週刊少年ジャンプ 10年 39号 感想
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 終わったあ! 仮面ライダーダブル! 完!

 最終回は時系列ごちゃまぜ
 今回、若菜姫関連で一年前のエピソードをミスリード的に織り交ぜ、崩壊した風都タワー前での検索でそれが明らかとなる(一年後なら再建済み)構成を取っているわけですが、これは……どういう意図でこうしたんだろう?
 考えられる理由としては、前回の引きからいきなりこうしてしまうと序盤からテンションだだ下がりなのと、フィリップが復活した理由を復活と同時に明かすためでしょうか。
 あとはまあ、探偵モチーフではあるものの、ミステリー的なことはしてこなかったからかも知れない。

 若菜姫目覚める
 しかし、後から考えるとこのシーンの照井は最終決戦からそう時間を経ていないわけで、どんだけ不死身なのかと。
 それとも、大火傷とはいえ基本的にはユートピアの精神攻撃が原因だったから、街の人々と同様、メモリブレイクによって元通りとなったのでしょうか。
 ここでの翔太郎はいかにもなうっかりではあるけど、フィリップの死を伝える以外に若菜姫の暴走を止める手段もないわけで、結果的にはこうなるしかなかったのかも知れない。

 シュラウド死す
 ちゃっかり夏服バージョン。
 以前の過去回想から考えて、シュラウドはテラーメモリの力で重大な傷を負っているわけで、本当に気力だけで保ってる状態だったのでしょうか。で、娘に伝えるべきことを伝えた今、繋ぎとめているものがなくなって逝ったのかと。
 もしくは、何らかのメモリでも使って無理矢理延命してたのを打ち切ったのかも。

 若菜「行ってくるぜ! 園崎若菜……最後の練成にな!」
 というわけで、最期の検索。
 シュラウドの真意としては、星の本棚に存在する家族の記憶に触れ、どうするか決めて欲しいというところでしょうか。
 フィリップが復活できた理由としては、そもそも、最終決戦時のフィリップが若菜姫を貫いたエクストリームメモリによってサルベージされた存在であることが関係してるんでしょうね。エクストリームまで復活してたのは、巫女化したことによってメモリ創造能力を有してたから。
 そこら辺、グダグダ説明しても長くなっちゃうし、さらっと流して想像に任せてしまったのは正解だったと思います。

 地球に選ばれた家族
 わざわざ同じシーン内でお着替えまで披露するノリノリ一家。
 琉兵衛さんまですっかり白くなってたけど、大事なのは使命を完遂することなんであって、それをフィリップが果たすというのならば文句は無いのかもしれない。実際問題、誰かが何とかしなきゃいけないことではあるっぽいし。
 あくまでも与えられた目的に対し、思いついた手段がアレだったというだけで、根っこのところでは悪人じゃないんだよね。

 一年後
 想像通りというか何というか、いい感じにやさぐれている翔太郎であった。
 翔太郎の復活に関してはまとめてここで書いちゃうけど、フィリップが復活したから翔太郎も復活! ではなく、あくまでも彼の復活に関しては依頼人との交流を通じ、単独で成し得ているのが三条先生の三条先生たるところ。
 ここで前者の路線を取っていた場合、フィリップに依存しきった関係になってしまいますからね。
 あれだ。ドラえもんが帰ると聞いて、ジャイアンを独力で倒したのび太君みたいなもん。そういうのび太君だからこそ、ドラえもんは傍らにいるのでしょう。

 ペットショップにて
 同時に黒幕お披露目。
 翔太郎はあれかな。今週ついぞ出番が無かった、ミックのご飯でも買いに行ってたんでしょうか。

 恐怖のテロリストお笑い集団EXE登場
 とっても分かりやすいDQN集団。
 しかし、こいつらの所持してるメモリってろくでもないのばっかだなw

 オウシャァン!
 一方、今週のマダオはプールの監視員をしていた。

 孤独な戦い
 スーパーロストドライバーの販促タイムきたよー。
 映画と違い、愛用メモリでの変身だけど、T2との違いは昭和効果音の有無くらいなんでしょうか。
 そもそも、敵が再生怪人に過ぎないので、力を比べるもへったくれもないんだよね。
 しっかし……やっぱりステゴロ格闘はいいなあ。逆に普段ステゴロばっかりでも「やっぱり武器戦闘はいいなあ」とかいっちゃいそうだけど、とにかく素手での殺陣はいい。
 玩具販促の関係上、もうそういうもんだと諦めるしかない問題ではあるけど、もうちょっと素手での殺陣を増やせないもんかなあ。

 エナジードーパント
 最終回にして、史上稀に見る空気を読んだ敵怪人。電気を操り、イチャイチャするライダーチームを暖かな目で見守る圧倒的な紳士力を誇る。
 まあ、エネルギー弾は防がれちゃったけど元気出せよ。あれ、井坂先生の攻撃でも弾いちゃうガジェットなんだから。

 仮面ライダーダブル
 コンビ再結成……そして流れるBGMはWBX! ダブルは本当に外さないなあ。
 エナジー相手にトリガーやメタルを駆使する必要性は全く感じないから、これ、テンション上がり過ぎてオーバーキル状態に入ってるなw
 最後はいつもの決め台詞で締め。
 完成されたハーフボイルドという、所長の台詞に全てが集約されるかのようなラストでした。

 一年間を振り返って
 ディケイドの直後、新たな十年の出発点として多大な重荷を背負わされたスタートと相成りましたが、見事にその重荷を背負いきり、ゴールを決めた感じです。
 全体的な構成を振り返っても、前半は霧彦さんとの絡みによって翔太郎のキャラクターを掘り下げ、中盤では新ライダー・アクセルの復讐劇を軸に展開し、後半ではいよいよフィリップと園崎家の因縁を明らかにしその決着をつけるという、緩急に富んだ内容であり、個別のエピソードで見てもコミカルな描写とハードな描写を上手く盛り込み、見ていて飽きのこないライダーであったと思います。
 唯一、すっきりしないまま終わってしまったのが財団Xの存在ですが、そっちは冬の映画で決着をつけるのでしょうか。意表を突いて、オーズの敵組織が財団Xだったりしたら笑うなw ライダーは助け合いってレベルじゃねーぞ!
 ともかく、一年間お疲れさまでした!

 で、忘れられてたあの猫
 冬のMOVIE大戦にて「クックック……そう、僕が真の園崎家家長であり、財団Xの創始者だ」
 俺はまだ、キルバーンオチを捨てきってないぜ!


 バクマン。

 おお、ちゃんとライバルとの交流を通じて己の内面を高めている! これだ! 小手先のアイデア合戦ではなく、これが欲しかったんだ!
 その結果が作中作にも反映されているため、今回は亜城木コンビが手応えを感じるのにも、周りがそれを称賛するのにもすんなり納得ができました。
 欲をいうならば服部さんが「ハハハ」で流さず、担当編集者として真摯に意見し、その結果としてシュージンが問題解決の糸口を見出すくらいした方が彼の存在感も増すし、シュージンが秋名さんと会った途端に突如天啓を受けたかのように立ち話を提案するよりも説得力が増しますが、まあ、贅沢いいすぎでしょうか。
 それにしても、秋名さんは昔っから意味の分からん人だったんだなあ。いや、昔っつっても中学生時代から時系列通りに登場してるわけだからそんなしみじみ考えるようなことでもないんだけど。
 あらためて彼女視点の過去回想を見せられても、やっぱりシュージンに惚れた理由が分からんぜ。

・PCPの新キャラ明知君
 うーん、なんだろう。作中作の登場人物なんかにそんなこというのもどうだろうかという感じだけど、とてつもないガッカリビジュアルです。
 どっかの企業で中間管理職とかしてそうな顔。もっというなら、どことなく編集長のラインを感じる。


 ワンピース

 こういう能力解説でついつい念能力を想起してしまうのは僕の悪い癖なんだろうけど、それでも思わずにはいられないのだった。いけないね。
 まあ、それはさておき、覇気の解説についてはちょっとガッカリするところがあったり。ぬらりひょんにおいて、畏れを設定でガッチガチに縛った時と同じ感覚を覚えた。
 あんまり設定的にがんじ絡めとするのではなく、ある程度のファジーさを残しておいて、後は実際の描写で見せていって欲しかったかな。


 トリコ

 う……う~ん……。オゾン草のビジュアルは何というかその、トリコにおいて初めて本格的に美味くなさそうな食材が出ちゃったなあという感じです。なんか見た目からして野菜っぽくないもんなあ。葉を剥いていったら新芽みたいのがあるという植生もますますよく分からんし。
 いつもなら、その辺はトリコらのリアクションによって解消されてくんだけど、ちょっと今回、僕は騙されきれなかった感じです。

 そして何という小松ルートトゥルーEND。
 前々から思ってたことだけど、小松が女性キャラだったら色々とスッキリする気がする。そして、ジャンプ的には男にしといて正解だったと思う。


 銀魂

 マダオ「ポォウルゥ!」
 そして、ブリーチ掲載のドまん前でブリーフオチをするのであった。


 ブリーチ

 僕が今週のブリーチを読んで修行を終えた悟空が駆けつけてくるシーンしか想起出来ないでいるのは、感想書きながら今週のドラゴンボール改を見ていたからなんだろうか。


 戦国バショウ(読み切り)

 さて、この漫画に対して第一に思うのは「タイムスリップする意味はあったのか?」という点です。
 物語におけるタイムスリップの活用法は色々とありますが、大別すればSF的なギミックを話に盛り込むためか、時代によって異なる価値観を提示することによってキャラの内面を成長させるためでしょう。もちろん、コメディ作品ならば「TVとはきっかいな! 箱の中で役者が動いてる!」的なギャグを盛り込むため、というのもあるでしょう。
 で、この作品では、それらの要素を盛り込めているのかといえば……うん……何一つ盛り込めてないよね……という。
 本作のあらすじを語るならば、「イケメン気取ったDQNがヒロインを手籠めにしようとするのを主人公が防いだ」でしかないわけで、それなら主人公は昔からヒロインに思いを寄せるも気持ちを伝えられずにいる不良とかで構わないわけです。

 その問題に比べれば些事ではありますが、主人公のジョブが飛脚であるというのもまた問題で、あらためて解説するまでもなく、飛脚の仕事は手紙を届けることであって、主君に忠誠を誓って悪漢をぶっ飛ばすことではありません。仮に史実ではそうだったのだとしても、少なくとも一般的なイメージではありません。それは武士のお仕事です。
 あえてそれに逆らって飛脚を主人公にチョイスするならば、もっと飛脚ならではの価値観(何だろうそれ?)を提示するなり何なりして、独自性を打ち出すべきでした。
 しかし、それをすると結局、戦国時代で大活躍する飛脚とはどういう人物だったのか? という物語になってしまうわけで、最初の問題に立ち戻ってしまうわけですね。

 そんなわけで、それらの問題を統合すると、まあ、つまり、いつものことだけど、モチーフをもっと活用しようぜ、という結論に至ってしまうのであります。

 どうすればいいんだろうね、これ。戦国時代から来た飛脚が宅配人の先達として、現代の郵政事業が抱える問題点を鋭く指摘し、模範を示す物語にでもすればいいのでしょうか。「お前の宅配には思いやりがこもってない……手紙に込められた心を届けるのが真のテガミバチ……じゃなかった、飛脚じゃ!」とか言って。
 激しいズッコケ臭がする上に、飛脚が指摘できる郵政の問題点って何なんだぜ。


 ぬらりひょん

 羽衣狐様がエロすぎてなんかもう色々とどうでもよくなってきつつあるのですが、それはさておきとして、阿倍さんがダークサイドに堕ちていく過程は見ていて非常に納得のいくもので、ボスキャラとしての魅力がどんどん高まっていったと思います。
 ただ単に魅力的なキャラとなっただけではなく、今回の回想で阿倍さんは「妖怪と人がまったり共存していくべきだ」という、元々リクオ寄りの思想を持っていたことが明かされた後、断固人間支配のタカ派に転向しているわけで、主人公的にあくまでも人と妖怪との共存を訴えていかなければならないリクオにとって、絶対に乗り越えねばならない壁にまで昇華しているわけですね。
 つまり、二人(片方まだ胎内だけど)の戦いは単なるチャンバラではなく、この漫画が抱えるテーマ(共存)と、それに対するアンチ意見(支配)との対決でもあるわけです。
 先週時点では、何で流れをぶった切ってまで回想したのか分かりませんでしたが、今週のこれを見て納得。むしろ、このエピソードは阿倍さん復活にあたって、是が非でも差し込まねばならない性質のものでした。
 まあ、それはそれとして、やっぱり阿倍さんがあまり鵺的ではないのがちょっと残念だけど。


 こち亀

 署長に全権を委任されるやいなや、淡々と拷問計画を実行に移す中川がいつになく恐ろしい……! これには畏れを感じずにいられないぜ。
 それはそれとして、本編の方は普通に自業自得の顛末を描くお話になっており、久しぶりに不快感を感じないエピソードになっていたと思います。


 少年疾駆

 なんかやり遂げた感じになって「そして数年後……」とかやってますが、この漫画の最終目標はヨーロッパの何とかという大会に出場することであり、今週は小学生の地区大会で優勝しただけです。

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by ejison2005 | 2010-09-01 04:06 | ジャンプ感想