週刊少年ジャンプ 11年 14号 感想
 都合により、今週はジャンプ感想→オーズ感想の順で。
 都合というか、月曜休みなんで、これ書き終わったらスーパーヒーロータイム見つつ痛飲するからなんだけど。
 酒は一人で、家で、アニメとか映画とか見ながらに限ると僕は思っている。


 戦国ARMORS(新連載)

 丁度一年くらい前に読み切りが掲載された作品ですね。アイテム収集モノだったストーリーがラスボス打倒モノに変更されているのが、一番大きな違いでしょうか。
 でも今は、そんな事はどうでもいいんだ。重要な事じゃない。
 くのいちだったヒロインがお姫様に変わってるだなんて……! こんなの、普通じゃ考えられない……!

 くのいちはね、浪漫なんですよ。まず戦える。情報収集だってできる。ここが大きい。単なる足手まといではなく、そこそこ役立つ足手まといというポジションに収まることにより、厄介者感が相当緩和される。情報収集スキルに関しては、お話を動かす上でも便利だしね。
 次に、やはり服装がいい。くのいちが出てくるからには、当然、時代劇的な世界観を備えているわけで、そういった世界に登場する女性というものは、基本、露出が少ないものです。現実の歴史がどうだったかは知らないが、フィクションであるからにはそうした方が説得力を持つ。
 しかし、彼女らはそういったしがらみから解放されている。いや、普通に考えたら市井に溶け込まなきゃいかんのだから全然解放されてはいないのですが、とにかく解放されている。ミニスカ型の着物なんか着たりして、眩しいふとももを存分に魅せることが許されている。他の誰が許さなくても俺が許す。僕にその趣味はないが、網タイツ(どうやってその時代で作るんだとツッコンではいけない)を装着していたりする場合、喜んでくれる層も多いことだと思う。
 お色気なら別に現代を舞台にした作品でも……なんて馬鹿なことを言ってはいけない。先にも述べた通り、時代劇の女性というのは慎み深いものです。そういった世界で色香を発する。そ れ が い い ん じ ゃ な い か 。
 ちなみに、僕の個人的な好みを述べるのならば、色気は色気でも、健康的なものであるのならば尚良い。男を籠絡するため薄着を~とかではなく、単に動きづらいからとかそういう理由でミニスカ着物等を着用しているのがモアベター。むしろ、男女の営みとかそういう知識はないくらいのが良いね。これ。
 ああ、サクラちゃん? そういえばそんなヒロインもいたね(笑)。

・真面目な感想……いや、今までも真面目だったけど……超マジだったけど
 僕の趣向について語り続けても仕方がないので本編に触れますが、一話読んで、結構色々と説明もされているのに関わらず、世界観がよく分からない感じ。
 と、いうのも、どうにもこうにも説明シーンで語っている内容と、実際の描写とがズレているんですよね。天下統一されてる割には乱世の極みとか言っちゃってるし、超強力な武器を持つお侍さん達が民衆を支配している割には、治安超悪そうだし。そしてそんな超強力な武器を持つお侍さん達から、超超恐れられる立ち位置にいてしかるべき豊臣さんの、超超超大事なお妾さんを一介の親衛隊員が辱めしめようとしちゃってるし。
 魅力的なファンタジー作品というのは、大抵魅力的な世界観を同梱しているものだと思うのですが、何だかこれは、作者の頭の中にも世界が練り上げられてない印象を受けました。

 他に細かいところでは、やっぱお姫様足手まといだよなーとか、あの場には倒された奴以外の敵がいなかったのに、誰が伝令出したんだーとか。そういったところが気になったり。


 銀魂

 異常な登場人物達による異常な状況での異常なサバイバルスタート。

 今回のように、「常識的に考えてこういう状況では○○のような行動を取るだろう」という状況下におかしな連中をぶち込むというのはコメディ作品の定番ともいえる展開で、それぞれがそれぞれのキャラクター性に見合った奇行を取るだけでも十分に面白いのですが、空知先生の凄いところは、彼らに取らせた行動が、別にそれぞれのキャラクター性と噛み合ってるわけでもないということでしょう。そうすることによって、意外性も生まれますし、キャラごとの定番ネタを繰り返すことによるマンネリも防げるわけです。
 しかも、事前に沖田さんと土方さんが常識的な行動(かまくら作り)を行うことによって、ギャップがより際立ち、笑いもひとしお大きくなっている。

 キャラクターギャグも不条理ギャグも巧みに使いこなす空知先生のギャグエピソードは、まっことジャンプの宝よな。


 バクマン。

 反省してまーすという風体で故郷に帰っていった中井さんが、しかし、反省ゼロで帰って来たでござるの巻。どころか、より悪い方向へパワーアップしていたぜ。一体、あのエピソードにはどんな意味があったというのだろうか。さすがに酒代くらいは貯金で賄ったと信じたい。
 しっかし、中井さんのご機嫌取りをしながら、そのことを自虐気味に呟く七峰君の姿は哀愁が漂ってるなあ。何故彼は、このおだてあげスキルを小杉さんに対しても発揮することはできないのだろう。まあ、彼には担当編集者と対立してもらわないと困るからなんだろうけど。
 登場時に彼が見せたキャラクター性は、明らかに中井さんに対した時の「計算高く目的のために演技をすることも出来る」というものだったのに、編集との対立にお話の主眼を移す都合でどんどん現在の無礼者へと移行していったわけですが、今週のこの描写の乖離は、「作者の都合で歪められるキャラクター性」というものがモロに出ていたと思います。

・(こんなに僕と読者で意識の差があるとは思わなかった……!)
 「作者の都合で歪められるキャラクター性」といえば、このシーンも顕著なもので、今まで、特に七峰君はアンケート1位に拘っている描写などないんですよね。いや、もちろん、自分の作品には自身を持っているし、サイコーとの電話でもPCPに勝つ気満々ではあったのだけれど、それがイコールで頂上志向とでも呼ぶべきものに結びつくものでもない。
 あと、リアルに「ネットにまで感想を書く人」である僕にとっては、やっぱりこのように悪しざまな描かれ方をされるのは反感抱いてしまいますね。七峰君はネット層代表みたいな立ち位置で描かれているわけで、これは明確にディスられていると思う。
 そりゃ、実際、「普通にジャンプを読む人」っていうのとは……より正確に定義するならば「アンケートを入れる人達」とは感覚違うと思うよ。でも、僕らだって読者なんだよ? とも思う。

 ところで、この「一般人の低いレベルに落とせばいい」っていう七峰君の方針は、結果的に小杉さんの望む方向へ、作品を修正するということじゃないだろうかと思うことしきり。
 レベルを落とすと言えば聞こえは悪いですが、では、具体的に何をどうするのかといえば、「もっとシンプルに感覚にうったえるような…そうもっと絵で見せる」作品にすると言っていますからね。それってつまり、詰め込み過ぎない方向へ修正するってことなんじゃないのでしょうか。
 最近のバクマンにおける問題点は、手段としての問題点と七峰君自身の性格的問題点を意図的に混同させているという点にあるわけですが(食料への感謝と動物愛護を意図的に混同させたブタがいた教室みたいだ(※))、今週のこれも、さほどの問題も無い……むしろベターにすら感じられる対応策を、七峰君の性格的問題とごっちゃにさせようとしちゃってね? と思う。
 これ、50人もの大所帯で議論するからには当然、的を射た対策を講じる人間も存在するわけで、しかし、的を射た対策だと当然、七峰君が自滅したり亜城木コンビが七峰君を打ち負かしたりする展開をする際に説得力が無くなってしまうため、無理矢理、このような展開へ逃げちゃったんじゃないかなあ。


 トリコ

 本格的なNTR展開w
 ツンデレで、主人公を横からかっさらうのを虎視眈々と狙うとか、2号ヒロインの典型みたいな立ち位置だな。何というときめき小松アル……。

 下階段の隠し方に関しては、ドラクエ1作目の竜王の城のアレを思い出しました。これ、明らかに宮殿部が砂へ埋もれること前提の設計とか、内部での生態系とか、色々と気になるところがあるんだけど、しまぶーならばある程度の理屈付けはしてくれるかな。


 マジコ

 1話でもちょっと思いましたが、今のところ登場したまともな魔法使いが主人公一人だけなので、早いとこ「一般的な魔法使い」を登場させ、対比でもって凄さを見せて欲しいですね。人間、比較物がなければ凄さは分からない。ベジータがいなければ悟空の強さは伝わらない。来週の新キャラっぽい人が、噛ませ役なのかな?
 あと、まあ、儀式の種類に関してはともかく、魔法の習得方法については、実際に習得する必要が生じた際でよかったんじゃないかなと思ったり。このお話の中では特に必然性も無いし、語りたいだけという感じがしちゃった。
 「狩猟=強化」というプロセスはトリコでも行われてるけど、あちらはグルメ細胞の設定を出したのが結構後になってだし、実際、そうすることによってお話がスッキリしていたと思う。これが今週のバクマンで言うところの、詰め込み過ぎってやつでしょうか。

 ラブコメパートに関しては、これは先週と逆の構図で、キスすることに対して葛藤する主人公を、ヒロイン側が引き上げてやる流れになってますね。先週時点では主人公側が成長を促す状態だったのが、互いに互いの成長を促す状態へレベルアップしていると思う。
 キスという恋愛における大イベントを早期に消費したのは意外でしたけど、主要キャラ2名のキャラ立て&作品全体の指針説明という意味で、1話目と併せ、有効に機能しているのではないでしょうか。

 何より、善良なカップルが不器用に歩み寄る様をこの画力で見せてくれると、それだけでニヤニヤできる。


 エニグマ

 能力はない! と断言して読者を驚かせた後、まあ自覚がないだけで目覚めてるんだけどね! と明かすことで即座に助かることを示唆する、実にバリアフリーな展開だったと思います。

 しかし、壁の崩壊がタケマルさんの能力と無関係だとしたら、エニグマさん演出しすぎですねw わざわざ普段の2倍もシャドーを出して怖がらせた後、逃げ道を出すとかw
 そして何の意味も無かったけど、とりあえず北斗百裂拳をかますひいなさんである。もちろん、結果的に無意味となっただけで、様々な可能性を考えると手当たり次第に触ってみるのは有効なんだけど、でも、結果として無意味は無意味なわけで、見せ場たるべき能力使用シーンが見せ場として機能していない。
 元の壁との違いを色ではなくヒビや素材にするなどして、わずかなりとも能力使用に意味を持たせてくれた方がよかったかな。


 メルヘン王子グリム

 う~ん、明確な厄介者たるグリムが利己的な目的でもって恋路を邪魔しているというのに、不思議と嫌悪感が湧かない。何でだろうか。ギャグだからか、はたまた、ヒロイン自身もこの場でのキスは嫌がってるからか。


 ドイソル

 性格悪いを通り越して、もはや停学レベルの問題児童っぷりですが、しかし、そんなことよりも気になったのは、だ……。

 驚き役をやっているこの少年は、一体誰なんだろう……?


 ぬらりひょん

 挑発的に下着を見せびらかされた上、死体になった後もペロペロしてくれるのか。

 なんてうらや、いや、けしから、いや、恐ろしい都市伝説なんだ……!



 ※これは実際に行ったドキュメンタリーが元だそうだけど、自分で判断したり、拒否したりすることのできない子供をターゲットとしている以上、僕はこれを極めて悪辣かつ卑劣な思考実験であると考えている。ジャンプ全然関係ないけど。

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by ejison2005 | 2011-03-07 07:45 | ジャンプ感想