2011年 冬アニメ ファーストインプレッション
 んー、なんか今期は全体的に、すげー熱中するアニメってのがない感じです。


 みつどもえ 増量中!

 全8話なのに誰得なガチレン回をやるとか……。
 こんなに俺とスタッフで意識の差があるとは思わなかった……!


 Rio -Rainbow Gate!-

 女の子が可愛いし、作画もいいのでそこに注力してニヤニヤ楽しんでいる。

 皆さん、キャラは立っておられるし、伝説のカード集めということで物語の縦糸も通っているのですが、肝心のギャンブルバトルが謎演出(というかスロット演出だよな)によってうやむやにされているせいで、知恵による逆転とか豪運による逆転とか、そういったギャンブルバトルに必要な諸々を思いっきりスポイルされてしまっているのが、この作品の痛いところだと思う(2話のアレは敵さんの自滅だし)。

 とはいえ、別にこれといった代案があるわけでもなく。だって、カジノでやるゲームとか全然知らんし……。

 ※イメージしろ!


 レベルE

 富野由悠季「最近のアニメはその時だけ売れればいいと思っている。だから10年20年残らない」

 大体分かった。つまり10年以上経ってもファンから愛され続けついにアニメ化を果たしたレベルEは超名作。

 いや、つーか、この作品がアニメ化されるだけでも嬉しいのに、出来も大変によろしくてもう大満足ですよ。ちょこちょこっとオリジナルの描写も存在するけど、それも原作を補完するのがメインの使われ方ですし。
 原作を知っている以上、先の楽しさとかとは無縁ですが、この作品がアニメ化された事実をしみじみと味わいながら楽しみたいです。


 ドラゴンクライシス!

 現実と地続きの世界観だと思っていたら、いきなり謎の専門用語が大量に登場してきて、オラ、なんだかワクワクしてきちまったぞ!
 そんなわけで、考えるんじゃない感じるんだ系のアニメなわけですが、感じたところで別に面白いわけでもないのであった。うん、まあ、本当によくある落ちもの系作品ですね。
 よくある筋書きであるからには、それを彩るテクスチャで差別化を図るべきなのですが、前述したように、独自設定やらマジックアイテムやらがある割には、まったくもって現実と地続きな世界観のようですし、この作品の独自性ってどこにあるんだってばよ……。
 幼女の可愛さを堪能する作品なのだろうか。


 これはゾンビですか?

 ニコニコでツッコミ入れながら見ると面白いアニメという感じです。コメディ作品だしね。
 しかし、主人公がゾンビなのはたび重なるダメージギャグで有意義に活用できてるんだけど、敵側は見た感じゾンビとかそういうのとは全く縁がなさそうだし、ヒロインは魔法少女だしで、どうにも貼り付けるテクスチャに統一性が無いのがちょっと残念なポイント。ひとつの料理を作る時に、塩も砂糖も醤油もケチャップも等量入れる……なんてことがないように、これこれこういうモチーフをメインにする、と決めたら、その他のモチーフは必要に応じて適量加えるくらいが丁度良いと思うんだけどな。

 でも、ギャグはヘラヘラ笑える出来だし、普通に楽しんでます。主人公が身体(と社会的な何か)を張ってくれる笑いはいいな!

 ※でも2話はあんまり面白くなかった。


 IS 〈インフィニット・ストラトス〉

 うおおおおおっ! 俺は全編説明台詞&描写で構成して見せるぞおおおおおっ!
 という制作陣の熱い志が伝わってくるアニメ。

 とにかくこのアニメ、全編に渡って説明してばっかりです。特殊な設定である女尊男卑な世界観とか、ISに関してなら百歩譲って理解できなくもない……こともない気がしますが(そもそも、描写されてる世界が学園内だけなので、女尊男卑というか主人公が周りに舐められ切っているだけに見える)、ヒロインらの主人公に対する想いまで、謎の独り言で全て解決するというのはどうなんでしょうか。

 ならば、ロボットアクションに活路を見い出したいところですが、これも高速飛行するISの戦闘機動を「見せて」はくれているものの、「魅せて」はくれていない感じ。カッコイイ高速戦闘っていうのは多分、画面内をやたらすばしっこくビュンビュン跳び回って戦うってことじゃないと思うんだぜ。

 ストライクウィッチーズって、特殊な世界観が映像を見ただけで伝わってくるように、工夫して作った作品なんだなあと思った。


 夢喰いメリー

 なんというかこう……はあ、頑張ってくださいねとしか言いようのないアニメ。メリーさんは確かに可愛いんだけど、彼女の目的そのものはものすごくどーでもいいというか、とてつもなく他人事というか。

 今のところ、主人公が彼女と関わっていく必然性やら動機やらが、あんまりないというのが大きいんですよね。その上、メリーさんに対しても、冷めてるというか一線引いた態度で接してしまっている。
 主人公ってのは、受け手にとって作品世界内での移し身であるわけで、その彼が、落ちもの系作品であるにも関わらず、ヒロインに対して関心が低い状態であるというのは、我々にとってもヒロインはどこか距離のある存在である、という状態なわけです。ヒロインの可愛さでまわしていく作風なのに、これは結構致命的なことであるような気もする。

 また、第2話で行われた夢魔の犠牲者イベントも主人公が一切全く全然これっぽっちも関わっていないところで行われてしまっているため、有効に機能していなかったのは痛い。
 これに主人公が関わっていさえすれば、もうちょっと自分の状況に危機感を覚えるなり、義憤に燃えるなりできたと思うんだけどね。

 物語においては、主人公へ強烈な動機を与えましょうという、教訓が得られる作品になってると思います。


 フラクタル

 物語っていうのは、基本パクッて生まれるもんなんじゃないかと思います。
 それは、物語のパターンというものが出尽くして……はいないかもしれないけど、少なくとも容易に未踏の地を探し出せる状態ではないことと、物語というのは無限の可能性を秘めてはいるものの、実際に面白いものを作ろうとしたら、踏まえるべき定石が存在し、それを踏むのならば、先人の遺産に学んだ方が遥かに効率が良いという事情が関係しています。将棋で自軍の駒を好きに動かせるからといって、初手に槍を1マス前進させる人なんていないのと同じ。強くなりたければ、過去の棋譜を読むなりしてどれを動かすのが有効か学ばなければなりません。

 が、しかし、それは物語の骨子とか筋書きとかの段階であって、それを彩るテクスチャまで真似しちゃったらイカんでしょ、というのがこのアニメに対する正直な感想。
 いや、テクスチャにだって色々と種類はあります。あるアニメにコップが出てきたから、別の作品で出すな、みたいなことはいいません。でも、今回この作品が持ってきてるのは、どれもこれもジブリ作品の象徴的なテクスチャ類だと思うのよね。ロボットアニメを作るのはいいけど、角付きツインカメラでビーム銃を装備した主役ロボットを活躍させるのは不味いと思うんだぜ。

 例えば、同じ「悪人にさらわれた姫を助けに行くぞ!」というプロットでも、エニクスが作ればドラゴンクエストになるし、ジョージ・ルーカスが作ればスターウォーズになるわけで、こういうのは筋書きを頂いたのならば、その他の部分はガラッと変えるなりして個別化を図るべきだと思うのですが……。

 そもそも、ジブリが見たい人ならばフラクタルではなく、素直にジブリ作品を見ると思うし。


 放浪息子

 これは作品としての出来がどうとかというより、僕が個人的趣向として女装趣味を持つ中学生少年の心情に毛ほども興味を持っていないのが大きいと思いますが、主人公の悩みが死ぬ程ど~でもよかったです。

 ていうか、今軽く調べたらどうも原作の「小学生編」というのを全力でぶっちぎっているみたいなんだけど、時系列的にどう考えても第1話以前のエピソードでしょうし、ひょっとして、僕達が彼の悩みに興味を持ったり共感を抱いたりするエッセンスは、カットされたそちらの方に集中していたのではなかろうか。


 血だまりスケッチ

 なのはパロディかと思っていたら、仮面ライダー龍騎だったでござるの巻。
 キュウベエの言う「願いが叶う」ってこれ、

 魔法少女になったら → ×
 魔法少女になって何らかのノルマを達成したら → ○

 という可能性が高い気がするなあ。でもまあ、それをやってしまうといよいよもって仮面ライダー龍騎になってしまうか。
 役割配分的には、

 ピンクの子 → 龍騎
 黒の子 → ナイト(モロだよね)
 黄色 → ゾルダ
 青の子 → インペラー(リア充は爆発するもの)
 一話で理由付けて別れたりすごく「それっぽい」緑の子 → カニorサイ(見せしめ)

 という感じでしょうか。嫌な予感しかしねえよ! ピンクの子が最終回直前で本家龍騎と同じ顛末を辿っても私は全く驚かんッッッ!

 萌えがどうとかいうより、ここら辺の考察が楽しいアニメですがやはりオリジナルはいい心が洗われるようだ。


 GOSICK-ゴシック-

 ヴィクトリカちゃん可愛いよヴィクトリカちゃん。

 しかし、「興味本位で」既に関係者が死んでいる客船へ乗り込むとか、ホラー映画における最初の犠牲者役みたいな能天気さだな……。
 あと、もうちょっとトリックを考察する時間を設けてくれると嬉しいんだけど、尺的にそれは無理か。


 お兄ちゃんのことなんかぜんぜん好きじゃないんだからねっ!!

 何でだかB型H系を思い出すアニメ。おお、シモいシモい。

 しかし、第1話で早くも非実妹カミングアウトされてしまい、全力で看板に偽りあり状態になってしまっているのがちょっと残念です。背徳ギャグとして見れると思っていたら、ただのギャグになってしまった感じ。


 CARDFIGHT!! ヴァンガード

 カブトボーグ的な面白さを期待したいけど、無理かなあ。元となるカードゲーム自体は普通に売ってるっぽいから、あんまり無茶できないだろうし。
 イメージしろとか、第2話で説明なしに応用ルールを使いこなす辺りには片鱗を感じられるんだけど、まだまだ様子見だな。

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by ejison2005 | 2011-01-19 04:32 | アニメ | Comments(10)
Commented by ハレヒレホレハレ at 2011-01-19 07:02 x
>IS 〈インフィニット・ストラトス〉
>うおおおおおっ! 俺は全編説明台詞&描写で構成して見せるぞおおおおおっ!
>という制作陣の熱い志が伝わってくるアニメ。
このISに限らずに、文章媒体を映像化する難しさは古のスティーヴン・キング時代からの伝統ですなぁ。
(あっちではスティーヴン・キング原作の映画に当たり無しとまで言われていたらしい)
キャラの長い思考長い会話とか
個々人の速度で読める小説の時なら気にはならなくても、それが映像化するとねぇ?やっぱりアレな事になると言う。

Q.文章媒体における、作品の設定を表す地の文を映像化とかマジどうするんですか?
A.キャラに喋らせて説明させます

それとなく描写するのが難しいのは分かるけど、分かるけどさぁ!
安直にキャラに喋らせ説明させるってどうよって言う。
Fate/zeroのアニメ化が決まったらしいけど…不安だ。
「原作で予習してから見てください」な一見さんお断りアニメになる確率が100%な気がするぜ……
Commented by ポルカ at 2011-01-19 14:12 x
>レベルE
原作未読なので純粋に楽しみです。
こういう前例があれば、きっと皇国の守護者もあと7、8年ほどでアニメ化されるはず……
Commented by とうや at 2011-01-20 23:20 x
>レベルE
冨樫はどう考えてもああいう短編系をたまに描く方が性に合っていると思う
Commented by 志村貴子作品のファンの人 at 2011-01-21 18:59 x
>放浪息子
この作品は女の子に女装する男の子が主人公ということで、しばしば話の主題が誤解されることが多いのですが、今回のアニメ化は見事にその誤解どおりの内容だったと思います。私もこのアニメを原作未読で観ていたら「ああやっぱ思ったとおりこういうどうでもいい話なのね」となっていたでしょう。じゃあ何がこの作品の主題なのかというと、それは「思春期の少年少女の成長過程における変化を描く」ということだと私は思っています。その中に『女装趣味を持つ中学生少年の心情』というものも当然含まれていますが、私は読んでいくうちにそういう先入観を捨てて楽しむことが出来ました。そこに乗れるか乗れないかは好みの分かれる部分ではありますが、志村先生はキャラクターの感情表現が上手だったり、読者の想像が広がる範囲はあえて描かなかったりと話に乗れるような工夫がされているので原作は面白いです。オススメです。
 ちなみにアニメ版は企画、脚本、作画プラン、役者の演技、OP・EPとあらゆる面に激怒したくなる出来でした。何が一番むかついたかというと、今後放浪息子のまともなアニメ化が期待できなくなったという点です。
Commented by 通りすがりーの at 2011-01-22 00:25 x
>血だまり
カニは黄色の人でしたね・・・・
Commented by ejison2005 at 2011-01-23 06:29
>>ハレヒレホレハレさん
シークレットウィンドウさんの悪口はそこまでだ! ……あれ、開始三十分で真相分かっちゃうもんなあ。

ZEROも、セイバーがバイクに乗るシーンとか、どうやって騎乗スキルがどうの~とか伝えるんだろうね。
Commented by ejison2005 at 2011-01-23 06:30
>>ポルカさん
いや、原作が完結せんと……完結してほしいなあ……A君とかも続きは……いつ……。
Commented by ejison2005 at 2011-01-23 06:30
>>とうやさん
待たされる身である僕達の心境的にもそれが優しい。
Commented by ejison2005 at 2011-01-23 06:32
>>志村貴子作品のファンの人さん
ああ、やっぱり色々重要な部分を削っちゃってるんですね。
そのうち原作読みたいなあ……。
Commented by ejison2005 at 2011-01-23 06:34
>>通りすがりーのさん
やはりというかなんというか、釣りあげて落とすサヤの唄方式じゃねえかwwwww

でもまだ、魔法少女同士のバトルを解説する生け贄役として緑の子がサイになる可能性は捨てきれんZE