週刊少年ジャンプ 10年 38号 感想
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 一年間楽しませ続けてくれたダブルも、来週でとうとう最終回ですね。しかしながら、ある意味、真の最終回は今回。それを言ったら園崎家との決着をつけた先々週辺りも最終回だった気もするけど、とにかく素晴らしいエピソードであったことよ。

 若菜姫の見たイメージ
 どう考えても例のアレである件について。
 おのれディケイドオオオオオオオオオオッ!

 おやっさんの帽子
 映画で語られていた通り、翔太郎にとって帽子とは一人前の証であり、中でも、おやっさんの残したそれは非常に特別なものであるわけで、あえてそれを選んで敵陣に乗り込むことを決意するこのシーンは、冗長な台詞などを何も用いず、彼の決意のほどを濃厚に描きだす、素晴らしいシーンであったと思います。
 同時に、個人的にこれは、翔太郎が「おやっさんならどう決断したか」というのを考えたシーンでもあると思いたい。何せ、キャッチボールのシーンで分かるように、翔太郎とフィリップがいくら問答しても「命を捨てても姉さんを助けたい!」「相棒を失いたくない!」となって終わってしまうだけですからね。
 加頭が人々を襲ったから、なし崩し的に最終決戦を決意したと考えるより、亡き師ならばどうするか、どう言ってくれるかを考え、それを実行に移したと考えた方が、遥かに救いがあるんじゃないでしょうか。

 冴子死す
 まさか死ぬとは思ってなかったんで、これはびっくり。
 でもまあ、加頭的にも生かしておく理由は無い(映画で分かる通りネヴァーは思考が後ろ向きの人々であるし)し、過去に散々やらかしちゃってる以上、これはキャラクター的にも必然的な死であるのだろうな。それでも、最期に妹を助けようとしたという救いが与えられているし。
 欲を言えば、死に際には霧彦さんと井坂先生が迎えに来て欲しかったなあ。

 決死の救出作戦
 このシーン、単純に翔太郎の決意に痺れていてもいいんだけど、実はユートピアドーパントの弱点を突いた頭脳作戦でもあるんですよね。ガジェットにはそもそも心が無いから、精神攻撃なんぞ通用しないという。
 そして特化型ドーパントの宿命としてユートピアは純粋な戦闘力が低いわけで、あっさりスパイダーに捕縛されるのであった。
 ところでカエル、お前は何しに来た。

 ユートピアドーパント
 ユートピアというか、テラーとかも含めての感想ですが、この作品が「特化型は基本戦闘力が低い」という法則をラスボス格にまできっちりと反映させていたのは、個人的にかなりポイント高いです。
 それでも琉兵衛さんにはテラードラゴンがあったし、加頭も謎のライダーキックを放っていたけど、前者は園崎家家長の意地、後者は変身者がネヴァーであったからと解釈したいところです。

 スーパーフルボッコタイム
 というわけで、スパイダーにすら動きを封じられてしまうユートピアが、ガチンコ勝負でダブルに勝てるわけもないのでした。フィリップの意志が詰まった最後のダブルを加頭如きが吸収し切れるわけないというのも、熱く、ただ熱く、それでいてロジックも構築されている見事なシーンだ。
 前述の救出作戦もそうだけど、熱さと理論をしっかり同居させているのが三条先生のすごいところだよね。思えばダイ大もそうだったな(ダイがバーンに勝てた理由とか)。

 別れ
 このシーン、フィリップと翔太郎は互いに正面を向いているんだけど、ダブルに変身してしまった以上、彼らは顔を見合せながらお別れすることもできないんだよね。
 残された手紙といい、このエピソードだけで何回涙腺を刺激するっちゅうんや!

 次回最終回
 って、翔太郎撃たれたあああああ!
 作品的にはフィリップとお別れしてしまった方が美しくはあるのでしょうが、そこは仮面ライダーダブル。きっちりとハーフボイルドな結末を期待したいところです。死人が蘇らない三条先生なんて三条先生じゃ以下自主規制。

 今週のハートキャッチ
 コブラージャ様は本当に頭のいいお方……。
 というか、あなた方は必死にテレビの前の良い子の皆さん(つーかその親)にメッセージを投げかけすぎだw いいぞもっとやれ。


 ワンピース

 ううむ、案の定というか何というか、各人の修行過程を描いているせいで、猛烈にテンポが悪いです。しかも、全員まとめて描いてしまっているが故に個別の描写が少なくなってしまっており、いずれも再登場時、「俺は○○という島で○○という奴に出会い鍛えられた」と、ひと言解説すれば済んでしまいそうなレベルになってしまっている。

 それはそうと、ロビンがダダこねる理由がいまいちよく分からんぜ。能力者である以上、海に出た時点ですでに逃げ場がないし、素直にしとけばいいのに。


 トリコ

 フグ鯨の毒袋はちゃんと理解できたんだけど、実から何から全て腐ってしまうオゾン草の防衛本能は意味が分からないぞう。一体、自分自身を腐らせることでオゾン草にはどんないいことがあるのだろうか。

 それはそれとして、オゾン草を食べるには小松の腕が必要……そもそも、二人いないと葉を剥くことすらできないというのは、オゾン草編のテーマを考えるとなかなかに良い設定だったと思います。会長は環境への順応能力を身につけさせるだけでなく、きちんとしたパートナーを獲得させようとしてあの提案をしたんだね。


 バクマン。

 主人公は頑張ってアイデアを練ろうとしたが、なかなか上手くいかなかった。そこで彼は、かつて通っていた小学校に取材を試みることにした。それと相棒に送られてきたメールから、彼はアイデアを閃くことに成功するのだった。
 もちろん、ジャンプのメインターゲットである小学生達が普段通っている小学校へ取材に赴いたことにより、何らかの感銘を受けたり心境の変化を起こすことは全くないのだった。

 とまあ、そんな感じで相変わらずアイデアを閃いたり閃き返されたりの「形を変えたブリーチ展開」となっているわけですが、いつものことですね。実に通常進行です。
 しかし、肝心のこのアイデアも、明知君からしてみれば「いや、縦読みとひらがな化のヒント何もねーし」と言うしかないものであり、そもそも、足のつかない携帯電話を小学生が三台も用意することの方が、明知君をペテンにかけるよりはるかに難易度の高い事業であるというのはどうなんでしょうかね。
「国際捜査官なんだし一晩でやっちゃってもおかしくないよな!?」
「マンガなんだし一晩で他人の筆跡を本人にバレないレベルで真似つつ全て書き写し破った跡や紙の消耗具合まで完璧に複製してもいいだろ」
「だよな!」


 ぬらりひょん

 おお、安倍さんは意外と魅力的な人間でありました。一方的に「人間支配したるぞー!」ではなく、「陰陽全部合わせて完璧な調和をもたらしたい」であるのがいいね。何でもかんでも切って捨てたり否定したりするのではなく、清濁合わせ飲む姿勢なのは好感が持てる。
 また、よく世界征服するボスキャラで問題になるのが「世界征服したらどんないいことがあるの?」という点なわけですが、彼の場合は、目的と手段(妖怪が人間をびびらせる)がシームレスに連結している。これも良い。
 あえていうなら、全く鵺的でない(どころか理路整然としている)のが問題なわけですが、こっから変貌していくのでしょうか。
 更にあえていうなら、面白い回想ではあるんだけど、敵の本拠地に討ち入りをかけてるこの状況で流れをぶった切るのはどうなんだろうか。


 宇宙卓球(読み切り)

 キチガイである幼馴染は、いかなる理由によってかはたまた大宇宙の神秘がなせる業なのか、電撃への耐性を備えていたのでした。
 それでちょっとときめいちゃったヒロインは、おそらくスタンガンプレイという高度なSMに耐えうる恋人を求めていたのでしょう。きっと、タナトスという蛇をペットにしているに違いありません。

 踊れ…踊れ~!! 「スタンガンダンス」だ。

 とりあえず、幼き頃から卓球に打ち込んできた主人公なのなら、耐久力ではなく卓球の技術で挽回した方がいいんじゃないかなーとか、宇宙人出す意味も卓球である必然性もないよなーでもこれ毎回書いてるよなー、とか思った。


 銀魂

 その気になれば綺麗なオチにもできるこの状況でメガネビームを放たせる辺り、空知先生は本当にさっちゃんが大好きなんだな!


 SWOT

 うーむ。これは確かに恐ろしい攻撃だ。主に精神面で。
 ちょっと考えて欲しいんだけど、蓮野さんは「不良校」の「便所」にじか座りさせられているんだよね。それも、現代の商業ビルなんかでよく見かけるような綺麗なトイレではなく、いかにも昭和然としたタイル張りの便所に。
 ……この攻撃の恐ろしさ、お分かり頂けたでしょうか?


 こち亀

 どや顔を見ているだけでも生理的嫌悪感を抱ける、みんな大好き雑巡査の再登場。
 ……まさかとは思うけど、準レギュラーにでもする気なのでしょうか。相変わらず、雑学王のくせに知らない知識は多いし(実際の雑学王だって知らんことは知らんだろうけど、彼はフィクションの登場人物なので超然としていた方がむしろリアル)、明確な人間的欠点も何ら改善される気配はないです。
 何も知らん新人達をいきなり鉄火場に送り出す展開もひどいし、本当に何がやりたいのか分からないなあ。意外と、雑巡査の登場回がすごくアンケ良かったりしたのだろうか。


 サイレン

 おお、ヴィーゴさんの裏切りはいいなあ。ちょっとドキドキしちゃった。わずか2ページで、ステロタイプなキチガイキャラから孤独な背景を漂わせる男に見事なクラスチェンジを果たしたもんです。これは素直にすごいと思う。
 ところで、ヴィーゴさんは元々イルミナを入れてなかったんだっけ? 2個目を入れたってことなのかな。

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by ejison2005 | 2010-08-24 05:22 | ジャンプ感想