週刊少年ジャンプ 10年 49号 感想
 今週もタクト様見たよ~。
 なんだ……戦闘シーンの描写はなしか。


 ナルト

 ミフネさん(いやあの……うちのサムライ軍団はどこへ行ったの……なんで拙者が忍者部隊の指揮をとってるの??)

 本編ですが、これだけの大人数で大した棒立ちバトルを行うのかと思うと、なかなか胸が熱くなるものがありますね。
 あと、何万といたクローン部隊って誰のコピーかと思ったらゼツのだったんですね。以前、その全容が紹介された際、一見してそれを見抜けた人っているんだろうか。

・ナルト(またまた)修行中
 ああ、この修行を乗り越えて壁に足をめり込ませず行動できるようになるわけか。しかし、ここら辺はいかにもな岸本節ですね。
 別に、パワーはすげえけど主人公がそれを扱いきれてないって展開に不服はないんですよ。初期のガンダム主人公とか大概そうだし、王道もいいところの展開だと思う。
 しかし……それにしたって、「主人公が力を引き出せずにいる描写」をあんなダサイので済ませてしまうのはどうかと思うのです。
 パワーに振り回される描写なんて、狙い通りに攻撃が当たらないとか、そういった描写でOKなところを、何であんなコントみたいな展開にしてしまったのだろうか。そこをシリアスに描いていたのなら、意外とほんわかした修行内容とで落差も生み出せただろうに、ず~っと緊迫感のない展開にしてきてしまっているため、芯も何もなくなってしまっている。


 ブリーチ

 う~ん、ナルトの第二部突入とか、最近のワンピとかもそうだけど、「年月を経たキャラクターを紹介するためのエピソード」に終始してしまっている感じ。そこらの不良との抗争なんぞ次回への引きにされたところで、どう盛り上がればいいのだろうか。
 いやもちろん、不良なんぞ尺稼ぎ(そもそも稼ぐなという話ですが)で、ラストコマに出てきた謎の影さんはそれと無関係の存在なんでしょうけども、だったらもっと謎の影さんに関心と興味を向かせる展開にすべきだったんじゃないでしょうか。ふた言み言、意味深な台詞を一護に投げかけさせてみるとか。
 ストーリーの欲求に従って作中年月を経過させている以上、キャラクターの外見・環境変化なんぞ、その副作用に過ぎないわけだから、あまり前面に押し出されても困ります。

 先週の場合は、後に行うであろう一護の死神パワー復帰イベントに繋がるだろうから、また別の話だったんだけどね。


 ワンピース

 覇気さえあれば太刀打ちできますよ~と散々言われてきた自然系の能力を身につけ、ワンピとしては異例の速度でルフィ達に強襲をかけてくるカリブーさんマジ生け贄。やめとけってお前、それぜってー噛ませ犬フラグだから。嗚呼、何が彼をそこまで駆り立てるのか……。せめて、シャボンくらいは割ることができたらいいネ!

 ルフィ達の天丼ネタは、単なるコントシーンというだけではなく、これから起こるであろうシャボン穴空きイベントの前振りにもなってますね。シャボンが割れる条件という新設定を、頑張って話の中で消化してると思います。


 リボーン

 合体シーケンスがものすごく分かりづらいけど、ランボのこれって縦方向に次々とぶっ刺さっていってるんですかね。
 それはさて置き、敵が本気を出しました→こっちも本気を出しました→勝ちましたってのは、あまりにも捻りがないし、いかがなものでしょうか。

らうじ「沢田綱吉にボスとしての資質があると思うか!」
ランボ「というか、俺はボヴィーノファミリーの人間だよ? なかったことにされそうな勢いだけど」
らうじ「(´・ω・`)」


 銀魂

 できればウンコ付きパンツの陽動となった松平さんを敵がガン無視した理由付けが欲しかったですが、それを除けば臭いだけの(物理的な意味ではないよ?)話で終わらせず、随所にギャグを散りばめ、適度な長さで終わった良エピソードであったと思います。

 しかし、迂闊に手洗いなんぞしたら毛糸のパンツって縮むんじゃねーかな。後々、作中でネタにされそうな気がする。


 サクシード(トップ・オブ・ザ・スーパーレジェンド)

 この読み切りは、アトリエびーだまが持つ背景作画能力の限界に挑戦するとか、そういう趣旨で作成されたものなのでしょうか。
 ……つーくらい、背景ばっかりなのがまず気になりました。秋本先生が手をかけたのって、全行程のうち何パーセントくらいなのだろうか。

 話の内容としても、ダムのリスクばかり描写して、それを建設することで村にどんなイイことがあるのか全く描写してなかったり(しかも大臣は善意でこれを建設している)、すべて自給自足してるってどこの国に存在する秘境の話なんだよって感じだったり、祭りの会場にヘリで降りんな死人が出るぞだったりと、ドキュメンタリー作品なのに、一読しただけでも全体的な取材と考証の不足が感じられるという、何とも残念な作り。

 極めつけはラストのSFオチなわけですが、秋本先生はドキュメンタリーからSFへの唐突な転換で、一体どんな驚きを読者に提供しようとしたのだろう。そりゃ驚きはしたけど、それはラーメン屋の看板を掲げてる店に入ったらメニューがカレーしかなかったとか、そういった類の驚きではないのだろうか。
 何の裏打ちも無く日本の医療技術と宇宙工学が世界一になったと言わせることで安っぽさを冗長させたりと、むしろ全力でつまらなくしようと努力した結果なのではないかと疑いたくなるような、そんな読み切りでした。

 蛇足ながら最後にもうひとツッコミしとくと、記憶の継承ってのをテーマに据えるならば、通常は体験者の回想よりも、それを調べる研究者側にスポットを当て、過去の資料を発掘する苦難とか、信じてきた定説がひっくり返されたことによる価値観の転換とかを描くと思いますよ。MMRになっちゃいそうだけど。


 バクマン。

 死ぬがよい。いよいよもって死ぬがよい。
 ほんと、シュージンは何で平丸さんに対してそこまで上から目線なんだ。彼、打ち切りでこそあれど長期に渡っての連載を成し遂げ、君らの夢であるアニメ化をデビュー作で成し遂げ、富もきっちり築いているんだよ? 完全に格上なんだよ??
 それとも、これは妻帯者の余裕というやつなんだろうか。いずれにせよ、品格の無さを表してるだけだけどな!

・「恋愛ものってただ恋愛だけじゃ少年マンガだとダメな気がしてきた…」
 ここら辺は、サイコーの意見にしては珍しく同意できるもの。
 まあ、理由として僕がそういうの好きじゃねーからっていうのも多分に含まれてはいますが、吉田さんの挙げてる例にしても、

 NANA……ロックバンドとして夢を追う少女とビッチの話
 のだめ……才能がありながらも内面に問題を抱えていたクラシック指揮者(志望)がヒロインとの出会いによって、それから解放されていく話

 という具合で、恋愛モノ+αといった内容になってます。他二つは読んだことないんだけど、ちょっと調べたら花より男子って12年も連載してたんだね。びっくりした。
 これは思うに、「平凡な恋愛を平凡に描いても平凡につまらない作品しか生まれない」という問題が絡んでると思うんだよね。
 例えば、平凡な恋愛の一例として、「高校生の男女が互いに惹かれ合う話」というのを考えてみましょう。で、その基本プロットから、いかようにして話を動かせばいいというのか。
 いやもちろん、人と人とが好き合う過程なんてのは色々な出来事があるわけだし、それはまさしくひとつのドラマであるわけですが、それは当の本人達にとっての話であって、傍観者たる読者がんなもん見せられたって、だからどうした? としか言いようがないんですよね。
 ファンタジーに浸りたくって漫画を手に取ってるのに、現実の延長でしかない作品を見せられても困ってしまうわけです。で、あるからこそ、ドラマなどの恋愛においては、ヨン様が車に轢かれたり、三角関係へと発展させたり、ヨン様が車に轢かれたり(本当に2回轢かれます)、気になるアイツが実は生き別れの兄妹であることが判明したりするわけで、懸命に「普通の恋愛じゃない状況」を作り出そうとしているわけですね。

 そういや、以前にシュージンが「普通に生活してるのを面白く漫画に出来たならそいつは本当の天才だ」という意味の発言をしていたんですけど、「平凡な恋愛」をテーマにした漫画ってのは、まさしくその言葉への挑戦となるわけですね。

 うん、別記事に分けて書けばよかった。書き終えてから思ったが、普通に美味しいネタだった。こういうこともあるか。


 ぬらりひょん

 おお、羽衣狐様から急激に畏が抜けていく……黒髪女子高生じゃない羽衣狐様なんて愛せない!
 今までも、基本的に行動してたのは中の人なんだけどなあ。やっぱ、見てくれって大事だね。

 清明さんですが、彼の行動は基本的に「用済みの手下を切り捨てるボスキャラ」であるわけで、それだけなら人事能力無しとして、むしろ高感度ダウン要因となるわけだけど、それを全く感じさせないあたり、ものは言いようなんだな、と思いました。

 外見の大切さと、言い方の大切さを教えてくれるこの二人は、まぎれもなく母子ですね!


 こち亀

 自分が飽きたからという理由で、特に問題も無く飼育できており、親戚の幼児も可愛がっているメダカを自然に戻す両さんは正真正銘の外道だと思いました。

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by ejison2005 | 2010-11-08 06:52 | ジャンプ感想