作品モチーフに関する考察 ロボットモノ編
 以前、このような記事を書いたんですが、今回はそれの補足と言うか続編というか、そんな感じの内容です。
 ぼけっとした頭で書いてるので、ちょっとまとまりのない記事になるであろうことは最初に謝っておきます。


 さて、長々と前置きを書いたりしても仕方がないので、とっとと本題へ移りますが、今回触れたいのは、前回書いた事例があてはまらないジャンルに関してのことです。まあ、ジャンルというか、記事のタイトルにある通りロボットモノのアニメ・漫画・ノベルに関してのことなんだけどね。この場合、ロボットの定義はあれです。巨大なやつ。

 前回の記事を読んだ賢明なる読者諸兄ならば、ここまで書いた時点でもうお気づきだと思うんですが、うん……ぶっちゃけ当てはまらないよね……ロボットモノ。正確には、当てはまらないというより、前回の記事の論調でいくならば、ロボットモノの大半は否定してしかるべき存在になってしまうということですが。

 だって、ロボットでやる必要ない話ですから!

 例であげるなら、

 ガンダム
 リアルな戦争したいなら戦車でやれ!

 マクロス
 アイドルと宇宙戦闘機でよくね?

 ゾイド
 ポケモンゲットだぜ!

 ということになってしまいます。まったくもって身も蓋ないですね。
 ロボットというモチーフを活かしているのは、せいぜいが、最初に巨大ロボットとの共闘という方向性を打ち出した鉄人28号や、有人式巨大ロボットという道を生んだマジンガーZくらいでしょうか。暴論だけどね。
 その他の作品は、ロボットというモチーフに別種のテーマを持ち込んでいる場合が多く(それこそマクロスなら歌とか)、基本的には、そのテーマでやるんならやるなりの、もっと素直な切り口がある作品ばかりになってしまいます。

 ではなぜ、こうも大量にロボットモノが作られていったのか。
 いくつかの理由があるでしょうが、まあ、最たるものはこれでしょう。

 商業的な理由

 スーパー戦隊が毎年毎年律儀に新しいロボットを登場させることから分かる通り、ロボットの玩具は売れます。少なくとも、戦隊玩具の中ではぶっちぎりです。だからこそ、毎度毎度新しい切り口で複数のロボットを出してくるわけで、その究極到達点のひとつが、ロボットを日常パートで深く介入させるに至ったゴーオンジャーなのでしょう。
 特に、そういった玩具の売り上げが良好だった(知ったかぶりである)昔はそれが顕著で、何せ、スポンサーが付かなきゃ作品は作れもしないわけで、当然ながら作られる作品はスポンサーの商品(ロボット玩具)を前面に押し出した代物になってしまうわけです。
 要は、戦隊や仮面ライダーが毎年同じフォーマットで違うテーマの作品を作るのと同じようなもんで、最初に商業的な理由によるフォーマットありきな作品群というわけですね。で、そういった玩具があまり売れない現代においてはロボットモノのアニメが減少していると。
 ロボットモノの作品といえばほとんどアニメに限られてしまうのも、これが理由なんでしょうかね。中には週刊少年漫画誌で連載されていたパトレイバーなんていう例外もありますが、あれは別にゆうきまさみ先生単独での企画ではないし。押井監督に至っては重機的なアプローチでやりたかったというオチであるし。
 他には、ラインバレルとかブレイクブレイドとか、ラノベ枠で先日完結したフルメタルパニックとかランブルフィッシュとかがあるのかな。
 とにかく、メディアミックス展開等以外の、最初から独立した作品として作られた漫画・ノベル作品はそう多くはないわけで、ロボットモノというのが、いかに商業的な理由で作られた作品群であるかという結論に至るわけです。


 で、ここまで長々と悪口を書き連ねて結局何がいいたかったのかといえば……何が言いたかったんだろうw まあ、とりとめなく考えてたことを明文化するためにまとめただけだからなあ。
 ああ、新しく漫画家やら何やらを目指す人は、ロボットモノに憧れる気持ちは分かるけど、あれは商業的な理由ありきで作られたものがほとんどだから、やめといた方がいいぞ、という結論は出せるな。どうしてもやりたければ、スポンサーに営業かけてバックとなってもらうとかした方がいい。もしくは、ロボットを出す必然的な理由(テーマ)を盛り込むとか……例えばラインバレルはロボットモノの主人公に憧れる厨二病患者少年の成長劇なわけで、幼き日の早瀬少年の前に降り立ったのがラインバレルではなくガンタンクだったら話は成立しないわけだし。フルメタルパニックやランブルフィッシュは、不相応に進み過ぎた技術力の象徴がロボットなんだったっけ?
 まあ、そんな結論が出せたところで、だから何? という感じだけど。やっぱり、最初に考えをまとめとかないといかんなあ。


 え? それで結局、お前はロボットモノ嫌いなのかって……?


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by ejison2005 | 2010-08-28 02:11 | 漫画 | Comments(19)
Commented by とおりすがり at 2010-08-28 03:49 x
漫画でロボット物だと作画が超大変で、しかも人間とロボットという大きさの違うものをページ内にうまく配置するのは難しい。

ラノベでロボット物は、ロボットに慣れ親しんでる人でないと情景が想像できないから、最初から間口が狭い。

だからロボット物はアニメに多い・・・きがします。
Commented by UP at 2010-08-28 03:52 x
マクロスのバルキリーが人型なのはゼントラーディ巨人に合わせるため、っていう一応の説明があったような。
Commented by こう at 2010-08-28 08:30 x
ガンダムシリーズでヒト型の必然性が一番高いのは実はGガンダムだと思います
ヒト型巨大ロボの必然性のなさは、戦術的・戦略的な合理性のなさに根差す訳で
Gガンダムの「そういう競技だから」はこの合理性のなさに対する一種に開き直りですね
あと、この大会の優勝賞品?が人間のトップな訳ですから、象徴的な存在として人型ロボットを用いる事を説明出来そう
他には戦隊もの漫画にする事で「ロボットを出す必然性?日曜日の特撮見てから言えよ」と言うのもアリかと
Commented by 青りんご at 2010-08-28 10:54 x
そういえばワンピースの尾田先生が次回作にやりたいのはロボット物らしいですよ。
想像つかないなあ。
Commented by any0ne at 2010-08-28 12:22 x
ジャンル横断こそが、現代のフィクションの特徴のひとつだと思います。
ものすごいスピードで物語が消費される今、ひとつのジャンルだけではとても間に合わない。だからこそ複数のモチーフを融合させることが必要になっているのです。
Commented by yk at 2010-08-28 16:57 x
別にロボットが出てるからってそれが作品のモチーフとは限らないんじゃないですかね?未来にはこういう兵器が存在しますよみたいな。微妙にジャンルが違うけどスターウォーズはライトセーバーという特徴的な武器が出るけどあくまで主題は巨大な帝国との戦いなわけだし。(ほかにもあるけど)
Commented by yk at 2010-08-28 17:16 x
連投すいません。もうひとつ
戦争モノのアニメでロボットを使うのはテーマーをオブラードで包んで子供に見せるためじゃないですかね?確かにリアル戦車とか使ったほうが戦争モノらしいけどそんなん子供が見ると思いますか?童話で動物がたくさん出るのと同じ理由だと思います。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:43
>>とおりすがりさん
作業的な問題も大きいんでしょうね。
例えば、クロスボーンガンダムのABCマントは作画労力を減らすもくろみもあったと、wikiにあった気がしますし。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:43
>>UPさん
設定的なつじつま合わせではなく、もっと本質的な、「巨大ロボットでなければ描けない何かなのか?」という部分を論じたいのです。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:45
>>こうさん
それは設定的な問題に関するお話で、結局、ガンダムを用いない生身の格闘大会でもやれるよね? でもそうしなかったのは何故か、と、そういうことを書きたかったのです。

やっぱり、頭がぼけーとした状態で書くと駄目だね。俺。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:46
>>青りんごさん
想像がつかないだけに、尾田先生のセンスで描かれるメカは見てみたい気もする。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:46
>>any0neさん
まあ、実際的にはそうなるんですけどね。
Commented by ejison2005 at 2010-08-29 02:52
>>ykさん
ロボットを前面に押し出しといて、モチーフじゃないというのはどうなんでしょう……ちょっと暴論になってしまう気がします。ただ、ライトセイバーの例えでちょっと思ったけど、あえて小道具として用意したからこそ、アニメーターさんは魅力的にロボットを描こうとするし、そうして魅力を描かれた作品は人気が出たんでしょうね。

>テーマーをオブラードで包んで
やあ、基本的にはスポンサー的な都合だと思いますよ。
富野監督がそんなこと考えてるとは思えんw
Commented by くろいの at 2010-08-31 06:44 x
大切な所はあれですよ。商業的な理由の根本にある所。
僕やエジソンさんのように

日本男児は巨大ロボットが大好きだ

ということですよね。
Commented by ejison2005 at 2010-09-01 04:12
>>くろいのさん
大好きな人がいっぱいいるから売れるわけだしね!
Commented by オレイン at 2010-09-01 04:30 x
ロボット物はモチーフというより制限だと思います。戦隊物みたいな。少なくとも昔はそうだったはず。あとはその制限の中でどう表現をするか、だったのではないかと。
Commented by ejison2005 at 2010-09-01 05:19
>>オレインさん
それを総括して、商業主義とまとめてみました。
Commented by メタ坊 at 2010-09-01 13:55 x
ゲッターとかはモチーフっていうか、生かしてる感じしませんか?
Commented by ejison2005 at 2010-09-04 01:51
>>メタ坊さん
ゲッターが活かしてるのは三機合体変形という設定的ギミックと、「三人の友情」というテーマであり、ロボットでなければならない作品なのか? という面ではう~んという感じです。