 通常のバトル漫画なら、不可逆な状況というのは「主人公が死にうる状況」を用意すればいいわけだから、容易とは言わずとも、比較的やりやすいのだと思うんですよ。しかしながら、戦争となるとそうはいかない。全体を俯瞰できる状態での戦争となると、「この戦いですう勢が決する!」という状況を用意するには様々な下ごしらえが必要となるからです。
 だから、プライベートライアンでも初代ガンダムでも、主人公達の周囲にフォーカスを当てた構成となっているわけですね。僕が以前に唱えた「局所戦はカットしちゃえば?」という感想も、要はそういった先達にならえばいいのでは、という考えです。

 ナルト(とついでにシャナのこれからテレビでやる部分)の場合は、この問題に対して「あちこちの局所戦をいちいち頭から終わりまで描く」という手法で挑戦したわけですが、結果としては、単なる引き延ばしになっちゃったなあ。
 やはり、戦争を扱うなら主人公周りに焦点を絞るなり、局所戦はカットを駆使するなりするくらいしかないのだろうか。


 黒子のバスケ

 フルーツ鍋で調べてみたら、こんな記事がヒットしました。他にもいくつかあったけど、これが作中のイメージに一番近い感じ。

 しかしこれ、食べてる時は普通に美味しくて、しばらく時間が経ったらぶっ倒れるって、「マズさによるダメージが遅れてやってくる鍋」なのではなく、「遅効性の毒物が練成された鍋」なのではなかろうか。


 ブリーチ

 すでに大半のメンバーが死亡するなり戦闘不能になるなりしてから、過去回想でキャラを掘り下げるという、久保先生による新境地のギャグ開拓回だったと思います。


 ぬらりひょん

 リクオのママンが可愛すぎて生きるのがつらい件。

 敵側の描写では、「各部位を統括し~」となんかすごそうな説明をされていた脳味噌さんが、「痛いよー各部位がどんどこやられていくよー」と泣きごとを吐いてるだけなのが面白かったです。この脳、使えねえw

 そういや、今この漫画がやってるのは、「主人公周りに焦点を絞り、局所戦ではカットを駆使している」戦争エピソードですね。


 クロガネ

 剣道って、社会人でも会社の援助受けたりしながら腕を高め合っていたり、全国警察剣道選手権大会なんてものがあるくらい警察がガチで力入れてたり、高段の高齢者がとんでもない俊敏さで戦ってたりする(参考動画)世界なわけですが、そういったスポーツを題材にして、自身と世間知らず幽霊の評価とはいえ、一介の高校生を日本一という設定で出しちゃうのが何だかなーと思います。

 例えるならこれ、ヒカルの碁で塔矢アキラがガチ日本一という設定で登場しちゃうようなもんだと思うのですが……。ついでにいうと、そのアキラと佐為が引き分けちゃうような展開。
 漫画なのに、現実より遥かに小さいスケールで世界観作っちゃったという、稀有な例であると思います。


 リボーン

 ツナパパが強キャラだと色んな矛盾が出てきちゃいそうな気がしちゃうけど、遡って考えるのが面倒なので気にしないことにしました。


 ハンター

 アルカたんアルカたんアルカたんぅううぁわぁああああ以下略。

 それにしても、ゾルディック家は一体、何に養成所作るほどの膨大な使用人を費やしているのでしょうか。まったく分からん。暗殺の仕事は自分達で実行しそうだしなあ。帝愛よろしく、地下帝国でも建国してるのかしらん。


 スーパーヒーロータイム

 ゴーカイジャー #37
 敵キャラの掘り下げ回ですが、バリゾーグさんがバカ王子にとって唯一の心を許せる部下であると描写することによって、一気に人間模様を複雑なものにしたのは素晴らしいと思います。これで、「実はバリゾーグさん正気だけど王子に感情移入しちゃってる」というオチになったら、ジョーとの因縁も更に楽しくなってくるなあ。でも、イエローライオンが断言してたからそれはないか。

 殺陣の面では、すごく動きづらそうなバリゾーグさんの着ぐるみに対し、ゴーカイブルーの側が運動量を大きくすることで、それっぽい立ち合いに仕上げているのが印象的でしたね。

 予告のカンゼンゴーカイオーにマッハルコンが噛んでそうなのは、やはり全炎神完全合体を成し遂げたエンジンオーG12の威光にならったのかな。というか、ゴーオンゴーカイオーがああいう形態だったのは、カンゼンゴーカイオーへの中間形態だったからなのねん。

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by ejison2005 | 2011-11-08 02:27 | ジャンプ感想