週刊少年ジャンプ 11年 02号 感想
 ナルト

 僕達は先週までのエンジェルでビーツな感じの展開を知ってるんで、「術者にリスクは無いかもしれんが、そもそも、いつ成仏されるか分かったもんじゃないよね?」ということを知ってるんですが、マダラさんは当然それを知らないので、この後、
「でも、本当は何かリスクがあるんでしょう?」
「いえいえ奥様。弊社開発の穢土転生にかかれば、そういった心配は一切ございません。戦場での逐次戦力補充、強力な忍者を蘇生させての鉄砲玉作戦など、様々なことに応用できてこのローコスト。是非ともご活用くださいませ」
 という感じのやり取りが行われるのかと思うと、なかなか胸が熱くなるな。

 それはそうと、今週カブトがやったのは「生者を使った穢土転生の実演」に過ぎず、これだけでは、「死体で穢土転生は可能なのか?」という疑問の答えにはなってないんですよね。それだって、仮に実演して失敗して見せたとしても、「本当は死体でも穢土転生可能なのにわざと失敗したのではないか?」という疑念をぬぐうことはできず、結局、マダラさんの詰問には何の意味も宿らないんだよな。
 多分、穢土転生の発動条件説明と、リスクなしと言わせることで脅威感を出したかったのだろうけど、それなら、誰か連合軍側の適当な強者をマダラさん達が殺害し、そいつも戦力に加えたいから穢土転生してと、カブトにお願いする展開とかでもよかったかもね。


 ワンピース

 うん、バクマンみたいにスクラップアンドビルドばかりやるのもどうかと思うけど、かといって、順当に物事を推移させただけでは、やはり次週への引きとして弱いんだな、ということも分かった今週のワンピース。
 ルフィが断るのは当然、誰もが予想してしかるべき未来なわけで、これでは何のサプライズもないと言わざるを得ない。多分、単行本に収録されたら、エピソードの継ぎ目として意識することもなく、普通に次のページをまくってしまうんじゃないだろうか。

 しかしながら、単行本ベースで考えた場合、特に何も問題はなく、むしろスムーズなページ送りに寄与しているってことなんだよな。考えてみれば、ドラゴンボールもこういった引きは多かったし、これは多少のアンケート変動如きでは揺らぎもしない地位を築いた漫画にだけ許される、特権的エピソード構成といえるのかもしれない。


 ブリーチ

 石田が返り討ちにあったことを素直に話さないせいで、織姫襲撃の心配をされてる……w プライドが邪魔して事態を悪い方向へ運んでしまう、ベジータみたいな男だな。

 あと、チャドの生存確認。


 トリコ

 あるキャラクターが成長する過程において、他キャラからの説教がどれだけ大切なのか、よく分かるエピソード。今週トリコが取った行動の意味は、全てそこに集約されているね。更につけ加えるのだとすれば、説教は言葉ではなく、行動で示すのが望ましい、と。
 小松が実際に二代目の包丁を用い、その凄さを直接体感させるという展開は、千の言葉を尽くすよりも、遥かに説得力があったといえるでしょう。同時に、これから小松の包丁を修復してくれるのだろう二代目の腕前を改めて強調することに成功しているわけで、作った包丁の性能を把握しとらんかったんかい! というツッコミ所を除けば、パーフェクトな出来であったと思います。そのツッコミ所にしたって、小松が勝手にしゃべってるだけだし、二代目は別に料理人ではないし、俗世から離れた生活してるしね(むしろそれで貞操感を保っている辺り逆に凄い)。

 ところで、何であんなに豪華な食材を保存してあるんだろうと思ったんだけど、よく考えたら、強くなる必要があるから、包丁の報酬などを使って調達してたってことなのかな。


 べるぜバブ

 す……すげえ! 先週あんな引きだったのに、今週ついぞ修行が始まらなかったぜ!
 くすりとも笑えなかった冒頭から10ページにも及ぶギャグといい、この引き延ばしっぷりはまるで、何年も連載して確固たる地位を築き上げることに成功した、看板漫画のようだ。何が田村先生を、ここまで守りの展開に駆り立てるのだろう。


 エニグマ

 別にパスワード知られても先んじて脱出すればいいのではないか(それ以前に生殺与奪握られてるけど)とか、写真ってそんなけったいな燃え方するもんなのかとか、第3の手なくても普通に見つけられるような不自然さだっただろうとか、主人公は何で燃えないんだよとか、全方面的にツッコミ所が多すぎて、どうコメントしたものか逆に分からなくなってきました。ここまで多いと代案もへったくれもあったもんじゃねえ。
 最早、こじゃれたサスペンスっぽい方向性は早々に諦め、スミオみたいな能力進化を全員に引き起こさせ、バトル化するくらいしかない気がする。


 バクマン。

 あるキャラクターが成長する過程において、他キャラからの説教がないとこうなりますよ、という見本のようなエピソード。お前ら、勝手に騒いで勝手に焦燥感に駆られて、その上、勝手に満足しちゃうのかよという。
 いやさ、別に彼らが至った結論自体には文句が無いのですよ。むしろ、もっともっと早い段階でその結論に到達すべきだったとさえ思う。しかし、しかしですよ。ここまで散々わがまま放題にやってきたキャラが考えを曲げるのに、これでは説得力が無さ過ぎると思う。あまりにあっさり悟りを開いてて、読んでてポカーンとしてしまった。
 では、どうすればいいのかといえば、他キャラに説教なり苦言を呈すなりさせればいいと思うんですよ。服部さんなんかどう考えたってそういう立ち位置のキャラだし、今週アニメ化が決定した福田さんなんかも、説教するにはもってこいの立ち場です。
 そういったイベントを行わず、亜城木コンビを作劇的引きこもり状態にしてしまっているせいで、主人公は山場も無く勝手に覚醒し、脇役は本当にただの脇で騒いでいる人になってしまうという、誰も得しない展開になってしまっている。
 今週ラストでは平丸さん側のエピソードが展開しているけど、これも主人公達が1ミリたりとも関与してないし、きっと大したオチにはならないんだろーなー。中井さんの時のあれは、サイコー初め主要キャラの中でもかなりの人数が関わりを持っているからこそ、盛り上がれた部分も大きいと思うんだけどね。サイコーを通じて、中井さんに感情移入していたわけで、いわばサイコーは、中井さん物語を映し出すカメラマンの役割を果たしていたのだと思う。

・新妻エイジの得手不得手
 先週から引っ張ったオチは、「天才エイジにも苦手なものはあるんだねー」だったわけだけど、バクマンは別にバトル漫画じゃないんで、「奴は炎属性だから水の攻撃が苦手だうおおおおお!」という風にもいかないんですよね。結局、エイジに勝つには、読者アンケートという同じ土俵で戦うしかないわけで、弱点が分かったからなんなんだという。
 ついでに私見を述べると、「恋愛したことが無いから面白い恋愛漫画が描けない」っていうのもどうなんだろうね。鳥山先生はかめはめ波が撃てるのかと。大体、現実の恋愛は現実の恋愛でしかないわけで、それを学んだところで、フィクションに求められるドラマチックな恋愛とは根本から別物だと思うし。


 サジタリ(読み切り)

 野球少年が、自らの緩慢さに気付き改心するという話としては、かなり綺麗にまとまっていたと思います。主人公の傲慢さを序盤に強調し、それを第三者に指摘させ、最後はその第三者のお膳立てで過去のトラウマと似たような場面を用意し、自分の非を認めさせる(トラウマを払拭する)という。
 しかしながら、「野球少年が、自らの緩慢さに気付き改心するという話」としてまとまり過ぎているのがこの漫画の難点でもあって、これだとラストは「俺、やっぱり球児として頑張っていくよ!」と主人公が決意する方が自然の流れになってしまっているんですよね。
 これはやはり、肝心の弓道の面白さに気付く描写が希薄なのが原因で、この話で弓道を続けていくエンドを迎えるには、野球部と和解する前に、もっと強力に強烈に、弓道そのものの面白さに取り憑かれるエピソードが必要なわけです。
 もっとページ数が多く、例えば前後編だったならば、主人公の練習エピソードを丹念に描写(練習の段階が上がるごとに挫折しかけ、また奮起するとか)し、「あてますよ明日も」を前半の引きとかに出来たんだろうと思えば、ちょっと残念に思えてしまいます。

 このページ数で収めるならば、例えば主人公が過去に自己中心的なプレイをしただけでなく、それが原因で肩を壊しピッチャーとしては再起不能であるという設定に直したりした方が、弓道を続けていくことに説得力が増したかもしれません。

 あと、絵がキモかった。


 スケットダンス

 ひとつひとつのネタは面白かったんだけど、いかんせん、スケット団のせいで部室棟が全焼したという大前提があるせいで、あまり乗り切れなかったです。元凶が堂々と優遇されるのは、他生徒が面白くないだろうとか、どうしても考えちゃう。


 リボーン

 クロームちゃんの内蔵が好き放題にされているというシチュエーションに、果てしないエロスを感じた俺みたいなのが青少年健全育成条例の槍玉にあがってるんだろうと思う。


 めだかボックス

 教えてくれ五飛! 土を腐らせると何故、植物を操れるんだ!?
 西尾先生は俺達に……何も教えてくれない……。


 ぬらりひょん

 繋ぎの回だな~という印象。まあ、次の阿倍さん編の構想を練ってるんだろうし、多少の時間稼ぎも致し方ないのかな。とりあえず、つららちゃん可愛い。

 しかし、繋ぎの回でもろくに出番を貰えないヒロイン()。おめーの席ねーから! というやつでしょうか。

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by ejison2005 | 2010-12-14 04:41 | ジャンプ感想