「魔王型」か「黒幕型」か
 いや、ボスキャラに関する話なんですけどね。

 大きく分けて、この二つに大別されるんじゃないかなーと。ちょっと思ったり思わなかったり。


 魔王型の特徴

 とにかく登場時点から、「あ、こいつが今作(今シリーズ)のラスボスだな」というのが分かるようなオーラを発しているのがこのタイプ。具体的な例を挙げると、それこそ大魔王バーン様やドラゴンボールの各シリーズボスなんかが該当するでしょう。
 「強い・悪い・超強い」ということで、いくらでも話を大きくできるのがこのタイプの特徴でしょう。
 大抵の場合作品の初期やシリーズ冒頭などで顔見せしつつ、配下の四天王なんかを主人公にぶつけてくれるため、話の進行具合を読者が体感できるのが最大の長所でしょうか。敵幹部の減り具合がそのまんまお話の進行具合になるからね。
 短所としては、何せ最初から魔王宮の玉座とかに鎮座ましましていらっしゃるため、このタイプのラスボスを使って意外な展開や大どんでん返しを演出することがほとんど不可能であるということでしょう。出来てせいぜい、第二第三の変身などによるパワーバランスひっくり返しくらいのもの。
 このタイプのボスを起用した場合、最初から最後まで王道ド直球とでも呼ぶべき話の展開にすることが要求されます。


 黒幕型の特徴

「それも私だ」
 要するにアレですね。はい。ボスっぽくなかった立ち位置から、ある日突然ラスボスへ昇格するタイプのキャラ。ブリーチの愛染さんやFateの神父が該当。
 長所は意外な話の転がし方をできる点で、何せ、ボスっぽくなかった人が実は全てを操っていたなんてことが明かされるわけですから、その瞬間のカタルシスたるやかなりのものがあります。
 しかしながら、短所も当然存在し、まず第一に「話がせせこましくなりがち」というのがあります。だって、わざわざ謀略巡らしちゃってるわけですから。人格形成的にも論理的整合性的にも、普通に力押しで事を為せるなら最初からそうしているわけで、わざわざ黒幕になってる時点で、絶対的強者としてのカリスマが激減してしまうのはやむなしでしょう。まあ、謀略巡らした理由が「力を得るため」だったりするので一概にはいえませんが。それでもナチュラルに強い人より魅力は落ちるよな。
 また、主人公の身近な人間が黒幕だった場合、話の焦点が「なんで裏切ったし!」みたいな方向へいってしまいがちなのもスケールが小さく感じられがちな理由でしょう。
 第二に、話の進行具合が分かりづらいというのもあります。何せ、お話の最終目標が姿を隠匿しているわけですからね。だから、多くの黒幕さんが疑似的にラスボスを用意してその側近を演じたりしているのでしょう。


 まとめ

 というわけで、まあ、どっちが優れているというわけでもなく、作品の性質によってチョイスが変わってくるんだろうなーと思います。
 魔王型が向いてるのは王道的な作品という事で、冒険活劇系の話が相応しいだろうし、黒幕型は伝奇バトルなど、意外な話の転換を必要とされる作品が向いているでしょう。

 ちょっと思っただけのことをつらづら述べただけなんで、穴はいっぱいあるだろうけど、気にせず記事を終える。

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by ejison2005 | 2011-08-25 02:46 | 漫画 | Comments(17)
Commented by 名も無き人 at 2011-08-25 09:10 x
こう考えるとメタルギアソリッドのリキッド・スネークって異質な魔王型のボスキャラだったんですね。典型的な魔王型の行動を取っていたと思ったら、実は味方陣営のキャラが…ていう、パワーアップとは別の形でどんでん返しを行ったわけですから。

あと、少し疑問なのですが、オーズの真木博士のように、暗躍してたわけじゃないけど途中でラスボスになったキャラはどっちの分類になるんでしょうか?
Commented by とうや at 2011-08-25 12:28 x
ボスのタイプによって主人公放置しとく理由とかも変わってきますよね
魔王型→自らの力量に絶対の自信を持っているため多少放置しても最終的には自分がひねりつぶせると思っている
黒幕型→主人公の成長が計画の一環として必要だったりする

魔王型だとバーン様が真っ先に浮かぶが黒幕型っていうとARMSのキースかな~
Commented by ポルカ at 2011-08-25 18:27 x
漫画ではなくゲームなんですが、タクティクスオウガは異色をはなっていましたよね?
私は絶対タルタロスがラスボスだと思っていたのですが…。

紛争の原因(黒幕)は公爵や枢機卿、司祭といった私欲にまみれた連中ですが、こいつらが死んでも紛争自体は終わらないのがリアルですよねぇ…。
Commented by T at 2011-08-26 00:02 x
魔王型でありながら黒幕型の性質(あやかしやシュムナが尾の1つだったり、とらの過去と大きく関わっていたり)も持っていた白面の者はすごかったなあと思います。
Commented by tule-ta at 2011-08-26 23:27 x
はじめまして。
ゲームのLIVE・A・LIVEのラスボスであるオルステッドは魔王と呼ばれるものの
ラスボスの類型としては魔王型にも黒幕型にも当てはまらない稀有な例だったと思います。
Commented by うーゆ at 2011-08-27 09:17 x
マンガの読みきりとかだと、ページの制約もあったりで
黒幕型が採用されることが多いですね

このタイプの弱点としては、黒幕がバレバレだとどうしようもないってことでしょうか…
まあ、それを逆手に取る演出もあるでしょうし、
魔王型もカリスマ性が出せなかったらしょうがないので、どっちも似たようなものでしょうが
Commented by みるぐいぬ at 2011-08-28 15:08 x
>マンガの読みきりとかだと、ページの制約もあったりで
>黒幕型が採用されることが多いですね
最近にも黒幕型ありましたね
しかし一方で読み切りだとそんなにキャラを多く出せないので必然的にばれてしまうという…
Commented by ejison2005 at 2011-08-29 06:43
みなさん、コメントありがとうございます。
明日以降、まとめてお返事させて頂きますね。
Commented by any0ne at 2011-08-29 14:41 x
「スターウォーズ エピソード1~3」と「クローンウォーズ」は、観客や視聴者が、悪の黒幕の正体も、黒幕の陰謀の結果も、あらかじめ知っているという、他では得難い悪役のあり方を体験できた気がする。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:15
>>名も無き人さん
真木さんはなんか、どちらでもないかな、って感じありますね。
正直言って、ちょっとラスボス役を押し付けられたような印象ありますし。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:16
>>とうやさん
やっぱ、黒幕型だと話の展開がまどろっこしくなっちゃうなあ。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:17
>>ポルカさん
ルートによっては、結構早目のチャプターで退場しちゃったりしますしね。あの人たち。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:18
>>Tさん
あれは狐から分化した、一個の中ボスキャラと考えた方がいいんじゃないかなあ。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:19
>>tule-taさん
はじめまして。
ライブアライブやったことないんですよー。
名作だとは聞いてるんで、一度遊びたいとは思っているのですが。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:19
>>うーゆさん
別の記事でも書いたことあるけど、そのパターンばっかで既に読者側に飽きがきちゃってるよね。ジャンプの読み切り。
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:20
>>みるぐいぬさん
今週のは黒幕型というか、隠す気すらなかったよねw
Commented by ejison2005 at 2011-08-30 22:20
>>any0neさん
まあ、あれは色々と特殊な作品ですから。