劇場版マクロスF サヨナラノツバサ 感想
 見てきたよー。
 もちろん、ネタバレするんでそこは注意。
 実は、イツワリの方は感想書いてないんだけど、細かいことは気にしちゃイヤン♪






 主人公が歌舞いてやがった……! ああ、プラスの方の主人公ね。

 他の感想サイトでも言われてるし、僕も同意見だけど、あのラストはない。ないない。一体誰が得するというんだアレは……。
 感想サイトとか見て回ったところ、冒頭の紙飛行機&花婿がアルト帰還の暗示だそうだけど、それを考えに入れた上でも、別にハッピーエンドにしちゃって良かった気がするんだぜ。
 何より、あの後、平和な日常をパイロットとして生きるか、歌舞伎役者に戻るか、いっそのこと両立させるか、シェリルに養われて主夫となるのか、いずれかの進路を選ばせないと、アルトを主人公とした場合の物語がきちんと完結しないと思うし。空か歌舞伎か、あれだけ前振りしてたんだからね。

 以下、キャラ別や印象に残ったシーンの感想。


 劇場版だよ! アルトさん!
 最初に書いた通り、その後どのような日常を送るのかが描かれていないため、微妙にオチきっていない気がする人物。TV版に比べればかなり主人公的な立ち位置に戻っているけど、最後でコケてしまうのは流石といったところでしょうか。
 いや、実際、最後までは本当に良かったと思うんですよ。オズマさんのお説教で、「求められる役割を演じるのは悪いことではない」という結論に達したところや、バジュラを演じ切ってクイーンの下へ辿り着くシーンは本当に熱かったと思うし、TVで描けなかったことをやってのけたと思う。だから、全体としては歌舞伎エンドなのかなあって思うけど、でも、やっぱりボカしちゃいかんよなあ。
 あとは、これはもう根幹設定上の問題なんで、いかんともしがたい面もありますが、やはり真の敵であり、ラスボスであるところのギャラクシー組とこれといった因縁が存在しないというのは、いかにも残念だったなあと。ロボットアニメだからね。折角、ワンオフの機体まで用意してもらったんだから、やはり最終決戦ではラスボスを殴らせてやって欲しかった。
 それを考えると、ちゃっかりラスボスを蜂の巣にして最後を締めていた輝さんは、さすが初代主人公の貫録だったんだなあ。

 結局、シェリルにまで代わりに戦ってくれる人はいるじゃない! と言われ、実際、その通りであるところが、彼の悲しみであったといえるかもしれません。

 しかし、スパロボZの完結編では刹那と一緒にメタル化して帰ってきそうだなw


 カップル成立だよ! やったね! シェリルちゃん!
 植物人間だけどナー。
 彼女の場合は、TVでは全身割とくまなく病気に侵されてそうな感じだったのを、声帯限定にすることで、「歌えば死ぬが、歌を諦めれば助かる」という選択肢を突きつけられている状態にしていたのが秀逸だったと思う。
 例えば、映画なんかでもよく見られるシチュエーションとして、冒頭ではAではくBを選んだ主人公が、しかし、ラストではAの方を選ぶようになる、というのがあるのですが、あれはそうすることによって、劇中で経た成長を描写しているのですね。
 そういう意味では、序盤ではランカ使えば助かるよと言われて結構揺れていたのを、しかし、ラストでは命を捨てて歌うまでになっていた彼女は、ある意味、本作の真主人公であるといえるかもしれません。
 だから、僕はアルトのワープにはおいおいと思いながらも、シェリルの顛末に関しては納得していたり。むしろ、ご都合主義で何となく助かっていたら、何もかも台無しだと思う。死のリスクを知りながらも歌ったことに意味があるんだから。


 一人だけ超健康だよ! ランカちゃん!
 漂流生活したりして周囲に大迷惑をかけていないからか、TV版とはかなり立ち位置が変わっていますね。むしろ、シェリル救出の立役者となったり、面会ではきちんと本音をぶつけ合ったりで、周囲へのフォロワーと化している印象がある。特に後者は大きな変化で、TVだと肝心な時期に自分探しの旅をしちゃってたせいか、何気にシェリルとはほとんどすれ違ってばかりだった印象があるし。
 唯一、ちょっとKY気味だったのが告白シーンだけど、あれを受けてワープ前のアルト告白に繋がるわけだし、生きて帰れるか分からん状況(その上、近しい人間が二人も死んだと思っている)なんだから、告白くらいするよな、と思う。だから、あんまり気にならんかった。
 ただ、優秀なパサーであったが故に、メインヒロイン役は奪われてしまったのかな。


 ブレラ氏!
 アルト機の強化に合わせてか、ゴースト引き連れてましたね。唯一の長所を取られたルカさん涙目。
 しかし、黒幕三人組を道連れに(?)するシーンでつくづく思いましたが、扱いはともかく、設定上はほんと主役的な立ち位置であるなあ、この人。
 ラスボスとの因縁はバッチリで、ランカとは血がつながっていて、シェリルとは近しい位置にいますもんね。なんかひとつくらい、アルトにも分けてやれよと思うくらい主人公の設定。
 さすが、フリーダムを駆る者は格が違った!


 超時空フラグブレイカー
 TV版ではありとあらゆる死亡フラグを踏み砕いたオズマの兄貴が、劇場版でもやってくれた! こう言うしかねえ!
 というか、あの鎧ほんとすげえなw 確か、あれを着てるからメサイアのGにも耐えられるんだっけ? これさえあれば、ガルドも死なずに済むくらいの逸品だとどっかで見た覚えがある。


 超時空波乗り マクロスクォーター
 本作最大のアクションシーンにして、最大のギャグシーン。
 ジェフリーさん、あまりスポットの当たる立ち位置じゃないからか、実に自由な振る舞いだw ノリノリじゃねえかw
 何というか、設定上、戦艦らしい重々しい動きから解放されているマクロスクォーターならではの映像であったといえるかもしれません。ほんと、どういう運動性してるんだよw


 その他の皆さん
 流石に、劇場版の尺では脇役ズの出番がかなり減らされていたけど、それでも、要所要所で仕事していたのは流石だと思う。
 特に印象深かったのは、割れなかった眼鏡(代わりにルカが死にかけたけど)と、急にイイ人と化したGですね。
 前者はぶっちゃけ、死亡シーンに割く尺なんざ存在しねえからでありますが、後者は、ネットワークの支配トリオが表に出てきて、操られてる女幹部ポジションに収まれたのが大きいよね。死亡フラグを乗り越えたミシェル以上に、劇場版で立ち位置が変化したキャラだと思う。


 まとめ
 何やかんやと文句を書いたけど、全体的にTV版からフラッシュアップしてるなあと伝わってくる部分が多いし、戦闘シーンの映像は劇場版らしい超高クオリティだしで、非常に満足度が高い作品に仕上がっていたと思います。
 本当、最後の最後さえ……と思わずにはいられませんが、十分、楽しめる作品だったんじゃないかな。面白かったよ。

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by ejison2005 | 2011-03-04 02:35 | アニメ | Comments(4)
Commented by 青りんご at 2011-03-04 18:45 x
僕的にはテレビ版の三角関係がうやむやに終わった点が納得いかなかったので
シェリルとくっついてくれて嬉しいです。オープニングで「君は誰とキスをする」って
歌っていたのに誰ともキスしなかったしね。
Commented by ejison2005 at 2011-03-06 06:07
>>青りんごさん
だが少し待って欲しい。
キスとかカッ飛ばしてK点越えしてはいなかっただろうか……?
Commented by お初 at 2011-03-07 23:54 x
いやいやキスしてたよ! 南の島ディスってるよ!?
K点越えはノベルでやらかしたと明確になってるけれどもw

自分はゼロのエンディングと比べたから、あれに比べりゃマシかなと思いました。
一応ランカから免疫提供且つ歌エネルギーでシェリルは復活したっぽいし、
クォーツあるから多少はバジュラとコミュ可能且つランカ&シャリルの歌が導になってくれるからアルトの帰還フラグは十分だし。
最後に帰還シーン描かなかったのは演出が00とかぶるからかね?
いやはや、スパロボでどう料理されるか楽しみだわw
Commented by ejison2005 at 2011-03-08 01:21
>>お初さん
あーあーあー! 思い出した! でもあれ、ランカじゃなかったっけ? 記憶があやふやだ。

セブンでも歌エネルギーでこん睡者を回復させてたし、あの世界なら歌でシェリル復活は説得力ありますね。歌エネルギー万能説。案外、直にぶつければクォーツ関係なくバジュラと分かり合えたんじゃないかとも思えるくらい。