週刊少年ジャンプ 11年 26号 感想
 ナルト

 な……なんだこのけったいな儀式は……ワンチャンス決め打ちって……近い力量を持つ忍者と時間かけて訓練すればいいんじゃないのか……。しかも、選定基準がダブルラリアットて。

 普通に何らかのやむにやまれぬ事情でナルトが出はって来たという展開にすればいいものを、自主的に出撃させたりしたのもそうなんだけど、岸本先生はこういうところで無理に捻ろうとして、結果、ツッコミ所を増やしている気がするんだ。
 今回でいうと、それこそナルトのように落ちこぼれていたところに声をかけてもらったとか、アプローチの仕方は無限大だったと思う。その中から、なぜこれ……。

 九尾モードに関してですが、初登場時は壁に足を埋めさせて戦闘継続不能となり、2度目の実戦となる今回ではあっさりスピード勝負についてこられてと、全くすごさを見せつけてないのが逆にすごいと思いました。初登場時に一切強さを見せることなく、まとめてフン転がしにされていた某護星天使達を思い出しますね。
 銀魂の斬魂刀回でもそんな感じのこと言ってたけど、少年漫画における必殺技や新フォームというのは、ジャリ番の販売玩具も同然なんだから、せめて登場初期くらいは活躍させてもいい気がするのですよ。もっと販促しないと。


 トリコ

 とりあえず、ニトロさんには頑張ってアニメオリジナルのレポーターさんをさらって欲しいんだ。それだけであのアニメはだいぶマシになる気がする。それと、あの謎ロケットパンチは一体なんなのだろうか……。

 それはさておき本編ですが、ほぼ全編に渡ってニトロに関する説明話となっているのものの、これまで行ってきた謎蒔きが丹念なものであったこともあり、だれることなく最後まで興味深く読み進めることができました。言うなれば、しまぶーがさりげなく僕らに出題していたクイズの答え合わせをしてもらっている感覚。

 解説の中で特に面白かったのは、やはりクマムシに関するうんちくかな。現実でもそういう生態が存在するっていうのは、絶大な説得力を持つよな。軽くwiki先生に尋ねたところ、通常の生活に戻れるかどうかは考慮されていないといったマイナスポイントも存在するのですが、そういう都合の悪いところはシャットアウトするふてぶてしさも素敵です。グルメ細胞でどうにかなってるんだよ!

 逆によく分からないのが、古代から何度も文明を興していたというくだりで、ピラミッドを建設するレベルに高度な知能を持つ彼らが、何故あんなけもけもしているのかはよく分からないなあ。ベジタブルスカイの固体と今回の固体とでは体毛の色が異なるんだけど、黒い奴は知能が高いとかなんとか、そのうち解明されるのでしょうか。あっちは真面目に頭良さそうだったし。
 それに、誰かしら友好的なニトロが存在しないと、トリコがボコるなり脅すなりしてGODの居場所を聞き出すことになっちゃうしw なんとなく、ニトロにも部族毎に独立した生活があって、それぞれの部族でGODに関する伝聞とかアイテムとかを有しているドラゴンボール展開になりそうな気がします。

 今後の展開としては、油断ぶっこいてたところで小松がさらわれるのかな? 才能に関しては、ベジタブルスカイでのニトロもばっちり目撃しているわけだし。

・第0ビオトープ
 崑崙十二仙とか、黄金聖闘士とか、そんな雰囲気の漂う組織が出てきたな~と思います。こう、すごく強いもしくは強そうだし、普段は威厳を保ってるんだけど、話の展開によってはあっさり死んで引き返せない危機の訪れを演出したりとか噛ませ犬になったりとかしそう。
 今回登場したラップさんに関しては、ゼブラとのかけ合いが良かったですね。冷静にゼブラの実力を計算して勝負を断ったり、それを受けてあのゼブラが引いて見せたりで、登場から10ページも経ってないのにずんどこキャラを立てている。
 ところで、彼の着ている服のデザインが鉄平のそれと同じなんだけど、鉄平も第0所属者なんですかね。トリコよりちょい上くらいの実力かな~と思ってたんだけど、マジでクソ強かったんだな。鉄平。


 ワンピース

 暗殺犯の答えは人間か~!
 これは非常に素晴らしい展開で、オトヒメ様がしてきた努力を無下にされた絶望感がこれでもかというくらい描写されてたと思います。
 中でも秀逸なのは、暗殺者さんを納得のいく理由でぶち殺した点で、当然ながら彼も「そうだ。王妃を暗殺しよう」とそんな京都へ行こうみたいなノリで行動に移ったわけもなく、その裏には何者かの思惑があるのだと思うんですよ。
 ですが、彼を問答無用で殺害したことにより、ホーディさんの決定的な変節と感情の爆発を描きつつ口封じし、読者の目をそこから逸らすことに成功していると思う。多分これ、今シリーズの終盤とかで真相(天竜人が命じたとか)が明かされるんじゃないかな。そこで更に、「人間の暗殺者」という事実で一転していた読者の価値観をひっくり返しにかかると。
 カタルシスってのは多くの場合、価値観の変動によってもたらされる(例:マミる)わけで、真相が明かされた暁には、それはそれは素晴らしいカタルシスがもたらされることでしょう。


 べるぜバブ

 うん、やっぱり古市が主人公だな。古市が主人公だべよ。
 躊躇なく見捨てられる古市のシーンがとても面白かったです。


 リボーン

 「何があっても絶対に裏切らないら(キリッ)」といい、何故か親切にも事件の真相を教えて結束を固めてあげるデイモンさんといい、今週は素晴らしいツッコミ待ちギャグエピソードだったと思います。そうだ。忘れてたけどこの作品はもともとギャグ漫画だったんだよ。

 まあ、真面目な話をすると、これはかなりの高確率でデイモンさんによる「十代目シモン&ボンゴレへの試練」なんでしょうね。これで本当に生粋の悪人だったら、正真正銘のツッコミ待ちギャグになってしまうし。ついでに風で手紙飛ばしたのもデイモンさんの仕業だったってことにしてしまえば、あのしょうもなさも多少は薄れるし。

 曲がるXカノンに関しては、飛んでった火炎弾と重力球、及びデイモンさんの位置関係と軌道とが読んでてさっぱり伝わらないのがきついかな。


 銀魂

 不条理ギャグによる荒海の中で、まんまと騙された(?)中立者が支援を装って潜入するというまともな筋書きがあるからこそギャグが光るのか、不条理ギャグによるトルネードの中だからこそ、唯一正気を感じる筋書きにすがりついてしまうのか、そこが問題だ。


 バクマン。

 今週はどちらかというと、ワンシリーズ終えて次のシリーズ(エイジ1位編)へ移行する上での繋ぎ話的意味合いが大きいから、多分、中井さんのあれやこれやは息抜きのギャグとしてやっているのだと思うんだけど、笑いどころがない上に中井さんがエサに釣られても一切頑張ることのできないクズとして描かれ救いがなく、更には絵面も大変に汚らしいのが致命的だな、と思うことしきり。

 駄目っぷリといえば港浦さんも一向に成長する気配が見受けられないし、この漫画は一度無能キャラ推しされたが最後、2度と這い上がれないアリ地獄の如き構造社会なのでしょうか。


 こち亀

 ドリームマシンの仕組み自体は、おそろしくチャチというかアナクロな代物でちょっとがっかりしそうになったんだけど、それを利用した後半の両さん転がしが面白かったので全体的には幸せな気分になれるエピソードでした。最終的に両さんも借金をチャラにできてるということで、誰も損してないし。

 しかし、両さんの借金が返済できる程の幸運って、とてつもない経済恐慌とかバブルとかが周囲で巻き起こりそうな気もします……と思って借金額を調べてみたら、145巻時点で3852億5415万9998円らしいですね。コミックス1巻から真面目に検証したらそんなもんじゃ済まない気もするけど、とにかくミダスマネーの介入が必要なレベルなのは間違いない。


 マジコ

 キリト……キリトかあ。この漫画は説明過剰気味なくせに、こういう肝心な情報は何の脈絡もなく唐突に出してくるなあ。デミヒューマンの有無って、ファンタジー世界では結構な重要情報だと思うんだけど。
 実際、このお爺さんは強力な箒魔法の習得を可能にする、理性を持ったサラマンダースフィンクスの如き存在なのですが、それによって生じるであろう諸問題を描く気は一切なさそうだし、単に思いついちゃった設定(魔法の回数制限)に対する都合のよい設定を更に盛っちゃっただけに終わってしまっていますね。これだと。

 やはり、この漫画は箒を剣に変えたりしてキャッキャと喜ぶよりも、エマちゃんとの夫婦プレイやルーちゃんとの親子プレイを楽しませる方針でいって欲しいな。


 いぬまるだし

 もしドラギャグを連発してからのドライブ感たるや凄まじく、不覚にも声を出して笑ってしまいました。これは後半のネタ連発もさることながら、前半のダラッとした空気の演出が特に上手いよなあ。何がどう上手いのか、技術的なことはさっぱり分からない自分が恨めしい。

 ところで、「もし~ドラキュラだったら」って、キャスト的にはあながち外れでもないんですよね。キャストというか、仮面ライダー的な意味で。ウェイク・アップ!

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by ejison2005 | 2011-06-06 06:18 | ジャンプ感想