仮面ライダーオーズ 最終話 感想
 「明日のメダルとパンツと掴む腕」

 良き終末だった……。


 ウヴァさん送別会会場
 絶対にお葬式会場になると思ったのに、最後の最後まで別に砕けることがなくて吹いたw まさかアンクを差し置いて、唯一生き残ったグリードになるとはなあ。
 ネタバレというか、劇場でMOVIE大戦やることが既に告知されてるので、メダルと真木さんが放り込まれた亜空間には何らかの形でアクセスするんだと予想。メダル取りに行かないと変身できないしね。
 というか、フォーゼが取りに行きそうな気はしますね。最後の真木さんブラックホールみたいだったし、繋がってる空間宇宙っぽかったし。
 ついでに予想しとくと、割れちゃったアンクのメダルってブラカワニっつーか、オレンジメダルの力で何とかするんじゃないかな。パラレル設定とはいえ地球上に残ってはいそうだし、あれの特殊能力である再生能力は劇場版で使わずじまいだったし。


 超イイ気になってるウヴァさんである
 スタイリッシュ☆着席に笑った。この人、今までが今までだから我が世の春大到来って感じだよなあ。


 真のタトバコンボ
 10枚目の伏線回収。最初はグリード封印とかに使われるんじゃないかと思ってたんだけど、実際の用途は変身用メダルが無くなった時の切り札でした。
 オーズというライダーは敵の能力に合わせて形態を変えていく性質上、そして玩具を売らなければならない都合上、基本形態であるタトバはあんまりいいところがなかったんだけど、最後の最後でそれを払しょくしてくれた感じがありますね。
 メダルが砕けたのは、セルメダル取り込みで恐竜パワーが増し過ぎちゃったせいかなあ。


ウヴァさん「ちょ、待てよ! おい!」
 なすすべなくメダルを取り込まされてるウヴァさんワロス。というか、拒否れないもんなのかよw そして自分の意志で吐き出せないのかよw


 ウヴァさん暴走態
 なんか一気に生物っぽさが消えたというか、要塞みたいな形状と化してるけど、そこら辺は「メダル=グリードは物に過ぎない」という部分にかけているんですかね。
 そしてようやく、説得力のある「世界の終末」描写。なるほど、こりゃ滅ぶわ。会長も言ってたけど、ただ普通に営みを送ることだって欲望の発露であるわけで、そういった諸々をセルメダルへと還元している感じがありますね。
 そして、そんな状態でもちゃっかりクズヤミーを生み出している辺り、なんか色んな意味で流石だよウヴァさん。こんだけメダル余ってるのに、生み出すのはそれかよ!


 決戦前夜
 キヨちゃんは最終的に白石さんの元へ行ったかー。
 真木さんは会長と対面した時にキヨちゃん越しで話すことをやめてたし、あそこで覚悟決めちゃったんでしょうね。
 そしてアイスをあげる火野さん、アイスを食べるアンク、二人の間を取り持つ妹さんという、基本的な構図の再確認。


 真木さん強すぎワロタ
 先週も触れたけど、ちょっと真木さんの強さには否定的なスタンスを取りたい僕がいる。
 何ていうか、強さに設定的な裏打ちがないんですよね。彼。脚本の都合上、最後に倒すのは強敵でなくてはならないから、というのをバリバリ感じてしまう。多分、オーズという作品で最もご都合主義なのは彼の強さだと思う。
 それだけ終末への渇望が強かったんだと言いたい人も多いと思うけど、彼の出発点って家庭内のゴタゴタなんすよ。そんなんでここまで強いってのはちょっと、ね。


 火野さんの秘策
 セルメダル取り込んだのは際限なく力を求めたからではなく、単純に真木さんを倒すのに必要だったからなのか。この辺り、「自分の出来る範囲で手を伸ばす」という以前に語っていた哲学はいまだ根づいていたんだなー。
 しかしながら、オーズという物語の着地点は「自分の出来る範囲で手を伸ばして、それでも届かないなら皆で伸ばせば良い」というところにあるわけで、この作戦で真木さんを倒せなかったのは何とも象徴的ではありますね。本当に、設定的な裏打ちがないのだけが残念だった。


 鴻上さんの目論見大崩壊
 そして、セルメダル取り込んだ目的がそこにあった以上、鴻上さんの目論見は完全崩壊するのであった。
 この辺は、見込み違いというか見当違いであったわけだよな。火野さんは別に新たな進化とかを目指してたわけではなく、あくまで今ある日常を守りたかったわけだろうし。


 友情のタジャドルコンボ
 象徴的といえば、こちらもあまりにも象徴的な最後の変身。アンク自身の「タカ! クジャク! コンドル!」に泣ける。
 この瞬間、オーズというか火野映司という男には欠けていた全てが備わったわけで、なるほど、こりゃあ負けるわけがない。
 設定的にも、紫メダル=メダルを滅ぼす力を持ったメダル7枚のギガスキャンならなるほど、そりゃ倒せるわという話であるわけで、一連のバトルシークエンスは、オーズという作品が備えたギミック&テーマの全てが備わった、最終回に相応しい代物だったと思います。


 掴む腕
 やはり、先週の「満足だ」という台詞はここにかかってきたか……。
 火野さんにとって、アンクは唯一の「自分を掴んでくれた腕」であり「自分が掴んだ腕」だった。少なくとも、彼の主観ではね。
 そして、それが間違いであると教えてくれたのもアンクだった。


 仮面ライダーオーズ
 さっきは「欠けていた全てが備わった」と書いたけど、それはあくまでアンクが皆を代表して手を伸ばし、火野さんがそれを掴んだだけで、意識的に皆の腕を掴んだわけではない。そういう意味では、最後のタジャドルは仮の意味で全てが備わった状態だったわけですね。
 で、あるならば、火野映司という男が仮面ライダーになったのだとしたら、まさにこの瞬間、皆の腕を掴んだその時がそうなのでしょう。
 力は失ったけど、仮面ライダーとしての魂がその胸に宿ったわけです。


 そして明日へ
 どの人物も元あった日常へ回帰する形になってるわけだけど、心に存在した隙間が埋まった形にもなっている。
 物語というのは基本、欠けたものがあるべき姿へと戻ろうとする過程を描くものなわけで、それを踏まえると、ああ、オーズという作品は終わったんだなあ。終わっちまったんだなあと思わされます。
 アンクの右腕がイメージとして火野さんにくっ付いて行くわけだけど、MOVIE大戦を経て、それが現実のものとなってくれたらいいな。物語の終わりとしてはこれで良いし、真木さん言うところの美しい終末だと思うけど、そんなもんを踏み越えて見せるのが仮面ライダーだし、本当の意味でライダーとなった火野さんに相応しいと思うのですよ。
 というか、震災で一話減ってなかったら最終回を丸々後日談にして、そこまでやっちゃったんじゃないかなあ。

 ともあれ、一年間本当にありがとうございました! 全エピソードを総括しての感想は、また後日に書こうと思います。


 今週のゴーカイ
 ハカセの中の人は本当に演技上手いなあ、と思わせられるエピソード。極端なキャラを担当させられるのには、それなりの理由があるってことですね。しかしながら、僕はハカセ×アイム派なのだよ。

 そして次回予告……お前、生きていたのか……。いや、パラレルみたいなもんではあるし、そもそもTV本編でも刺されたってだけで死んだと明言されたわけではないのですが……。
 それでもあの後、病室で目が覚めて「お前、刺されてたなら無理するなよなー」とか皆に言われたのだとしたら、単なるギャグだよなw 20年越しにオチをつけやがったw

[PR]
by ejison2005 | 2011-08-30 22:09 | アニメ | Comments(10)
Commented by 白桜 at 2011-08-31 00:07 x
>>良き終末だった……。
ですね……Wと言い最近のライダーは安定している。……ディケイドの最終回なんてなかった。
とりあえず、最後がプトティラではなくアンクとの絆のタジャドルだったのは感激しました。

>>ウヴァさん「ちょ、待てよ! おい!」

……犠牲になったのだ、オーズのカマセとストーリーの都合……その犠牲にな。
まあ、あの状態のタトバ相手にコアが割れたり、コアがセルメダルと仲良く体から飛んだりしない事を考えると強い方さ……カマセでも。
しかし、カマセといえばバースはグリードが完全体になってからほぼカマセだったなぁ……設定的に仕方ないんですが、橘さんや照井さんくらいには活躍して欲しかった。

>>真木さん強すぎワロタ

オーズの公式HPのストーリーの項目に暴走ウヴァさんがドクターを守っていたから大量セルカブリューに耐えられたと明記されているので、最終話のドクターは(常にウヴァさんの近くにいたし)ウヴァさんが補正を与えていたんでしょう。
流石だぜ、ウヴァさん! 事実上死んでも主人公ズを苦しめるとは!! ……君の事は忘れないよ、ウヴァさん。
Commented by 通行人 at 2011-08-31 00:17 x
>凱
 ネタバレになっちゃうかもしれませんが、テレビ誌のあらすじ読む限り「マーベラスたちには見えているが、鎧には見えていない」存在としての登場らしいですよ。
 まあこれが何を意味するのかは実際に視聴するまで判断できませんが、単純に「実は生きてました」ってことにはならないんじゃないでしょうか?
Commented by うなぎ at 2011-08-31 10:32 x
>ウヴァさん暴走態
ガメルとメズールの合体形態より世界の終末への
説得力がありますよね。周囲をセルメダル化させるのは
結構怖い。その中で歯牙にもかけずケーキ作りをする
会長は只者じゃないです。この人が死ななくて良かった。
>こんだけメダル余ってるのに、生み出すのはそれかよ!
クズヤミーも一般人にしてみれば十分脅威なんでしょう、と
思ったけど一応生身でも倒せないことはないんでしたっけ。

>友情のタジャドルコンボ
>アンク自身の「タカ! クジャク! コンドル!」に泣ける。
良いですよね、ここ。タジャドルの活躍も申し分なかったし。
s.h.フィギュアーツタジャドル買っちゃおうかしら。

>設定的にも、紫メダル=メダルを滅ぼす力を持ったメダル7枚のギガスキャン
別に不満ではないんですが、特撮は「あ、こんなことも出来るんだ。」
ということが多いです。
オーズの武器好感度は個人的に
スピナー=ガブリュー>>>ジャリバーです。

>良き終末だった……。
全くです。W、オーズ。面白かったし、フォーゼにも期待。
Commented by ニテンドー1 at 2011-08-31 11:22 x
>ゴーカイジャー
非常に申し訳ないことに、ゴーカイの三十分前の愛の告白と
三十分後の感動の最終回を前にして、
私の記憶力はゴーカイをとどめておくことができなかった・・・
Commented by ニテンドー2 at 2011-08-31 11:23 x
>仮面ライダーOOO
僕の予想では、「俺はグリード、人の欲望が生んだメダルの怪人だ。
そうやすやすと滅ぶわけねえだろうが!」とかいって
ちゃっかり復活しそうな気はしてる。
メダルってもともと人工的に作られたわけだから、
あるいは可能なんじゃないかなという淡い期待。
・・・真木さんいないから無理かな。
劇場版の話はここまでにして、
ウヴァさんは最後までウヴァさんでしたね。
一瞬でも「まさかラスボスお前?」とか思っちゃったけど。
>最後のタジャドルコンボ
アレを見た俺は思った。
「やっぱ最強フォームってタジャドルだったんじゃね」と。
恐竜コンボの冷気能力と対になる炎の能力といい、
タジャドルのときだけタカヘッド形状変化のおまけといい、
中間フォームとは思えないんだよなぁ。
>「死んだ」アンク
砕けたとか消えたんじゃなく、死んだっていうのが・・・。
データ人間だったから復元できたフィリップに対し、
命を得たから死んだアンク。
Wとオーズ、何気に対照的な最終回ですね。
Commented by ニテンドー3 at 2011-08-31 11:24 x
>真木さん
ちらほらと白石さんのもとにキヨちゃんがいたことについて言われてますが、
あれやっぱり真木さんが最後まで残っていた「人間である真木博士」と
決別するためにおいたか、やはり未練がちょっとあったのか、
いろいろ考えられるシーンでしたね。

いやしかし、良き終末でした。
しかし三つも連投するとは思わなかった。失礼しました。
Commented by ejison2005 at 2011-09-01 03:19
>>白桜さん
バースは劇中でもセルメダル専門とか言われたり、強化フォームがなかったり(バースデイはなんかちがう)、いまいち不遇な扱いでしたね。テッカマンに対するソルテッカマンみたいな立ち位置だった。

>事実上死んでも主人公ズを苦しめるとは!! ……君の事は忘れないよ、ウヴァさん。
あれウヴァさんのおかげだったのかw 生きてる時にもうちょっと頑張っとこうよw
Commented by ejison2005 at 2011-09-01 03:20
>>通行人さん
おおう、そういう扱いだったのかあ。
Commented by ejison2005 at 2011-09-01 03:21
>>うなぎさん
あの終末描写は予算をつぎ込むべきところにつぎ込んだなーって感じがしましたね。ガタキリバは犠牲になったのだ……。
最後の最後であれをみせることによって、グリード完全体のショボさを色々と払拭していたと思います。

Commented by ejison2005 at 2011-09-01 03:25
>>ニテンドーさん
Wの場合、火野さんとは違って最初から主人公が周囲との繋がりを強く認識していたりと、色々対照的な作品だったと思います。

>「やっぱ最強フォームってタジャドルだったんじゃね」
ギガスキャンもありますしね。
オーズの場合、コンボというのはどれも「すごい必殺技」みたいな感じで、プトティラが「禁断の力」、タジャドルが「アンクの力をまとった状態」という具合に描かれていたと思います。
単純な強化フォームと、差別化を図った結果なのかもしれません。

>いろいろ考えられるシーンでしたね。
特に意図を語るわけでもなく、人形だけそっと置いてあるのがよかったですね。こういうのは、考える余地を与えてくれるくらいでちょうどいいってのが良く分かる。