2010年 夏アニメ感想 
 前期アニメの感想などをつれづれと。


 戦国BASARA弐

 なんか盛り上がりきらない煮え切らないという感じの第二期。
 この原因は明らかで、ありていにいって幸村さん悩みすぎなんですよね。過ぎたるは及ばざるがごとしと故人は言ってますが、それを地で行ってしまった感じです。
 このアニメに関しては一週間に一度行われるショービジネスであることをもっと意識し、週一感覚で見せ場、高揚する場面を入れて欲しかったというのが本音です。
 大体、バサラで真面目に悩む話を見たい層なんてどれだけいるのだろうか。

 ついでに書いとくと、最終決戦というか秀吉とのラストバトルにおけるおざなりさも問題で、「特に乗り越える課題も何もない状態」の正宗さんが勝っちゃったって言われても、「ふーん」としか言えないのですよ。むしろ、それは最初から地力で上回っていて、前半は尺稼ぎに遊んでたんじゃねーの? と突っ込みたくなる。
 これはあらゆる創作物における共通事項なのですが、敵キャラっつーかラスボスは主人公の越えるべき至上命題なんで、その存在が大して主人公の精神性を変えてないというのはどうなのよ、という話なんですよ。
 無論、正宗さんは今回長々と正座していた片倉さんに対して色々と思うところはあったんだけど、それ、割と前半の方でサクッと結論出して「後は取り返すだけだ! レッツパーリー!」状態になっちゃってるし。
 幸村さんとは逆に、彼はあっさり結論出しすぎです。おかげで、そっから秀吉と戦うまではほとんど蛇足と化してるじゃん。
 それに、普段はご近所戦争状態なのに、こういう時だけ長々と移動を描かれても困っちゃいますしね。


 世紀末オカルト学院

 アニメノチカラ枠なのに面白いなんて……こんなのオカルトだ!

 正直な話、未消化だった部分とか腑に落ちない部分は多々あるのですが、「ノストラダムスの鍵だった青年」の話としては、きっちりケリをつけているのが好感度高いです。
 ストレートに進めば世界を滅ぼしていたはずの人間が、学院の人々との出会いを経て精神的に成長し、遂には自らと大切な人間が幸せになれる未来のために己が身を省みず戦うまでになっているわけで、そうなるに至った彼のドラマを節々で描いていってたと思う。
 EDにおいては、主要キャラはほとんどその後が描かれていないわけですが、基本的にこの作品はマヤと文明の邂逅と決着を描いたものであると考えれば、むしろ蛇足を入れずにおいていると考えるべきでしょう。

 ダウジングの人やレンチの人も、使い方を誤れば場面の全てを破壊しかねない存在感があったのですが、そこはきっちり「アクの強い脇役」に留めていたのもグッジョブ。


 デジモンクロスウォーズ

 どうにも、ここまで盛り上がり切れていない印象の作品。

 と、いうのも、やはり主人公のキャラクター性に問題があって、彼を「救いを求める人間を決して見捨てない聖人君子だぞー!」と作品的に肯定するだけでは、ドラマが弱すぎると思えるのです。
 そりゃ、最終的にそういう帰結に至るのは分かるんだけど、そうなるまでには、様々な葛藤があってしかるべきなんじゃないでしょうか。具体的に分かりやすく例を挙げると、彼の決断に巻き込まれ、摩訶不思議アドベンチャーをする羽目になっている友人二名とか。
 彼らは主人公の仲間であると同時に、その最大の被害者でもあるわけで、そこら辺をあっさり片付けて冒険の旅に出られてもちょっと困っちゃうわけですね。いやいや君、そこら辺はもうちょっと悔やむなり悩むなりしようぜと。
 結果として、彼らはただなんとなく、他にやることもないから主人公に追随する存在となり果てており、失敗したタケシとカスミ状態になってしまっているのです。

 友人二名に限らずとも、救えるもの全てを救おうとする主人公の行動スタンスには功罪あってしかるべきであり、その「功」しか描こうとしないのは、いかにもドラマとして片手落ちなんじゃないでしょうか。今期の他番組でいくと、BASARAの幸村さんはそういった行動がきっかけで自分を諫めてくれる先輩を失ってるよ。

 どうにもここまで、主人公に対して作品が甘やかしている印象を受けるので、もっと苦難を与え、大いに悩ませてやって欲しいものです。主人公は苦労するのが仕事だよ。


 オオカミさんと七人の仲間たち

 ナレーションがうざいと思っていたけど、別にナレーションがなくても大して面白くない罠。

 問題点をあげつらっていくと、この記事はひたすら本作をフルボッコにして終わってしまうので、簡単に終わらせてしまいますが、ヒロインが可愛くなかったです。

 ヒロインが可愛くなかったです。


 ストライクウィッチーズ2

 なんだろう。ちょっと肩透かしな感があります。ネウロイの謎とか、一ミリたりとも触れる事がないままに終わっちまった。
 ラストにしても、陰獣が力を失ったけどロマーニャは平和になりました、と、おとしたいのなら、もっと全話に渡り、彼女が魔女の力に対してどう思っているのか、それを失うのは彼女にとって何を意味するのか、ロマーニャとはそうまでして守らなければならないほど彼女の中で比重が重いのか、描く必要があったんじゃないかと思う。どうにもこうにも、物語全体で縦の繋がりが弱い。

 しかしながら、それと引き換えに、各人気キャラクターを主役に据えた単発エピソードをほぼ全編に渡って繰り広げる事に成功しているわけで、基本的には正体不明の存在と頑張って(ちょっとお気楽に)戦う女の子を描いた作品であることを考えると、この路線が成功であることは確定的に明らか。
 むしろ陰獣さんは、他キャラの主役話で尺を割かないよう配慮した、古代から続く家系の謙虚なウィッチであり、凄くて格好良くて憧れちゃう存在であるといえるでしょう。震電すごいですね。


 黒執事II

 俺のログには何もないな。


 学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

 途中から見てないです。
 これは作品がどうこうというか、僕の趣向の話で、単行本を所持している程度には内容を覚えている作品だと、あんまり見る気しなくなっちゃうんですよね。ほどよくお話を忘れたりしていると、ヘラヘラ楽しめるのですが。

 基本的には原作に沿っていて、原作以上にパンツやお乳を増量していて、それなりに幸せなアニメ化だったんじゃないでしょうか。


 アマガミSS

 橘さんの変態ぶりを笑うために見ているんだけど、それは正しいこのアニメの鑑賞姿勢なのだろうか。

 ひとつだけ確かなのは、主人公が変態であり、ヒロイン達も変態で、変態同士が自分の趣向に沿った相手を見つけることが出来て良かったね、というところでしょうか。


 伝説の勇者の伝説

 ひと昔前のファンタジー風というか実際に原作はひと昔前から連載しているファンタジー作品なわけですが、変に今風のアレンジを加えるのではなく、ベタなものをベッタベタに描写しているのが心地良いです。白いご飯はいつ食べても一定の満足感が得られるもの、ということだよな。

 ナイトウィザードもそうだけど、シリーズ構成の人は凡庸な描写を愚直に描くことに対して躊躇いのない方みたいですし、今後もこの路線を継続していってくれれば、ベストではなくとも、ベターな作品としてまとめを迎えられるのではないでしょうか。
 べ、別にエルザ・ブルックス脚本だから好意的に見てるわけじゃないんだからね!


 祝福のカンパネラ

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 このアニメも、よくある終盤無駄にシリアス病を患っちゃった気がしてならんとです。

 前半から中盤にかけてまったり進行していた時はヘラヘラ楽しめてたんですけどね。そういったノリのキャラ達がド真面目な戦いをしようったって、無理があるよなあ。緊張感が無さ過ぎる。

 あと、主人公は顔の赤みをどうにかした方が良いと思う。爽やか面しといて、脳内では何かエロイ妄想でも常時展開中なのだろうか。


 生徒会役員共

 最終回のオリジナルパートは死ぬほどつまらなかったけど、それ以外はテンポ良く原作のギャグを見せていき、大変満足度の高い作品でした。
 下ネタに関してですが、僕は男が口にする下ネタは大変不快だしくたばりやがれと思うけども、女の子がそれを言う分にはむしろご褒美です。


 みつどもえ

 とにかくひとはが可愛くて良かったです。僕にとってこの作品はみつどもえっつーか、ひとはもえだし。
 それに、アニメだとそこまで進まなかったけど、みつばの大食い描写が僕には不快ですしね。あの子は食い意地が張っているというか、意地汚いだけだよな。


 けいおん!!

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by ejison2005 | 2010-10-03 02:40 | アニメ | Comments(6)
Commented by トーリス狩り at 2010-10-03 05:03 x
>あの子は食い意地が張っているというか、意地汚いだけだよな。
ギヌロ

けいおんについてもエジソン節で解説してほしかったです。

Commented by とうや at 2010-10-03 12:56 x
>主人公に対して作品が甘やかしている印象
やっとわかった・・・
どうして二部のナルトが好きになれないかが・・・
やたらめったら褒める奴らばっかで真正面から対立して信念を揺さぶるような存在がいないからだ
Commented by yk at 2010-10-03 21:20 x
>>大体、バサラで真面目に悩む話を見たい層なんてどれだけいるのだろうか。
僕は原作ゲームの1のバカバカしい雰囲気が好きなんで同感なんですが、バサラの場合キャラ人気で増えたファン層もかなり多いですからね。今回のバサラのストーリーは色々なニーズに答えた結果ではないかと思うんですよ。実際3はネタ要素もあるけど武将の葛藤のほうが重視されて描かれていますし。


まあやっぱり、もう少しストーリーの尺が欲しかったけど・・・・
Commented by ejison2005 at 2010-10-04 04:02
>> トーリス狩りさん
ごめんね。僕はどうしても、あの手の生理に関わる描写を汚くやられるのが嫌いなんだ。

けいおんについては、唯ちゃんの可愛さをひたすら説くだけになると思います。
Commented by ejison2005 at 2010-10-04 04:03
>>とうやさん
みんな洗脳されていくからね!
Commented by ejison2005 at 2010-10-04 04:04
>>ykさん
確かに、三人の主人公は割と均等な活躍をしていたし、そういう意味ではニーズにこたえてはいますね。
でも、日常系作品ならともかく、バサラはバトル物だからなあ。どうしても無理が出ちゃったのでしょう。